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「従軍慰安婦」にされた被害者を嘘つきと呼ぶ人達がいるようだ 

どこで見かけた意見かに関しては、あえて言及しない事にするが、いわゆる元「従軍慰安婦」の人達の証言がつじつまが合わない点をあげつらって、嘘つき呼ばわりする人がいるのが気になっている。
証言といったって、60年あまり前の記憶だ。
嘘つき呼ばわりしている人達は、自分に起こった60年前の出来事を、文章として正確に再現できるのだろうか?と、素朴な疑問に駆られる。ネット上で見かける意見だから、そういう意見の持ち主の年齢を推し量るのは大変難しいにしても、60年前に物心ついている年代には見えないのだが。

では、ネットでの発言者に限らず、身近なところで60年前に物心をついてそうな人物の日常を観察していると。…身近なところとなると、代表例は自分の親って事に私の場合はなるが。
60年前の出来事を語らせるまでもなく、私自身が物心ついて以来の話にしても、同じ出来事を経てきているというのに(視点が違うだけではなく)どうしてこんなに記憶している事柄や焦点に違いがあるのか、と私は思うのだけど。もちろん、60年から前の、親たちが子供時代の記憶だって、思い出話が語られる度に微妙な不整合があるし、年々誇張されているんだな。

また、自分自身を振り返っても、子供時代の話を幼なじみにしても、前と違ってる!なんてツッコミが来ることもあるし、数年前の話だって友達の話にちょっと誇張があるぞってちょっとちょっととつっこんだりするわけだ。
日常じゃなく、自分に降りかかった衝撃の出来事なら正確に記憶できるだろうと思うのかもしれないが、それってむしろ逆な面もある。
動転してるときの観察力なんて、はっきり言ってアテになるわけはないって事、気づかないのだろうか。

そういった疑問をもっていたのだが、こんな記事を拾ったので非常に納得した。
中国人戦争被害者の要求を支える会」中のコンテンツで、上山病院心療科長・山形大学医学部精神神経科の桑山紀彦医師による「精神科医がみた『癒し』」(1998年8月25日付け)

________________引用開始
PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、ゆがんだ記憶が打ちのめす人々の悲鳴である「忘れられないから辛い」のでははい。人間は忘れる生き物である。いつまでも苦しく辛い記憶を覚えていて苦痛にうなされるということは、どんな人でもないと考えて良い。

しかし、PTSDは、その外傷の記憶が、ゆがんで記憶されたために起こる「苦痛」なのである。このようにゆがめられた記憶(つまりPTSD)は、持続的に人を苦しめ、その被害は実に継続性に生じるのである。(中略)

私が関わっている中国人の元「従軍慰安婦」の方々は、その二回の調査の末、驚くべきことにPTSDの診断基準を(DSMーIV)すべて満たしていることがわかった。

特に「侵入」「過覚醒」「回避」という三大症状はすべてそろっており、それが五十数年もの間継続してご本人たちを苦しめてきてことがはっきりしたことは、精神科医である私にとってもショッキングなことであった。(中略)

このPTSDやトラウマの回復の過程には大きく三つの段階があると言われている。それは、「安全の確保」「外傷性記憶の想起と服喪追悼」「世界との再結合」と表現されている(JudithL.Herman,1996)。その中で、「安全の確保」は二度とそのようなレイプ事件が起こり得ない環境となった時点で一応達成されたと考えると、問題は第二段階である。「外傷性記憶の想起と服喪追悼」は、この五十数年間の間で全く進んでいないのである。それが故に、このPTSDは継続的に本人を苦しめてきたのである。それは言い換えれば「語る場所が提供されなかった」「自分の被害を認知してもらえなかった」ということなのである。(中略)弁護士が丹念に本人の話を聞く。そうして最初は自分でもまとまっていなかったものが、繰り返し聞かれることで、次第にまとまったり、逆に物語性を帯びてきて、ちゃんと自分で語れるような「物語り」になっていくのである。(中略)

裁判をすることによって五十数年前の外傷性記憶は語る場を提供され、想起され、物語となって人々に吸収されていき、最終的には本人の中で「これで語れたのだ。自分の”語り得なかった”部分はすべて吐き出したのだ」と思って、追悼の儀式が始まるのである。(中略)

