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(続)魚拓その他資料保存;田母神「論文」問題  

 11月12日付の共同通信「米紙、田母神氏の国会招致を報道 真珠湾攻撃謀略説を紹介」にて、ワシントンポストがこう報じていたと記事にしていた。

田母神氏が論文に「日本はルーズベルト(米大統領)の仕掛けたわなにはまり(1941年の)真珠湾攻撃を決行することになる」と記したことを紹介した。
(略)日本が安倍晋三元首相の下で「従軍慰安婦に対する従来の謝罪を取り下げた」などと伝えた。

…驚いた。前半はともかく、後半は誤解だろう。安倍元首相は、かなり不本意そうにしか見えなかったが、一応、河野談話を堅持する立場はとっていたはずだ(その周囲に問題があっても)

 そこで、元情報を確認してみた。
Washingtonpostの11月11日付「Japanese General Defends Revised Version of WWII」の、該当箇所はここだろう。

Under Prime Minister Shinzo Abe, who served one year before abruptly quitting in September 2007, Japan backed away from its previous apologies to the "comfort women," the term used for the 50,000 to 200,000 Asian women forced by the Japanese government into brothels before and during World War II.
 約1年前の2007年9月まで着任していた安倍晋三元首相の政権下で、日本は、「慰安婦」に対する従来の謝罪から立場を後退させた。「慰安婦」とは第二次世界大戦前と大戦中に、日本政府によって売春宿での勤務を強いられた50,000から200,000人ものアジア女性たちを指す語だ。

Abe, who had strong support in the nationalist wing of the ruling party, said there was no documentation proving that the Japanese military coerced Asian women into becoming prostitutes. His statements pushed the U.S. House of Representatives to pass a resolution calling on Japan to apologize for its treatment of the sex slaves.
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 与党内の国家主義者達から強く支持されていた安倍首相は、日本軍がアジアの女性たちに売春婦になることを強制した事を証明する文書はないと発言した。彼の発言は、アメリカ下院による、日本に対する、性奴隷制への謝罪を求める決議を可決させる後押しになった。

Studies by the Japanese government itself have uncovered more than 100 documents showing Japanese military involvement in the building of brothels and the recruitment of women, according to a 2006 report by the Congressional Research Service.
 議会調査局による2006年レポートによると、日本政府自身による調査によって、売春宿の建設と女性の徴発への日本軍関与を示す100以上の文献が発見されている。

Also under Abe, the government tried to whitewash the history of the war as taught in Japanese public schools. In 2007, the Education Ministry deleted references in textbooks to orders by the Japanese military in 1944 that civilians in Okinawa commit mass suicide rather than surrender to invading U.S. forces.
 安倍政権下でも、日本の公立学校で、戦争についての歴史教育を取り繕おうとする試みがあった。1944年にアメリカ軍が沖縄に侵攻した際、日本軍により発せられた、沖縄の市民は降伏するより集団自殺するようにという命令があったという記述を、2007年に文部科学省は教科書から削除した。

Courts here have since recognized the military's role in wartime mass suicides on the island, and textbooks have been rewritten to acknowledge that fact.
 裁判所は、戦時の集団自殺における軍隊の役割を認め、教科書はその事実を認識するために書き直された。

(教科書の書き換えに関する最後の下りには言いたいことはあるが、「慰安婦」への謝罪に関しては)…取り下げたとは書いていないようではあった。でも、これって、田母神「論文」騒動で言及されている訳で、、、これまでも日本の国家主義者に対して、海外はかなり警戒している様子ではあったが、この度も、まったくまぁ(呆)。

 そんな田母神「論文」騒動。メールマガジンを購読している共産党の井上議員の、12日付の「[news:159] 田母神氏を招致」で、こんな話が出ていた。

 田母神氏は隊内誌の論文で、自衛隊の幹部教育の場に「国家間・歴史観」の講義を新設したことを自慢していました。そのカリキュラムが防衛省から届いたのが前日の夕方。外部講師の名前が黒塗りになっている資料でした。それ自体が異様です。
 
