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高校教科書の「集団自決」記述に「軍強制」を復活させるのは教科書会社に任せる方針らしい 

高校教科書から、沖縄戦「集団自決」箇所における日本軍強制の記述が復活する芽が出てきた模様。

共同通信 2007/10/02 00:16報道より「訂正申請で記述“復活”も 町村氏『工夫と知恵で』(強調は引用者による、以下も同じく)

(略)
町村信孝官房長官は1日午後の記者会見で、県民感情に理解を示した上で「(教科書の記述訂正・修正について)関係者の工夫と努力と知恵があり得るのかもしれない」との認識を示した。これを受け、渡海紀三朗文部科学相も省内に対応を指示した。
 与党幹部も「教科書会社の『訂正申請』を認める方法が有力」としており、今後、教科書会社側の自主的な申請という形を取り、何らかの表現で記述が復活する可能性が出てきた。(後略)



YOMIURI ONLINE 2007年10月2日14時33分報道でも「“集団自決”修正、文科相『教科書各社の申請あれば対応』

(略)
渡海文部科学相は2日の閣議後記者会見で、教科書会社から記述を変更するための訂正申請が出された場合、「真摯(しんし)に対応したい」と述べた。
 また、検定意見を出した教科用図書検定調査審議会(文科相の諮問機関)に再度諮ることを検討する考えも示した。文部科学省の方針転換を受け、検定で記述を修正した教科書会社は、来年度からの教科書に反映させるため、軍の関与を示すことができる表現を検討するなど、訂正申請に向けて動き出した。(後略)


こちらなどはさらに確定的な話で、社民党の照屋寛徳衆院議員からでた質問主意書への答弁に「適切な対応をはかる」と。
琉球新報10/2 16:03付報道より「訂正応じる、答弁書明記 教科書検定で政府閣議決定

(略)
政府は2日午前の閣議で「発行者から(教科書の)当該記述について、訂正申請がなされた場合は申請理由などを十分に検討して、当該記述が『学習を進める上に支障となる記載』(教科用図書検定規則13条二項)に当たるか否かを判断した上で検定意見の趣旨などを勘案しつつ適切な対応を図ることになる」との答弁書を決定した。(中略)政府が教科用図書検定規則に沿って訂正申請に応じる考えを示したのは初めて。(中略)記述回復もあり得るとの方針を示したもので、従来の姿勢を大きく変えた。
 「『集団自決』への日本軍の命令・強制・誘導が一切なかったかのように記述することは『学習を進める上に支障となる記載』に該当しないか」との質問には、「沖縄における集団自決について、旧日本軍の関与が一切存在しなかったとする記載はない」とし、該当するかどうかの判断を避けた。(中略)
 検定規則で、訂正をするためのもう一つの条件に挙げられている「誤った事実の記載」(13条一項)に関し「軍命の存在を否定するかのような記述はこれに当たらないか」との質問には、「旧日本軍の関与が一切存在しなかったとする記載はなく、指摘はいずれも当たらない」とした。
 照屋氏は「本来なら『誤った記述の記載』に基づき記述の誤りを修正すべきだと考える。だが『学習を進める上に支障となる記載』であれば修正に対応するとの方針を政府が決定した意義は大きい」と話している。



しつこく、同趣旨の報道を、沖縄タイムス2007年10月2日(火) 夕刊 1・4面から
「軍の強制」復活も/文科相、訂正申請容認

(略)教科書検定問題で、教科書会社から記述の訂正申請があった場合の対応について「真摯に対応する」と述べ、記述を復活させる可能性を認めた。また、申請の内容を承認するかどうかを判断する際に、教科用図書検定調査審議会で再検討する必要があるとの認識を明らかにした。
 訂正申請に前向きな姿勢を示した理由について渡海文科相は「県民大会だけでなく、新たな事実、証言が出てきた」と述べ、県内の「集団自決」体験者による日本軍の強制を示す新証言が相次いでいることを根拠に挙げた。
 その上で「今回は検定結果に異論があるわけだから、もう一度審議会で検討いただけないかなと思っている」として、再審議の必要性を明確にした。
 渡海文科相は一日、「政治が介入をしないというこの(検定)制度をしっかり守っていきながら、なおかつ、沖縄県民の気持ちに何ができるのか考えたい」と述べ、検定制度に矛盾しない形で事態打開を図る考えを示していた。
 訂正申請は教科書会社の主体的な判断で文科省に対して記述変更の承認を求める手続きで、渡海文科相はこの方法ならば「政治介入」に当たらないと判断したもようだ。(後略)

