スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

11月10日付の防衛省事務次官通達までをおさらい 

 今年、2010年の春頃の話。あまり注目度が高くなかったようではあるが、気になる報道があった。

 宮城県で行われた日米共同訓練での訓示にて、陸自連隊長である1佐が、日米からの多数参加者の前で鳩山首相(当時)の発言を揶揄し文書で注意を受けた、と。しかも、この処分に対し、自衛隊内から防衛省の副大臣と政務官宛に批判メールが送られていたそうである。自衛隊内から批判した人は、陸自第11旅団(札幌)中隊長の3等陸佐で、正規の手続きを経ずに直接意見具申したことが規則違反に当たると判断され内規に基づき口頭注意処分を受けたそうで、この人も連隊長と同じ事を発言したとメール中には記されていたという。そして他にも第2特科連隊(名寄)中隊長の1等陸尉も朝礼の際に連隊長発言は間違ってないといった発言をしていたそうで、引用した北海道新聞の社説は、

 思い出すのは、田母神俊雄前航空幕僚長のことだ。一昨年、戦前の侵略を否定し植民地支配を正当化した論文を発表して更迭された。

 にもかかわらず今回のような発言が繰り返された。実力組織の中に政治を軽んじる空気が広がっているのではないか。一連の発言が「氷山の一角」だとすれば事態は深刻だ。
(中略)

 まず取り組むべきは文民統制を徹底させる仕組みづくりだ。教育のあり方を見直し、隊内に規律意識を根付かせる。それが急務だ。(後略)


とまとめていた。このエントリには『自衛隊に詳しいジャーナリストの人が「自衛隊の幹部たちが”ミンスで日本オワタ”と公然と言い放っている」と聞いていたので、まあ発言が表に出たこと自体 は、おどろきはない』の一節を含むコメントが寄せられている(「自衛隊にいろいろと不安を感じる昨今」)

 また、毎度おなじみの妄言製造機、誰がコイツに投票したんだの石原慎太郎・東京都知事は、2010年4月11日に東京は練馬駐屯地で行われた陸上自衛隊第1師団の創立48周年記念式典の挨拶で、『「今の政府は外国人に選挙権を与えるという。国家を危険にさらす売国的行為」と鳩山政権をこき下ろした』そうである(「都知事が自衛官に首相軽視を唆してはいまいか」)。また、これは幸いにも(???)自衛隊内の発言ではないにしても、現東京都知事殿は「たちあがれ日本の」の集会挨拶で『(菅直人首相について)もし、(自衛隊の)観閲式の国旗入場で立たなかったら、構わないから殴れ。殴られてもしょうがない』とも発言したとか(「1東京都民として、口を開かないでいただきたいと切望する(その3)」)

 あるいは、つい最近まで航空幕僚長をしていた人物は2007年5月頃に、不発弾による深刻な人道被害が問題となっているクラスター爆弾の禁止を目指した「クラスター爆弾禁止リマ会議」会期中日本国民が被害を受けようが、国土が占領されないためにクラスター爆弾を海岸線に設置して敵の上陸を防ぐべきという発言をし、空自の准曹士先任制度スタートの集会で「東京裁判やいわゆる南京大虐殺にも触れながら戦後教育の危うさを指摘」して自爆史観全開の挨拶をし、名古屋高裁から航空自衛隊のイラク空輸活動を違憲とした判決が出た際には「そんなの関係ねえ」と発言しており、退官後も声と態度が大きく、影響力の大きさが懸念される人物である。

 こういうややこしい人達がいるのである。


 防衛省は、さきに、政治的な誤解を招くおそれがある関係者の自衛隊主催の会合への参加を控えてもらうよう求めるなどとした事務次官名の通達を出しました が、自民党などは「憲法違反にあたる」などとして撤回と責任者の処分を求めています。これについて、北澤防衛大臣は、閣議のあと記者団に対し、「通達に政 治的な意図はまったくない。政治的中立を保ち、文民統制=シビリアンコントロールがきちんと機能するような組織を常に心がけている防衛省の立場からすれ ば、今回の措置は当然のことだ」と述べ、通達を撤回しない考えを示しました。




