スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

石川ゼミナール&ハイナンネット 

…このエントリーを「自爆史観」カテゴリーにしてしまうのはごめんなさいの気がするけど、反・自爆史観の皆様の活動ご紹介です。

石川康宏教授(神戸女学院大学)といえば、『「慰安婦」と出会った女子大生たち(新日本出版社、2006年)』・『ハルモニからの宿題―日本軍「慰安婦」問題を考える(冬弓舎、2005年)』・『「慰安婦」と心はひとつ―女子大生はたたかう(かもがわ出版、2007年)』の編著で知られる方だと思うが、この方が中央社会保障推進協議会『社会保障』(413)№2007年夏P.16-23に発表した文章「過去のあやまちへの反省がなければ この国の未来は拓けない」が素晴らしかったのでご紹介。後半に『学生たちの学びや成長について、また、「慰安婦」問題について歴史的事実を否定する政治家の発言に対して』の石川教授のインタビューが収録されています。
___________________引用開始(強調は引用者による)
Q; ゼミの学生たちは、「慰安婦」問題を通じて日本の近現代史からいまの日本の政治まで、実に幅広く、かつ深く学んでおられますね。また、ゼミでの学習を通じて「いまの政治を変えるのは私たち」と考えるに至っています。こうした学生たちの成長を、指導教授としてどう捉えておられますか。

A; (前半略)
 戦争やレイプは学生たちが日常的に接する問題ではないため、実感としてなかなか理解できません。(中略)「戦争の悲惨」といっても、頭に浮かぶものが私たちの世代とは全然違うのです。ですから、問題が具体的にイメージしやすいように映像を使って学習しています。
(中略)
 九月には韓国を訪問して、「ナヌムの家」でハルモニたちにお会いし、日本軍「慰安婦」歴史館を見学します。当時の「慰安所」が再現された部屋を見学すると、毎年必ず誰かが倒れています。歴史館の見学や、実際に被害者に会うことで、「慰安婦」だった方がたの痛みや苦しみを、学生たちは肌で感じていくわけです。学生たちも、机の上で学習するだけでなく、体で学んだことが大事だと言ってくれます。

 「ナヌムの家」訪問の翌日には、ハルモニたちが続けている日本大使館前での「水曜集会」に参加して、発言もします。ここで何を発言するのかについても、すべて学生たちが決めています。昨年(中略)前日の夜の議論のスタートは「(解決のために)政府に協力してもらわなくちゃ」というものでした。「でも、戦後六〇年間、政府は協力していないよね」という話になり、最終的に「政治を変えなければ」との結論になりました。(中略)責任をもって意思表示をしなければならない立場に立たされたとき、学生たちは一足飛びに変化します。

Q; 「慰安婦」について「狭義の意味での強制性はなかった」などの発言が政治家からあいついでいますが、この間、「慰安婦」問題を学んでこられた立場から、ご意見をお聞かせください。

A; (前半略)
監禁して脱出の許されないなかで数カ月から数年にわたり軍人たちがレイプする、そのことの強制性は彼らも否定しようがありません。そのための施設は日本軍がつくり、女性たちの輸送や性病検査など、軍が徹底的に管理していたのは軍の資料によっても明らかです。ですから、連れていく瞬間だけの「強制性」などという苦しまぎれを言うしかないわけです。

 現代の誘拐事件を考えても、「狭義の強制性」を示す資料がないから犯罪ではない、そんな言い分は通りません。目の前で人が誘拐されても、強制性を証明する文書資料など残りません。そこでは、加害者や被害者、目撃者の証言が決定的な役割を果たします。

 こんな理屈を通せば、拉致問題の追及もできなくなってしまいます。だから国際社会は、北朝鮮を批判する時と日本の過去を考える時で、まるで判断の基準が変わってしまう日本政府を、卑怯で見苦しいと批判するわけです。過去のあやまちを真剣に反省しなければ、現在の問題も解決できず、未来の歴史も拓けません
___________________引用終了


そして以下が、『「慰安婦」と出会った女子大生たち―ハルモニとともに考える日本の侵略と加害―』と題されたゼミの活動や学生の姿についての編集部のレポート抜粋。

___________________引用開始(引用者注、学生さんの個人名は当ブログではイニシャルで表記)
 昨年四月から同ゼミで学び、現在四年生のKさんがこの問題に出会ったのは二年生の時。石川教授の授業で「慰安婦」問題を知ったのがきっかけでした。(中略)
三年生になって「慰安婦」問題をテーマにする石川ゼミを選択しました。(中略)
 文献や映像を通じて「慰安婦」問題をみっちりと学習した後、九月には、韓国の「ナヌムの家」を訪問。元「慰安婦」の女性たちから証言を聞きました。

