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アメリカ上院でダニエル・イノウエ議員が歳出委員長に内定 

 「日系のイノウエ議員、米上院歳出委員長に

 読売新聞の2008年11月8日19時00分で報じられていた、たった3行のごく短い記事だ。アメリカ上院予算審議で大きな実権を持つ歳出委員会の委員長に、民主党のダニエル・イノウエ議員が来年一月から着任することに内定したとのこと。読売は「7日、わかった」と表現しているので、公表されたということだろうか。前任のバード委員長は90歳、イノウエ議員は84歳という(なんか凄い数字を見ているような気がするのだが、気のせいだろうか?)

 日本国内の報道は、どうやらこれだけのようだが、韓国紙が注目している。
現在確認した範囲では3紙が報じているが、それはもちろん、ダニエル・イノウエ議員が昨年のアメリカ下院決議の採択阻止に動いた人物だからだろう。ただし、報じている内の、韓国経済新聞2008-11-09 18:08付「美상원 상임위원장 놓고 경쟁 치열  (アメリカ上院・常務委員長のポストをめぐり熾烈な競争)」は、イノウエ議員が「日本慰安婦」決議案の採択阻止に積極的だった人物と紹介されているのみだった。

 毎日経済(聯合配信)2008.11.09 18:11:59付
美 상원 세출위원장에 이노우에 의원 (アメリカ上院・歳出委員長にイノウエ議員)」から一部引用すると、

 アメリカの予算審議に強大な権限を行使する、上院の歳出委員長に日系のダニエル・イノウエ議員(84歳、ハワイ選出、民主党)が内定した。
 現在歳出委員長の、ロバート・バード上院議員(ウェストバージニア、民主党)は、「激動の時代に50年間を上院歳出委員であり、10年間は歳出委員長を務めたことは光栄」としながら「オバマ候補の当選で、ワシントンに新しい時代が訪れた。歳出委員会にも新しいリーダーシップが必要だと考える」と辞意を表明した。

 後任に内定したイノウエ議員は、アメリカ議会の「日本軍慰安婦」謝罪要求決議案の採択阻止に積極的に活動した人物で、昨年7月には採択阻止活動を総括指揮した。上院に公式声明を提出し、「慰安婦」決議案が通過された場合に、米日関係が危険な事になりかねないと警告しながら、アメリカ政界を圧迫した人物だ。

 イノウエ議員は、1962年以来、ハワイを選挙区としながら、上院で8回当選し、これまで上院の常務委員長を担当してきた。それだけ、政界内の影響力は大きい。

 常務委員長の後任には、ウエストバージニア選出のジョン・ロックフェラー議員が候補に挙がっている。(後略、この後は、その他の議員の動向など)



 論調が極端なのは、中央日報日本語版2008.11.10 09:52:16付
‘日本の代弁者’が米上院歳出委員長に内定」原語版でも、ほぼ同じ内容のようだが、

(略)イノウエ議員は昨年に米下院で可決された日本軍慰安婦決議案に強く反対した人物だ。イノウエ議員は連邦下院議員2選、上院議員8選の経歴を持ち、議会で49年にわたり活動している。日本の利益のためなら水も火もいとわないというイノウエ議員が歳出委員長に内定したことで、米国の政治に及ぼす日本の影響力が拡大するものとみられる。
(中略)
 ハワイで生まれたイノウエ議員は、日本の真珠湾攻撃により太平洋戦争が勃発した2年後に学業(ハワイ大学医学部)を中断し米軍に志願入隊した。米国人として認められたいという考えによるものだった。主に日系人で構成される第441連隊に所属し、イタリア・フランス戦線で何度も戦功を上げ、下士官から将校に昇進した。戦争で右腕を失い、最高勲章を受けている。

