歴史に名を残したことだけは間違いないと思われるが、大変残念なことに、歴代最短記録更新はならなかったようである。
「
私が火の玉になる」と仰せの方は、火だるまになったようだ。
(以下の強調等は引用者の勢いによる)中山成彬国土交通相は28日午前、首相官邸で麻生太郎首相に会い、一連の問題発言の責任を取り、辞表を提出し受理された。在任はわずか5日(後略)
就任五日での閣僚辞任は、現行憲法下では一九八八年、リクルート社からの政治献金問題で辞任した竹下内閣の長谷川峻法相の四日に次ぐ短さ。
辞表提出後に国土交通省での辞任会見では、
(略)
「臨時国会で緊急経済対策をスムーズに審議してもらうため」と、目を泳がせながら辞任理由を説明後、日教組批判を強気な口調で繰り返した。
辞任を決めた時期については言葉を濁したが、日教組の話題になると「政治家として撤回した考えはない」と滑らかな口調に急変。「がんの日教組をぶっ壊す」などとした二十七日の宮崎市での発言について「確信的にあえて申し上げた」と開き直った。(後略)
しかも、こんな事を口走ったらしい。
(略)「はっきり申し上げて辞任する覚悟で、確信的に申し上げた。(日教組問題について)国民の関心を引きたかった」と説明した。
「日教組の中で一生懸命子どものために頑張っている先生もいる。一部のそうでない人がいることが問題だ」とも強調した。自身の一連の発言については「言ってよかった」と心境を語った。(後略)
だが、自分一人が辞任する覚悟だったから良しという問題ではない。
次期衆院選の公認候補を決める自民党宮崎県連の選考委員会。この会合に出席するため、中山国交相は27日午前に地元・宮崎入りした。
本来なら大臣就任の凱旋帰郷。だが、会合の冒頭であいさつに立った同県連の緒嶋雅晃会長は、隣に座る中山国交相にこうクギを刺した。「先生自身も(発言の)表現のまずさについて十分に反省し、選挙に一丸となって取り組む県連の足を引っ張るような発言は厳に慎んでもらいたい」
選考委での中山氏のあいさつは、一連の発言問題を巡る陳謝から始まった。しかし、(中略)
選考委の場で、中山氏の言葉を聞いた地域支部長は「謝罪にも何もなっていない。これじゃ総選挙も戦えない」。県連役員も「自民党員以外の保守系有権者の票が逃げてしまう」と不安な表情を浮かべた。
中山氏を公認候補として賛成できるかどうかの1区の選考委員34人による記名投票では、反対票が1票入った。(中略)中山氏の公認申請は決まったが、県連の緒嶋雅晃会長は「勇気ある、貴重な1票では」。
そして、任命した人は、
(27日)午後には首相官邸に入り、29日に行う所信表明演説の勉強会に臨んだ。この後官邸を出る際、発言の受け止めや進退の取り扱いについて、記者団が質問したが、首相は無言のまま車に乗り込んだ。
勉強会に同席した河村建夫官房長官によると、国交相の発言について、首相は困惑したように「うーん」とうなるばかりだったという。
その後も
麻生太郎首相は28日、中山成彬国土交通相の辞任に関して内閣記者会が要請した“ぶら下がり”取材(質疑)を拒否した。
ところで、何でこんなんと思いきや、こんな話も発見
自民党総裁選で圧勝した首相は、気心の知れた者を重用する「ワンマン人事」を貫こうと試みた。だが、こうした思惑を見抜き、拒絶したのが政権の生みの親ともいえる森喜朗元首相ら町村派幹部。その強硬派の代表格が派閥事務総長を務める中山氏だった。
首相指名選挙の直前の24日午後の衆院本会議場。「どうなっているんだよ。清和会(町村派)が小沢一郎と書いていいのかい」。町村派が冷遇されそうな状況を受け、中山氏は官房長官に内定していた河村建夫氏に毒づいていた。
首相は物議をかもす発言の多かった中山氏に危うさを感じていたフシはあるが、町村派のごり押しで中山氏を任命せざるを得なくなったとみられる。
…本当に一体、何をしたかったのやら?
