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岩波訴訟、最高裁で上告棄却決定 

 22日に、最高裁が岩波訴訟に対して上告棄却の決定をしたという報道が一斉に出ていた。

 太平洋戦争末期の沖縄戦で、住民の集団自決を命じたなどとする記述で名誉を傷つけられたとして、旧日本軍の当時の隊長らが岩波書店と作家の大江健三郎さん(76)に著書「沖縄ノート」の出版差し止めや損害賠償などを求めた訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)は22日までに、原告側の上告を退ける決定をした。大江さん側勝訴が確定した。



 軍や元隊長らによる住民への命令の有無などが争われたが、最高裁は「原告側の上告理由は事実誤認や単なる法令違反の主張で、民事訴訟で上告が許される場合に該当しない」と判断は示さなかった。



決定は21日付で、5人の裁判官全員一致の結論。原告の敗訴が確定した。



 (略)最高裁第一小法廷(白木勇裁判長)は、原告の元戦隊長側の上告を退ける決定をした。

 21日付で、「原告の事実誤認などの主張は、上告が許される場合にあたらない」という内容。集団自決への「軍の関与」を認めたうえ、大江さんが軍の命令があったと信じたことに根拠があったとした二審・大阪高裁の判決が確定した。


 さて、この裁判では、経緯を追っているものにとっては結構知られた裏話があるので確認しておこう。

 一方、原告側が弁論の中で、今回の提訴には、軍命で「集団自決」は起きたとする考え方を放置させない、という政治目的を併せ持っていると“表明”したことへの批判が聞かれた。

 社会科教科書懇談会の石山久男委員長は「(原告側は)検定で軍命の記述が削除されたことで目的の一つが達成されたことを認めた」と驚きを隠さなかった。



 ちなみに、当方のような辺境の過疎ブログにまで親切なご教示にお出ましの方もいらっしゃった。

馬鹿を書いているので教えてやろう、裁判の目的はとっくに達成されているし、勝利宣言もしてある。即ち3月30日の法廷でこっちの弁護士がちゃんと裁判長に勝利宣言してあるし、当然それを被告の弁護士も知っている。

目的は、教科書を直すことであり、その為に裁判が存在する事が必要だった、 2006年末に教科書検定は済んでいるから、もう裁判でどんな判決が出ようと関係ない。3月30日に教科書検定が報道解除されるのに合わせて法廷でも勝利宣言したワケ。




 こういう経緯があるこの裁判、一斉に出ていた報道をできるだけチェックしてみると、ある一点において二つに分類できることに気がついたのでメモ。

2011.4.22 13:01 『沖縄集団自決訴訟 大江健三郎さん側の勝訴確定 最高裁 - MSN産経ニュース(「共同」と書いてないようだが、文章は共同配信のと同一)

2011/04/22-13:15 『時事ドットコム:「軍関与」認める判決確定=大江さん沖縄ノート訴訟-元軍人の上告棄却・最高裁

2011/04/22 13:29 『沖縄ノート訴訟で大江さん勝訴 軍の関与認めた判決確定 - 47NEWS(よんななニュース)

2011年4月22日13時31分 『沖縄戦名誉棄損訴訟、大江健三郎さんの勝訴確定 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

2011年4月22日 東京夕刊 『沖縄戦集団自決・損賠訴訟:「沖縄ノート」訴訟、大江さんの勝訴が確定 - 毎日jp(毎日新聞)

2011年4月22日 18時15分 『東京新聞:沖縄ノート訴訟で大江さん勝訴 軍の関与認めた判決確定』(共同)

 以上は、この訴訟が歴史教科書の「集団自決」軍関与記述削除の根拠にされたことに言及していない報道。以下は、一応は言及している報道。
2011/4/22 13:36 『沖縄集団自決、軍関与認めた判決確定 大江さん側勝訴:日本経済新聞

2011年4月22日14時21分 『asahi.com(朝日新聞社):「沖縄ノート」訴訟 集団自決の軍関与を認めた判決確定

4月22日 16時50分 『集団自決訴訟 原告の敗訴確定 NHKニュース

2011年4月22日 夕刊 『東京新聞:沖縄ノート訴訟 軍関与認定の判決確定 集団自決

 だいたい、以下の日経報道のような言及だったのだが…、

 沖縄戦の集団自決を巡っては、文部科学省が06年度の教科書検定で、自決命令の記述を削除させた。同省は削除の理由を「軍命令の有無を巡る裁判が起きるなど、強制の事実が必ずしも明らかでない」と説明、今回の訴訟を根拠の一つに挙げていた。




 教科書検定への関連に言及している報道の多くは、この訴訟が根拠に使われたとのみ述べていたが、確認していくうちに、一つ、妙な記述をしているのがあった。NHKだ。

 この問題を巡っては、裁判が起こされたことなどを理由に、文部科学省の教科書検定で集団自決への軍の関与の記述が一時削除されましたが、その後、沖縄県民の強い反発を受けて復活しました。