イノウエ議員は2006年と2007年に、日本軍慰安婦決議案を阻止するために力を尽くした。

日本政府はイノウエ議員を立てて米下院と民主党指導部に強力なロビー活動を行った。イノウエ議員は当時の安倍晋三首相と米民主党・共和党指導部の会談をセッティングした。決議案を主導した日系3世のマイク・ホンダ下院議員には「日本は十分に謝罪した」との手紙を送り、決議案反対声明も出した。しかし議員らは「本当の和解は反省から出る」と主張したホンダ議員の側についた。

…とても警戒心とトゲが感じられる論調であるが、しかし。

 イノウエ議員は、日米関係に悪影響を及ぼす事を懸念して、決議案採択には反対はしているが、「慰安婦」問題で日本に責任がなかったと、主張しているわけではない。
(この辺、産経の古森記者はじめ、ネトウヨと呼ばれる方達は勘違いしているようだが、、、って、何か間違えたかな?)
 SANKEI WEB 2007/04/01 06:00「慰安婦決議案 米上院議員が反対書簡 」によると、上院議員が下院の決議案に異論を唱えるのは異例であるのをおして、イノウエ議員が、ラントス外交委員長(当時)に送った書簡では、

(略)
「決議案によって取り上げられた事柄は日本政府にとってつらく微妙な問題だ」と指摘した上で、植民地支配や侵略でアジア諸国の人々に損害と苦痛を与えたことに「痛切な反省」を表した「村山談話」(1995年)、国会での「戦後50年決議」(95年)や「戦後60年決議」(2005年)を通じ、日本は反省の念を十分に表しているとの認識を示した。

 慰安婦問題についても、財団法人「女性のためのアジア平和国民基金(アジア女性基金)」を通じて「金銭的な償い」をしたと記している。
(中略)
 イノウエ議員はかつて日米貿易摩擦などで日本を非難することもあったが、最近は日米の議員交流に力を入れている。(後略)


 そして、Izaニュース (SANKEI DIGITAL)07/12 06:09「慰安婦決議案で米上院に反対声明 イノウエ議員 」によると、「上院まで決議案が波及するのを防ぐねらいもあるとみられる」と報じられつつ

(略)
 イノウエ議員は旧日本軍が慰安婦に対してとった行動は「決して正当化できない」と批判しながらも、6人の日本の首相が謝罪の声明を出したことなどに言及。4月に訪米した安倍晋三首相も「首相として極めて苦しい状況におかれたことについて申し訳ないという気持ちでいっぱいである」と発言したことも紹介した。(後略)

この2007年7月9日付で提出された声明で、イノウエ議員は「外交の世界では、これらの発言は公式声明として十分だ」としたそうだ。

 …ちなみに、「慰安婦問題の歴史的真実を求める」いろいろな人達の4つの会代表の水島総氏が主導して、「国会議員12人、地方自治体首長2人、地方議員128人」を含む賛同人リスト付きの『慰安婦問題に関する対日非難決議案を可決』に対する抗議書が、アメリカ大使館に提出されたのは7月13日である。また、「米国に長崎広島原爆投下の謝罪を求める地方議員と市民の会」が、アメリカ大使館へ「慰安婦」公式謝罪決議に対する抗議と謝罪要求をしたのが、9月5日付なので、今現在のイノウエ議員の見解が、2007年7月9日時点と変わっている可能性は結構あるのではないかと思われる。

 でもやっぱり、中央日報は

日本の利益のためなら水も火もいとわないというイノウエ議員が歳出委員長に内定したことで、米国の政治に及ぼす日本の影響力が拡大するものとみられる。

と報じているのだが、それはどうだろう?

