「教育立国」を目指す「教育振興基本計画」 

 2008/05/31に言及した教育振興基本計画が閣議決定されたそうなので、報道その他、覚え書き。

 毎日新聞 2008年7月1日 東京夕刊『教育振興基本計画:10年で世界最高学力に いじめ、不登校に対応−−閣議決定』から(以下および以降、強調などは引用者による)

 政府は1日、改正教育基本法に基づく教育振興基本計画を閣議決定した。教育に関する初の基本計画で、「教育立国」を宣言し、「公教育の質を高め、信頼を確立する」など今後10年を通じて教育が目指すべき姿を提示。

したんだそうだ。
 今後の五年で取り組む77の施策として示されたものの一部は、「世界最高水準の卓越した教育研究拠点の形成」「いじめ、不登校、自殺などへの対応の推進」「子どもの体力を85年ごろの水準に回復することを目指す」「各大学で教育内容・方法の改善を進め、厳格な成績評価システムの導入を目指す」などがあげられている、という。また、

 計画は冒頭で「子どもの学ぶ意欲や学力・体力の低下」「少子化の進行」などを課題として明示した。10年間で世界トップの学力水準を目指し、教育内容、教育条件の質の向上を図るとした。

[ 2008/07/03 00:00 ] 四方山話 | TB(4) | CM(11)

「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」メンバー発表  

 以下、メモ。

 6月6日に衆参両院で全会一致で採択された「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」と、採択直後に政府の公式見解として公表された『アイヌ民族について』の官房長官談話をふまえた措置として、30日に「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」の委員が決定されたそうで、7月1日午前中の記者会見にて、町村官房長官がメンバーを正式発表した、との報道がでた。

 政府側が当事者であるアイヌ民族を懇談会に入れたがらなかった件については、道ウタリ協会が粘り強く働きかけた結果、アイヌ民族代表として道ウタリ協会の加藤忠理事長が入ることになったようだ。結局、委員数は8名で、これは、1995年に当時の五十嵐広三官房長官が委員7人で設けた有識者懇を基準に、アイヌ民族代表を加えた数なのだと報じられている。1995年以上の措置が必要のはずなのに、なぜ前例にならうのか、どうもよく解らない。

 有識者懇は官房長官の私的懇談会の位置付けであり、初会合は8月上旬予定(北海道新聞の早朝の報道では7月となっていたが、それ以外の報道は8月上旬で一致)。『懇談会はアイヌ民族の権利や地位向上を議題とし』、議論内容としては
《1》アイヌの生活状況や差別などの実態調査
《2》従来の政策の評価
《3》諸外国の先住民族政策の整理
があげられており、報道によっては『先住民族と認定する対象者や先住権の内容などの具体論』もあげられている。1年後をめどに新たなアイヌ政策の提言をまとめる、のだそうだ。

 また、内閣官房に「アイヌ政策推進室」が新設されるそうで、これは懇談会の補佐機関であり、内閣府の審議官級を室長に職員八人前後の体制と報じられている。



メンバーは、以下の通り。
[ 2008/07/01 12:50 ] 四方山話 | TB(0) | CM(7)

ニュージーランド政府がマオリ族に過去最高の補償 

 「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が衆参国会で採択されたことを報じた中央日報日本語版の2008.06.08付記事には、2007年9月に国連総会で採択された「先住民族の権利に関する宣言」に関して、以下の説明があった。

 (「先住民族の権利に関する宣言」は)先住民にすべての人権と基本的自由を保障する。また、同意なしに没収された土地と資源は返還し、固有文化の維持・復興、民族自決権を保障する、となっている。

日本は「民族自決権が国家からの独立を意味するわけではない」という点を強調しながら賛成した。米国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなど4カ国は国内法と合わないという理由で反対した。

反対した4ヶ国のうち、オーストラリアは2008年の2月にラッド首相によるアボリジニへの公式謝罪がおこなわれており、カナダでは1998年に曖昧な今月12日には正式な政府による公式な謝罪がおこなわれている。
 アメリカの場合は、公式謝罪は行っていないが、土地の賠償は行ったらしい。

そして。

[ 2008/06/27 12:36 ] 四方山話 | TB(0) | CM(0)

