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日本の水源の森ってどう危ないのだろう?(その1) 

 いつもの事ではあるが、19日に産経新聞が日本の現状を憂いた報道をしているのを見かけた。

 海外資本による森林買収が北海道などで相次ぐ中、山形県を縦断する最上川の源流の森林をシンガポール在住の外国人男性が購入したことが、県の調べで分かった。購入目的は不明で、住民らからは「乱開発されると水源が危ない」と不安の声が上がっている。

 関係者によると、男性は米沢市の市民が所有していた私有林約10ヘクタールを購入し、別荘用として平成22年7月、県に届けた。(後略)


 最初の段落で「購入目的は不明」と書いてあるが、次の段落で「別荘用」と書いてある。購入目的が不明でなくてで何よりである。もちろん、購入者が日本人であろうと外国人であろうと、乱開発を防ぐための決まり事の策定は、是非とも山形県なり米沢市にご検討いただきたい。ゴルフ場など、反省すべき乱開発の経験はすでに十分なはずだから。なお、この報道内容で、何故「危ない」「狙われた」と、いきなり煽りタイトルになるのか不明である。同じ内容を、共同配信ニュースでは「外国人が山形県の森林10ヘクタール購入」と表現しているのに。タイトルで印象づけられて短絡的に真に受ける人がでたらどうするつもりなのだろうか。

 一方、産経新聞はこういった現状も憂いておられるようである。

2011.2.13 00:30「「水源地権利」投資詐欺相次ぐ 「中国から日本守る」愛国心を逆手+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
2011.2.13 00:30「「水源地権利」投資詐欺相次ぐ 「中国から日本守る」愛国心を逆手+(2/2ページ) - MSN産経ニュース

 中国を中心とした外国資本が日本の水源地を買収している問題にからみ、水源地の権利購入をかたる新しい手口の投資詐欺が全国で相次いでいることが12日、分かった。(中略)

 同センターによると、未公開株や外国通貨の売買名目の投資詐欺が目立つ中、水源地の権利をかたる手口は昨年秋に初めて確認された。勧誘文句は「配当が付く」「高値で買い取る」という利殖心をあおるものが多かった。

 また、「日本の水源を中国から守る」と、水源地の買収が社会問題化していることを利用。高齢者の“愛国心”を逆手に取るものや「環境保護」をうたうケースも。(中略)


(中略)
さらに、「環境保護のためにもなる」と契約を促され、手持ちの70万円を投資。その後、両社から勧誘電話がしつこくかかってくるようになり、社員券が送られてきたという。

 近畿地方の70代女性には、ブナ林を守るための水源ガイドと譲渡担保権申込書が送られ、別の業者から「譲渡申込書を譲ってほしい」と電話があったが、家族が気付き被害は免れた。


「水源地の買収が社会問題化していることを利用」とのことだが、検索してみても、他紙のWEBコンテンツでは水源地の森の保全活動をニュースにしていることはあっても、外国資本の買収を問題視している記事を見つけられないでいるのだが。一方では、2009/05/12付の産経新聞「中国資本が日本の水源地を買収 危機感強める林野庁、調査開始」とか、

また、対馬に限らず、自衛隊の基地周辺の土地買収に外国人が触手を伸ばしたり、全国の水源地周辺の土地を外国資本が買いあさる-などの「安全保障上の脅威」が新たな形で次々と指摘されている。


ならすぐに見つかったのに。
 誰が「水源地権利」投資詐欺の背景となる社会問題を煽っているのだろうという、巨大な疑問が発生せざるを得ない。

 もっとも、産経新聞と関係がないことはないにしても、一応別方向でも、日本の水源の森を「外国」から守らねばと、危惧している人を先日見かけた。

【外国人参政権付与で失われる日本の水】
 今、日本の水源地を中国人が買いあさっている、という話を聞きますが、三重県大台町の山もそのひとつのようです。これに対して私が会員である「日本熊森協会」がなんとかしないと!と資金を集めています。


平成21年11月18日(水)発信 石黒大圓(だいえん)「いのちの風587号 (縁の花情報)

 日本熊森協会が、協会を母体として「NPO法人 奥山保全トラスト」として、保全トラスト活動を行っておられるのは知っていた。「大台ケ原トラストご協力のお願い」には、「水源の森 トラストお願い」とはある。水源の森とは掲げているが、外国資本云々とは書いてはいない。さすがにそんな面白い事を掲げて活動はするまい、会員である一個人の見解と、協会全体としての見解を混同するのは、いくら批判的だからといって厳に慎まねばなるまい、と思っていたのだが。

 しかし、まさか、こんな話につなげてトラスト活動をやっている人を見かけたのは、このコンテンツを見かけた時が最初だった。

 熊森の本来の目的は自然破壊が進む天然森の一部を買い取って自然保護に役立てようというものです。


平成21年11月18日(水)発信 石黒大圓(だいえん)「いのちの風587号 (縁の花情報)