結果は全然でていないけれど、日本の裁判所までいって、ある人からは「まとまりない」「つじつまが合わない」などといわれながらも、自分の物語として語ったときに、外傷性記憶は追悼されていくのである。

実は「つじつまが合わない」ことこそ、外傷性記憶の特徴で、PTSDに非常に見られる有効な所見であるのに、それを指して「だからこの被害の事実は不透明だ」とする一部の人々の誤った理解、PTSDのメカニズムについての無知さにはあきれるものがある(後略)

________________引用終了

PTSDの二つめの回復にも達することができず亡くなった方がどれほどいるのだろうか。
もちろん、一つめの「安全の確保」にも至らずに亡くなった方も沢山いらっしゃる訳だ。
お断りしておくと、上記はあえて恣意的に引用しているので、原文をお読みいただければと思う。

追記(2007/05/07);
blog*色即是空」のyamaki622さんが、「安倍発言に見る、元「慰安婦」を嘘つき呼ばわりする手口」として、別の側面からの考察をなさっているのを追記。
「否定派の主張; 元「慰安婦」の証言はつじつまが合わない。」
にたいして、
「反論;  元「慰安婦」が言ってもないことを言ったように見せかけている」
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ユーザータグ:  日本軍性奴隷制問題
[ 2007/05/02 23:59 ] 自爆史観 | TB(2) | CM(19)

   No. 741

拙エントリを紹介していただいてありがとうございます。この問題、私もとても気になっています。ネット上だけかと思ってたら、最近テレビでも「元慰安婦の証言は矛盾している」などの発言が出てきて、このまま放置しておけない状態です。
[ 2007/05/08 17:47 ] 6GgKOieI[ 編集 ]

なかなかTBが通らなくて   No. 742

>山木様

コメントありがとうございます。
昨日の追記を入れた時点から飛ばしていたのですが通らなくて、TBさせていただくのが遅くなりまして失礼いたしました。

「なかったこと」にしたい人達の発言には正直げんなりしています。他者の傷みに対し、あまりにも鈍感に過ぎます。
吉見義明氏の「従軍慰安婦」等を読んでも、同じ事が主張できるかと問い詰めたいところですが、、、読んでも理解できないのかもしれませんね。
どうやら、吉見氏と吉田氏を混同しているらしい人も散見しますし。
[ 2007/05/08 18:47 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

   No. 744

いえいえこちらこそTBありがとうございます。

>吉見氏と吉田氏を混同しているらしい人も散見しますし。

私も一度そんな人と議論したことがあるので驚きました。碧猫さんもそういう人に遭遇してたんですねえ。この問題に関心のない人だったら知らなくて仕方ないかも知れませんが、そういう人に限って自信満々に議論してたりするので苦労します。
[ 2007/05/08 21:41 ] 6GgKOieI[ 編集 ]

私は見ていただけなんですが…   No. 746

>山木さん

「吉見氏と吉田氏を混同しているらしい人」を見かけたところを確認に行くと、、、そういう人と議論していらっしゃったのが、まさに山木さんでした(笑)。
例のコメント欄、まだ続いていますね。さっき見てきた時で、コメント数が733にもなっていました。
そして、「2007-05-06 23:37」に「未だに吉見大大先生の本を引用なさる人もいてものすごく興味深かった」とお書きの方も、そうなのではないかと、私には見えましたけど。

私は、現実の方で、意思疎通に苦労する人の対処で手一杯なので、ああいう方と議論できそうにありません。根気も足りなくて。
本当にお疲れ様でした。
[ 2007/05/09 02:05 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

   No. 747

トンデモさん(=そういう人)は、絶対に自分の間違いを認めようとしないので無敵です。トンデモさんには勝てないとわかってるんですが、ついつい相手にしてしまいます(笑)。

ところで元「慰安婦」の証言に関してですが、ネット上である元「慰安婦」の方の連行された年齢などが証言のたび変わっているという主張を見かけ気になっています。ここからは私の推測なんですが、韓国では一般的に年齢は数え年で計算し、誕生日は旧暦で覚えている人が多いそうです(戸籍の誕生日と実際の誕生日が違うことも珍しくないようです)。このことから韓国人元「慰安婦」の証言を日本語に通訳または翻訳する時に「ズレ」が生じてる可能性はないだろうか…と考えています。

それからこれは元「慰安婦」の支援活動をなさってる方に聞いた話ですが、証言が変わるというのもPTSDの症状の一部とのことでした。碧猫さんがご指摘の通りです。
[ 2007/05/09 11:04 ] 6GgKOieI[ 編集 ]

