スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

国連・自由権規約委員会による第5回日本政府報告書審査がはじまる(追記有) 

 継続して「慰安婦」問題に気をつけて報道を拾っているのだが、ニュースを見て回っているとこんな話を目にした。

 共同通信 2008/10/12 15:53付
国連自由権規約委、日本を審査 死刑急増に非難集中か(以下、強調等は引用者による)

 国連の自由権規約委員会は15-16日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で、日本政府が国際人権規約の自由権規約を守っているかどうか審査する。焦点は死刑や婚外子差別、従軍慰安婦問題など。とりわけ死刑は10年前の前回審査で「廃止に向けた措置」を求められたのに、執行が急増していることから、人権団体は「非難が集中する可能性がある」と予想している。
(中略)
 規約委員会は日本側の主張を踏まえ、今年5月に「死刑の極めて限定的適用という規約上の義務をどう考えているのか」「政府から独立した人権機関の有無」「婚姻最低年齢(男性18歳、女性16歳)の男女差別改正は検討したか」など29項目に上る質問書を日本政府に送付。これらの各点が審査の焦点になるとみられている。

なお、「日本政府は今回の審査に先立ち、2006年12月に自らの政策の適正さを説明する報告書を提出」しているそうだ。
 この前、国連人権理事会の普遍的定期審査があったところだが、注目しはじめると、そういうものがずいぶん色々ある事に目が向いてしまうものだと思いつつ、「国連の自由権規約委員会」について情報を集めたのでメモ。

「自由権規約」とは、1966年12月の国連総会で採択され、1976年に発効した「市民的及び政治的権利に関する国際規約」を指します。これは、1948年の世界人権宣言の内容を各国において拘束力のある法規範にするためにつくられたもので、日本は自由権規約を1979年6月に批准しています。その内容は日本国内でも憲法とともに高位の人権規範として法的効力をもつものです。

自由権規約委員会による第5回日本政府報告書審査は、10年ぶりに、2008年10月中旬(第94会期)にジュネーブで実施される予定となっています。審査は、政府報告書とNGO から提出された報告書などに基づき、日本の規約実施状況を審査するプロセスであり、締約国と規約委員会とが建設的対話を行い、これを通じて規約に定めた人権基準の実施を促進し、改善するために行われます。


 今般、国際人権自由権規約=B規約(六法に載っています)の条約機関である委員会のポサダ委員長及びシーラー副委員長が、日弁連の招待により10年ぶりに来日され、下記のとおり、9月22日(月)16時~17時にNGOとの意見交換会が、同日18時~20時にシンポジウムが行われます。

 本年10月15日(水)、16日(木)には、、ジュネーブ国連本部で日本政府報告書(レポート)の第5回審査(『対話』)があります。
 ご承知のとおり、B規約は国際人権の、いわば『憲法』です。その法規(International Covenant on Civil and Political Rights ICCPR)を守っているかを監視する委員会の委員長及び副委員長の基調講演を直接お聞きする機会はめったにありません。

こちらは、各レポートなどへのリンクが充実している。

 10年ぶりとなる国連の自由権規約委員会による対日審査を来月に控え、ラファエル・リバス・ポサダ委員長らが来日し24日、国会議員や関係省庁の担当者らと日本の人権保障の実施状況について意見交換した。(略)会合では、川田龍平参院議員が代用監獄の問題点について言及。ポサダ委員長は「珍しいシステムで、非政府組織(NGO)からも人権侵害との懸念が示されている」とした上で「正当化できる根拠があるか政府の説明を聞きたい」と述べた。(略)1998年の審査では、代用監獄や事件捜査の在り方のほか、死刑件数の急増や人身売買など女性に対する暴力の解決に向けた努力の不足が指摘された。

(日刊スポーツ2008年9月24日17時9分付『日本の人権状況を討議』より)

