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寒中猫見舞 

 今年は暖冬なのだそうで、東京では昨日から雪ではなく雨が降っている。とはいえ、先週はかなり冷えたし、雨が降っているくらいの気温といっても、主観的には十分寒い。
 自宅から出かける時には、お留守番の連中に「いいねぇ、アンタたちは自前の毛皮着てて」と負け惜しみ(?)を言いながら、戸外に出て行くのが、ここしばらくの日常風景。

 むかーし理科で習った知識によると暖かい空気は室内の上の方に溜まるはずだから、今の季節、猫塔の上の方が温かいのでは無かろうかと思うのだが、このところ、猫塔最上段は運動で走って勢い余って駆け上るくらいで、居着くことはないようだ。

瞳に星が(^^;

 どうやら、猫塔から半分垂れ下がりながら寝る猫というのは夏の光景のようで、冬場の猫は、床の上にいる(そりゃ、エアコンで部屋全体を暖めないからだけど(^^;)
 それも、自前の毛皮を着ている癖に、ストーブの前かホットカーペットの上から離れない。


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[ 2009/01/31 18:30 ] 猫便り | TB(0) | CM(2)

引き続き、中央卸売市場築地市場の豊洲移転に反対 

(31日、石原都知事による、この件に関する発言情報を追加)

 すでに話題となっていて遅ればせではあるが、意思表示としてエントリにあげておこう。

 当ブログのエントリにおいては、
2008/05/19付『中央卸売市場築地市場の豊洲移転に反対
2008/05/20付『中央卸売市場移転予定地・江東区豊洲の土壌汚染調査結果報道メモ
2008/06/17付『あの人物は東京都の知事ではないのか?
にて、字を大にして主張しているのだが。

 調査地点4122カ所中1475カ所で基準を超える有害物質が検出され、そのうち1箇所では基準の43000倍のベンゼンと860倍のシアンが検出された、だけじゃなく、さらに汚染情報が発覚した、東京ガス工場跡地である、豊洲への、中央卸売市場築地市場の移転に反対します。

 さらに発覚した汚染情報は、主に二つ。


ユーザータグ:  『痴事もしくは恥事』
[ 2009/01/30 19:00 ] 四方山話 | TB(1) | CM(0)

ガザ虐殺;非人道兵器使用あるいは使用疑惑に関するメモ 

(28日昼頃にタイトル微妙に変更&微妙に加筆&さらに少し加筆修正@30日)

 以下は2009年1月21日付で、「国境なき医師団」ニュースに掲載されていた、フランス支部会長であるマリー=ピエール・アリー医師からの報告文の一部だ。

国境なき医師団(MSF)は40年弱にわたって武力紛争の中で活動してきました。しかし、このような短期間にこれだけの文民の虐殺が起こったという例を思い起こすのは難しいことです。(略)強調したいのは、これが最も恐ろしい戦争であるかどうかではなく、ガザ地区へのイスラエルによる攻撃が、近年MSFチームが直接目撃してきた戦争と比べて、非常にシニカルで、文民保護の観点も殆どないという点です。

更に悪いことに、この武力攻撃は自らを守るために逃げ出すことができない、とらわれた人びとに向けられています。患者であふれている病院では、MSFのチームが疲弊したパレスチナ人チームの傍らで活動しています。しかし、多くの負傷者は治療を受けていません。爆撃や銃撃が、救急車も、病院も、負傷者も移動を試みる医療従事者も区別することなく起こっている中、負傷者は病院へたどり着けない、もしくは医療従事者が彼らの元へ赴くことができていないのです。
(中略)
イスラエル政府の声明とは正反対に、ガザ地区における攻撃は、武力紛争に適用される国際人道法の原則さえ遵守していません。違うと主張することは、暴力に嘘を積み重ねるのみです。

 イスラエルのガザへの攻撃は、そのものが非難の対象であると考えているが、それでも、そこで使用された兵器に関しては、記憶に留めておいた方がいいように思える。

 2008年12月3日の「クラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)」の署名式で、日本を含む94ヶ国が署名した時にでた報道にこんな一節があった。

 「米国は対人地雷禁止条約に入っていないが、実際は、条約の(不使用)義務を100%守っている。中国も地雷輸出をやめた。クラスター爆弾でも、同じことが期待できる」。対人地雷禁止条約締結への寄与で97年のノーベル平和賞を受賞したジョディ・ウィリアムズ氏は、クラスター爆弾禁止条約の署名式出席のため訪れたオスロで語った。

 条約の狙いは加盟国を増やし、非加盟の米露中など大国への包囲網を作って圧力をかけ、クラスター爆弾の使用を国際的なタブーにすることだ。たとえ大国でも国連加盟国(192)の半数近い国々が加盟する条約を無視するのは難しい。
(中略)
 非政府組織(NGO)によると、今年8月のグルジア紛争では、ロシア、グルジアがクラスター爆弾を使用したが、両国は互いに使用を非難した。既にクラスター爆弾は「使ってはいけない」(NGO)兵器と位置づけられている。


 使用した国がその兵器の禁止条約に署名や批准していない、あるいは、その兵器使用が違法だと禁止条約や国際人道法で疑問の余地なく明確には示されていない場合であっても、
現場から、その使用が疑われるとの情報が出、その使用による損傷の特徴に一致した被害を受けた民間人がいるとの報道に接しながら、
暴力を振るう側が条約や国際人道法のグレーゾーンにいる事実ばかりに注目して、
非人道性が指摘されている兵器の使用によって振るわれた暴力は仕方がないと、違法性を検討しようとしない人がいたとしたら、「既成事実の奴隷」とでも呼ばれたって仕方ないだろう。
人道法は、非人道的な方向に解釈されるべきものだとは考えられない。