「教科書会社の判断」にまかせる点、「県民大会だけでなく」とわざわざ言及する点に疑問を感じますが。。。
また、あくまで「教科書会社の判断」に任せると押し通すことは、今回の様な恣意的(であると後から判明したよう)な教科書検定を今後もするつもりと表明することではないのでしょうか。
ちなみに、教科書制作側は「軍強制」の記述を復活させる気満々である旨の報道はとっくに出ています。

琉球新報9/26 10:00付報道より「執筆者ら初会合『軍の強制・強要明確に』 12月、文科省に修正

(略)
日本軍強制の教科書記述が文科省の検定で修正・削除された問題について、教科書の執筆者や編集者が対応策を話し合う「社会科教科書執筆者懇談会」の初会合が25日夜、東京・千代田区の内神田社会教育会館で開かれた。検定によって記述修正した5社を含む7社の執筆者と編集者25人が参加し、「日本軍の強制・強要」を明確にするよう、12月上旬までに文科省に修正訂正を行う方向で取り組むことを確認した。(中略)
 懇談会では現在使用されている歴史教科書で「集団自決」の記述がないものについても見直しを検討するよう呼び掛ける。(中略)
呼び掛け人の石山久男さん(歴史教育者協議会委員長)は「軍の強制なしに『集団自決』は起こりえないことは学術的に定着しているが、一部研究書の恣意(しい)的引用などによって一方的な検定がなされた」と文科省の姿勢を批判した。
 琉球大学の高嶋伸欣教授は「検定意見撤回を求める県民大会までの県民の取り組みは主権在民の実証だ。今年の新たな事実として記述するよう訂正申請してはどうか」と参加者に提起した。

「今年の新たな事実」の記述追加はとても素晴らしいことですね、確かに。
そういう訳で、教科書の「集団自決」の箇所に「軍の強制」の記述が復活することそのものはなんとかなるのではないかと思いますが、こちらの記事で、現在の政府方針が批判されています。


沖縄タイムス2007年10月2日(火) 夕刊 5面より「記述回復に期待の声/手続き実現に不安も

 渡海紀三朗文部科学相が二日、高校教科書の記述をめぐり、沖縄戦「集団自決(強制集団死)」への「日本軍の強制」記述復活の可能性を示し、対応を一変させた。十一万人が参加した県民大会以降、大きく揺れ出した文科省の対応。県内では「日本軍強制」の記述復活を期待する一方、「本来は検定意見を撤回すべきだ」と厳しい見方も出ている
(中略)
 座間味島の「集団自決」の体験者の宮城恒彦さん(73)は「検定意見を付けて記述削除をさせたのは文科省。それなのに教科書会社にげたを預けて訂正させるような官僚のやり方は納得がいかない。文科省はきちんと間違いを認めて自主的に記述回復を認めるべきだ」と文科省の対応を批判した。(中略)仲村守和県教育長は「本来なら教科用図書検定調査審議会で審議して撤回すべきだろう」と指摘。(中略)実教出版「高校日本史B」の執筆者の石山久男さん(71)は「根拠のない検定意見を文科省は誤りを認めて撤回すべきだ」とし、「訂正申請をした場合、日本軍の『強制』の記述を認めるのか、もう少し状況を見極めたい」と慎重な見方を示した。
 山口剛史琉球大准教授は「県民大会の大きな成功を受けて無視できなくなり、問題が大きくなる前に手を打とうということか、と思う」と文科省の対応を分析。今後に向けて「一定評価するが、『検定意見の撤回』が県民大会で確認されたばかりの総意。実行委員会や政治家の皆さんは、その線を崩さないよう、根本解決目指して奮闘してほしい」と述べた。

「軍強制」の記述が復活する芽が出てきたのはめでたいと思いますが。しかし、渡海文科相がわざわざ「県民大会だけでなく」と発言し、記述復活も「教科書会社の判断」にまかせて、「検定意見の撤回」を避けようとしている点が気になって仕方ありません。。。
そんなに、民意に従うのが嫌なんだと見えてしまいますよ?