あっという間の辞任劇に“身内”の国交省幹部も「自爆そのもの。あきれてものが言えない」と憤る。成田空港の整備の遅れを地元住民の「ごね得」と表現したことなどについて、「閣僚としての自覚が無く、常軌を逸した発言で、政治家としての資質も問われる」と声を荒らげた。また、別の幹部は「日本という国が待ったなしの状況で、地に足を着けてやらなければならない時期に大変残念だ。大臣になる人には公人としての居住まいを正してもらいたい」と、国会答弁を一度もしないままの退場を嘆いた。
元千葉県成田市長で、県議や衆院議員として成田空港問題に取り組んだ千葉経済大の小川国彦特任教授(75)は「辞任は当然。そもそも、国土交通行政に精通していない人を大臣に選ぶ段階で間違っていた。『ごね得』発言は、成田空港の所管大臣としてたいへん不的確。大臣になって『これから勉強します』では遅い」と厳しく批判した。
でも、こういう人もいるから、中山成彬氏も言ってよかったと言い出すのかもしれない。ある千葉県の57歳会社員氏の発言として、産経が産経らしく「“失言”に関しては意見が割れた」と批判の意見とともに並べたのが、以下のような擁護、
事実を言っているだけなのになぜ失言といわれるのか。自由な発言を許さず、揚げ足を取る風潮こそが異常。辞める必要はなかった
…自民党宮崎県連会合での発言は
「日教組(日本教職員組合)は解体しなきゃいかん」「小泉(純一郎)さん流に言えば『日教組をぶっ壊せ』」「(日教組の一部は)教育基本法改正の時に国会を取り巻いたり、過激な性教育も行われている。国旗国歌も教えない。何よりも問題なのは、道徳教育に反対していることだ」などと批判。会合後、中山氏は「日本の教育の『がん』である日教組をぶっ壊すために、私が火の玉になる」と宣言した。
そして、
中山国交相の失言が深刻なのは、発言がいずれも過去の経緯や事実関係を踏まえていない点。成田問題で政府は95年1月、亀井静香運輸相(当時)が閣議で了解を得た上で、建設反対派の農家に謝罪文を提出した。「単一民族」問題も、国会が今年6月にアイヌ民族の「先住民族」認定を求める決議を採択したばかり。教育問題は、斉藤鉄夫環境相から「日教組の組織率と学力試験に相関関係はない。科学データに基づかない発言は大きな誤解を生む」と批判された。
「発言がいずれも過去の経緯や事実関係を踏まえていない」…まぁ、そういう人物だとは知っていたけどね。自民党に対して同情の念は湧かないながら、あるフレーズが脳裏に浮かんで仕方ない。
「こんなん連れてやってますねん」
参考;
当ブログにおける
中山成彬氏言及エントリへのリンク。
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辞表提出後に国土交通省での辞任会見では、
(略)
「臨時国会で緊急経済対策をスムーズに審議してもらうため」と、目を泳がせながら辞任理由を説明後、日教組批判を強気な口調で繰り返した。
辞任を決めた時期については言葉を濁したが、日教組の話題になると「政治家として撤回した考えはない」と滑らかな口調に急変。「がんの日教組をぶっ壊す」などとした二十七日の宮崎市での発言について「確信的にあえて申し上げた」と開き直った。(後略)
しかも、こんな事を口走ったらしい。
(略)「はっきり申し上げて辞任する覚悟で、確信的に申し上げた。(日教組問題について)国民の関心を引きたかった」と説明した。
「日教組の中で一生懸命子どものために頑張っている先生もいる。一部のそうでない人がいることが問題だ」とも強調した。自身の一連の発言については「言ってよかった」と心境を語った。(後略)
だが、自分一人が辞任する覚悟だったから良しという問題ではない。
次期衆院選の公認候補を決める自民党宮崎県連の選考委員会。この会合に出席するため、中山国交相は27日午前に地元・宮崎入りした。
本来なら大臣就任の凱旋帰郷。だが、会合の冒頭であいさつに立った同県連の緒嶋雅晃会長は、隣に座る中山国交相にこうクギを刺した。「先生自身も(発言の)表現のまずさについて十分に反省し、選挙に一丸となって取り組む県連の足を引っ張るような発言は厳に慎んでもらいたい」
選考委での中山氏のあいさつは、一連の発言問題を巡る陳謝から始まった。しかし、(中略)
選考委の場で、中山氏の言葉を聞いた地域支部長は「謝罪にも何もなっていない。これじゃ総選挙も戦えない」。県連役員も「自民党員以外の保守系有権者の票が逃げてしまう」と不安な表情を浮かべた。