 白燐弾でも白燐爆弾でも、法的な議論には大きな影響はありません。人権や人道、残忍な手段による戦争の制限をめぐる国際法では、新たにどんどん開発されるさまざまな兵器をも対象とすべく、「対人地雷」といった例外を除いて、兵器の種類によって禁止事項を定めるのではなく効果によって定めることがよくあるからです(「対人地雷」もまた類概念で、その概念自身は効果を含む属性により定められます)。


(2005年11月28日付「チェルシー・ブラウン&益岡賢」氏らによる『燐兵器』より一部)


 特に今回の場合、ある種の兵器を使用している、あるいは使用を疑われている側は、戦争を批判する声を封じるために、「ハマースに対して、倫理的な軍事行動をイスラエルがしていると主張」していると伝わってきているのだから。「できるだけ民間人の被害が出ないように配慮して使ったが、手違いで犠牲者が出た」といった言い訳は、このガザ虐殺における、論議の的となっている兵器の使い方では認められないと指摘できるような情報はメモっておこう、と。

ユーザータグ:  ガザ虐殺
[ 2009/01/27 20:00 ] 四方山話 | TB(0) | CM(8)

中国遺棄化学兵器処理事業に関する産経報道と中国紙報道の食い違い 

 産経新聞発の情報で、同様の報道が産経配信のYahooやGoo等でしか確認できない場合、その情報の信頼度はどれぐらいだと感じるだろう? 私なら、もはや習慣で保留印をとりあえずつけてしまっている。

 いつも(こちらが一方的に)情報を頂いている(けど、こちらから言及リンクのお知らせにお送りしているトラックバックは全然通らない…orz)調査会情報』さんの24日付記事によると、23日付で産経新聞からこんな報道が出たらしい。

 MSN産経 2009.1.23 01:30
遺棄化学兵器処理「ハルバ嶺」凍結 政府方針、事業費を大幅削減 (1/2ページ)
遺棄化学兵器処理「ハルバ嶺」凍結 政府方針、事業費を大幅削減 (2/2ページ)

 旧日本軍が中国に遺棄したとされる遺棄化学兵器の処理事業をめぐり、政府は、砲弾の大部分が埋まっている吉林(きつりん)省・ハルバ嶺(れい)でのプラント建設事業を今後3年間凍結し、事業規模を大幅に縮小する方針を固めた。複数の政府筋が22日までに明らかにした。ハルバ嶺の事業凍結に伴い、中国各地に散在する小規模発掘事業での砲弾回収・無害化作業を先行実施する。これにより事業費は10分の1ほどに縮小される可能性もあり、実態が不透明だとの批判が出ていた処理事業は大きな転換点を迎えた。
(中略)
 処理事業は平成11年度から始まり、19年度までに約540億円が投入されている。(略)施設建設費だけで2000億円以上の出費が見込まれていた。
(中略)
 与党内などから今後、日本側の負担がどこまで膨らむのか分からないという批判が出たことを受けて、政府は20年3月で処理機構との契約を打ち切るとともに事業計画を再検討。「ハルバ嶺の巨大施設建設には合理性がない」と判断し、当面の事業凍結と事業規模の縮小方針を決めた。

 この記事は、この問題に取り組んでいるらしい戸井田とおる衆議院議員のブログ;1月23日付エントリによると、一面トップだったとのこと。

ユーザータグ:  『ま・た・産・経・か』
[ 2009/01/24 12:48 ] 四方山話 | TB(0) | CM(0)

韓国から「慰安婦」被害者の訃報と、「日本軍慰安婦」被害者支援法改正案発議 

 20日に、韓国の慰安婦被害者がまた一人亡くなったと訃報がでていた。

ハン・オクスンさん(한옥선さん)、享年90歳。
オーマイニュース 2009.01.20 10:47『위안부 피해 한옥선 할머니 소천하셨습니다 (慰安婦被害者ハン・オクスンさん、他界)』によると、2年間入院生活を送っていたハン・オクスンさんは、20日の明け方になくなったそうだ。
 1919年年忠南(チュンナム)鳥致院(チョチウォン)生まれのハンさんは、1938年、19歳の時に、就職詐欺で連行され、中国吉林省、太原、오수이징(訳不明)などの地で、苦痛に満ちた慰安婦生活を味わうことになった。韓国挺身隊問題対策協議会によると、韓国政府に登録された被害者被害者234人中、現在生存されているのはわずか93人にすぎないという。

 ハン・オクスンさんは、あまりメディアに出ずにひっそり生活されていた方のようで生前の様子があまり解らなかったのだが、2007年10月付の挺身隊対策協主幹便り80号では挺身対策協の地域担当らしいイ・ウンジョン氏が仁川(インチョン)にお住まいのハン・オクスンさんを訪問したところ、仲良しらしい対策協の幹事さんが来ないのを待つ風情だったり、2008年11月付の挺身隊対策協主幹便り136号ではイ・ウンジョン氏が既に入院中のハンさんをお見舞いに行った様子が写真付きでレポートされていた。
ご冥福をお祈りします。

 20日付のASIA TODAYでは
ユーザータグ:  日本軍性奴隷制問題
[ 2009/01/23 19:21 ] 自爆史観 | TB(0) | CM(2)

RE: 切り干し大根の謎? 