以下が、沖縄県民大会決議全文 (共同通信2007/09/29 16:52より

 去る3月30日、文部科学省は、平成20年度から使用される高等学校教科書の検定結果を公表したが、沖縄戦における「集団自決」の記述について、「沖縄戦の実態について誤解するおそれのある表現である」との検定意見を付し、日本軍による命令・強制・誘導等の表現を削除・修正させている。

 その理由として同省は、「日本軍の命令があったか明らかではない」ことや、「最近の研究成果で軍命はなかったという説がある」ことなどを挙げているが、沖縄戦における「集団自決」が、日本軍による関与なしに起こり得なかったことは紛れもない事実であり、今回の削除・修正は体験者による数多くの証言を否定し、歪曲しようとするものである。

 このため、これまで口を閉ざしていた多くの体験者が、子どもたちに誤った歴史を教えることの危機感から、つらい体験や真実をようやく語り始めている。

 また、去る大戦で住民を巻き込んだ国内唯一の地上戦を体験し、一般県民を含む多くの尊い生命を失い、筆舌に尽くしがたい犠牲を強いられた県民にとっても、今回の削除・修正が到底容認できるものではない。そのことから、激しい怒りを示し、そのうねりは県内全体を揺るがす力となって、沖縄県議会での2度の意見書決議、41の市町村議会すべての意見書決議へと結びつき、さらには県内地方4団体や民間団体が相次いで文部科学省へ要請するなど、県民が一丸となって取り組む結果となった。

 これに対し、文部科学省は「教科用図書検定調査審議会が決定することであり、理解していただきたい」との回答に終始し、検定意見の撤回と「集団自決」に関する記述の回復を拒否し続けている。

 また、今回の教科書検定に際して、文部科学省はあらかじめ合否の方針や検定意見の内容を取りまとめた上で同審議会に諮問していること、諮問案の取りまとめに当たっては係争中の裁判を理由にし、かつ、一方の当事者の主張のみを取り上げていること、同審議会では「集団自決」の議論が全くなされていなかったことなど、新たな事実が相次いで判明したのにもかかわらず、依然として対応を改めようとしていない。

 教科書は未来を担う子どもたちに真実を伝える重要な役割を担っている。だからこそ子どもたちに、沖縄戦における「集団自決」が日本軍による関与なしに起こり得なかったことが紛れもない事実であったことを正しく伝え、沖縄戦の実相を教訓とすることの重要性や、平和を希求することの必要性、悲惨な戦争を再び起こさないようにするためにはどうすればよいのかなどを教えていくことは、われわれに課せられた重大な責務である。

 よって、沖縄県民は、本日の県民大会において、県民の総意として国に対し今回の教科書検定意見が撤回され、「集団自決」記述の回復が直ちに行われるよう決議する。

 平成19年9月29日

 9・29教科書検定意見撤回を求める県民大会実行委員会

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ユーザータグ:  沖縄「集団自決」
[ 2007/10/02 18:32 ] 四方山話 | TB(0) | CM(4)

あぁ~っ!   No. 2241

下のエントリーにトラックバックを付けたご挨拶に上がったら、新しいものが。
チクショー、こっちに付ければよかった。

産経新聞、案の定、ジタバタしておりますね。
ジタバタの仕方までがムカツク(笑)
[ 2007/10/02 18:37 ] Tk1SCyj2[ 編集 ]

産経って…   No. 2243

>gegengaさん

TBどうもありがとうございました。
産経って、、、やっぱりネトウヨの同人誌かと、改めて確認した次第でございます(笑)。
[ 2007/10/02 18:55 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

こんばんは   No. 2267

詳しい検証いつもありがとうございます。
勉強になります。
今日うちのコメント欄にリンク貼らせて頂きましたのでお知らせです。
またよろしくお願いします。
[ 2007/10/03 23:34 ] N0YlkwU2[ 編集 ]

   No. 2277

>abi.abiさん

ほとんど報道の切り抜き帳みたいなものなんですが、お役にたっているのなら何よりです。
お知らせ下さいましてありがとうございます。
[ 2007/10/04 12:48 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

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