  防衛省は名前を隠しましたが、大正大学の福地教授が講師の1人であることを認め、その講義内容がホームページ上で紹介されていることが分かったのが前日の夜遅くでした。講義の目的として、かつての戦争が正しく、現憲法体制は廃棄すべきことを論じることとあったのには驚きました。

…と思ったら、11日の「しんぶん赤旗」で既に配信されていた。

 2008年11月11日(火)「しんぶん赤旗」
侵略戦争肯定を主張 「つくる会」幹部招く 自衛隊幕僚学校 田母神氏新設の講座

幹部自衛官を教育する自衛隊統合幕僚学校(東京都目黒区)で、侵略戦争美化の歴史教科書づくりをすすめる「新しい歴史教科書をつくる会」の福地惇副会長(当時は理事)が講義していたことが十日、分かりました。
(略)
 同学校は侵略戦争肯定の懸賞論文を発表した田母神俊雄前航空自衛隊幕僚長が校長を務めたことがあります。

 福地氏は、文部省主任教科書調査官でした。一九九八年に教科書検定基準の「近隣諸国条項」を批判し、更迭されました。講義は二〇〇六年四月十七日で、統合幕僚学校一般課程の「歴史・国家観」講座。テーマは「昭和の戦争について」。(中略)「歴史・国家観」講座は田母神氏が学校長のときに、新設されました。


 2008年11月12日(水)「しんぶん赤旗」
侵略美化 組織ぐるみ 前空幕長招致 井上議員の追及 参院外防委

(略)
 井上氏が指摘したのは、論文執筆以前から、田母神氏がこうした暴論を、空幕長として全国の基地で講話などの形で繰り返していた問題です。(中略)
 そこで井上氏が示したのは、田母神氏が一月三十日に空自熊谷基地(埼玉県)で行った「我が愛すべき祖国日本」と題した講話です。「専守防衛」について「これからもずっと正しいのか、検討されなければいけない」と主張し、かつての戦争で中国に軍隊を送ったのも「決して侵略のためではない」などと述べていました。 井上氏に対し田母神氏は「しゃべった内容は(懸賞)論文といっしょだ」と述べ、講話の事実を認めました。

これらの質問では、例の、朝雲4月3日付に掲載されていた、空自の准曹士先任集合訓練での訓話にも言及されたらしい。

 11日付の赤旗にあった、

統合幕僚学校一般課程の「歴史・国家観」講座。テーマは「昭和の戦争について」。「つくる会」の西尾幹二前名誉会長のホームページに掲載された講義案によると、「満州事変・満州建国は日本の侵略ではない」とするなど田母神氏の懸賞論文とほぼ共通しています。

というのの現物も見たかったので、探したところ、Wikiの「福地惇」からリンクされていた。

 「西尾幹二のインターネット日録」の2006/6/15付、「『昭和の戦争』について」 (一)
冒頭に

 本講義の目的は、第一に「昭和の戦争」は「東京裁判」の起訴状と判決に言うような侵略戦争では全くはなく、「自存自衛」のための止む終えない受身の戦争だったこと、第二にそれが了解出来れば、現憲法体制は論理的に廃絶しなくてはならない虚偽の体制であると断言できることを論ずることであります。

とあるようだ。つっこみは詳しい人にお任せで、魚拓を確保と展示。

 その他、しんぶん赤旗よりも詳しい、MSN産経2008.11.11 14:36付で
『「国家観なければ国は守れない」』と題された、共産党・井上哲士氏の質問箇所も保存。
【田母神氏招致・詳報】(9)1/4ページ
【田母神氏招致・詳報】(9)2/4ページ
【田母神氏招致・詳報】(9)3/4ページ
【田母神氏招致・詳報】(9)4/4ページ