 あらかじめ、大きな文字でお断りしておきますが、

私は算数が苦手です。


 でも、はてぶで見かけて、謎解きに燃えてしまって、、、ブコメで収まらないから、エントリにします(^^;
以下には計算間違いがあるかもしれないということで、あらかじめご了承下さい(^^;
(実に見苦しく、言い訳が多い、本当に算数駄目なんだってば


[ 2009/01/21 12:32 ] 小ネタ | TB(1) | CM(15)

ガザ虐殺;「イスラエルの世論操作の手法」と擁護の一例 

 レイバーネットニュース記事;『ガザ情報:イスラエルの世論操作の手法』で「転送・転載歓迎」とあった「イスラエルのネゲブ・ベン・グーリオン大学政治学部教授ネヴ・ゴードンの論考の荒訳」が、大変気になる内容であったので頂いてきた。

 以下、改行は若干変更させていただいており、強調は当方にてさせていただいている。

 私の学生の一人が、昨日警察に捕まり、一夜を刑務所で過ごした。この学生Rの軽犯罪は、ガザに対するイスラエルの攻撃に反対してデモしたからだった。ガザに対するイスラエルの容赦ない戦争の始まりから監獄にぶち込まれた700人以上のイスラエル人に、彼は合流したわけだ。それらのうちの230人はまだ鉄格子の中にいると推測されている。イスラエルの文脈の中では、デモ参加者たちを弾圧し、抵抗の息の根を止めるこの戦略は、今までになかったもので、世界のメディアがそのことについて触れないのは、少々忌まわしいことだ。

 同時に、イスラエルのメディアは、戦争批判を現地のテレビでは一切しないという具合に、政府の方針の言いなりになっている。実際、状況は、ジャーナリストや司会者たちが、現在、軍のスポークスマンよりも戦争に対して批判的ではないという馬鹿げた状態になってしまった。あらゆる批判的な分析の不在によって、イスラエル人の78%、ユダヤ系イスラエル人の98%が戦争を支持していることは、驚くにあたらない。

 しかし、批判的な声を黙らせることは、世論の支持を得るための唯一の方法とは言えない。

 一つの支持は、論理的な見かけを持った論拠によって、作り出されるのだ。攻撃の後ろから戦争を支持するようにイスラエル人たちを説得するために、これらのメディア、軍と政府が用いている方法の一つは、ハマースに対して、倫理的な軍事行動をイスラエルがしていると主張することだ。アイヤル・ワイズマンのように、その論理は、彼の著作『HollowLand』で、的確さを持ってそれを観察されたように、自制の論理である。

 イスラエルのメディアは、イスラエルの自制について、軍隊がしえることと実際に彼らがしていることの落差について主張しながら、継続的に強調している。ここに、イスラエル人たちが現況について日毎に聞いている繰り返しの例をいくつか挙げよう。

1) イスラエルは、予告なしに、飛行機でパレスチナの家々を空爆できる。しかし、軍事担当者が、個人的に住民と、-少なくとも電話で-、攻撃の10分前には連絡を取り、彼らの家が破壊される時点にいることを通告している。言外に、イスラエル軍は、予告なしにも破壊できるのだ、しかし、人間の生命を尊重するから、それをしないのだ、と言わんばかりなのだ。
2) イスラエルは、壊滅的なミサイルを発射する数分前に、意地悪な爆弾 -家を本当には破壊しない- を使用している。ここでもまた、イスラエル軍はもっとパレスチナ人を殺すことができるが、それをしないことを選択しているのだということを見せようとしている。
3) イスラエルは、アル・シファ病院にハマースの指導者たちが避難していることを知っている。このことを言明しつつ、イスラエルは、その手段を持っているにもかかわらず、この医療センターを壊滅させるようなことはしないのだということを見せているのだ。
4) 人道危機のために、イスラエル軍は、一日に数時間ずつ、人道支援物資のトラックがガザ地区に入れるように、攻撃を停止している。
ここでもまた、イスラエル軍は、これらのガザへの搬入を禁止することもできる、というものだ。

 これらのライト・モチーフによってイスラエルが送っているメッセージは、ターゲットとしている聴視者によって、二つの異なった意味合いがある。

 パレスチナ人たちには、このメッセージは、明らかな脅迫のメッセージだ。
イスラエルの自制は、終了することもあり、いつも新しいエスカレートがあり得るのだということだ。イスラエル軍の現在の攻撃の殺人的能力がどうであれ、その考えは、パレスチナ住民に、暴力はもっと殺人的でもっと激しくすることもできるのだということを見せつつ、彼らを驚かすことだ。暴力が意味するもの、行使された暴力とこれからあり得る暴力は、常に危険な脅威であるということだ。

 イスラエル人たちには、メッセージは、倫理的次元である。イスラエル軍は、所有している暴力の巨大な兵器によって盲滅法に荒れ狂うことできるが、このような選択はしない、なぜなら、ハマースと違い、この軍隊は、人間の生命に対する価値を認識しているからだというものだ。

 この最後の引用は、イスラエル人たちにとって、かなりの反響を持っているように見える。しかしながら、それは、間違ったモラルに基づいている。我々は、もっと暴力的に振る舞うことができるが、自制を選択しているのだ、という事実は、どのような場合においても、モラルの次元ではない。イスラエル軍は、ガザ地区全体を壊滅することができるが、実際は、建物の15%しか壊していないという行動は、モラルの行動ではない。イスラエル軍が数千人の子供たちを殺すことができるが、300人「しか」殺さないのだと言う『強固になった鉛』作戦を少しも倫理的な作戦にはしないのだ。