確かに無敵ですね   No. 748

元「慰安婦」の方の年齢に関しては、ご指摘の点にくわえ、出身によっては、日本人ほど一生懸命に年齢を数える習慣がないという側面はないのかな、と、少し思ってます。

被害者の方達がPTSDに悩まされていらっしゃることに関しては、今日付のエントリーでも元にしている文献で支援者の方達の座談記事で知っておりましたのと、PTSDにそういう特徴があることを聞いていましたので、それらを結びつけて記述している文章を探し、見つけたのを幸い記事にしました。
もうちょっと、こういう情報も行き渡ってくれればと思います。

トンデモさんが理解する事は無いとは思いますが。
[ 2007/05/09 18:31 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

トンデモさんの特徴として   No. 749

自分が転んだ時だけは大仰に痛がるもんですから、いつか転んだ時わかる・・・わけないか。他人も痛いもんだというところまで考えが及ぶことはないかもしれません。ま、とりあえず自分がどんなに痛がっても叫んでも誰も相手にしてくれなくてかえって歪むのがオチかも。あと長州小力みたいに「転んでないっすよ」と言い続けるか。
[ 2007/05/11 04:16 ] jIQFn5A2[ 編集 ]

あるいは   No. 750

痛いと感じるケースが違ったりして。
たとえば、今までの人生でもっとも挫折感を味わったのが上司に怒られた時、とか言い出したり…。うえ。


>自分がどんなに痛がっても叫んでも誰も相手にしてくれなくてかえって歪むのがオチかも。

多分、あの手の甘えた連中って、少々の「よしよし」じゃ満足しないんじゃないか、と、思いますね。する気もないけど。
[ 2007/05/11 19:48 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

彼の貴重な挫折経験   No. 752

>たとえば、今までの人生でもっとも挫折感を味わったのが上司に怒られた時、とか言い出したり…。

最近はそこに、「ニューズウィークとのインタビューの時」というのが加わったのではないでしょうか。笑

彼が会社勤めの時に彼を叱った上司の方、当時のことを思い出して手記を書いてどこかの週刊誌に発表してほしいと思ったりして。
[ 2007/05/13 17:11 ] 6fyJxoAE[ 編集 ]

もう一つ   No. 753

お友達だと思っていたアメリカのジョージ君に冷たくされたこともそうかもしれませんね。

>彼が会社勤めの時に彼を叱った上司の方、当時のことを思い出して手記を書いてどこかの週刊誌に発表してほしいと思ったりして。

事実無根だって、訴訟起こされちゃうかもしれませんよー。
[ 2007/05/13 17:46 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

こういう資料もありますが   No. 1537

松代大本営建設作業にあたっては朝鮮半島より徴用された労働者が中心となった。当時飯場で賄いをしていた人などからの聞き取り調査では、地下壕の中で掘削のために働いていた朝鮮人労働者には1日に白米7合、壕の外で資材の運搬などで働く人には白米3合が配給され、他にそれぞれ麦やトウモロコシなどが配られていた。当時の食料事情を考慮すると待遇は良く、軍が大本営建設を重視していた現われではないかと見られている。また壕周辺に慰安所は3か所あって4~5人の朝鮮人の慰安婦がこれらの施設を回っていた。ただしこれは軍人用のものではなく、朝鮮人労働者を監督する立場にあった朝鮮人用のものであった。
[ 2007/07/27 04:54 ] -[ 編集 ]

   No. 1538

あたし歴史は専門外なのだけど、これ二次史料だよね。現在の人が編纂した。
引用元を明記しない二次史料で、引用者のコメントも付けないのって何か意味あるの?
[ 2007/07/27 06:22 ] 5X5MRA9A[ 編集 ]

   No. 1543

>YAMAUCHIさん

はじめまして。せっかくの情報提供ですが、現時点で私が知ったことは「YAMAUCHIさんというハンドルネームの方が、↑の記述を当方のコメント欄にお書きになった」という事実のみになります。情報をお教え下さるときには、読む立場への配慮をお願いいたします。なお、結構前に書いたこのエントリーに、上記のような情報を下さった意図をはかりかねています。今一度、このエントリの趣旨をお酌み取りの上、こちらもご参照ください。
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070725/p1