中山氏を公認候補として賛成できるかどうかの1区の選考委員34人による記名投票では、反対票が1票入った。(中略)中山氏の公認申請は決まったが、県連の緒嶋雅晃会長は「勇気ある、貴重な1票では」。
そして、任命した人は、
(27日)午後には首相官邸に入り、29日に行う所信表明演説の勉強会に臨んだ。この後官邸を出る際、発言の受け止めや進退の取り扱いについて、記者団が質問したが、首相は無言のまま車に乗り込んだ。
勉強会に同席した河村建夫官房長官によると、国交相の発言について、首相は困惑したように「うーん」とうなるばかりだったという。
その後も
麻生太郎首相は28日、中山成彬国土交通相の辞任に関して内閣記者会が要請した“ぶら下がり”取材(質疑)を拒否した。
ところで、何でこんなんと思いきや、こんな話も発見
自民党総裁選で圧勝した首相は、気心の知れた者を重用する「ワンマン人事」を貫こうと試みた。だが、こうした思惑を見抜き、拒絶したのが政権の生みの親ともいえる森喜朗元首相ら町村派幹部。その強硬派の代表格が派閥事務総長を務める中山氏だった。
首相指名選挙の直前の24日午後の衆院本会議場。「どうなっているんだよ。清和会(町村派)が小沢一郎と書いていいのかい」。町村派が冷遇されそうな状況を受け、中山氏は官房長官に内定していた河村建夫氏に毒づいていた。
首相は物議をかもす発言の多かった中山氏に危うさを感じていたフシはあるが、町村派のごり押しで中山氏を任命せざるを得なくなったとみられる。
…本当に一体、何をしたかったのやら?
あっという間の辞任劇に“身内”の国交省幹部も「自爆そのもの。あきれてものが言えない」と憤る。成田空港の整備の遅れを地元住民の「ごね得」と表現したことなどについて、「閣僚としての自覚が無く、常軌を逸した発言で、政治家としての資質も問われる」と声を荒らげた。また、別の幹部は「日本という国が待ったなしの状況で、地に足を着けてやらなければならない時期に大変残念だ。大臣になる人には公人としての居住まいを正してもらいたい」と、国会答弁を一度もしないままの退場を嘆いた。
元千葉県成田市長で、県議や衆院議員として成田空港問題に取り組んだ千葉経済大の小川国彦特任教授(75)は「辞任は当然。そもそも、国土交通行政に精通していない人を大臣に選ぶ段階で間違っていた。『ごね得』発言は、成田空港の所管大臣としてたいへん不的確。大臣になって『これから勉強します』では遅い」と厳しく批判した。
でも、こういう人もいるから、中山成彬氏も言ってよかったと言い出すのかもしれない。ある千葉県の57歳会社員氏の発言として、産経が産経らしく「“失言”に関しては意見が割れた」と批判の意見とともに並べたのが、以下のような擁護、
事実を言っているだけなのになぜ失言といわれるのか。自由な発言を許さず、揚げ足を取る風潮こそが異常。辞める必要はなかった
…自民党宮崎県連会合での発言は
「日教組(日本教職員組合)は解体しなきゃいかん」「小泉(純一郎)さん流に言えば『日教組をぶっ壊せ』」「(日教組の一部は)教育基本法改正の時に国会を取り巻いたり、過激な性教育も行われている。国旗国歌も教えない。何よりも問題なのは、道徳教育に反対していることだ」などと批判。会合後、中山氏は「日本の教育の『がん』である日教組をぶっ壊すために、私が火の玉になる」と宣言した。
そして、
中山国交相の失言が深刻なのは、発言がいずれも過去の経緯や事実関係を踏まえていない点。成田問題で政府は95年1月、亀井静香運輸相(当時)が閣議で了解を得た上で、建設反対派の農家に謝罪文を提出した。「単一民族」問題も、国会が今年6月にアイヌ民族の「先住民族」認定を求める決議を採択したばかり。教育問題は、斉藤鉄夫環境相から「日教組の組織率と学力試験に相関関係はない。科学データに基づかない発言は大きな誤解を生む」と批判された。
「発言がいずれも過去の経緯や事実関係を踏まえていない」…まぁ、そういう人物だとは知っていたけどね。自民党に対して同情の念は湧かないながら、あるフレーズが脳裏に浮かんで仕方ない。
「こんなん連れてやってますねん」
参考;
当ブログにおける
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No. 5192
橋下知事「『日教組が強い地域は学力低い』の中山国交相発言、本質を突いている」
↓
中山前国交相「民主党が政権取れば、日教組・自治労の支援で日本が大阪府みたいになる」「橋下知事は命懸けの改革してる」
↓
橋下府知事、支持した中山前国交相を突き放す 「責任とるしかない」
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20080928108.html
