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「従軍慰安婦」に関して良くある意見に対する、山木氏による反論 

当ブログの2008/03/03付エントリ『更に国際社会から「慰安婦」被害者への公式謝罪要求を受ける事を目的にしている(推定)草の根運動の例 』に、当ブログでこれまでコメントを頂いたこともなく、ブログ主の行動圏でもお見かけしたことのない方より、大変ありがちなコメントを頂いた。



No. 3744
とはいえ、事実として売春婦だったわけですからね。

争点となっている強制連行についても証拠は出てきていないわけですし。

後から作られたデータや、いくらでも捏造できる、しかもころころ変わってきた証言などをもとにあったと主張するのにも無理がありますよ。
[ 2008/03/15 19:15 ] 太郎 -[ 編集 ]

…この問題に関する情報を追ってきた者には見飽きた意見であり、当ブログ運営者にしても深入り(?)したのがわずか約1年ほどでしかないにしても大変よく見る類のコメントで、、、えーっと、当該コメント直下でいきなり「めんどくさい」とか書いている方もいらっしゃるようですが(笑…いえ、いつもありがとうございます)、ブログ主も手抜きに走っておりまして。。。それに反論する形で、山木さんが、大変まとまった文章を投稿してくださったので、エントリで上げさせていただくことにした。

山木さんの元のコメントへのリンクはこちら

(導入部分略)
>争点となっている強制連行についても証拠は出てきていないわけですし。

まず太郎さんのいう「強制連行」の定義を教えてください。それから「証拠」とは資料に限った話でしょうか。お互いにそこをはっきりさせないと議論にならないと思いますよ。ちなみに私は本人の意思に反して連れて行くことはすべて「強制連行」だと思っています。

もしも太郎さんも同じ解釈なら、もちろん強制連行を示す資料はありますよ。その一つは、アメリカ戦時情報局心理作戦斑が1944年に慰安所経営者を尋問した報告書「日本人捕虜尋問報告」第49号です。

日本人捕虜尋問報告 第49号
http://members.at.infoseek.co.jp/ash_28/ca_i02_1.html

この報告書の"徴集"の項目には、女性たちが負傷兵の看護の仕事などと騙されて慰安所に連れていかれたことがはっきりと書かれています。

しかし、もしも、太郎さんのいう「強制連行」の定義が「暴力を伴った連行」に限定されたケースならば、おかしな話になります。なぜなら、その理屈を当てはめれば北朝鮮に騙されて連れて行かれた有本恵子さんと田中実さんは「拉致被害者ではない」ということになるからです。

だけど、もちろん「暴力を伴った連行」の証拠資料もありますよ。

1948年に開かれたバタビア裁判で、オランダ人女性をで強制的に慰安婦にした日本軍将校の裁判が行われているので(スマラン慰安所事件もしくは白馬事件)裁判資料があります。

>後から作られたデータ

何のことかわからないので教えてください。

>しかもころころ変わってきた証言

それはほとんどが否定論者さんのでっちあげのようですよ。
たとえば秦郁彦氏の『慰安婦と戦場の性』p.181には、金学順さんが「中国語ができたので中共軍の密偵役もやった」と書かれ他の証言と矛盾してるかのような指摘をしてるんですが、引用元の『金学順さんの証言』を確認したらそんなこと一言も書いてありませんでした。

また、小林よしのりの『新ゴーマニズム宣言』第3巻、p.177は秦氏の捏造にさらに尾ひれをつけ「中国語ができるので中共軍の密偵役もやったところ、スパイ容疑で捕らえられ、慰安所へ」と金学順さんが証言したかのように書いてあるんですが、そんなこと本人は一言も言ってないんですよ。

他にも私は元「慰安婦」の証言をほとんど読みましたが、多少の記憶違い、言葉足らずのところがあったとしてもつじつまが合わないと言われるほどの決定的な矛盾はありません。

太郎さんが矛盾があると思うなら誰のどんな証言なのか根拠を示してください。

最後に「事実として売春婦」について反論します。
うちゃさんご指摘のとおり、報酬は強制を否定する根拠にはなり得ません。なぜなら上記の「日本人捕虜尋問報告」第49号の"報酬および生活状態" の項目をご覧いただければわかりますが、日本軍は借金さえ返せば家に帰すという条件を出していましたよね。借金を返さない限りは自由の身になれないのです。これが報酬を受け取らざるを得なかった理由です。彼女らが不本意ながら「妥協」して軍人の相手をし報酬を受け取ったとしても騙されて連れてこられた事実は消えません。また騙されて連れてこられたのに無条件で帰さなかったことは、日本軍は業者とグルになって詐欺・誘拐をしたことになります。