4月22日 16時50分 『集団自決訴訟 原告の敗訴確定 NHKニュース』強調は引用者


 沖縄県民の強い反発を受けたのは事実であるが「強い反発を受けて復活しました」とは図々しいにも程がある記述だろう。検定意見が付されて記述削除になったのは「軍による強制」であり、復活(?)したのは「軍の関与」という記述で、沖縄の多くの人達は納得していない参考『検定意見は撤回せずに『軍強制』記述の復活もさせなかった

 2005年に提起された「集団自決」訴訟。元隊長と遺族の名誉棄損訴訟は、歴史修正主義者らと連携 し、法廷で沖縄戦を審判する場になった。2007年には高校歴史教科書の軍命削除の根拠となった。
(中略)
 裁判の勝利は、実は仕掛けられた闘いの中での勝利にすぎない。その勝利を真に意義のあるものにするた めには、むしろこれからが問われている。



文部科学省に対し、12年に検定結果の出る高校歴史教科書で「集団自決」(強制集団死)は軍の強制によるものだとする記述を求めるだけでなく、ことし3月の中学歴史教科書の検定結果も見直しを迫る考えだ。
 高嶋伸欣琉球大名誉教授は「これで文科省は『係争中』という逃げ場がなくなった」と指摘。教科書検定意見を撤回するための規則制定を強く求め「県民が声を上げよう」と呼び掛けた。



沖縄戦から60年以上経過し、当時を知る証言者はほとんど存命しない。軍命が口頭で行われ命令書の類いが廃棄されたとみられる中で、オーラル・ヒスト リー(口述証言)を証拠として採用した。
 「集団自決を体験したとする座間味島、渡嘉敷島の住民の供述やそうした記載をしている諸文献が重要な意味を有することは明らか」(二審)と指摘している。
(略)
 提訴は唐突だった。提訴と相前後して歴史教科書から日本軍の関与が削除され、沖縄戦の実相がゆがめられようとした。
 肉親を手にかけなければならなかった無念の思いが伝わらず、あたかも住民が自らの意志で死を選んだかのような言説が流布された。
(略)
 最高裁決定を重く受け止め、全ての教科書に軍の命令・強制などの軍関与が記述されることを望む。



 訴訟が提起されてから約6年。「正義と歴史の真実が認められた。長かったがようやくゴールしたという 気持ちだ」。渡嘉敷島の「集団自決」を体験した金城重明さん(82)は、そう口元を緩め、最高裁決定の重みを反すうした。

 那覇で開かれた一審の出張法廷で被告側証人として体験を証言したのは、2007年9月。戦時の証言や 講演を請われれば「避けてこなかった」という。最愛の母と幼い妹弟を手にかけた16歳の記憶を、胸の傷をえぐられながらも語ってきたのは「生き延びてし まった者の使命」という信念からだ。

 出張法廷での原告側について「『集団自決』が起きた当時の社会的背景には触れず、私個人の行動を問い 詰めるような尋問に終始した」と振り返る。「一木一葉に至るまで軍の支配下だった沖縄戦。軍の命令なしに『集団自決』は起きなかった」とあらためて口に し、原告の主張を退けた「最終判断」をかみ締めた。

 ただ「ゴールした」のは裁判だけでのこと。歴史教科書の「集団自決」記述では、軍の強制が削られたま まだからだ。「決定を教育にどう反映させるのか。国は目を見開き、沖縄戦の真実に向き合ってほしい」




 同じ文章を再再掲なのだが(状況が変わってないので)、2007/12/27付『沖縄「集団自決」記述の教科書検定問題、報道から気になる情報を保存』より、読売新聞「『沖縄』教科書 “政治的訂正”の愚を繰り返すな(12月27日付・読売社説)引用魚拓)」での、検定意見撤回要求の沖縄県民大会に対する記述に対するツッコミを再利用しておくと。

その県民大会が開催されたのは、沖縄戦の集団自決をめぐる学術的見解に大きな変化もないのに、係争中の裁判や、沖縄戦専門家著作の一部を書籍全体の結論と違う方向にもってった恣意的引用を根拠に、「つくる会」とつながりのある教科書調査官が作った検定原案を、沖縄戦の専門家がいないどころか、「つくる会」とつながりのある委員が入っている審議会で実質的な審議無しに採用した検定意見に対する異議申し立てって事を報道しないで、大きくかき立てるのが「県民大会」の後に「教科書が修正されました」だけ?

 この後、政権が交代したのだが、いまだデタラメな検定意見は撤回されていないことは、忘れてはいけないだろう。


当ブログの『沖縄「集団自決」』サブカテゴリはこちら
ところで、産経新聞が共同配信の報道を流しただけで、スルーしているようなんですがー
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ユーザータグ:  沖縄「集団自決」
[ 2011/04/24 19:15 ] 自爆史観 | TB(2) | CM(0)

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