国連人権理事会の普遍的定期審査が終わったので覚え書き 

1, 理事国再選状況
 21日に国連総会にて、47ヶ国で構成されている理事会の一部改選が行われた。アジア枠の改選議席は4で、日本、韓国、パキスタン、スリランカ、バーレーン、東ティモールの6ヶ国が立候補。スリランカ、東ティモールが落選し、日本は最多という155票を集めて再選された。任期は今年6月から3年。

 今回アジア枠で落選したスリランカの他、パキスタン、バーレーン、ガボン、ザンビアの各国は「組織的な人権侵害」が指摘されるとして、民間人権団体などが否定的な評価を下していたそうだが、パキスタンなどはイスラム諸国が支持、アフリカ地域は事前に候補国が調整された結果、ガボンとザンビアが議席を獲得という。
 西欧枠では改選議席2に対して、フランス(123票)とイギリス(120票)が再選。イギリスは落選したスペインと1票差だったそうだ。今回当選した理事国はほかに、韓国、ガーナ、ブルキナファソ、スロバキア、ウクライナ、チリ、ブラジル、アルゼンチン。

 また、アメリカは、『理事国選出基準が甘く「人権侵害国」でも理事国になれる』等の批判を表明しており、理事国への立候補も見送り続けている上に、6月6日には「今後は国益に密接にかかわると判断した問題のみ(アメリカ政府は)関与する。これまでより(関与の範囲を)縮小する」と政府報道官が述べ、同日、同盟・友好国に人権理の活動から事実上離脱する意向を非公式に伝えたとロイター電が伝えているそうだ。

参考(魚拓は撮ってない);
・日経ネット2008年5月22日付「国連人権理事会、日本が再選
・MSN産経2008年5月22日付「国連人権理事会 日本が再選、スリランカは落選
・US FrontLine2008年06月07日付「人権理から事実上離脱か 「関与縮小」と米報道官

ユーザータグ:  日本軍性奴隷制問題
[ 2008/06/22 17:00 ] 四方山話 | TB(3) | CM(2)

英国立公文書館から、また解読暗号文書「敗戦直後に慰安婦を看護婦に」 

 gegenga師匠が、魚拓を届けて下さいましたので、エントリにて自慢 展示。

 共同通信 2008/06/19 18:21付で、
敗戦後、慰安婦を看護婦に 旧軍の命令、文書で初確認

 関東学院大の林博史先生は四月にも、旧軍が重要書類焼却を命じた暗号通達を、連合軍側が解読していた史料を英国立公文書館で発見なさっていた訳だが、今度の件もそういう暗号通達が連合軍に解読されていて、英公文書として保存されていたという話(^^; 

 第2次大戦での日本の敗戦直後、旧海軍が日本人慰安婦を、軍病院の補助的な看護婦として雇用するよう命じた通達が19日までに、連合国側が暗号解読して作成した英公文書で判明した。研究者らは、慰安婦が看護婦に雇用された際の身分が軍属だった可能性が高いとみている。敗戦時に軍属雇用するという配慮から、軍が戦中に慰安婦管理に事実上深くかかわっていたとする見方を補強する貴重な史料としている。(後略)

…現時点では、日本では共同通信からのみ発信されているのみ。

 しかし、この報道、韓国や中国から、注目されている。

ユーザータグ:  日本軍性奴隷制問題
[ 2008/06/20 21:00 ] 四方山話 | TB(1) | CM(5)

2016年夏期五輪の東京誘致に反対  

 デイリースポーツ6/6付『東京トップで通過 16年五輪第1次選考』やら、読売新聞2008年6月5日12時09分付『五輪1次選考通過、「坂の上の雲」つかむつもりで…石原知事』やら、日経ネット6月5日付『2016年夏季五輪1次選考通過、石原都知事「自明の結果」』やらによると。

 6月4日の国際オリンピック委員会がアテネで開いた理事会で、2016年夏期のオリンピック開催地の候補として、東京・シカゴ・マドリード・リオデジャネイロが残り、ドーハ(カタール)プラハ(チェコ)バクー(アゼルバイジャン)は落選したという。最終的には、来年10月2日の国際オリンピック委員会総会で投票によって決まるという話。