(後略)




手抜きばかりもなんなので、補足を少し。
・『争点となっている強制連行についても証拠は出てきていない』について。
山木さんの「ちなみに私は本人の意思に反して連れて行くことはすべて「強制連行」だと思っています」の方が国際的に合意されている解釈と考えられる。根拠は、1998年国連人権小委員会で採択されたマクドゥーガルレポートにも

II. 強姦所の性格及び規模
7.日本国政府及び軍が第二次世界大戦中にアジア全般における強姦所の設置に直接関与していたことは今日明らかになっている。(略)これら「慰安婦」を得るために、旧日本軍は身体的暴力、誘拐、強要及び欺聴を用いた。

と、身体的な暴力以外がはっきり明記されている。
また、Larry Niksch氏による 2007年4月3日の米国議会調査局報告書(『 honyakushaの日記』さん訳)によると、

慰安婦制度に関係する明白な事実
(3) 慰安所に勤めるようになった女性は自発的に来たのか、そうでないのか。
(略)慰安婦の採用時に強制があったかどうかという論争は慰安婦が自分の意思で就業したかどうかという広義の議論に発散している。もし偽の労働条件を見て就業を決めたことを非自発的と言うのであれば現在手に入る資料からほとんどの慰安婦は非自発的に就業していたことに疑問の余地はない。この制度は女性が本当に自発的に就労するような職業ではないように思われる。

とあり、「非自発的」かどうかを論点としている。

なお、「慰安婦」謝罪要求決議は、アメリカオランダカナダEUのいずれもが、政府あるいは軍が徴用したことや強制売春の運用に携わった事を非難しているので、「争点となっている強制連行」などという争点設定は、非難している側と共有されているものではないだろう。


・山木さんの『だけど、もちろん「暴力を伴った連行」の証拠資料もありますよ』について補足。
その1、例に挙げてらっしゃるバタビア裁判で裁かれたスマラン事件等に関しては、辻元清美議員提出による『平成十九年四月十日 質問第一六八号 安倍首相の「慰安婦」問題への認識に関する再質問主意書』に詳述されており、この質問に対し安倍首相(当時)は答弁書で、日本政府はバタビア裁判の結果について「我が国は、平和条約第十一条により、連合国戦争犯罪法廷の裁判を受諾しており、国と国との関係において、同裁判について異議を述べる立場にはない」としていることから、日本の公式見解となる。

その2、その他にも暴力を伴った連行の例は多数の報告があるが(以下、強調は引用者による)中国人「慰安婦」第一次訴訟の高裁判決文より

事実及び理由
第2 事案の概要
2 当審における控訴人らの主張
(1) 控訴人らの被害とその背景等
イ 本件加害行為の背景と国家の責任について
控訴人らに対する本件各行為は,末端の「跳ね上がり」兵士達が日本国の意思とは全く無関係に行ったものではなく,控訴人らに被害をもたらしたのは直接的には加害兵士であったが,むしろ国の施策自体が,こうした加害行為を必然的に引き起こしたものであるから,被控訴人は本件各行為についての真の責任がある。(中略)国の軍事作戦として,物資略奪,村落焼き払い,敵性中国人の殺戮等がなされ,この作戦の実施と性暴力加害を行うことが密接に関連した。(中略)本件各行為が引き起こされた要因は,いずれも国が作り出したものであり,本件各行為は,まさにこのような国自身の加害行為によって生じた日本軍部隊により組織的,集団的に行われた犯罪である。(中略)日本軍が占領した地域には例外なく「慰安所」が設置されたが,将兵たちは,軍の管理する「慰安所」に正々堂々と通い,さらに戦場では,本件のような私設の「強姦所」を生み,ほしいままの性暴力を生んだのである。本件各行為によって控訴人らが味わわされた苦痛・被害は,「通常の強姦」などとは全く次元を異にするものであり,その後の人生をも「日本軍に犯された女」として大きく狂わされ,逃げ場のない拷問を60年間も受け続けるに匹敵する甚大な被害をもたらした。この責任は被控訴人にあることが明らかであり,加害行為を犯した個別兵士も実は被害者であったというべきである。

