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新型インフルエンザそのものよりこっちを危惧する 

 この記事は、出てすぐ見ていたが、気持ちの悪いものを感じつつも、スルーしてしまっていた。既存システムを活用して、パンデミック対策をというような取り上げ方だったからかもしれない。今日付のスラッシュどっとジャパン『総務省がパンデミック対策として国民の移動履歴記録システムを実験』で取り上げてくれていたので、あらためて注目して、あらためてなんだかなぁと言う気分になったのだが。

 利用者の居場所を特定できる携帯電話の全地球測位システム(GPS)機能を活用し、感染症の世界的大流行(パンデミック)を防げないか――。
(中略)
 具体的には、携帯電話会社などがモニター全員の移動履歴をデータベースに蓄積。その後、1人が感染症にかかったとの想定で全モニターの移動履歴をさかのぼり、感染者と同じ電車やバスに乗るなど感染の可能性がある人を抽出し、注意喚起や対処方法を知らせるメールを送る試みだ。
(中略)
このため、総務省は実験を通じ、移動履歴の活用に対する心理的抵抗感などもあわせて検証する方針だ。


asahi.com 2009年5月3日13時17分「感染者に近づけばメールが届く 携帯電話で秋にも実験」より一部

 心理的抵抗感に配慮してくれるそうだが、「感染症の流行対策」という大義名分を掲げられたら、心理的抵抗感を表明しやすいだろうか?
 あるいは、マスコミがどんな風に煽るだろうとか、なんだか、このところの報道とあわせて危惧を感じざるを得ない。

 そしてもう一点、疑問を感じる点がある。移動履歴を蓄積されるのは、GPS機能付の携帯通話端末をもった個人だ。このシステムがパンデミック対策としては大した役に立たず、他の目的に活用されるんじゃないか、というのが、その疑問。
 感染が確認された個人がGPS携帯をもってなきゃ、機能しないシステムじゃないのか、これは。

貧富の差が大きく、既にかなりの数に上っていると思われる貧困層が医療機関にかかれないのは、日本でも同じである。が、発熱外来などの医療費が免除されるという話は聞かない。生保を受けていなかったら、風邪のような症状で熱が出ても私はおそらく受診をためらうだろう。

ホームレスだったりする場合、加えて、パンデミックに関係した情報がうまく伝わらない可能性もあるだろう。
しかも、貧乏人には食糧の備蓄などする余裕はない。買い物は日々(少なくとも数日おきに)行わなければならない。もしキャリアになってしまっても、出歩かざるを得ないのだ。
(中略)
そういうわけで、国にあっては、緊急に
1.保険証取り上げ政策を少なくとも一時的に停止すること。低所得者への医療費補助を行うこと。
2.ホームレス者を把握の上緊急に保護を行うこと。


BUNTENのヘタレ日記さんの09/04/30(木)付「パンデミック対策に足りないもの」より

 ウイルスは「生きた細胞」内で増殖する。「生きた細胞」外の野良ウイルスは、一定期間の後に増殖することなく死滅する。ちゃんとしたご飯を食べられない状態と、栄養に配慮したご飯を食べられる状態と、どちらが免疫機能の働きが高いか、考えるまでもない。免疫機能の働きが高い個人は、そもそも、感染の確率が低い。免疫機能の働きが弱った個人の方がウイルスに感染しやすい。そうして感染し発症した者が、的確な医療を受けられないことこそが、ウイルスの持続的な蔓延につながりかねない。

 だから、きちんとしたご飯を食べられなかったり疲労のぬけないストレスの溜まった状態で免疫機能を発揮できない人達に対し、生活を補助し、感染し発症した場合には医療の保証をする方を、優先すべきだろう。GPSを使ったアラートシステムよりも。本当にインフルエンザの対策をしたいのなら。
 そっちの方が、今度の、あるいは、次に来るかもしれない新型インフルエンザから社会のメンバーをより多く守ることになるのではないか。

 今回の新型インフルエンザは、すでに「重症度は毎年起きる季節性のインフルエンザとあまり変わらないように見える」との見方が優位になっている。今後、感染者をより少なくしていくことが、感染の収束につながるだろう。その為には、感染の危険が大きい人達を、感染から守ることが必要になるはずだ。日本の医療水準は高い。医療従事者の過労が案じられるが、ちゃんと医療の恩恵を受けることができれば、日本で大きな被害が出るとは考えにくい。

 こんな状況があるから厳しいが、まずは日本国内だけでも、もう少しは手厚い補助をできないものか。無闇に不安を煽る報道が多くてうんざりしていたのだが、この報道の、この箇所は注目せざるを得ない。

特にサハラ砂漠以南の国々では、医師の数や監視体制に限界があり、マラリアなど既存の感染症対策すら追いつかないのが現状。経済危機で医療が破綻(はたん)したジンバブエでは2008年にコレラが大発生し、4000人以上が死亡した。エイズウイルス(HIV)感染者も多く、これらの疾病で免疫力が落ちた人に新型インフルが感染したときの被害が心配されている。新型インフルは、罹患(りかん)者が多い結核などと判別できず、発見が遅れる可能性も指摘されている。


読売新聞 2009年5月5日「新型インフルの感染拡大、途上国に不安」より一部

 書くまでもないだろうが、HIV感染によって起こるAIDSとは、後天性免疫不全症候群のこと。一般論としても、インフルエンザ等のウイルス疾患が重症化するのは、細菌等による混合感染による。彼の地が医療リソース不足で、混合感染のケアもままならないであろう事は容易に想像ができる。
 サハラ以南の『AIDS事情はヤバすぎる』と、かねてより目にしていただけに、なんとも言えない気持ちになった。
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[ 2009/05/05 16:12 ] 四方山話 | TB(0) | CM(2)

   No. 5878

>心理的抵抗感に配慮してくれるそうだが

元記事は「心理的抵抗感などもあわせて検証する」ですから
検証した結果が「心理的抵抗感が高い」場合は、
(配慮するのではなく)低くすることを研究するのではw。

まあ真面目にこのシステムの有効性を考えますと、「感染者と同じ電車やバスに乗るなど感染の可能性がある人を抽出し、注意喚起や対処方法を知らせ」たとして、その情報を受け取った側に実際のところどんな対策が可能でしょうか。通勤経路や通勤時間帯をそう簡単に変えられるわけではないですし。
結局マスクやうがいで予防を促すというのなら、このシステムがなくてもできることです。
[ 2009/05/06 10:20 ] bAt7Emrw[ 編集 ]

   No. 5879

>検証した結果が「心理的抵抗感が高い」場合は、(略)低くすることを研究するのではw。
<
 書いた後、「あ、しまったかも」と思いつつ放置していた箇所をキッチリ指摘されてしまいました(^^;
確かに、配慮するとは書いてませんでした、はい。「心理的抵抗感が高い」場合は、高くても受け容れざるを得ない理屈付を考えるのかもしれませんね(^^;

 実際、このシステムの有効性には疑問の余地がありすぎますよね。単に使ってみたいだけなんじゃないのと思いつつ、このシステムが走り出したら怖いことの方が起こりそうですし、導入されてしまうと妙な使われ方をされたところで現代日本社会には既成事実の奴隷の方達が多数いらっしゃいますしねぇ。
[ 2009/05/06 11:24 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

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