 「お話ししてくれた姜日出(カン・イルチョル)ハルモニは、壁に何度も頭を打ちつけられて、その後遺症で今でも鼻血が出たり、手が震えたりするそうです。六〇年余り前に受けた傷が、今も彼女たちを苦しめているんです。決して昔の問題ではなく、今の問題だと実感しました」

 「日本軍『慰安婦』歴史館」では、当時の「慰安所」を再現した部屋も見学しました。「狭くて暗い『慰安所』を見て、うまく言葉にならないくらいショックでした。実際にレイプが行われた場所ではないのに、被害を受けた女性たちが兵隊たちにされたことをリアルに想像してしまいました。倒れてしまったゼミ生もいます」。(中略)

 ハルモニたちは、「慰安婦」として強制連行した事実を日本政府が認め、公式に謝罪することなどを求めていますが、政府はこれに背を向けたままです。こうした現在の状況を「無視できないし、許せない」とKさんはいいます。問題の解決に向けて何ができるのか―Kさんたちは、「慰安婦」問題をできるだけ多くの人に知らせ、広めていきたいと考えるようになりました。(中略)
ゼミ生たちは、地域で開かれている学習会など、さまざまな場で「慰安婦」問題について話をしています。(中略)
 そして、日本政府が「慰安婦」問題の解決に背を向け続けていること、こうした戦争を反省していない勢力が憲法「改正」を強力におし進めていることなどを知り、現在の政治の問題にも目を向けるようになったといいます。(中略)
 「石川先生は、六〇年以上たった現在も『慰安婦』問題を解決しない日本政府をつくっているのは、私たち国民だといつも話しています。私たちが変わらなければ何も変わらない。“自分には関係ない”のではなくて、私たちがこの国をつくっているという意識をもつことが大切だと感じました」(後略)
___________________引用終了
…良い記事なのですが、一言だけ。
これは明らかに記事を構成した編集部さんだろうけど、ハルモニ達が「強制連行した事実を日本政府が認め、公式に謝罪する」という文章にしなかった方が良かったな。


もう一件、別のをご紹介。
「しんぶん赤旗」2007年7月16日付けに「ゆうPress 暴行されたのは私と同じ人間だ「慰安婦」裁判支えるネット 百数十人に成長」と、ハイナンネットの記事が掲載されていました。
___________________引用開始(強調は引用者による)
(前半略)
海南島は中国最南端、九州ほどの大きさの島に漢民族など37の少数民族が暮らしています。(中略)今年の3月と6月、弁護士と精神科医が島を訪れ、裁判の原告となった被害女性の精神状態を調査しました。6月の調査にはネットのメンバーも同行しました。

 「ああいう人に初めて会った。小さくて、ガリガリにやせていて、目もうつろ。今までのつらい人生が、体に全部出ている」(中略)「過去なんだけど、今。過去がずっと続いている。心が壊れたまま生きてるんだ」。6人の原告のうち5人は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)よりもっと重い、「人格変容」などの症状を示しているといいます。
(中略)
 「日本軍に追われて、あの畑の中に隠れました」。被害女性が指さします。「こんな小さい体で、何人にも暴行されて、あそこに逃げたんだ」。(中略)被害にあったのは、はるか遠い国の知らない「誰か」ではなく、「目の前にいる、自分と同じ人間なんだ」。この問題から目を背けることはできない。裁判を支援する気持ちが、いっそう強くなりました。

 1939年、海南島を占領した日本軍は住民を虐殺し、島の各地に「慰安所」をつくりました。そこで少女を拉致し、性奴隷にしたのです。
 被害女性が実名で告白するのは勇気がいります。名乗り出たため、「日本軍にレイプされたから男の子を産めない」などと蔑視(べっし)されることも多いといいます。
 女性たちが差別的な扱いを受けるのは、日本政府が正式に謝罪せず、「被害者」と認めていないことも大きな理由のひとつです。中国では、被害者が名乗りを上げ提訴したのは山西省と海南島の2カ所だけです。(中略)

