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一番最近読んだ怖い本;「母は娘の人生を支配する」 

 「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか / 斉藤環

 この本を知ったのは、あるはてな匿名ダイアリーについていたトラックバックからだった。タイトルから検索してみると、レビューエントリに行き着いた。
母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか / 斉藤環 - ビールを飲みながら考えてみた…

 このエントリでは、内容概略を知るに、ほぼこれで十分なほど網羅されているが、実際に本を読むと何ともいえない怖さがある。この書籍が映し出す怖さは、女性として育ってきた身には非常に腑に落ちることが多々あるのだが、おそらくは男性には実感として感じられないかもしれないとは思った。ただし、この書籍の著者は男性である。そして、「それ」の存在を描写するのに、著者の男性ジェンダーが貢献したのだろうとは思えた。なぜかジェンダー女性と男性で違いがある引きこもり治療の第一人者と紹介される著者が、実感を持てないながら、そこに「何か」があることに気づいたからこそ、この書籍がまとまったのだろうと。

 前書きで著者が、ジェンダーに関する自らのスタンスを語っている。

 ファルス(ペニス)中心主義という「偏見」にさえ陥らなければ、精神分析とフェミニズムはきわめて相性がよいのですが、このことからもおわかりの通り、私は「ジェンダー」の考え方を全面的に肯定します。男性であり、女性であるということは、ほぼ完全に社会的・文化的な慣習によって支えられた区分に過ぎず、そこにはいかなる生物学的な本質も関係していない。精神分析フェミニズムに近い私は、これまでこの前提を疑ったことは一度もありません。


 また、

 (略)むしろ、フロイト=ラカンの理論的枠組みにおいてはじめて、「母性本能」が否定されえたという事実を、もう一度強調しておきましょう。


といった記述があるのは興味深い。

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[ 2010/05/05 13:22 ] ジェンダー関連? | TB(1) | CM(0)












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