 結局、この戦争のためのこれらの行動を支援するためにイスラエル政府が援用しているモラルは、むなしいことだ。だが、これらの行動は、現実には、今日の暴力の最初の源を見つめるというイスラエルの意志の欠如を明らかにしているのだ。それは、ハマースではなく、ガザ地区、西岸地区、東エルサレムの占領である。
 私の学生Rや他のイスラエルのデモ参加者たちは、この明らかな事実をよく理解しているように思える。彼らが表現することを妨げるために、イスラエルは、彼らを逮捕して、市民の自由を押しつぶしているのである。

…転載なので、とりわけ長くなってしまったが、特に気になるのは、「ハマースに対して、倫理的な軍事行動をイスラエルがしていると主張」する方向で、強調しているという言及。

 さて。
このところ、私の(ネット上の)立ち回り先では、白燐弾に関する情報が急速に集積されて行っている。

ユーザータグ:  ガザ虐殺
[ 2009/01/20 20:00 ] 四方山話 | TB(2) | CM(3)

石原「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」会長発言報道、さらに、その後 

 1月16日付エントリ(『石原「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」会長発言@外国特派員協会の報道、その後』)にて紹介した、共同通信配信の「韓国、石原都知事発言に反発 沈黙の政府にも批判」という記事の検索結果は、相変わらず不可解だ。

 共同通信の記事タイトルでの検索結果「"韓国、石原都知事発言に反発 沈黙の政府にも批判"」は、
(<- クリックで拡大)15日昼頃は、「約431件」と表示されていた。

ishihara_houdou1:17(<- クリックで拡大)17日昼頃は、「約15件」と表示されていた。

(<- クリックで拡大)19日夕刻は、「約222件」と表示されていた。

 そして、19日夕刻現在、検索結果からクリックしても、やはり記事にアクセスできるリンクはほとんどない。
何が何やら、な状況だが、日本国内で関連の別報道が出た。
ただし、それでも、わずか一件。

 共同配信、スポニチ 2009年01月17日 22:26付
石原都知事発言に北朝鮮「容赦しない」
 北朝鮮の国営朝鮮中央通信は16日に、「わが国と民族に対する最大の冒涜であり挑戦だ」「われわれの神聖な主権と領土を侵そうとする者に対しては、相手が誰であれ、決して容赦しない」といった、非難の論評を出したという。ごくごく短い報道だ。

 なんとも妙な日本国内報道模様だが、当然、日本以外なら報道は出ている。

ユーザータグ:  『痴事もしくは恥事』
[ 2009/01/19 18:50 ] 四方山話 | TB(0) | CM(0)

ガザ虐殺;占領し、封鎖し、武力抵抗を誘発したのはどちらなのか 

(書きかけ&追記予定あり、時間がないけど、これは先につっこみ入れずにいられない)
(18日午後、追記)

 もちろん、一刻も早いガザにおける虐殺行為の停止をと、報道を見守ってきた。
だが、イスラエルの武力行使停止の可能性を報じる記事を見かけて、憤ってしまった。

 イスラエル政府高官によると、同国のエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相の内閣は17日夜に治安閣議を開き、一方的停戦案を採択するものとみられている。この一方的停戦案では、イスラエルはハマスが停戦に合意しない場合でも、停戦を実行するという。


(AFP BB 2009年01月17日 09:25『イスラエル、ガザ地区での戦闘で一方的停戦の構え』より一部、強調は引用者による)

…いやー、医療支援に当たった第三国の医師が「死者の3分の1、負傷者の半数は女性や子供だった」なんて証言していたりもする状況で、パレスチナの人を(18日昼頃の報道を確認した時点で)1200人以上殺しておきながらわざわざ「一方的停戦」と表現しますか?
もともとやっていたのが、一方的虐殺だろうに、それを止めるのに何を口をぬぐってもったいつけているのだ?
(もちろん、もったいつけた、御為ごかしのイスラエル側武力行使停止であっても、しないより停止すべきと考えているのではあるが…orz)

 そんな停戦案でさえ、

また、同案ではイスラエル軍はガザ地区内に期間を定めずに駐留するともされている。
(中略)
 オルメルト首相は停戦に前向きだが、治安閣議ではこれまで戦闘の進め方をめぐって不一致が生じているため、一方的停戦案が採択されるかどうかは予断を許さない状況だ。


(AFP BB 2009年01月17日 09:25『イスラエル、ガザ地区での戦闘で一方的停戦の構え』より一部、強調は引用者による)

という。

 なお、誰もがそう見ているのだが、、

イスラエルは最大の同盟国である米国のオバマ新大統領の就任(20日)を前に、事態の収拾に傾いている。


(毎日新聞 最終更新 1月17日 12時06分)『イスラエル:閣議で停戦決断か ガザ協議で「著しい進展」』より一部)



また後ほど、報道をお持ち帰り予定。
停戦が宣言されたようではある。
ユーザータグ:  ガザ虐殺
[ 2009/01/17 12:46 ] 四方山話 | TB(1) | CM(3)

石原「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」会長発言@外国特派員協会の報道、その後 

(16日夕刻、少し加筆有り)
 1月14日付エントリ(『刺激的発言で注目を集める戦術だとしても、物事には限度がある』)にて紹介した、石原慎太郎・東京都知事による日本外国特派員協会における「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」会長発言、問題部分について、日本国内紙もとりあげたようで、検索で共同通信配信のそれらしい記事が引っかかってきたのだが。
 おかしな事実を確認した。

