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ガザ虐殺;非人道兵器使用あるいは使用疑惑に関するメモ 

(28日昼頃にタイトル微妙に変更&微妙に加筆&さらに少し加筆修正@30日)

 以下は2009年1月21日付で、「国境なき医師団」ニュースに掲載されていた、フランス支部会長であるマリー=ピエール・アリー医師からの報告文の一部だ。

国境なき医師団(MSF)は40年弱にわたって武力紛争の中で活動してきました。しかし、このような短期間にこれだけの文民の虐殺が起こったという例を思い起こすのは難しいことです。(略)強調したいのは、これが最も恐ろしい戦争であるかどうかではなく、ガザ地区へのイスラエルによる攻撃が、近年MSFチームが直接目撃してきた戦争と比べて、非常にシニカルで、文民保護の観点も殆どないという点です。

更に悪いことに、この武力攻撃は自らを守るために逃げ出すことができない、とらわれた人びとに向けられています。患者であふれている病院では、MSFのチームが疲弊したパレスチナ人チームの傍らで活動しています。しかし、多くの負傷者は治療を受けていません。爆撃や銃撃が、救急車も、病院も、負傷者も移動を試みる医療従事者も区別することなく起こっている中、負傷者は病院へたどり着けない、もしくは医療従事者が彼らの元へ赴くことができていないのです。
(中略)
イスラエル政府の声明とは正反対に、ガザ地区における攻撃は、武力紛争に適用される国際人道法の原則さえ遵守していません。違うと主張することは、暴力に嘘を積み重ねるのみです。

 イスラエルのガザへの攻撃は、そのものが非難の対象であると考えているが、それでも、そこで使用された兵器に関しては、記憶に留めておいた方がいいように思える。

 2008年12月3日の「クラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)」の署名式で、日本を含む94ヶ国が署名した時にでた報道にこんな一節があった。

 「米国は対人地雷禁止条約に入っていないが、実際は、条約の(不使用)義務を100%守っている。中国も地雷輸出をやめた。クラスター爆弾でも、同じことが期待できる」。対人地雷禁止条約締結への寄与で97年のノーベル平和賞を受賞したジョディ・ウィリアムズ氏は、クラスター爆弾禁止条約の署名式出席のため訪れたオスロで語った。

 条約の狙いは加盟国を増やし、非加盟の米露中など大国への包囲網を作って圧力をかけ、クラスター爆弾の使用を国際的なタブーにすることだ。たとえ大国でも国連加盟国(192)の半数近い国々が加盟する条約を無視するのは難しい。
(中略)
 非政府組織(NGO)によると、今年8月のグルジア紛争では、ロシア、グルジアがクラスター爆弾を使用したが、両国は互いに使用を非難した。既にクラスター爆弾は「使ってはいけない」(NGO)兵器と位置づけられている。


 使用した国がその兵器の禁止条約に署名や批准していない、あるいは、その兵器使用が違法だと禁止条約や国際人道法で疑問の余地なく明確には示されていない場合であっても、
現場から、その使用が疑われるとの情報が出、その使用による損傷の特徴に一致した被害を受けた民間人がいるとの報道に接しながら、
暴力を振るう側が条約や国際人道法のグレーゾーンにいる事実ばかりに注目して、
非人道性が指摘されている兵器の使用によって振るわれた暴力は仕方がないと、違法性を検討しようとしない人がいたとしたら、「既成事実の奴隷」とでも呼ばれたって仕方ないだろう。
人道法は、非人道的な方向に解釈されるべきものだとは考えられない。

 白燐弾でも白燐爆弾でも、法的な議論には大きな影響はありません。人権や人道、残忍な手段による戦争の制限をめぐる国際法では、新たにどんどん開発されるさまざまな兵器をも対象とすべく、「対人地雷」といった例外を除いて、兵器の種類によって禁止事項を定めるのではなく効果によって定めることがよくあるからです(「対人地雷」もまた類概念で、その概念自身は効果を含む属性により定められます)。


(2005年11月28日付「チェルシー・ブラウン&益岡賢」氏らによる『燐兵器』より一部)


 特に今回の場合、ある種の兵器を使用している、あるいは使用を疑われている側は、戦争を批判する声を封じるために、「ハマースに対して、倫理的な軍事行動をイスラエルがしていると主張」していると伝わってきているのだから。「できるだけ民間人の被害が出ないように配慮して使ったが、手違いで犠牲者が出た」といった言い訳は、このガザ虐殺における、論議の的となっている兵器の使い方では認められないと指摘できるような情報はメモっておこう、と。

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ユーザータグ:  ガザ虐殺
[ 2009/01/27 20:00 ] 四方山話 | TB(0) | CM(8)












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