これがどこか余所の国の話なら笑い話なんですけどねぇ。
No. 5195
>国粋は必ずしも愛国の体をなさずさん
多分、他所の国でも、それぞれ何かやっているものとは、思われますが。
あ~情けない。
本日拾った報道はこんなのです。
日刊スポーツ『それでもやっぱり中山氏「日教組駄目だ」』
________________________
失笑も相次いだ。中山氏は、子どもの教育について熱弁したが、報道陣からは「子ども、子どもと言うが、あなたがこんな騒ぎを起こしたおかげで私は子どもと遊んでやれない。すごく迷惑だ」との突っ込みまで入った。(中略)さらに「大臣の職責をまっとうすべきではなかったか」と問われると「(中略)障害になるとすれば、私は身を引くのは当然」と強調した。しかし、報道陣から「もうすでに障害になっているんですけど」と指摘され「すいません」とボソリとつぶやいた。
________________________
http://s03.megalodon.jp/2008-0929-1755-27/www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20080929-413862.html No. 5196
http://s02.megalodon.jp/2008-0929-1754-56/www.nishinippon.co.jp/nnp/item/50415
西日本新聞『中山国交相 辞任会見でも持論 日教組批判 政府内「自爆テロ」』
_________________
麻生首相に辞表を提出後、国土交通省で記者会見した中山氏。冒頭、一連の発言に関し「『よく言ってくれた』『頑張れ』と山のようなメール、電話が鳴り続けている」と強調。騒ぎの責任については「不快な思いを与えた方々にはこの前も陳謝した」「大分県を名指ししたことについては申し訳なかった」などと切り上げ、政権や総選挙への影響を「そのことが一番心配」と述べた。
_________________
自分は悪くないと思っているようだ。
No. 5198
中山成彬WEBサイト(肩書きが既に、前国土交通大臣に変更済み)
より9月29日付「なぜ民主党ではいけないか」より一部
○働かない社保庁職員組合、日本の教育をゆがめる日教組に基盤を置く民主党政権では日本が大阪府みたいになってしまいます。
社保庁の杜撰(ずさん)な仕事振りが連日のように報道されています。社保庁の労働組合は自治労という民主党支持の強力な組合で、事務の機械化は労働強化になると長年反対してきました。そして、機械化を受け入れる見返りとして、スカスカの労働条件と甘い待遇を獲得しました。働かなくてもお給料をもらえる社保庁の職員が年金記録の突合もせず、ほったらかしていたのが年金記録問題の本質です。(奨学金の未返還問題も組合の強い旧日本育英会の職務怠慢の結果です。)
今問題になっている大分県の教育界はほとんど報道されていませんが、日教組支配が強く、子供達の学力も全国的に下位に止まっています。日教組は国旗、国歌に反対、道徳教育に反対し、過激な性教育を行っている教職員組合です。
昨年の参議院選挙での民主党の比例代表当選者20名の内、自治労と日教組のいわゆる官公労出身の議員が多数を占め、特にトップは社保庁の専従組合員で 50万票を越える得票でした。民主党は社保庁の民営化をとりやめ、国税庁(国税局)と合体させることを主張していますがとんでもない話です。国税庁まで社保庁のように堕落させてはなりません。公務員をできるだけ減らし、民間でできることはできるだけ民間に任せる公務員改革(官から民へ)はこれからも続けていかなければなりません。
今、大阪の橋下知事が府政改革に奮闘しています。府と職員組合との長年の馴れ合いで異常に高い給料や手当て等により府財政はまさに破綻に瀕しています。官公労の組合と結託する民主党政権になれば、日本全体が大阪府みたいになるでしょう。橋下知事の改革を注目し応援していきたいと思います。
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麻生総理の集団的自衛権容認論に再び危機感を抱く
麻生総理が国連での演説後、記者団にこんな発言をしたようです
http://www.asahi.com/politics/update/0926/TKY200809260073.html
麻生首相、集団的自衛権容認へ...
[2008/10/01 13:57]
URL
Afternoon Cafe