 まず、検索結果へのリンクを貼っておこう。
共同通信の記事タイトルでの検索結果、「"韓国、石原都知事発言に反発 沈黙の政府にも批判"」。
15日昼頃だと約431件、19時頃だと約386件の検索結果が表示される(16日夕刻だと、約231件)。

 この検索結果ページから、実際の記事へアクセスしようとしたら。記事がない。
 47ニュースも、東京新聞も、四国新聞も、秋田魁新報社も、Web東奥も、京都新聞も、山陽中央新報も、静岡新聞社も、下野新聞も、岐阜新聞も、佐賀新聞も、くまにちコムも、ページが削除されている。uClue米 San in Chuoだと、冒頭のみ表示。それに、キャッシュへのリンクがある記事も、なんだか少ない。四国新聞社、北國新聞・富山新聞、くまにちコムぐらい。

 キャッシュから記事を確認しつつ、引き続き探すと、メディアジャムと茨城新聞では残っていて、茨城新聞の魚拓を撮っている人もいた。
茨城新聞(共同通信配信)2009年01月14日(水) 20時47分
韓国、石原都知事発言に反発 沈黙の政府にも批判
 韓国メディアは14日付で石原発言を報じ批判し、野党は非難声明を出したという、そして

韓国は憲法上、北朝鮮地域も自国領と規定し、民族統一を悲願と掲げており、北朝鮮が他国の支配下に入ることを望むとも受け取れる発言は内政干渉と映る。12日に日韓首脳会談を行い、協調強化をアピールした韓国政府は沈黙しているが、こうした姿勢にも批判の矛先が向いている。
野党民主党は、政府が首脳会談で日韓が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)問題を扱わなかったことを絡め政府も批判。与党ハンナラ党は知事を「無知」などと非難した。


 …もしかして、こういう事が起こったと、日本国内ではなるべく知られたくない出来事なのだろうか。
そういうことなら是非と、韓国紙で情報を探してみた。

ユーザータグ:  『痴事もしくは恥事』
[ 2009/01/16 00:00 ] 自爆史観 | TB(1) | CM(1)

『ま・た・産・経・か』タグ追加祝(推定)を受け取りました 

 猫まっしぐら(^^; …こほん、『ま・た・産・経・か』というタグを、つい一昨日追加したのだが、早速新たなエントリを追加できる運びとなった。「正論」に「八木秀次氏」、最強の取り合わせである。

 MSN産経 2009.1.14 02:40『【正論】高崎経済大学教授・八木秀次 村山談話に乗っ取られる日本
笑劇 衝撃のタイトルだけで笑いをとる高度な芸が、相変わらずだ(^^;
以下、強調している部分は引用者による。

 田母神俊雄前航空幕僚長の論文問題は、同氏が校長時代に設置した統合幕僚学校の「歴史観・国家観」講座の講師人選の見直しに発展している。この講座は自衛隊の幹部研修機関である同校の課外講座だが、講師の人選が保守派に偏っていると『しんぶん赤旗』などが執拗(しつよう)に問題にしていた。

…保守派だから問題なのではないのだが。。。
ちなみに、
ユーザータグ:  『ま・た・産・経・か』
[ 2009/01/15 00:00 ] 自爆史観 | TB(1) | CM(6)

刺激的発言で注目を集める戦術だとしても、物事には限度がある 

 「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」というのが2008年11月27日に設立されており、昨日、13日現在では46都道府県知事(「こういう形態の活動に参加するのはどうか」として岩手知事は不参加だとか)が参加しているそうだ。
会長は石原慎太郎・東京都知事。

 そして、メンバー5名(東京、新潟、埼玉、鳥取、群馬の各知事)が13日に日本外国特派員協会で会見し、同会として北朝鮮に拉致被害者を速やかに帰国させるよう申し入れる考えを明らかにしつつ、「知事の会一同は、自ら取り得る制裁措置を厳正に実行する」とし、日朝実務者協議で合意した再調査の早期実施や、拉致にかかわる被疑者の日本引き渡しなども求めるとのこと。

 この会見では、オバマ次期米大統領と金正日総書記に宛てた拉致問題の解決を求める書簡の内容が発表され、それら書簡はこの日に発送されたという。オバマ氏宛には「米現政権が北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除したことは残念」として、日本政府の「対話と圧力」路線への理解を求め、金総書記宛には「知事の会一同は、自ら取り得る制裁措置を厳正に実行する」とし、拉致被害者の再調査を要求している、という。

 石原都知事は結成の趣旨を「国だけに任せずに、知事たちも努力しようということで」「全国の知事が参加することになりました」「国と国の交渉が進まず、何かできないかと会をつくった。日本の政権がどう変わるか分からないが、問題を風化させるわけにはいかない」「米国がこの問題にそれほど熱心な関心がないというのが、この問題のバリアーになっている」「子どもと生き別れるのは一番悲しいこと。それを日本の拉致被害者は味わっている」「市民の声を代表して政府を動かしたい」と述べたと報じられている。
 また、新潟県の泉田裕彦知事は「人道問題を国際交渉の道具にしないでいただきたい」とし、「東アジアの平和と安定を進展させる上で、拉致問題というのどに刺さったとげを早く抜くべきだ」と述べたそうだ。

