しばしば参考にさせていただいている「
中国女性・ジェンダーニュース+」の
遠山日出也様より、決議文の在処を御教授いただいたので、掲載。
決議文の在処は
台湾立法院のトップページの比較的下の方にある、「各單位」の「議事處」の「
第7屆第2會期通過議案(リンク先はPDF)」とのことだった。
この「中華民國 97年11月 11日」付の「立法院第7屆第2會期通過之議案」では、
一、法律案 8件
二、決算案 2件
三、同意權行使事項 1 件
四、其他議案 3件
と列挙されている「四」の三番目にあるものが、それ。
以下に引用して、
遠山日出也様に頂いた訳を元に、これまでの報道の紹介で使った文章にあわせて表現を微調整した訳を添えて保存。
3、委員黃淑英、楊麗環、清、潘孟安等28人,建請本院作出如下決議:「要求日本政府以清楚且不曖昧的態度,正式地承認、道歉且接受戰時日軍性奴隸制度的歷史責任,對受害倖存者進行直接謝罪和賠償,以利早日回復慰安婦受害者的名譽和尊嚴,遵守聯合國人權委員會建議,且教育這一代和下一代有關這段正確史實」,請公決案。
3,委員の黃淑英、楊麗環、清、潘孟安等28人は、以下の決議案を作製して本院に上程した;「(略、通過決議と同じ」、そして採択を求めた。
97.11.11.第8次會議
決議:日本政府應以清楚且不曖昧的態度,正式地承認、道歉且接受戰時日軍性奴隸制度的歷史責任,對受害倖存者進行直接謝罪和賠償,以利早日回復慰安婦受害者的名譽和尊嚴,遵守聯合國人權委員會建議,且教育這一代和下一代有關這段正確史實。
決議:日本政府は、はっきりとした曖昧でない態度でもって、戦時日本軍性奴隷制度の歴史的責任を公式に承認して謝罪し、責任を引き受け、被害を受けた生存者に直接の謝罪と賠償を行い、一日も早く「慰安婦」被害者の名誉と尊厳を回復し、国連の人権委員会の勧告に従い、今の世代と次の世代に正確な史実を教育するべきである。
ところで、この、台湾立法院にて採択された「慰安婦」謝罪要求決議に関しては、相変わらず産経が報じていないようで、しばしば覗きに行っている「
宮崎正弘の国際ニュース・早読み」の15日付「
通巻第2387号」でも「読者の声1」
(略)台湾立法院での「従軍慰安婦決議」について、産経が報道しなかったことが不思議です。
とのいぶかしむ声が出ているようだ。対する宮崎正弘氏のお返事は、
決議ですからたとえ台湾の国会にあたる立法院で決議されても法的拘束力がないからでしょうか。
だったのだが。
しかし、産経といえば、ほとんどどこからも無視された
(韓国決議が引用したぐらい)の
オーストラリア上院の「慰安婦」和解推奨決議だって、こまめに報じていたので、「法的拘束力がないから」報道をしていないという推測は、あまりありそうではないのではないだろうか。だいたい、アメリカ下院決議だって、EUの決議だって、法的拘束力はないのは同じなのに、大騒ぎだったのだ。
ちなみに他方では、産経系から「
“韓国化”する台湾政治」などという意見が出ているようである。きっと、産経的には、何か表明したいけどしかねる、鬱屈した意見があると邪推の余地があるだろう(笑)。
参考;
「
Stiffmuscleの日記」さんの2008-11-11付「
台湾国会で「慰安婦」謝罪決議案が可決」
「
中国女性・ジェンダーニュース+」さんの11月15日付「
台湾の立法院が日本政府に「慰安婦」謝罪要求決議」
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「南京虐殺」について「無かった」などと言う、歴史学的にはデタラメな主張。「従軍慰安婦問題」について「強制ではなく自発的商行為だっ...
[2008/11/26 22:01]
URL
村野瀬玲奈の秘書課広報室