 その続きで、MSN産経2008.11.11 14:41付で
『「カリキュラムの中身は把握しておりません」と浜田防衛相』と題された、共産党・井上哲士氏の質問箇所。
【田母神氏招致・詳報】(10)1/4ページ
【田母神氏招致・詳報】(10)2/4ページ
【田母神氏招致・詳報】(10)3/4ページ
【田母神氏招致・詳報】(10)4/4ページ
 その一部の井上議員の質問は、朝日新聞でも報じられていたが、

具体的に平成16年度の教育目標をみると、健全な歴史観・国家観を育成し、防衛戦略研究および将来の部下指導に資する、となっている。平成20年のものをみると、例えば『大東亜戦争史観』『日本国憲法の本質』とある。ほかの年度をみると『東京裁判史観』という項目もある。こうした呼び名自体が侵略戦争を否定する中で使われる言い方だ。大臣は先日『今後とも、村山談話などの政府見解を踏まえた適切な幹部教育に務める』といわれたが、こういう内容の歴史観、国家観教育が適切とお考えか

…答弁する浜田靖一防衛相はしどろもどろ。

 そして、こういうことになったようだ。
山陽新聞(明記されていないが、どうも共同配信)11月13日18時36分
防衛省、歴史教育を見直しへ 前空幕長問題で

 防衛省は13日、歴史認識に関し政府見解を否定する論文を発表し、更迭された田母神俊雄前航空幕僚長が統合幕僚学校長時代、幹部教育課程に「歴史観・国家観」の課目を新設し、講師に「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバー2人が選ばれていたことなどを踏まえ、講師の人選や教育内容を見直す方針を固めた。

 2人は「つくる会」副会長の福地惇大正大教授、高森明勅国学院大講師。福地教授は2003年度に「日本国憲法の本質」と題して講義。高森氏は「国家観」を教えた。08年度は福地教授が「明治国家と戦後国家」「大東亜戦争史観」、高森講師が「天皇の起源と歴史的意味」などについて講義した。(後略)

さすがに、是正のアクションをとらざるをえなかったようでめでたし。共産党の井上議員、お疲れ様でした。

 そして、こういった処分や手配は、麻生首相も村山談話や河野談話を「フシュウ」していると、公言している以上、当然、、、の筈なのだが。

 でも、困った人達は相変わらず、らしい。
自民党が11日午前開いた国防関係合同部会にて、田母神氏への批判意見として;

玉沢徳一郎元防衛庁長官「稚拙な知識で論文を書いていることが問題だ」「文民統制を外して行動を正当化するのは大問題だ」
中谷会長・安全保障調査会「(論文は)内閣の方針を無視している。防衛相の指示に従わずどうしてシビリアンコントロール(文民統制)ができるのか」

等が出た一方、擁護意見が相次いだという

衛藤晟一参院議員「論文は(日本の侵略行為を認めた)村山談話と見解を異にしているのは事実だが、(同談話のような)歴史認識を教育するようなことは問題だ」「村山談話は閣議決定されて効力はあるが、職務と歴史観は関係ない」
岩永浩美参院議員「田母神氏の持論がなぜ悪いのか分からない」
土屋正忠衆院議員「(防衛省が)歴史観を対象に懲戒処分しようとしたのは問題」
西田昌司参院議員「田母神氏の論文には問題がないと感じた。歴史観が処分の理由なのか、政治家が議論して現場の自衛官を戸惑わせないようにすべきだ」
有村治子参院議員「(幕僚長を国会同意人事とすることに)日本の司令官が政治に左右されてしまう」
佐藤正久参院議員(陸上自衛隊出身)「政府見解と異なることを言ったことと処分はどう関係するのか。単に抑えつけるだけがシビリアンコントロールじゃない」