17日の第176回国会・予算委員会では、こんなやりとりがあったのが議事録公開されている。ちょっと長いが、長いままに引用しよう。

○衛藤晟一君 ちゃんと議会と執行部の関係において、もっとこういう立場を明らかにしてもらいたいと思うんですね。このやっぱり内閣という のは極めて、何というか、秘密性の高い内閣です。国民に対して隠ぺい体質。元々開け開けと言っていたんじゃないんですか、もっと国民に対して。隠してばっ かしですよ、本当に。
 今日、またちょっと報道がありました。私どもの地元の大分合同新聞に出ています。政治発言をする者は呼ぶなと防衛政務三役が指示、自衛隊行事で通達、そ して菅政権の焦りとおごり、これが主な見出しであります。
 報道によりますと、十一月十日付けで、政治的な発言をする者を防衛省の行事に呼ぶなといった趣旨の事務次官通達が出されている。内部における事務官の通 達としては、事務次官通達というのは極めて重いものであります。
 これは十一月三日に航空自衛隊入間基地で開催された航空祭の式典で地元の団体代表があいさつをして、その際に菅政権を批判したということを受けて、民間 団体航友会の会長は、民主党政権はもう早くつぶれてもらった方がいいとかいうことを発言したと言われています。それに対して、十日に事務次官名で「隊員の 政治的中立性の確保について」との通達を出し、その中で行事への参加団体に対し、これは民間が行った発言なんです。行事への参加団体に対し、政治的行為を しているとの誤解を招くようなことを行わないよう要請する、誤解を招くおそれがあるときは参加を控えてもらうようにということが規定されています。
 これは、大変な官から民間人に対する言論統制なんですよ、そのものなんですよ。民間人の思想を事前にチェックしますよと、チェックしなさいということを 通達したんですよ。そして、この後に、そのとおり行われたかどうか報告まで求めたんですよ。秘密警察の役割まで自衛隊に求めているんです。むちゃくちゃで すよね。民間人の思想を公的機関がチェックしなさいという通達を出している。憲法に保障された表現の自由に反するゆゆしい事態です。これこそ、まさに菅内 閣の隠ぺい体質そのものですよ。
 この通達は政務三役が指示をして事務次官に出させたと言われていますけれども、間違いないのか。だれが発案をして、だれの判断でこういう通達が出たの か、明確に答弁をしていただきたい。

○国務大臣(北澤俊美君) お答えを申し上げます。
 事実関係について、少し丁寧に御説明を申し上げます。
 まず、先般行われた自衛隊施設内での行事において、部外団体の長により、その場を提供した自衛隊側が政治的中立性に違反したとの誤解を招くような極めて 不適切な発言が行われたわけでありまして、防衛省としては今回の事案を極めて深刻に受け止め、今後こうした事案が二度と起きることのないよう、「隊員の政 治的中立性の確保について」と題する事務次官通達を発出いたしました。
 まず申し上げますが……(発言する者あり)

○委員長(前田武志君) 御静粛にお願いします。

○国務大臣(北澤俊美君) 自衛隊法で、第六十一条、隊員は、政令で定める政治的行為をしてはならない。これを受けた自衛隊施行令八十六条 で、特定の政党の支持又は反対、特定の内閣の支持又は反対等を政治的目的と規定しております。また……(発言する者あり)全部を聞いてから騒いだらいかが でしょうか。また、同令八十七条で、政治的目的のために庁舎、施設等を利用させることなどを政治的行為と規定しておるわけであります。
 したがって、この日はほぼ三千人の方々に御来場いただきました。そのうちの半数近い千五百人余りの方が懇親会へ出席をされて、その皆様の前でもう委員も 御承知のような御発言があったと、こういうことでございますので、私は、自衛隊の在り方についてはシビリアンコントロールをきちんとして、これが、民主党政権が長くいつまでも続くわけではないんです。政治的な中立をどう担保するかというのが極めて私にとっては重大なことでありまして、そのことのために粛々とさせていただいたと、こういうことであります。

 ブログ主が自ブログのコメント欄で発言を遠慮していただくと、表現の自由の侵害と仰せの方がたまにいらっしゃるが、衛藤議員の「表現の自由」だの「思想のチェック」だのという表現はそれによく似ている。自衛隊の基地外で、表現の自由を行使していただけばいいのではないのだろうか。