>人生アウトさん

ありがとうございました。
でも、これじゃ、二次史料とすら呼べませんよ。
[ 2007/07/27 12:18 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

   No. 1547

 まあ、たとえ事実だったとしても、これはなんの反論にもならんのよ。まるで、日本中が飢えている中で、腹いっぱい飯が食えていい仕事にありつけてうらやましいとでも言うんだろうか? でもよく考えてみな、もしそんなにいい仕事だったらわざわざ植民地から徴用してこなくても日本人の労働者が殺到してるんじゃないか?
 この当時の日本の土木作業ってのは、ほとんど人力に頼ってたわけだから、飯を抜いたら力が出ない、単にそれだけの理由で食糧をやりくりしていただけであって、徴用してきた人たちを大切に扱ってたわけじゃない。”優遇”という言葉は不適切だろう。
 慰安所の話もわざわざ朝鮮人用なんて断りを入れているが、問題となっているのは「誰が設置して誰が管理してたか」であって、「誰が利用していたか」じゃない。利用者の問題であるなら、古森記者が「RAAが占領軍の要請で作られた」なんて与太を飛ばす必要はなかったはずだよね。

 この文章、一見客観的に事実を述べているようで、その実、悪意が透けて見えるんだけどね。
[ 2007/07/27 20:46 ] -[ 編集 ]

実はマジに   No. 1548

>うちゃさん

お手数をおかけしています。
…何かに反論したいらしいけど、何に、どういう根拠でもって反論したいのか、これじゃマジにわかんないんですよ。脳内史料の可能性をどうやって排除しろと言うのだろう?っていうのも、もちろんの事。
[ 2007/07/27 20:54 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

今ごろスミマセン   No. 1551

参考までに…

日垣隆氏の著書『「松代大本営」の真実』によれば、慰安所は「もともと製紙工場の娯楽室だったところを、駐在所の巡査が国策に協力せよと半ば恫喝して家主から借りあげたもの」ということが確認されています。家主自身がそう証言しています。

この慰安所が「朝鮮人労働者用」という名目で開設されたのは事実ですが、実際には主に軍人が利用したという証言があります。

元「慰安婦」の姜徳景さんが、憲兵に連行されてこの松代大本営の慰安所に連れてこられ、軍人を相手にさせられたと証言しています(参考:『証言-強制連行された朝鮮人軍慰安婦たち』)。
[ 2007/07/28 11:48 ] -[ 編集 ]

   No. 1554

>山木さん

ご教授ありがとうございます。
実在する資料ではあったのですね。機会があったら目を通すようにしたいと思います。

でも、「2007/07/27 04:54」の人が、どの点に、提示資料のどういう点でもって、いかなる意見を表明したかったのか解らないのは相変わらずですが。。。
[ 2007/07/28 12:09 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

   No. 1555

>でも、「2007/07/27 04:54」の人が、どの点に、提示資料のどういう点でもって、いかなる意見を表明したかったのか解らないのは相変わらずですが。。。

ホントですね。
おそらく根拠も示せないようでは、ネット上の怪しい情報をコピペしてまわってるだけで、きちんとした資料から引用しているわけではないと思います。

それに否定派(なかった派)は「朝鮮人用」と言えば日本政府の責任が免責できると思ってるのかも知れませんが、当時の「朝鮮人」は日本国籍を有する日本人です。しかも慰安婦問題は個人の買春の責任が問われているわけじゃないですから、うちゃさんの言うとおり誰が慰安所を利用したかなんて関係ないです。

松代大本営の慰安所は、警察官が建物を接収していることから、当然、国家の責任が問われます。

長々と失礼しました。

[ 2007/07/28 21:48 ] 6GgKOieI[ 編集 ]

一つの可能性として   No. 1556

>山木さん

コメントありがとうございます。ご指摘の通りだと思います。
まぁ、単なるコピペ好きの無かった派の可能性もありますが、、、夏の風物詩かなーという可能性も考えていたりします(^^;

…本会議の採決は、日本時間なら火曜日の午前中という話ですね。
無かった派ブロガーさん達が、このところ選挙の話題ばっかりでこっち系の話に言及しないのが不思議なんですが、でも、その後は大騒ぎでしょうね。目一杯騒いで、上院まで行くのもいいかもしれません。
[ 2007/07/28 23:06 ] fYTKg7yE[ 編集 ]

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