既に通常運転で話題が遅ればせ状態だが(^^; 2月頃のこと、
アップルキャラメルリコッタチーズケーキのレシピ研究 で四苦八苦していた。
基本がバターケーキとはいえ、ふんわりとはいかず、目の詰まった…どころか部分的にういろうの様になったケーキを何度も作成することになってしまったので、あれ~私ってばこんなにバターケーキ作るの下手だっけ???という心境に至ってしまってたのだ。以前にもブログ上に書いたと思うが、私はケーキを作り始めたごく初期からパウンドケーキは作っていて、基本の配合なら、中学生頃からは確実にまず失敗せずに作れたはずだったからだ。
私にとっての基本のパウンドケーキの配合と作り方とは、バターが200g、砂糖も200g、卵は4個、小麦粉が250gにベーキングパウダーが小匙半分で、バターをよく練って砂糖を加え、卵黄も加え、卵白は別に泡立てておき、小麦粉と泡立てた卵白を三分の一ずつ、バターのボールに加えてさっくり混ぜるというもの。そして、基本に立ち返って作ってみれば、当然のように普通にパウンドケーキが完成した。
つまりは、
アップルキャラメルリコッタチーズケーキの試作レシピ がいかんのだろうと結論できそうだが、じゃあ何がいかんのだろうと、ネットでバターケーキのレシピを多々見て回っている内に、それに気づいた。
そもそも、私はパウンドケーキを別立て式
(卵白を卵黄とは別に泡立てて使用) で作っており、他のパウンドケーキの作り方としてはよく練ったバターに砂糖を加えた後に全卵を加える方式があるのも知っていた。また、最近買った秘密兵器、
小嶋ルミ氏の『おいしい!生地―スポンジ、パウンド、シフォン…焼きっぱなしで極上に』 では、この全卵を加える方式のおいしい生地の作り方の他に、全卵を泡立てたところへ小麦粉などを加え、その後に溶かしバターを入れる方式の生地の作り方も紹介されていた。ところが。
だっぺ生活通信 : パウンドケーキ(フラワーバッター法) M+O Kitchen : フラワーバッター法のパウンド2種 フラワーバッター法で作るカップケーキ by 鴨やん [クックパッド] あるこおるらんぷ: Walnuts cake (フラワーバッター法による胡桃ケーキ) シュガーバッター法で卵を加えるコツある日の小さなつぶやき ー シュガーバッター法で卵を加えるコツ だっぺ生活通信 : パウンドケーキ(シュガーバッター法) フラワーバッターのフラワーはflowerではなく、flourだにゃ。バッターはなんだろう?と思いつつ、私がこれまで当たり前と見なしていたパウンドケーキの別立て法でない製法がシュガーバッター法と呼ばれることに、パウンドケーキを作り始めて数十年経過している今、初めて知ったのだった。そして、バターに砂糖を入れてすり混ぜるシュガーバッター法に対して、フラワーバッター法はバターをよく練ってから小麦粉を入れ、別ボールで泡立てておいた全卵と砂糖を合わせるのだという。
それぞれがどう違うのかは、「
カトルカールの製法は何種類ありますか。シュガーバッター、フラワーバッター、オールインミックスは知っているのですが... - Yahoo!知恵袋 」で、2ちゃんねる由来という情報が貼り付けられており、妥当そうな内容で詳細に解説されていた。また、こちらの、「
バターケーキの手法について 」でも比較されている、、、が、自分でも試してみたくなった。
製法を変えるのだから、配合は一定にしないと比較のしようがない。しかし、でかい試作品が何種類もできたら
(メタボ的に) 大変ではあるが、ちょうどこんな物を入手していた。
大はなく、中と小とミニ 中型パウンドケーキ型がたいてい卵2個分なので、ミニ型なら一個分だろう。そして、甘み控えめが好みだし、できたら心持ちバターも控えたいところ
(かなり無駄な抵抗(^^;) なので、基準の配合を、卵を全卵重量として100%とし、バターをその90%、上白糖をその80%、薄力粉を110%、ベーキングパウダーを小匙半分とした。
また、プレーンなパウンドケーキも好きだけど、うーーーんと思っていたところにこんなレシピが目に入った。
カマンベールチーズのパウンドケーキ by mocchi4141 [クックパッド] おひとりさまOL幸せ毎日 カマンベールチーズのパウンドケーキと、キャラメルバナナのマフィンを作りました 要は、普通に作ったパウンドケーキの生地を型に入れてから、切ったカマンベールチーズを適量、上から押し込むという解りやすい作り方だ。折しも
(というか、これが目についたので、これらのレシピが目に入ったのではあるが) 冷蔵庫には微妙に消費期限を過ぎたカマンベールチーズが温存
(冷存だが) されていた。
目についた安売りで買ってたので、忘れてたとも(^^; という訳で、パウンドケーキミニ型一個あたり卵一個ペースの生地に、
12等分… カマンベールチーズを12に切った内の5かけを押し込んで、180度40分ほど、ちょうどよく焼けるまで焼成した。
向かって左がフラワーバッター法、右がシュガーバッター法。上からの見た目は、カマンベールチーズを押し込んだ穴があるだけで、普通のパウンドケーキっぽいし、両製法の違いはあまり解らない。