ウ 控訴人らの被害の態様
控訴人らは控訴人周喜香(以下「控訴人馬」という。)を除いて平穏な家庭生活を営んでいるところからいきなり銃剣を突きつけられて連行された。控訴人馬は抗日の仲間と洞穴に隠れていたが捕らえられた。いずれも傀儡中国人が手引きをした。控訴人らは,控訴人李秀梅(以下「控訴人李」という。)と控訴人劉面換(以下「控訴人劉」という。)が満15歳であり,控訴人周や控訴人陳林挑(以下「控訴人陳」という。)は20歳ないし21歳のいずれも少女又は成年に達したばかりの若さであった。控訴人らは,捕らえられたその日の夜から日本兵のなぐさみものにされ,また,控訴人らの解放の形態は,その家族から大金や家畜を巻き上げる強盗の所業であり,被害女性のみならず,その家族に大きな傷を残した。

控訴人らは身体的,精神的に重い後遺障害(PTSD)を負って戦後の半世紀を生きてきたが,被害は心身の傷に止まらず,差別や蔑視にも耐えなければならず,またその子どもたちも差別や疎外され,母親のPTSDによる虐待に耐えなければならなかった。この控訴人らのPTSDは,本件各行為後半世紀以上を経ても,軽快することなく現在も続いている。

この訴訟は高裁で原告側敗訴であり、最高裁でも『日中共同声明5項によって,裁判上訴求する権能を失った』として原告側敗訴となっているが、被害事実は日本の裁判所によって認定されている。
 また、、中国人「慰安婦」第二次訴訟の高裁判決文でも、『中国山西省孟県に進駐していた旧日本軍の軍服を着用し,武器を装備した兵士らが』『連行し,進圭村の軍の陣地の一角に監禁した上で,強姦や暴行を繰り返した』と、被害事実は認定されている。


・「>しかもころころ変わってきた証言」について、
山木さんの証言検証エントリ;
2007年6月13日付「元「慰安婦」の証言を検証する前に考えるべきこと
2007年6月16日付「秦郁彦が金学順さんの証言をでっち上げ(1)
2007年6月19日付「秦郁彦が金学順さんの証言をでっち上げ(2)
2007年6月23日付「秦郁彦が金学順さんの証言をでっち上げ(3)
2007年7月24日付「金学順さんが「キーセンハウス」に売られたというウソ
および参考として、
「杉本ひとみの瞳」さんの、2008年3月11日付「慰安婦問題~事実はどう判断するか。


・山木さんによる『「事実として売春婦」について反論』に補足
当時は公娼制度が存在したから売春婦であれば問題ないという路線の主張もしたい様に見受けられるが、当時ですら公娼制度は娼妓取締規則等によってある程度の制約を科されており、この範疇に入らない私娼は取り締まりの対象だった。この娼妓取締規則「第六条 娼妓名簿削除申請に関しては何人と雖妨害を為すことを得ず」「第七条 娼妓は庁府県令を以て指定したる地域外に住居することを得ず」あたりが遵守されていなかった「従軍慰安婦」が「公娼」だから問題がないとは、通用しない理屈だろう(と、せっかく書いたのに、こっちの方がまとまっていたorz『娼妓取締規則 - 従軍慰安婦問題を論じる』)。また、1910年の「醜業を行わしむる為の婦女売買禁止に関する国際条約」と、1921年の「婦人及児童の売買禁止に関する国際条約」、日本も批准していた国際条約によって、未成年者(1921年条約では21歳未満が未成年)を国外に売春目的で連れていくこと自体が違法でもあった(永井和先生の「陸軍慰安所の設置と慰安婦募集に関する警察史料」も参考)。


・その他、「従軍慰安婦」高額報酬説について
誰かの妄想」さんの、
2007年4月11日付「従軍慰安婦問題・慰安婦高額報酬説のトリック
2008年4月25日付「都市伝説・慰安婦高額報酬説(追記)
2008年5月12日付「慰安婦高給・高収入・高額報酬説まとめ




*国粋は必ずしも愛国の体をなさずさん(=はてな方面では「名無しさん」と名乗ってらっしゃることも多い)による、東亜+@2ちゃんスレ住人たちの良くある意見に対する回答例、およびhagakurekakugoさんの解説エントリを、コメント欄で教えていただきましたのでご紹介。
解決不能』さんの『2007-11-11 ネトウヨの従軍慰安婦問題に関する知識はこんなものです(笑)
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ユーザータグ:  日本軍性奴隷制問題
[ 2008/03/20 15:23 ] 自爆史観 | TB(2) | CM(8)