 以上は、時事ドットコム2008/11/11-12:21 『更迭に疑問の声相次ぐ=前空幕長論文、防衛相は陳謝-自民』、日経ネット 11日 13:26 『自民国防関係会議、田母神氏の歴史観を擁護する意見も』、共同 2008/11/11 10:14 『自民で田母神氏擁護論 国防合同部会「なぜ悪い」』のまとめ。

 そういえば、佐藤正久参院議員といえばイラク派兵時に駆けつけ警護発言の人物、衛藤晟一参院議員といえば「新教育基本法に基づいた教科書検定を行うよう署名」を持って文科相に嘆願にいった人物だなぁ。




魚拓とったもののエントリに入らなかったので参考;
沖縄タイムス 2007年6月19日付 『調査官、検定審に影響力 元主任「論争は意味ない。恨むなら米軍を」
大正大学の福地教授に関して。
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[ 2008/11/15 00:00 ] 自爆史観 | TB(5) | CM(6)

自衛隊つながりで   No. 5362

メモ
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811140198.html
「セクハラで空将補更迭 術科学校長、防衛省が懲戒処分へ」
[ 2008/11/14 18:56 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

   No. 5363

魚拓、アタマの方は総理の会社が戦前にやっていた「強制連行」ネタだし、
タモガミ氏のアレは"essay(小論・随筆)"扱いだし…

これはかなり恥ずかしいぞ。
(日本の国益を損なったことにおいて)
[ 2008/11/14 19:54 ] 7WgtulnI[ 編集 ]

   No. 5365

>有村治子参院議員「(幕僚長を国会同意人事とすることに)日本の司令官が政治に左右されてしまう」

有村といえば、バリバリの日本会議系の議員で、例の「靖国」でも暴れまわってくれましたね。07年の参議院選挙で当選してしばらく選挙がないから、気楽に活動できるのでしょう。そういう意味では、稲田朋美なんかはどうなんでしょうね!?
[ 2008/11/14 23:41 ] -[ 編集 ]

   No. 5367

>SunnySideさん

え~っと、すみません。
このエントリ、魚拓を11ばかし貼っておりまして、どの魚拓のお話かがよくわかりませんでした。



>Bill McCrearyさん

 有村議員の発言って、、、シビリアンコントロールってそもそも、軍事に対する政治優先のはずだから、左右されなくてどうするという話のような気がするのですが。。。衛藤議員も、「日本会議と連携する日本会議国会議員懇談会の教育改革刷新委員会」の委員長なんだそうですね。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-03-10/2008031001_01_0.html
 
 それで、ついでにこんなの見つけました。田母神「論文」擁護の面々が、ほぼ全員愛国議員リストにあるのに感心してたのですが、売国議員リストがやたら長いのにも感心しました。大変そうです。
http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/119.html
[ 2008/11/15 17:39 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

   No. 5370

これは失礼しました。
ワシントンポスト紙のもので、一番最初の魚拓です。

これだけでは何ですが、岩田温氏の「佳作」論文が、本人によってアップされていました。
ttp://yaplog.jp/conservative/archive/94

内容は五十歩百歩ながら、コミンテルンの陰謀だという無茶苦茶なものがないわ、アインシュタインの予言(という名前の偽書)に頼るわけでもないわ、荒唐無稽さに欠けるのが大賞を逃した理由ではないかと…。
[ 2008/11/16 15:36 ] 7WgtulnI[ 編集 ]

   No. 5372

>SunnySideさん

最初の魚拓の話でしたか。すみません、安倍氏慰安婦発言以外の、他の部分は流し読みでしたので。
まぁ、アレは普通「論文」とは呼びませんから、エッセーと評されるのならまだしもでしょう。もっと辛辣な表現もありえますから。

>岩田温氏の「佳作」論文
<
やはり審査基準は電波度だったのでしょうか。自衛隊の皆様が応募した他の「論文」も公表してくれるといいですね。
…自衛隊の名誉のためにも、公表した方がいいのじゃないかと。
[ 2008/11/16 20:56 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

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