アジア系米国人の増加は近年、目覚しいが、出口調査によると、投票に足を運んだアジア系有権者700万人の実に62%がオバマ氏を支持した。共和党ジョン・マケイン(John McCain)候補の35%とは対照的な支持率だった。

 アジア系の議員団体「Congressional Asian Pacific American Caucus(CAPCA、アジア太平洋系米国人議員会」のマイク・ホンダ(Mike Honda)下院議員は「アジア系米国人が組織した選挙運動の中でも最高の運動の一つとなった。アジア系コミュニティー全体が誇りに思っているはずだ」と語った。
(中略)
 アジア系コミュニティーの指導者たちがまず期待しているのは、アジア系からの政権入りだ。(略)オバマ政権では1000を超える役職のうち「特に閣僚入りや、準閣僚級など重要な上級ポジションへの割り当てを期待したい」とAsian Pacific American Institute for Congressional Studies(APAICS、アジア太平洋圏議会研究所)のウィリアム・マツモト(William Marumoto)氏は語る。(後略)

(AFPBB News2008年11月07日 16:28付『オバマ政権入り狙うアジア系米国人コミュニティー』より)
 こういったアジア系コミュニティの動向がまずあっての上で、イノウエ議員の歳出委員長内定なのじゃないだろうか。だから、中央日報の論調は、そんなに警戒せずともよいのでは?といった感がある。

 そして、「日本」は、イノウエ議員をガッカリさせ続けてきたはずなのだ。

イノウエ議員は、1959年に連邦議会初の日系人議員となって来日。アメリカ大使として日系人を東京派遣するよう日系人が希望していると、岸信介首相に告げたという。すると、「とても真剣な面持ち」で見つめながら「残念ながら現状ではそれは上手くいくとは思いません」と、すげなく断られたそうだ。

理由を説明する岸首相についてイノウエ議員が行った証言は、驚くべきものだった。

将軍の時代そして明治時代から、外務担当者は伝統的に貴族の出の人達です。現在でも閣僚になるような人達の家系をたどってみると、その多くが裕福な家族だったり、侍だったりなど、名士の出であることがわかります。しかし日本からアメリカ本土やハワイなどに移民した人達のほとんどは、日本では経済的脱落者でした。


イノウエ議員は「もし日本で成功をおさめ、家族を養うことができている人だったならどうでしょう」とたずねたらしい。

対する岸首相の返答はこうだ。

よほどの冒険家で外へ飛び出したかったという人でないかぎり、日本を離れることはなかったはずです

法華狼の日記』2008年11月07日 16:28付『『ETV特集』日系アメリカ人の“日本”』より)

イノウエ議員が、アジア系コミュニティの為に活躍下さることを願わずにいられない。
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ユーザータグ:  日本軍性奴隷制問題
[ 2008/11/10 17:47 ] 四方山話 | TB(0) | CM(3)

   No. 5343

岸信介の発言を読んで、過呼吸を起こしそうになりました。
こういう話も、ああいった人たちの間では「常識」なんだろうな…
しょうもないコメントで申し訳ないっすorz
[ 2008/11/11 00:47 ] EM.hoyQs[ 編集 ]

   No. 5344

岸首相には絶句。
慰安婦問題ではこれ以上の謝罪は不要、と日本をかばったのに、岸の孫は謝罪の気持ちどころかTHE FACTで「濡れ衣だ」と開き直ったわけですね。
イノウエ議員も世襲総理のクオリティーがよくわかったでしょう。

田母神さんの事件もあったし、もうさすがに自爆史観に甘い顔はしないと思いたいです。
[ 2008/11/11 09:50 ] 449pMq2M[ 編集 ]

   No. 5347

>御姉寧さん

私は、「岸信介発言」で、しばらく息が止まりました。
今の首相の「下々の皆さん」発言やら、ちょっと前の「公約ぐらい」発言、みんな、根っこは同じですかねぇ。



>秋原葉月さん

一応、確認ですが(^^;「The FACTs」は6/14、イノウエ議員の声明は7/9付。
安倍元首相にしても麻生首相にしても、渋々ながらかもしれないにしても「日本は謝罪しました」の立場を表明してはいる訳ですが、、、エントリに書いたああいうのやら、WAMに乱入する人やらが報道されてますからね。
あちこちからの決議で指摘されている、次の世代への教育が不十分なのは明らかでしょう。。。

そして、田母神氏(^^;
田母神氏を更迭した防衛大臣の罷免をもとめる署名運動も展開されているそうですよ。
[ 2008/11/11 17:30 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

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