 「国内でも世論を盛り上げて、私たちの力で日本政府に謝らせたい」(中略)
 「若い私たちがこの問題を解決したいと思ってることを社会に伝えていけば、司法も変わっていくんじゃないかな」(中略)
「強制はなかった、なんてうそ。私たちは本人に直接、聞いたんです。被害にあったおばあちゃんたちには、残された時間、少しでも、笑って楽しい時間を過ごしてほしい。事実を知っている私たちは負けないし、絶対にあきらめない」


陳亜扁(チン・アヘン)さんの証言
 原告の一人、陳亜扁さんは、2006年3月に来日し、裁判で被害を証言しました。
 陳さんが、いつものように両親と田んぼで農作業をしていたある日。銃を持った日本軍が突然やってきて、陳さんを拉致しました。好きな男の子など、まだ「思いも至らない」ほど幼い14歳のときでした。
 日本軍の駐屯地に連れていかれ、カギがかかった平屋の一室に閉じ込められました。銃を持った見張りが立っていたので逃げられません。翌日から陳さんは連日のように犯され、抵抗するたびに殴られました。
 トイレにまで見張りが付いて連れ戻されるような自由のない生活。場所を転々と移され、多い日には数人からレイプされる毎日が、日本軍が引き揚げるまで続きました。
 終戦後、陳さんは結婚し、9回妊娠しましたが8回も流産しました。胎動を感じるまでに育った赤ちゃんをくり返し流産するうち、「自殺しよう」と考えたこともありました。
 病院で検査を受けると、何度も性暴力を受けたために子宮、骨盤の向きが変形してしまい、子どもが育たないことがわかりました。数年間、治療を続け、ようやく長女を出産することができました。
 陳さんは60年以上たった今でも日本軍に犯される悪夢に苦しんでいます。
___________________引用終了


人格変容って?
きっちり定義づけのなされた文章をうまく見つけられなかったのですが、以下、法務省矯正局の「震災下の心理相談活動」より、
___________________引用開始
 被災者の心理状態を理解するためには,PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)あるいはPTSR(Post Traumatic Stress Reaction)という概念が有効である。それぞれ「心的外傷後ストレス障害」,「心的外傷後ストレス反応」と訳され,天災などの恐怖体験により心理的に深い傷を負った後に生じやすい症状・反応であり,恐怖体験によって著しい不適応状態に陥った場合をPTSDと言い,障害とまで言えない状態をPTSRと言う。
 PTSD(PTSR)の心理状態は3段階に変遷していくとされ,まず,第1段階では,心的外傷直後のパニック反応が過ぎて過度に敏感な情動反応が生じやすくなる。(中略)
 第2段階では,外傷体験のフラッシュバック(flash back)が生じ,このことでストレスが更に強まる。(中略)緊張と過活動を示す中で,うつ状態に陥る人もあり,そのような人たちの中には表に出さずともフラッシュバックなどに悩まされている人がいた可能性もある。
 第3段階では,このようなストレスが重なって人格変容をきたす。(後略)
___________________引用終了
スポンサーサイト
ユーザータグ:  日本軍性奴隷制問題
[ 2007/07/26 18:00 ] 自爆史観 | TB(3) | CM(5)

PTSDってむちゃくちゃ苦しい   No. 1529

* 複雑性PTSD(Complex post-traumatic stress disorder)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A4%87%E9%9B%91%E6%80%A7PTSD
*インサイト・カウセリング「心の傷」
http://www.insight-counseling.com/kizu/shousai/shousai_01_1.html
などが参考になるかと。
人格変容は"personality change"の訳語です。

 元慰安婦の方々の多くが、社会的にも経済的にも恵まれない生活を余儀なくされ、カウンセリングや治療も受けず、何十年も重度のPTSD症状と戦いながら生きてこられた。想像を絶する戦いの日々です。
 つらい日々の中を生き抜いてこられた多くの元慰安婦の勇気や強さを尊敬するべきです。彼女たちの生きてきた証を決して貶してはいけない。
[ 2007/07/26 18:21 ] /2cHTlfI[ 編集 ]

人格変容   No. 1530

一見、関係のなさそうな話ですが。
学生時代、母校に教育実習に行った時に言われたことに「女子生徒を指名する時の距離」がありました。
思春期の女子生徒にとって成人男性のプレッシャーは大きなものだから、指名したり質問したりする際には物理面&精神面の距離に注意しなければならない…というもの。