 自由権規約とは、1966年に国連で作られた条約で、1976年に発効した。日本は1979年に批准している。この規約の実施を監督するために1977年に設置されたのが自由権規約委員会であり、18人の委員で構成されて、ニューヨークとジュネーブで年に3回会合を開いている。
    http://www2.ohchr.org/english/bodies/hrc/hrcs92.htm
 自由権規約の締約国は、規約に基づいて5年ごとに規約の国内実施状況について報告書を提出し、同委員会による審議を受ける義務をおっている。委員会は政府報告書が提出されると、その報告書について担当する専門部会(委員は非公開)を設置し、審議資料としてNGOからの情報提供を得て、同部会が政府に対する質問リストを作成する。その質問リストに対し各国政府が委員会会期中の本会議において回答し、委員会での議論を経て、各国政府の報告書に対する意見書が最終的に委員会で採択される、という流れになる。
 今回日本は2006年12月にほぼ10年ぶりに第5回報告書を提出した。同委員会は、今回のニューヨークにおける第92回会期(3月17日~4月4日)において、日本政府報告書に対する質問リストを採択することを発表し、NGOに広く事前の情報提供を呼びかけた。

(みどり共同法律事務所2008年4月付『ニューヨークたより~国連自由権規約委員会での報告について』より)

 アジア女性資料センターは、10月中旬に国連人権委員会で行われる国際自由権規約の日本における実施状況の審査に向け、「女性に対する差別および暴力」に関するNGOレポートを提出しました。
 ジェンダーに基づく暴力からの保護(レイプその他の性暴力、外国軍による性暴力、被拘禁女性に対する暴力、ドメスティック・バイオレンス、セクシュアル・ハラスメント、人身売買)、日本軍性奴隷制被害者への救済、労働における性差別についてNGOの視点から情報を提供するものです。(後略)

(アジア女性資料センター 2008-09-19付『国連自由権規約委員会にNGOレポートを提出しました』より)


なお、前回の「第4回日本政府報告書審査」についてのアムネスティ・インターナショナル日本支部発表(1998年10月27日付)『日本の人権は、国際基準を満たせるか?』に面白い記述を見つけた。

○背景情報
(略)
自由権規約は、生命に対する権利、拷問の禁止、身体の自由、法の下の平等、公正な裁判を受ける権利をはじめ、多岐にわたる権利を規定しており、各締約国は、条約の実施状況を規約人権委員会に5年ごとに報告し、審査を受けることが義務づけられている。今回の日本政府の報告書審査は93年に続く第4回目。審査にあたっては数多くのNGOが、政府報告書の誤りや、政府が規約違反と思われる問題を隠していたり、国内で述べていることとの食い違いを報告していることを指摘すべく、独自の報告書を提出したり、オブザーバーとして委員会の委員に対するロビー活動を行なう。今回の審査においても、日本の多くの NGOがそれぞれの関心事項に基づいて活動を展開している。

前回の審査で委員会は、日本政府に対し、拷問等禁止条約や、自由権規約の選択議定書の批准、すべての差別的法律の撤廃、死刑廃止に向けた措置、被拘禁者への処遇の改善や代用監獄制度の改善を行うよう、勧告を行っている。(後略)


 そして、アムネスティ・インターナショナル日本支部発表(1998年11月7日付)『自由権規約委員会による第4回日本政府報告書審査を経た「最終所見」の採択に伴う、アムネスティ・インターナショナルの見解では、

また、今回の審査において、ある委員より、「これだけ多くのNGOが審査現地に来るということは、日本国内において、政府とNGOの間に十分な協議の機会が確保されていないことを示していると思われる。」という言及があったことに注目したい。この点は、「最終所見」にも明確に反映されている。今後、日本政府が「最終所見」に述べられた「勧告」を実施する際にはもちろんのこと、次回審査に向けたプロセスにおいて(政府報告書の作成段階から)、NGOとの十分な協議の機会を保障することを求めていく。

 ということで、これももまた法的拘束力を持たない勧告であるそうだが、どのような勧告が出るか注目しておこうと思っている。

…なんだか、また、痛烈なツッコミが、国際社会から入りそうな気がするので。



追記(16日);
Stiffmuscleの日記』さんの2008-03-15付『国際人権規約』で既に取り上げられていたので、興味深いところをお借りする。Stiffmuscleさんによる日本政府の報告書紹介後の一節、