 この開催候補地第1次選考で残った4都市で、東京がトップ通過というのだが。。。デイリースポーツの記事によると、

(略) IOCから得たトップの総合評価に、東京都の石原慎太郎知事は表情を引き締めた。5日午前、都庁で会見し、“1位通過”の吉報に「妥当な結果。これからが勝負だ」と、余裕のコメントを口にしながら意気込みを語った。(略)
 都の環境行政も評価を受けたと分析。1次選考を通過した4都市に対する世論調査では、招致支持が59%と東京が最も低かった点を問われると「それはメディアが引っ張るから。君らが協力してくれたらいいんだよ」と苦笑交じりで応じた。

のだそうな。
この報道があってから、当ブログにおける2008/06/17付の記事で、東京オリンピックに東京都民の支持が低いことに関するトチジの発言を取り上げたわけだが。

ユーザータグ:  『痴事もしくは恥事』
[ 2008/06/19 23:59 ] 四方山話 | TB(1) | CM(0)

あの人物は東京都の知事ではないのか? 

 じつは、このネタは6月6日にMSN産経に出ていた都知事会見詳報で見ていたのだが、今日このニュースを見つけて改めて腹が立った。
2008年6月17日06時01分付 スポーツ報知で、
石原都知事が「都民は贅沢」…五輪招致の支持率低迷に』での報道。
 石原都知事が16日に、日本記者クラブで会見した内容の報道だが、都知事は

 2016年の五輪招致にあたり、都民の支持率が低いことについて「都民は何があっても当たり前になっちゃってぜいたく。なかなかやっかいだ」とぼやいた。

 石原知事は「小泉(内閣)時代は、拉致問題やサッカーW杯日韓大会で、いい意味でのナショナリズム、民族意識が高まって日本人の心情が高揚していたけど、そのうちに消えちゃった」と分析する一方で、「(都民の)意識を変えないといけないが、実際に決まればワーッと盛り上がると思う」とも語った。

(ここ、および以降の引用箇所の強調等は、引用者による)
…はぁ?
この人物は、都民を贅沢呼ばわりできる立場なのか?
それに、なんで、都知事に意識を変えられなきゃいけないのだ?

 そして、これまでに発言していた「五輪招致できなかったら責任を取る」について、真意を問われて答えたそうな。

「大変失礼な質問で、それに答える方がバカ。そりゃ責任は感じるが、東京が崩壊するわけじゃない。それ以上は聞かないで」とかわした。

ユーザータグ:  『痴事もしくは恥事』
[ 2008/06/17 18:00 ] 四方山話 | TB(5) | CM(13)

カナダ首相が先住民族に公式謝罪 

某所の毒にあたって追記終了が遅れたけど、とりあえず追記済み@6/14、これに伴ってエントリ日付も6/12 12:30から6/14 12:30)

 2008/02/02付のエントリ;『各国政府によって出された公式謝罪の数々』に、ゴンベイ様より『カナダが再び公式謝罪?』と題してお知らせいただいた情報。

 上記エントリでは1998年にカナダがネイティブアメリカンやイヌイットの皆様に公式謝罪していたはずではあるのに、Stephen Harperカナダ首相(*)が6月11日に公式謝罪をしたとのこと。
ゴンベイ様よりお知らせいただいたURLは以下の通り。

guardian.co.uk, UK - PM to apologise for Canada's treatment of native Americans

Bloomberg - Harper Apologizes for Abuse of Canada's Aboriginals

Globe and Mail, Canada - Canada apologizes

Xinhua, China - Canadian PM delivers official apology for native residential ...

National Post, Canada - Residential schools ‘a sad chapter in our history,’ Harper tells ...

そして、ざっと検索しただけでも、ぞろぞろ報道が続いているので、ちょっと情報収集の後、このエントリは書き直し予定(^^;


(以下、追記6/13分)
もちろん期待していたが(笑)、おこじょさんがThe New York Timesの報道で紹介してくださっていた。
おこじょの日記』さんの『先住民に謝罪する、ハーパー首相
カナダ政府の情報と、「首相の演説に応えた、先住民代表のフィル・フォンテーヌ氏の演説」のリンクもあり。


[ 2008/06/14 12:30 ] 四方山話 | TB(0) | CM(4)