そしてこれが、バタースポンジ法。こちらは実は、カマンベールチーズが足りなくて、プロセスチーズを押し込んでいる。まぁ、パウンドケーキ生地部分は変わるまい。そして、見た目からしてパウンドケーキ特有の割れが少ないことが見て取れる。
切ってみて3製法を比較してみた。左から、バタースポンジ法、シュガーバッター法、フラワーバッター法になる。一番よく膨らんでいるのが当然と表現すべきかバタースポンジ法。フラワーバッター法がよく膨らむというネット情報もあったが、私がとりあえず作ってみたこの回ではむしろ一番膨らみが悪く、ういろう化もしていた。中間がシュガーバッター法。
そして、味の面がどうだったかと言えば。これが文句なし、ダントツにシュガーバッター法が旨い。バタースポンジ法は口当たりは軽いが、味の面ではシュガーバッター法に、少なくともこのカマンベールチーズパウンドケーキとして仕上げる限りは、一歩控えめになる様だった。
シュガーバッター法で作るカマンベールチーズパウンドケーキ、これは結構旨い。
そう思って既にリピートしたのだが。。。美味なカマンベールチーズパウンドケーキを作りには、一つ、大きなコツがあることに気づかざるを得なかった。
熟成がよくよく進んだ、柔らかいカマンベールチーズが必須であるようなのだ(^^; 熟成の浅い硬いカマンベールチーズだと、最初に作って旨いと喜んだほどの味には仕上がらない。仕方ないので、次回作るために、カマンベールチーズを買って、消費期限が過ぎる頃まで待機させ中なのであった。
スポンサーサイト
と表現することすら憚られる、控えめさではあるが。
公私ともにやることが多くて集中力が持たず、
先のエントリ の続きもまとめたいのだがちょっと無理そう(^^;ということで、ついには当ブログにもペンペン草が生える始末だが、日々の物欲や食欲まで停止しているわけでは決して無い。
きっかけはお買い物をした某ネットショップから来たダイレクトメールだった。
なんでも、
北アメリカはノースウェストで採れる大変美味なプレミアムサクランボ、レイニエチェリー を予約購入しませんか?というダイレクトメールが舞い込んのだ。さくらんぼは大好きだし、いわゆる「アメリカンチェリー」的な濃赤ではなく、黄色系のレイニエチェリーの大玉は実に美味しそうではあるが、日本のさくらんぼだってシーズンにちょこっと楽しんでる程度なのにいきなりアメリカ産に食指を動かすこともあるまい、的な気分になったのも確か。どうせ予約販売の通販で入手するなら、日本の産直で安くて旨いのがあるのでは?と考えついて探してみたら、、、あるもんだ。めぼしい候補をいくつかピックアップして、比較検討し、最終的には価格ではないある要素で、その品を買うことに決めた。
そして到着。
なんということもないはずのキャッチコピーだが、2011年の6月現在、何かしらの感慨が心をよぎったりもする。
無選別バラ入り、1kg そこらの店頭で安い目に売っているものと同程度、きっちり並べて箱詰めのよりは小振りの佐藤錦だ。ぱっと見で大きめのを計ってみると6g、ぱっと目で小さめのを計ってみると5gほど、甘みがしっかり乗った大変美味なさくらんぼで、贅沢に口いっぱい頬ばったりで大変幸せな時間を過ごしたのだが、生食ばかりで1kg食べ尽くすのも(十分可能とは言え)もったいない。例のヤツ、いってみましょうか。
例のヤツ^^ 昨年も作ったクラフティ 。パートプリゼはまるっきり同じで、卵生地は今回の卵は小さかったので全卵2個で作った。今回のさくらんぼの甘みが乗っていたからか、前回レシピ通りにした砂糖が70gでは甘い目かなとは思ったが、良く冷やすとこんなもんって感じか。
ちなみに、さくらんぼの種取は、以前は半割にして竹串ではじいていたが、今年は
アメリカンピン法 、
ストロー法 、
クリームの絞り口利用法 を試してみて、クリームの絞り口利用法がなかなかよいことを発見した。
こら^^ あなたのご飯じゃありませんよ?
レシピ研究中なので、詳細は後日 生さくらんぼを、リコッタチーズパウンドケーキに入れてみた。生地が旨く焼き上がってないが、凶悪に美味^^
箱と並んでスフィンクス座りして欲しかったんだけど… クラフティとパウンドケーキに使っても当然まだあるので、300gほどに80gほど
(1/4強) のグラニュー糖をまぶし、100ccほどの赤ワインと水で果肉付の種を5分ほど煮て種を取り除いたところに投入。中火でしばらく火を入れて大匙1ほどのブランデーを入れ、コンフィチュールかコンポートかよく解らない物も作成。一応、参考にしたレシピは「
ぷりぷりサクランボの絶品ジャム by junkydish2」や「
コンフィチュール*さくらんぼver by kuranami」なんだが、適当にやってしまったのでレシピの原形は留めていない(^^;
そしてひとつかみほどは
こちらを参考にそのまま冷凍 して、残りは口にほおばると、不思議なことに1kgもあったさくらんぼ到着後48時間とかからずに無くなってしまった。
「復興支援」は今だけ、今年だけの話ではない。から、来年もまた食べたいなと思ったのだった。