 以上は、 直接リンクを貼っている部分以外は、毎日新聞 2009年1月14日 東京朝刊『北朝鮮・拉致問題:救出へ知事の会 オバマ氏にも「協力求める」』、MSN産経 2009.1.13 22:56『知事の会が北朝鮮に再調査要求 拉致問題』、時事ドットコム 2009/01/13-17:30『拉致被害者の早期帰国を=北朝鮮に申し入れへ-知事の会』、中国新聞 1月13日19時11分更新分『拉致解決へ知事の会が訴え オバマ氏にも書簡』、FNNニュース 01/13 23:03『北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会が日本外国特派員協会で会見』、新潟日報2009年1月13日『拉致解決求め知事の会が会見』のまとめ。

 ……日本紙報道のみを見て回ると、以上のような外国特派員協会会見模様であったと思われる。
 拉致問題は真相解明を含めて解決して欲しいと、見守っている問題だ。とはいえ、この「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」に、どれほどの解決促進効果があるのだろうと、疑問をもつことは別問題だ。

 …解決を促進したいのなら、会見で余計なことを発言するのはいかがなものだろうか。
外国紙の日本語版では、この会見報道における重点が全然違うのだが?


ユーザータグ:  『痴事もしくは恥事』
[ 2009/01/14 18:41 ] 四方山話 | TB(0) | CM(4)

天龍八部;結果よければ全て良しのポジティブシンキング…なのか? 

 息抜き(^^;
 金庸原作武侠ドラマ「天龍八部」全40話(張紀中プロデューサーによる2003年版)を視聴完了したのは、2008年12月28日未明のことだったのだが、諸般の事情で関連エントリをあげ損ねていたのだ。
以下、当然のようにネタバレ。


[ 2009/01/12 16:30 ] 小ネタ | TB(0) | CM(0)

ガザ虐殺;あらためて国際人道法に挑戦するイスラエル 

 ニュースを見て回るのも気が重くはあるが、気になるので、ガザ虐殺関連の情報は見て回らずにはいられない。
10日付の報道では、ガザ地区の死者は800人を超えたという。しかし、

イスラエルは9日、即時停戦を求めた国連安全保障理事会(UN Security Council)決議を拒否し、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に対し戦車や戦闘機による激しい攻撃を行った。(中略)
 イスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相が、同国は「外部からの影響」に屈することはないと強調する中、イスラエルは3時間の「人道的」停戦を発表しているにもかかわらず、戦闘機で多数の場所を空爆したほか、戦車による砲撃も行っている。


(AFPBB News 2009年01月10日 08:13『イスラエル軍、ガザ地区に激しい攻撃 死者数は800人超える』より、強調は引用者による)

 この人達が『「外部からの影響」に屈することはないと強調』しながらやっていることとは、7日に、住民への人道支援物資を搬入させるためにガザへの攻撃を1日あたり3時間中断すると発表したものの、初回の開始から数分後に攻撃しだしたり、8日には国連パレスチナ難民救済事業機関の人道支援物資運搬中の車列を爆撃して国連スタッフを2人殺し(翌9日に、イスラエル国防省と協議し活動について「信用できる保障」を得たとして早々に再開しているのだから、機関の活動には頭が下がる)たり、おなじく8日には、この人道支援のための攻撃停止3時間中に、国連の装甲車両2台に護衛された救急車が地元国連職員の遺体回収にあたっていると、銃火器で攻撃したりなんだが、もちろん、もっとある
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[ 2009/01/11 19:00 ] 四方山話 | TB(2) | CM(13)

誤報なのか恣意的曲解報道なのか捏造報道と表現すべきか 

1;
 2008年12月17日 21:04付で、MSN産経が「南京大虐殺記念館、信憑性乏しい写真3枚を撤去」と報じ、19日 03:59付でMSN産経が『【主張】南京大虐殺記念館 問題写真撤去を第一歩に』との社説を公表し、記念館側から、記念館の新館オープン以来写真の撤去は行っていないとの抗議を受ける(当ブログ12月20日付「産経の報道を信じるか、産経に報じられた側が報道を捏造と指摘した抗議を信じるか 」および21日付「産経新聞19日付「主張」欄における南京大虐殺記念館の三枚の写真撤去報道に対する記念館側の言い分」)

 その後、南京大虐殺記念館に挙げられた続報は12月30日付の「日本南京大屠杀60周年全国联络会对产经新闻社不实报道提出严正抗议 (日本の南京大虐殺60周年全国連絡会は産経新聞社の事実と異なる報道に厳正な抗議を提出する)」という、住田良能・産経新聞社長宛の抗議文で、産経からレスポンスがあった情報は、記念館にも産経の報道でも見当たらない。
 産経側が、自分たちの出した報道が事実に基づく正確なものであると、そう判断できる根拠を添えて、記念館側に反論している様子が見当たらないのは不思議でならない。

 いわゆる「だんまり」というやつだろうか?



2;
 MSN産経 2009年1月1日 2009.1.1 01:20 『桂三枝さん、師匠の名跡「桂文枝」襲名へ きん枝さんも「小文枝」に
 MSN産経 2009年1月1日 2009.1.1 01:20 『文枝、小文枝 “ダブル襲名”が落語ブームを盛り上げる
…ところが。





 日刊サイゾー 2009年1月7日 『産経新聞の大誤報! 桂三枝の「文枝」襲名は事実無根だった
 さらに、(前後するが)三枝師匠ご本人のブログ、1月1日14:59付のエントリ;『ビックリ』によると、

 確かに記者さんに会って襲名について聞かれましたが、(中略)所属のよしもとの同意も得ていないし、相談もしていないし、まったく話のすすんでいないことです。と申し上げたのですがあのような記事が出てビックリしています。(後略)