 そして、このやりとりの翌日のことだった。現時点では、議事録が公開されていないのだが。

 防衛省が自衛隊施設内の行事に政治的発言をする部外者を招かないよう求める事務次官通達を出した問題をめぐる、自民党の世耕弘成氏への答弁。

 仙谷氏は、軍国主義の中で日本が第2次大戦を経験したことを引き合いに「暴力装置でもある自衛隊はある種の軍事組織でもあるから、シビリアンコントロール(文民統制)がきかなければならない」と述べた上で、すぐに「実力組織」と言い換え、「より念を入れた特段の政治的な中立性が保障されるべきだ」と強調した。



 一応、19日に通達撤回の考えはないとの防衛相の見解が出ているが。「暴力装置」の大騒ぎで押し切られて撤回しないように、くれぐれもお願いしたいものである。
スポンサーサイト
[ 2010/11/21 16:34 ] 四方山話 | TB(1) | CM(2)

立場が人を作る、あるいはロールプレイ   No. 7210

 こんにちは。今日も素晴らしい記事、有難う御座います。
 
 「強面」な印象の衛藤晟一の
>官から民間人に対する言論統制なんですよ、そのものなんですよ。民間人の思想を事前にチェックしますよと、チェックしなさいということを 通達したんですよ。そして、この後に、そのとおり行われたかどうか報告まで求めたんですよ。秘密警察の役割まで自衛隊に求めているんです。むちゃくちゃで すよね。民間人の思想を公的機関がチェックしなさいという通達を出している。憲法に保障された表現の自由に反するゆゆしい事態

 と言う質問に気が狂いそうになります。おまえら、公安並みに市民団体を調査し、ジャーナリストを追跡していた『情報保全隊』実態暴露事件のときになんて言ったんだよ、どういう態度を取ったんだよ!お前らがやらせたことにもかかわらず、そもそも資料が本物かわからないし、資料は残ってないし、公開できないとか抜かしたよな。法に基づいて適正にやってますとか言ってなかったか、ハアハア...。

 選挙を『禊』とか言いますが、野党になると与党時代にやったことの責任も洗い流されると言う認識なのですかね。それとも自民党がやると表現の自由などに反さないと言うことなのでしょうかね。

 小泉息子議員が客を募って横須賀基地を案内・利用したの自衛隊ツアーといい、自衛隊は自民党の『シマ』と思っているようで。

 世耕の件もそうですが、本質的なところを不要として、ご都合主義・損得を基準として、政府与党・野党のロールプレイ・議会・政治ごっこを繰り返されるのあまりも辛いです。
[ 2010/11/21 17:28 ] -[ 編集 ]

   No. 7219

>Lさん

 ここで言及した以前のエントリへのコメントもありがとうございました。
リアルでやることが多い上に、あっちもこっちも展開がめまぐるしくて、情報を追うのであたふたしておりました。レスが遅くてすみません。


 思想調査のなんのって、普段から集まりで放言しまくりの人相手に思想調査も何も…という話でしょうにと思うんですが。TPOの話でしょうに。

 当の88歳の方、「まだ、自民党政権の方がまともだった。一刻も早く、菅政権をつぶして、昔の自民党政権に戻しましょう。皆さんも心の中でそう思っているのでは。民主党政権では国が持たない」(http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101119/stt1011190026001-n1.htm)、「こんな内閣は間違っている」と発言して、『「政権や政党は批判されるのが当たり前。これまでも抗議はなかった。政権交代した途端にこうで、怒り心頭の思いだ」と憤慨』してるとか。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101120-OYT1T00056.htm
 (見かけた報道の再発掘に失敗しましたが(^^;)この人の後に発言した来賓も同調意見を述べたという報道も見かけましたし、何より、幹部自衛官の↑な動きがある経緯があるのにねぇ。

 で、この後の急激な展開で、この続きのエントリが塩漬けになってしまいました(^^; 問責決議可決ですか、はぁ。さすがに「暴力装置」発言を理由として明記はしなかったようですが、含まれてるような微妙な報道でした。
『尖閣事件への対応を理由に挙げ、仙谷氏は「傲岸不遜(ごうがんふそん)な発言、失策の数々は与野党を問わず、批判が集中している」』
http://www.asahi.com/special/minshu/TKY201011260538.html
[ 2010/11/28 19:50 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://azuryblue.blog72.fc2.com/tb.php/929-3c6100ef


Sea Shepherd への先制攻撃論が出てもおかしくない?

つーことで、今日と明日の予定で下関市で捕鯨支持国による国際会議が始まったのだが・・・。
[2010/11/30 20:15] URL flagburner\'s blog(仮)












無料カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。