そんなことより(長い前振り)、NGOが出した文書が沢山ある。これから詳しく読んでいくつもりだが(つもり)、注目したのがこれ。

Asia-Japan Women’s Resource Center (アジア女性資料センター)が提出した、

http://www.ajwrc.org/
The Issue of the “Comfort Women”

http://www2.ohchr.org/english/bodies/hrc/docs/ngos/AJWRC_92_Japan.doc

『第5回報告には慰安婦の記述がない』ので、次のような質問をしている。

1. 国際社会からの勧告に対する回等はせんでええの?
2. 元『慰安婦』の証言に信頼が置けないとかほざくヤツがおるが、お前ら証言を直に聞いたらどうや?
3. 中学校の教科書から『慰安婦』の記述をなくしてしもたけど、ど~やって次の世代を教育するつもりやねん?
4. 『河野談話』を否定するとか、『慰安婦』の存在そのもんを疑うしょ~もない政治屋がおんねんけど、あんたら反論したんかい?

スポンサーサイト
ユーザータグ:  日本軍性奴隷制問題
[ 2008/10/14 19:30 ] 四方山話 | TB(2) | CM(7)

What is 「日本の独自性」?   No. 5268

お久しぶりです。(…トリップが違ったら申し訳ありません、素で忘れかけておりますorz)

国際的な人権基準に沿うのを渋る面々には、「日本の独自性」を言い逃れにするタイプの方が少なからずいらっしゃると記憶しております。

…そういう方々の言質を丁寧に拾っていっても、結局は「人権三流国」なんですよね。男女平等の度合いが低かったり、下層の人々にやたら冷たかったり。
その上で国連常連国入りしたいって、何の冗談だろうと私なんかは思うんですけど。

「独自性」を維持しつつ、権威化したいというのは、「天皇」になりたいという願望なのかな、なんていう下らないことをぼーっと考えたりしています。
[ 2008/10/15 20:44 ] mQop/nM.[ 編集 ]

婚外子差別   No. 5272

>焦点は死刑や婚外子差別、従軍慰安婦問題など

自由権規約とあるので、もしかしたらと思ったら、
やっぱりありますね、婚外子差別。
これも、ユニセフの、世界の6大子どもの差別のひとつに、挙げられましたからね。
国際社会の眼も、だんだんきびしくなるかもしれないです。
(あと、記事を見ると、婚姻最低年齢の是正もありますね。
あまり話題にならない、民法改正の一課題だけど。)

この手の勧告は、国際法的に強制力がないんだけど、
あまりに条約を守らないひどい国があると、罰則ができるかもしれないですね。


それと、トラックバックはありがとうございます。
ずいぶんむかしのエントリ、よく読んでくださってると思いました、はい。
[ 2008/10/16 06:44 ] ZiqE0vWU[ 編集 ]

   No. 5276

>七重さん
>国際的な人権基準に沿うのを渋る面々には、「日本の独自性」を
<
確かにいらっしゃいますね。ただ、そういう方達の考える「人権」が、(少なくとも私の考えている)人権とは別の概念なのかな、と思うこともあります。

国連常任理事国はともかく、すでに国連人権理事会の理事国なんですけど。なのに死刑執行が増えている時点で、冗談を実行してしまっています。ちょっと前の法務相がベルトコンベア発言とかも目眩がしましたし。

この前の普遍的定期審査で死刑の件も「慰安婦問題」も、やり玉に挙がっているのに、理事国としてはよろしいんですかねぇ。
http://d.hatena.ne.jp/Stiffmuscle/20080622/p1



>たんぽぽさん
>ユニセフの、世界の6大子どもの差別のひとつに、挙げられましたからね。
<
そちらは存じませんでした、御教授ありがとうございます。
国会議員の人でも、差別じゃなくて区別とか、どうして扱いが違っていていけないのかとか言い出しそうな悪寒がします。