   No. 3798

手前味噌となりますが、ついでにこちらを。

2007-11-11 ネトウヨの従軍慰安婦問題に関する知識はこんなものです(笑)
http://d.hatena.ne.jp/hagakurekakugo/20071111

[ 2008/03/20 20:39 ] SFo5/nok[ 編集 ]

しっかし…   No. 3799

いつまでも、未了な知識で一転突破を図る輩が後を絶ちませんなぁ(困)

いつまでも脳内で情報戦とやらを戦っているのか…


正直こちらが恥ずかしいだけなので、出来るだけお外の世界には出てきて欲しくないと思うのは私だけ(苦笑)
[ 2008/03/20 21:18 ] ztCZFfzI[ 編集 ]

   No. 3800

>国粋は必ずしも愛国の体をなさずさん

どうもありがとうございます。
追加させていただきました^^



>ありえす224さん

いきなり、これ系のコメントが増えて、よく考えたら『春』でしたわ。金太郎アメのように、どこから斬っても同じですねぇ。
資料へのリンクもきっちり貼りましたから、ここから引っ張り出して使い回しかな、と。
[ 2008/03/21 00:32 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

リンク先を見て笑った。   No. 3801

2chに棲息しているナマモノは底抜けですね。
痴的能力に優れてるんだろうなぁ。
[ 2008/03/21 12:43 ] -[ 編集 ]

   No. 3802

>sutehunさん
>2chに棲息しているナマモノは底抜け
<

そうですね。
こちら…
ht tp://blog.goo.ne.jp/odin_1974/e/f67fdb4efd09aa0a12ebf0d3758b90ba
の2008-03-07 17:04:51付コメントで(多少の誤解はありながらも)、私の方がねらーより情報収集力その他が優っていると褒めていただきました^^
[ 2008/03/21 12:55 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

碧猫さんへ   No. 3811

上手くまとめていただいて、ありがとうございます。
私がスルーしてしまった部分↓もフォローしてくださって感謝です。

>「争点となっている強制連行」などという争点設定は、非難している側と共有されているものではない

そうなんですよね。不本意ながら市民権を得てしまった「慰安婦の強制連行」という言葉に「あったのか?なかったのか?」と問われれば、「あった」としか答えようがないのですが、「強制連行」を"争点"にしたがっているのは、民間業者に責任転嫁できると勘違いしている否定論者だけなんですよね。

しかも否定論者は「強制連行」の定義を都合よくコロコロ変えるので、なかなか議論が噛み合わないのです。「暴力的な拉致=強制連行」と言ってる時もあれば「暴力的な拉致≦強制連行」と言う時もあったり。
[ 2008/03/22 10:44 ] eBcs6aYE[ 編集 ]

めんどくさいですました人です(^^;   No. 3814

 どうも議論を積み上げるつもりが全然無いのか、一年前にも同じことを延々とやりあったにも係わらず、ちっとも進歩の跡が見えない某所にいる粘着さんとか見てると、ついついあつかいがぞんざいになってしまいます(^^;

[ 2008/03/22 11:14 ] 9fUrC8Yk[ 編集 ]

   No. 3815

>山木さん

情報戦(爆)のなんのと主張するからには、相手の主張を崩さないといけないでしょうに、相手と争点を共有しないでどうするんでしょうねぇ。

ちょっと情報を集めただけで、徴収の形態は植民地と占領地で違う事が解るのに。
「慰安婦」問題の核は(こちらの記述には細かい点で異論がない訳じゃないのですが)こちらでまとめられているとおりではないかと考えています。
http://www2.ocn.ne.jp/~adult/ianfu/problem.html

また、本文で書こうと思って忘れていましたが(^^;
「(従軍)慰安婦」という用語は、本来は「軍慰安婦所」の女性従業員をさすと理解していますので、だからこそ、山西省やスマラン事件のような拉致監禁輪姦事件を射程に入れるためには「日本軍性奴隷制」という語の方が適切なのかなと考えています。



>うちゃさん

わたしから、紛れ込んできた金太郎アメを丁寧に扱ってくださいなんて、口が裂けても言いません。
「この手があったか」とめっちゃウケました^^
[ 2008/03/22 12:10 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

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