アイヌ民族に関する官房長官談話と有識者懇談会 

 (書き直し済み@18:30)
 アイヌ民族に関する国会決議を受け、政府の公式文書となる町村官房長官名義の談話にアイヌ民族を先住民族と認識していると明記したという話を目にしたので、探してお持ち帰り。
共同通信2008/06/06 20:16付、
官房長官談話全文 アイヌ民族について』より、

 本日、国会において「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が全会一致で決定された。

 アイヌの人々に関しては、これまでも1996年の「ウタリ対策のあり方に関する有識者懇談会」報告書などを踏まえ文化振興などに関する施策を推進してきたが、本日の国会決議でも述べられているように、わが国が近代化する過程において、法的には等しく国民でありながらも差別され、貧窮を余儀なくされたアイヌの人々が多数に上ったという歴史的事実について、政府としてあらためて、これを厳粛に受け止めたい。

 また政府としても、アイヌの人々が日本列島北部周辺、とりわけ北海道に先住し、独自の言語、宗教や文化の独自性を有する先住民族であるとの認識の下に、「先住民族の権利に関する国連宣言」における関連条項を参照しつつ、これまでのアイヌ政策をさらに推進し、総合的な施策の確立に取り組む所存だ。

 このため、首相官邸に有識者の意見をうかがう「有識者懇談会」を設置することを検討する。その中で、アイヌの人々のお話を具体的にうかがいつつ、わが国の実情を踏まえながら、検討を進めてまいりたい。

 アイヌの人々が民族としての名誉と尊厳を保持し、これを次世代へ継承していくことは、多様な価値観が共生し、活力ある社会を形成する「共生社会」を実現することに資するとの確信のもと、これからもアイヌ政策の推進に取り組む所存だ。

[ 2008/06/07 18:30 ] 四方山話 | TB(1) | CM(0)

「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」採択 

 本日、6日午前中に参議院で全会一致で採択。午後早々に衆議院でも採択。
ネット版で確認できた限りでは第一報は朝日新聞だったが、その後出た毎日新聞の方が報道が詳細であり、その前後にでていた報道も、この件に関しては毎日新聞が非常に熱心。北海道新聞すらも、毎日新聞よりは簡単な報道だったので、以下、毎日新聞の報道の引用ばかりになってしまった。

 なお、毎日新聞の参議院採択報道(後に同じURLの報道で衆参両院の報道に切り替わった)で掲載されている(参議院で)「採択され、笑顔で握手するアイヌ民族の関係者ら」の写真撮影時間は2008年6月6日午前10時18分付だった。午後の早い時点で「衆参両院で採択」との報道に切り替わっていたので、衆議院の採択時間は不明。

 採択された決議案の全文を、毎日新聞 2008年6月6日 北海道夕刊、
アイヌ民族:先住民族認定を求める決議(全文)』からお持ち帰り。
以下は『参院本会議で6日採択された「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」の全文』とのこと。

 昨年9月、国連において「先住民族の権利に関する国際連合宣言」が、我が国も賛成する中で採択された。これはアイヌ民族の長年の悲願を映したものであり、同時に、その趣旨を体して具体的な行動をとることが、国連人権条約監視機関から我が国に求められている。

 我が国が近代化する過程において、多数のアイヌの人々が、法的には等しく国民でありながらも差別され、貧窮を余儀なくされたという歴史的事実を、私たちは厳粛に受け止めなければならない。

 全ての先住民族が、名誉と尊厳を保持し、その文化と誇りを次世代に継承していくことは、国際社会の潮流であり、また、こうした国際的な価値観を共有することは、我が国が21世紀の国際社会をリードしていくためにも不可欠である。

 特に本年7月に環境サミットとも言われるG8サミットが、自然との共生を根幹とするアイヌ民族先住の地、北海道で開催されることは、誠に意義深い。

 政府は、これを機に次の施策を早急に講じるべきである。

 1 政府は、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」を踏まえ、アイヌの人々を日本列島北部周辺、とりわけ北海道に先住し、独自の言語、宗教や文化の独自性を有する先住民族として認めること。

 2 政府は、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」が採択されたことを機に、同宣言における関連条項を参照しつつ、高いレベルで有識者の意見を聞きながら、これまでのアイヌ政策をさらに推進し、総合的な施策の確立に取り組むこと。

 右決議する。

[ 2008/06/06 18:00 ] 四方山話 | TB(1) | CM(2)