>ずいぶんむかしのエントリ、よく読んでくださってると思いました、はい。
<
もっと最近、内閣府調査のアンケートに対する話を読んだ気がしたのですが、意外に古かったので、この際、勉強させていただきました。
…産経のこの手の論調は頭から疑いますから、異議申し立てのための情報は確実にたんぽぽさんの所にあると予測できました(^^;
[ 2008/10/16 17:29 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

世論調査   No. 5288

>内閣府調査のアンケートに対する話を読んだ気がしたのですが、

そういえば、わりと最近、世論調査のことを、
メインサイトに、わたしは書きましたね。
世論調査自体はずっと前で、前回は07年1月、その前は01年だけど。

>異議申し立てのための情報は確実にたんぽぽさんの所にあると予測できました(^^;

ひえー。
わたしのほうが、恐れ多くなってしまう、もったいない評価です、はい。
[ 2008/10/18 00:07 ] ZiqE0vWU[ 編集 ]

   No. 5291

>たんぽぽさん
>わりと最近、世論調査のことを、メインサイトに
<
あ、やはり。
件の世論調査結果は素直に受け取れない様な話を拝見した記憶があったのでした。
別エントリのコメント欄で秋原葉月さんがご紹介下さった、人権NGOによる国連人権理事会のフォローアップを求める意見書で
http://www.ngo-hrn.org/active/uprhrnop.doc
「日本政府が、女性差別的立法をすべてなくし、女性差別に対する措置をとるべきとする勧告(Subparagraph 7)を受け入れた」とありますけど、この勧告は民法改正と関係ありそうですね。
[ 2008/10/18 17:29 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

   No. 5294

>あ、やはり。
>件の世論調査結果は素直に受け取れない様な話を拝見した記憶があったのでした。

これかしら?
http://taraxacum.hp.infoseek.co.jp/teardrops/against/friend1.html


>http://www.ngo-hrn.org/active/uprhrnop.doc

ご紹介、ありがとうございます。
はっきり列挙されているのは、婚姻年齢の差別と、
女性だけにある再婚禁止期間、それと婚外子差別ですね。

夫婦別姓ははっきり書かれていないけれど、
これも女子差別撤廃委員会から、何度も勧告を受けていますし、
ふくまれてはいると思います。
[ 2008/10/19 23:59 ] ZiqE0vWU[ 編集 ]

   No. 5296

>たんぽぽさん
>これかしら?
>http://taraxacum.hp.infoseek.co.jp/teardrops/against/friend1.html
<
はい、これです。御教授ありがとうございます。


>夫婦別姓ははっきり書かれていないけれど、
>これも女子差別撤廃委員会から、何度も勧告を受けていますし、ふくまれてはいると思います。
<
この辺りも、もっといろいろと知りたいと思いつつ、女性差別撤廃条約の選択議定書批准の話やら何やら、全然、情報収集が追いつきません。。。http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-entry-907.html
[ 2008/10/21 20:02 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://azuryblue.blog72.fc2.com/tb.php/539-2268a082


[慰安婦]「慰安婦」問題を解決する気ゼロの日本政府

『Gazing at the Celestial Blue』さんの10月15日付エントリ『国連・自由権規約委員会による第5回日本政府報告書審査がはじまる』で各社の報道を丹念に載せておられるので、詳しくはそちらをご覧いただきたいのだが、国連の自由権規約委員会(Human Rights Committee)で日
[2008/10/16 21:39] URL Stiffmuscleの日記

自由権規約審査

すこし前、10月15日と16日に、ジュネーブの国連ヨーロッパ本部で、 自由権規約委員会による、日本の報告書の審査が行なわれました。 この審査は、今回で5回目になります。 「国連自由権規約委、日本を審査 死刑急増に非難集中か」 「日本の死刑、代用監獄に批判続出 国
[2008/10/23 23:31] URL たんぽぽのなみだ~運営日誌












無料カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。