3;
dj19の日記」さんの1月9日付エントリ「「韓国人元慰安婦、韓国政府と米軍を告発 NYT紙」と産経が捏造」が公開。

ニューヨークタイムズ紙の原文ではEx-Prostitutes(元売春婦)となっているのに産経が勝手に慰安婦(Comfort Woman)と誤訳して捏造、誤誘導をしています。
(中略)
原文に1カ所「comfort women」が使われている箇所がありますが「彼女たちは従軍慰安婦と自分達を比較し補償と謝罪を求めている。」という文脈で使われています。(後略)


 「慰安婦」という言葉が一般に当時の娼妓を指すとの意見を目にすることは、あるにはある。しかし、私の見てきた範囲では、わずかな例外が存在するにはするものの、「従軍慰安婦」と比較する意図を持ってそういう用法になっていることがほとんどだった。この内容であえて「慰安婦」と表現するのは、恣意的だろう。やっしゃんも指摘しているとおりNYTの記事の表現は「Ex-Prostitutes」(元売春婦)であり、「comfort women」(慰安婦)ではない。
 いろいろと前歴のある新聞社だし。

 さて、このNYTの報道魚拓の1ページ目魚拓の2ページ目。韓国や中国でも反響が大きいようだ。

[ 2009/01/09 20:00 ] 四方山話 | TB(4) | CM(9)

繰り返したくない歴史 

 産経新聞が2008年12月19日付の「主張」欄で、「南京大虐殺記念館に展示されていた三枚の写真が撤去された」と報道したことに対し、南京大虐殺記念館(侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館)側は反論の一部で、

記念館は近年来、すでに1万2000点以上の文物・写真・絵を収集しており、展示には非常に豊富な選択肢がある。


(「人民網日本語版」2008年12月23日『南京大虐殺記念館、産経新聞の捏造報道に強烈な抗議』)

つまり、南京大虐殺の写真かどうかに論議がある写真をわざわざ展示するまでもない、と述べていたものだ。
 日本ではほとんど報道されていないが、中国語紙では去年だけでも何度も、新たな「南京大虐殺」史料が記念館に提供されたと報道されているので、そういった報道を追っている者には説得力のある反論ではある。それら史料には、従軍した方が亡くなったのでその遺品を親族の方が提供された、日本からの提供もあるという。

 そんな報道が、また今日付で出ていた。
中國青年報 2009年01月07日 09:36で
專家在傳教士檔案中發現3張南京大屠殺新照 (専門家が、南京大虐殺写真を三枚新たにキリスト教宣教師書類中に発見)』
以下、自動翻訳複数と原文を見ながらの超意訳のメモ、強調は引用者;

 先頃、南京大学南京大屠殺史研究所の張生副所長が、史料から三枚の南京大虐殺の歴史写真を発見し、英文で付された原説明から、南京大虐殺期間の江南セメント工場の難民区の写真であると確定することが可能であるとした。

 張生副所長の説明では、これらの写真は日本の高校から贈られたCDを確認している時に発見したもので、史料の由来はアメリカのエール大学神学院図書館他から収集した宣教師の書類。エールの宣教師書類にひそんでいた史料は、公認された第三者が、日本軍の南京大虐殺の暴行を記録した権威ある物の一つだ。この写真の内の2枚は、既に目にしたことがあったものの、以前に付されていた中国語の説明が「1938年3月の南京城外の難民のあばらや」というものだったので見逃されていた。今回、適切な撮影場所と撮影者の情報を確認したので、南京大虐殺史を研究する史料に加わった。

 71年前、中国を侵略した日本軍は、南京の都市と農村で悲惨な殺戮を行った。我々がこれらの歴史写真を収集するのは、日本の一部の人達が主張する歴史写真を否認する言説に反駁するためだけではない。もっと、より一層重要なのは、これらから歴史の教訓を得て人類史上の悲劇を再び繰り返させないこと、そしてそれを中日の世代を超えた友好の政治基盤を堅固にするためだ。と、張生教授は語った。

得た歴史の教訓から、繰り返そうとする悲劇には、非難の声を発せざるを得ない。それが広島でも長崎でも、天安門でも、ミャンマーでも、チベットでも。

 もちろん、ガザでも。

AMNESTY INTERNATIONAL JAPANの緊急ウェブアクション
「閉じ込めないで! 殺さないで!」パレスチナ・ガザ地区への違法な攻撃の即時中止を

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[ 2009/01/07 18:30 ] 自爆史観 | TB(1) | CM(6)

ガザ虐殺;世界の注目を浴びつつ実行する国とそれを容認する国 (追記有) 

(18:30、一部書き直して追記しています)

 イスラエルのマタン・ヴェルナイ国防副大臣は、もしイスラエル町村に対するパレスチナのロケット弾発射が続くなら、ガザ地区で“ホロコースト”を実行すると脅した。同じ頃、イスラエル軍はガザ地区へ激しい空爆を続け、ここ2日間で数十人の死傷者が発生している。

 これは、2008年03月01日に、エジプトのAl-Ahram紙に出た記事の「東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクト」による翻訳、『イスラエル高官、ガザ住民を“ホロコースト”にすると脅す』の一部(強調等は引用者による)

 1日に、フランスからの48時間停戦の申し出を断った時、イスラエルのリブニ外相は、

会談後、記者団に「われわれは、ガザの人道的状況をあるべき姿に維持している」と述べ、ガザへの救援物資搬入のため停戦を求めたフランスの要求を拒否、現段階で空爆をやめる考えがないことを示した。
(中略)
イスラエル筋によると、作戦開始後ガザには人道援助物資6500トンを搬入したという。