 これだけを主張して実行してくれるなら、立派な活動だと考えるのだが、この文章はこう続く。

来年にも民主党は「外国人参政権法案」が通そうとしています。 この法案が成立したら、在日中国人が大挙して大台町へ移住してきて、ここで住民票を取り始めます。そして選挙となったら大台町の行政権を奪い、水資源地を買収して祖国中国のために水を確保し始めます。(略)これほど危険な法案はないのです。(後略)


平成21年11月18日(水)発信 石黒大圓(だいえん)「いのちの風587号 (縁の花情報)

 背景にはあるかもしれないが、産経新聞でもここまでの思い切りのいい断言はしていなかったと記憶している。

 そして、話は、熊森協会の活動に焦点が移る。

日本にはこの先祖が守ってきた大切な森がある。 しかし中国や朝鮮の山は森を守る意識がなかったので、禿山が多い。(略)

森はそこに住む動物たちのおかげでも守られてきました。(略) 宮沢賢治の童話に動物たちが出てくるのは、日本人がいかに森の動物に感謝の気持ちを持っていたか、がわかります。(略) 祖先が築いてくれて、自然からの、動物たちからの豊かな恵みとしての森林があったればこそ、日本は西洋を凌駕するほどの近代国家になれたのです。 すべては自然の恵み、先祖からの恩寵です。 感謝しても感謝しすぎることはない。自然への感謝の念がないと農業は成り立たなくなる。 そして感謝の念がないことが日本を愛する気持ちの低下へとつながるのです。(後略)


平成21年11月18日(水)発信 石黒大圓(だいえん)「いのちの風587号 (縁の花情報)

 途中、「熊は本来はおとなしい、犬よりも賢い草食動物」と、本来ってなんだろう?と考え込む発言を挟みながら、大変熊森的な結論でしめられている文章だった。この方のプロフィールを確認させてもらったが、熊森協会の活動に賛同する一個人であって、この方個人が水源の森トラスト運動が「水源の森を外国資本から守るために」と考えている様子であっても、熊森協会が協会としてそう考えていると見なせる根拠は、この方の発する文章にはないと判断できた。

 この筆者氏は、「日の丸を背負って」「日本を立派な誇るべき国にしたい」とて長年にわたって野宿者支援をやっておられるらしい、ほぼ間違いなく、個人としては善意にあふれた良い人なのだろう。ちなみに、「私は飢える野宿者に炊き出しをして、熊森は飢えるクマたちに炊き出しをしています」という理屈で、ドングリ運びも支援しておられるそうである。おそらく2004年か2006年らしいが、このドングリ運びに対する批判がmixiの「日本熊森協会」のコミュニティに寄せられたのだそうで、その際には

今回の彼らの攻撃は、サヨクや反日国家からの日本攻撃を思い起こしました。 そして私の内なる反共魂、不正に怒る心が燃え上がり、彼らと闘っているような感じでした。


という。

 また、小豆島の「養心の会」で講話を語ったこともおありで、

「日本を美しくする会」「掃除に学ぶ会」の鍵山秀三郎氏が日本の教育再生に立ち上がりました。 「日本の教育をゆがめている元凶は日教組です」との心強い言葉を発せられました。日本を汚している日教組を掃除してゴミ箱に投げ込むのです。


 と、ひっつきもっつきな方であり、

教育の理想はすでには勅語にあり
 教育についての私、大圓の理想は、まずは、祖国を誇りに思う教育。 どこの国でも行っている教育です。 それをないがしろにして「日本に生まれたことが恥ずかしい」と革命の戦士を作る教育、腑抜けを作る教育を戦後してきたのが日教組でしょう。 そして、国旗・国歌が学校の式典に現れる教育。 それがまず教育の最初です。 それが世界の常識です。(中略)

  鍵山秀三郎氏が、日教組が日本の教育をダメにしている元凶であると発言されて、安倍首相の「教育再生会議」に参加されています。(略)安倍首相の著書「美しい国へ」は鍵山さんの「日本を美しくする会」の名称から名づけられたのではないか。 美しい日本の原点はトイレ掃除です。 鍵山さんが安倍さんの応援に駆けつけていただいたこと、心強いかぎりと感謝いたします。 全国の「掃除に学ぶ会」の同志は今後も美しき日本に勤労奉仕していきます。

慰安婦で 反日結束 朝日新聞
 米下院で旧日本軍の「慰安婦」問題について対日非難決議案が採択されようとしています。決議案は旧日本軍がアジアの女性たちをセックス奴隷としたことを日本政府は公式謝罪せよというものです。 このような馬鹿げた告発は、歴史の真実を知ろうとしない反日のプロパガンダです。(後略)


 こういった立ち位置に対して、私には思うところがあるにしても、とにかく、この方は善意の一個人であり、この方の発する「水源の森が外資に狙われる」系意見は、熊森協会の協会としての意見とは区別すべきではある。

が…。

 逆接をつけた通り、実は…という情報を見つけてあるのだが、長くなるので別エントリにて(またかよ)