慰安婦にされた女性は、人格が形成されるまさにその時期に、想像を絶する暴力を受けた訳ですから……。
この点だけ取り出してみても、「商行為だった」などとほざくオッサンは、児童ポルノが国際的に非難される理由にも思い至らないのでしょう。
人格形成期に性が踏み躙られれば、その人が大人として生きていく全人生に多大な影響をおよぼします。
[ 2007/07/26 19:13 ] 5X5MRA9A[ 編集 ]

   No. 1531

>Stiffmuscleさん

PTSD・人格変容関係のご教授ありがとうございます。
韓国の被害者の方が裁判の原告として活動するうちに元気になって下さった話も聞くのですが、海南島被害者の方にどうやったら笑ってもらえるのか。しかも、それだって、名乗り出ることのできたごく一部の方だけなんですし。
どこやらの、ルサンチマン学者と自爆記者がいなくてもやはり話がこんがらがったかもしれませんが、実に腹立たしい。
多分、司法じゃ解決につながらないでしょうね。日本人被害者の方も対象に含めた形での解決促進法案ぐらいでしょうか。教科書に入れるのはもちろんですが。



>人生アウトさん
>「商行為だった」などとほざくオッサンは、児童ポルノが国際的に非難される理由にも思い至らないのでしょう。

いまだに、東南アジアにロリコン買春ツアーに行く馬鹿オヤジがそこそこいると聞きます。「過去の問題じゃない、今の問題だ」という指摘が、まさにその通りなんでしょうね。自爆の面々の台詞を見聞きしていても、ま、こりゃ、セクハラもDVも当分、たいして減らんとしか思えません。
[ 2007/07/26 19:30 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

「慰安婦問題」   No. 1532

慰安婦問題とは、慰安婦だけが問題なのではないのですよね。
人格形成期に受けた性暴力が、被害者の人格をいかに不安定なものにするかは、暴力大国アメリカを見ればよくわかるところです。
また、慰安婦問題を子どもにどう教えるかという問題は、私達が(とくに)女子生徒の人格をどう育てるかという問題でもあります。慰安婦を侮蔑する者は、すべての女子生徒を侮蔑する者です。

つまり、日本人が慰安婦問題とどう向き合うかという問題は、日本人は暴力のない社会を築きたいか否か、そして日本人がすべての女性をどう捉えているかという問題なのです。
そしてこれは、国際社会で見られている。日本が、暴力と差別を助長する蛮族であるかどうか。
[ 2007/07/26 19:33 ] 5X5MRA9A[ 編集 ]

   No. 1536

>日本人は暴力のない社会を築きたいか否か、そして日本人がすべての女性をどう捉えているか

正直楽観していません。もっとはっきり表現してしまうと、絶望的な気すらします。フランスからは、知的・倫理的に劣ると、すでに見なされちゃっているとか?
古森記者の煽動で軽挙妄動していている人がそこらにうろうろして、あれがあるからまだ言い訳になっている『河野談話』白紙撤回の呼びかけに8千人から署名しているそうですし、ねぇ。
[ 2007/07/27 01:45 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://azuryblue.blog72.fc2.com/tb.php/208-8888f474


真実を教えれば

中国人元「慰安婦」-過去の痛みをカナダの高校生たちと分かち合う ’Comfort woman’ shares her painful past (The Globe and Mail - July 9, 2007)より要約  魚拓 上海-Lin Yanjinさん(81歳)は、旧日本軍の戦時性奴隷についての真実を身をもって知る最後の証人の一
[2007/07/26 17:30] URL Stiffmuscleの日記

「日本軍はアメリカ人女性も慰安婦にしていた」というニュース

国際社会に出せない「日本の恥」な方々のご活躍は、アメリカさまをますます怒らせているようですが、「旧日本軍の慰安婦の中にはアメリカ人も存在した」という事実が米海軍の戦犯裁判記録から明らかになりました。日本軍がアメリカの市民権を持つ女性をグアムで強制的に慰安
[2007/07/26 17:58] URL 薫のハムニダ日記

「しんぶん赤旗」ゆうPressにハイナンNET載りました!

「しんぶん赤旗」ゆうPressにハイナンNET載りました! なかなか大きく取りあげられていてビックリしました。「慰安婦」問題はとても重要な問題なので、ぜひもっと取りあげてほしいものです(他のマスコミ取りあげろー)。
[2007/07/29 01:53] URL ハイナンNETニュース












無料カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。