21日、「日本の水源の森ってどう危ないのだろう?(その2)」をアップしました。
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ユーザータグ:  『ま・た・産・経・か』
[ 2011/02/20 19:08 ] 四方山話 | TB(0) | CM(4)

はじめまして。水源地の危機!今さらなにぃ?   No. 7328

いつも興味深く拝見しております。
「日本の水源地が危ない」のニュースは、乱開発を心配するぐらいの危機感ですが(私には)「林業の後継者がいない」のがあたりまえな今、「売ってるものを買うのは当然だろう」ですよね。
安い輸入材に押されて林業者が生活できなくなるのは、仕方ないことなのでしょうか。
北方領土と同じで「今さら何言ってるの。これまでずっと無策だったじゃないか」としかいえません。
米沢は両親の出身地だしいろいろ思いいれもあるので、当地が過疎になって山がどこかの馬の骨(日本人含む)の手に渡っていくのはすごく嫌なのですが、いまは米沢に住んでいないし先祖が山持ちだったこともないので何も言えることはないです。産経新聞は読者にどうして欲しいのでしょう。

話は変わりますが、某質問サイトの歴史カテには「嫌韓」「嫌ロシア」の見本がごろごろしています。林業の荒廃も「日教組のせい」にしますね。きっと。
あらゆる批判が「反日」になるのが恐ろしい。
続編を楽しみにしております。
[ 2011/02/20 20:49 ] NLBrSPSs[ 編集 ]

逆転の発想   No. 7329

このテーマが来るのをずっと待っていました。具体的には、以前コメント欄でこの件がこっそり予告されていた時から。
この件で面白いのは、(はてブにも書きましたが)、熊森と奥山保全の活動を「中国に売るために水源地を買収している」と曲解している人がいたことです。
http://desktop2ch.net/dqnplus/1289759142/788
熊森もファンタジーの世界に生きていますが、水源地問題と排外主義を結びつける人もファンタジーの世界に生きている。熊森の活動(というより動物愛護全般)を嫌った上で水源地問題にハマってしまった人はこんな妄想をしてしまうのでしょう。
なお、同様に民主、公明といった嫌いな政党の活動と熊森を結びつける書き込みが2chにはみられますが、顧問に自民党の議員が複数いることは都合よく無視されています。
[ 2011/02/20 22:55 ] pSJ6Fihk[ 編集 ]

御参考まで山形県の対応   No. 7330

ttp://pref.yamagata.lg.jp/pickup/opinion/search/2011/01/10170358.html
内容を読めばそう慌てる事も無いと思うんですけどねぇ。
も少し検索を進めましたら、
ttp://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20110219-738987.html
小野川温泉の近くだそうです。
小野小町ゆかりの温泉で、1、2度行った事ありますが静かでこじんまりとして、のんびりゆったり過ごすには良い所です。
皆さんもおいでになれば良いのに(ついでに別荘地も買ってw)。
一応米沢市は熊も普通にいて、昨年も何頭か捕獲されています。
なお小野川温泉付近は吾妻の白猿で知られるお猿さんがいるので有名。
なので熊森さんがドングリ持ってきても、お猿さんが速攻食べちゃうでしょう。
熊森の皆さんがおいでになるのは差し支えないのですが、ドングリなんぞ持ってこず、自然を満喫した後に温泉につかって、お土産買って黙って帰って頂ければ、皆幸せになれるのではないかな。
[ 2011/02/21 12:17 ] -[ 編集 ]

   No. 7331

>りくにすさん

 いらっしゃいませ。
ゴルフ場で山をさんざん削った癖に今更何?とか、この前は平針里山に工事入れたよね?(http://b.hatena.ne.jp/entry/www.janjanblog.com/archives/25040)とか、やんばるの森にヘリポート作る件についてはスルーなんでしょうか?(http://b.hatena.ne.jp/entry/okinawabd.ti-da.net/e3263392.html)とか、水源の森(とこの人達が認定した森)だけ視界に入れてどうするんだと思う今日この頃です。

>「林業の後継者がいない」のがあたりまえな今、「売ってるものを買うのは当然だろう」ですよね。
<
 その2で、話がそっち方面に行きましたので、良かったら御覧くださいませ。



>町田さん
>熊森と奥山保全の活動を「中国に売るために水源地を買収している」と曲解している人がいた
<
 見てました。同じ路線の発想かと思いますが、森山会長が「左翼思想の持ち主ではないかとも言われている」とも。http://www44.atwiki.jp/kumanioriduru/pages/15.html
会長や顧問の講演先などから判断すれば、熊森協会は元々は右よりだとみえますけどねぇ。



>antさん

 やっぱり(というか日本の山林そのものがそうだと私は認識していますが)素敵な土地なんですよね。
温泉もでるんですか。蛍鑑賞もできるし、花見の名所も要してると。そりゃ、別荘も建てたくなる魅力ある土地ですよね。

…乱開発を防ぐ条例なりを策定した上で、しっかり固定資産税をいただいたらいいのではないかと思うのですけどねぇ。
[ 2011/02/21 18:13 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

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