(2009/01/02 11:17 【共同通信】『イスラエル、停戦を拒否 外相、フランス大統領と会談』より一部、強調は引用者による)

と述べていたものだった。
 誰も信じないとしても、はいかんだろう。

 エジプトとの境界の街、ガザ南部のラファ近郊で暮らす無職ファリッドさん(25)によると、イスラエル軍は自宅の北約10キロまで迫り、4日夜には空爆が特に激しくなった。空爆開始以降、大半の商店がシャッターを閉じ、パンを買うためにはイスラエル軍の攻撃の恐怖にさらされながら、3時間の行列に加わる必要があるという。

 海外からの支援物資は届いていない。停電が続き、自家発電機を使っているが、燃料節約のため利用できるのは1日3時間。食料や燃料はあと3日程度しかもたない。「誰にも助けてもらえず、ガザ住民は追い込まれている」


(asahi.com 2009年1月5日10時56分『ガザ中心部で戦闘、民間人64人が死亡 保健省が推計』より一部、強調は引用者による)

あるべき姿の人道的状況って、軍の攻撃の恐怖にさらされながら食べ物を買いに行く状況のこととでも主張したいのか? イスラエルの外相は?

 あるいは、

 リブニ外相は停戦について、ガザの強硬派ハマスの対イスラエル攻撃中止が前提だとした上で「イスラエルは、ハマスのテロリストと民間人を識別して作戦を遂行している」と強調した。


(2009/01/02 11:17 【共同通信】『イスラエル、停戦を拒否 外相、フランス大統領と会談』より、強調は引用者による)


 イスラエルというのは、外相が大嘘ばかりつく国なのか?

 AFP通信によると、地上侵攻後、市民22人を含むパレスチナ人40人が死亡。イスラエル軍は同軍兵士1人が死亡、三十数人が負傷したと発表した。

 地上侵攻に先立ちイスラエル軍は境界からガザに砲撃を加え、イスラエル民間テレビ・チャンネル10はクラスター爆弾が使用されたと伝えた。ガザへの空爆、海上からの砲撃も続いた。


(毎日新聞 2009年1月5日 東京朝刊『イスラエル:軍、ガザに地上侵攻 数千人、北部で激戦 クラスター弾使用か』より一部、強調は引用者による)


ユーザータグ:  ガザ虐殺
[ 2009/01/05 18:31 ] 四方山話 | TB(10) | CM(2)

ガザ空爆の報道メモ、他(2009年1月2日分) 

 日本紙報道の遅さが目に付くが、AFPでは報じていた。やはり、イスラエルは2日も空爆を続けたようだ。27日に空爆が開始されてから既に一週間という。

医療関係者らによると、過去1週間の空爆でのパレスチナ側の死者は少なくとも442人負傷者は2180人に達している。国連(UN)では死者のうち少なくとも25%は民間人だと試算している。

一方、

 ハマスは抗戦を続けており、イスラエル領内に夜通しロケット弾を打ち込んだが、イスラエル側にあらたな死者は出ていない。ハマスはこれまでに360発を超えるロケット弾を発射し、イスラエル側で4人が死亡、数十人が負傷している。一部のロケット弾は、ガザ地区との境界からイスラエル領内に40キロの地点という、これまでで最も遠い位置にまで達した。


(以上、2箇所、AFP通信 2009年01月02日 21:42 発信地:ガザ市/パレスチナ自治区『ガザ空爆1週間、停戦見えず』より)

…一番遠くまで飛んでやっと境界から40キロというのだ。そして、ガザ地区内は封鎖されていて医薬品やエネルギー、食糧も不足しているそうだ。負傷者が満足な治療を受けられているとは思えない。

 昨日の元旦には、ハマス幹部が空爆で殺害されたと報じられているが、

 殺害されたハマス幹部は、ガザ地区北部の責任者で、政治部門の最強硬派ニザル・ラヤン氏。イスラエル放送によると、ラヤン氏は直前に空爆について警告を受けたが退避せず、妻と子供ら9人も巻き添えで死亡した。他のハマス幹部は空爆を逃れるため行方を隠しているが、ラヤン氏は自宅にとどまっていたという。

 軍はガザ地区周辺に、地上侵攻に備えて数千人の部隊を配置。ビルナイ国防副大臣は軍放送に「ハマスに強烈な打撃を与える作戦は始まったばかりだ」と語った。


(毎日新聞 2009年1月2日 11時41分『ガザ空爆:死者412人に ハマス有力幹部、家族を殺害』より一部、強調は引用者による)



 2日時点では、停戦の目処も立ってないとの報道になっているが、停戦案はフランスから出ていたらしいのだ、、、が。。。

イスラエル政府は31日、主要閣僚らによる治安閣議を開き、パレスチナ自治区ガザ地区への空爆を巡ってフランスが提案した48時間の「人道停戦」を拒否、作戦の続行を決めた。ただ、イスラム原理主義組織ハマスによるロケット弾攻撃の全面停止を前提とする長期停戦案には検討の用意があるとしている。


(毎日新聞 2008年12月31日 20時16分『ガザ空爆:イスラエル、48時間停戦の提案を拒否』より一部)

この「人道停戦」というのは、こういったもの。

 イスラエルのリブニ外相は1日、パリを訪問しフランスのサルコジ大統領とパレスチナ自治区ガザをめぐる紛争について会談した。外相は会談後、記者団に「われわれは、ガザの人道的状況をあるべき姿に維持している」と述べ、ガザへの救援物資搬入のため停戦を求めたフランスの要求を拒否、現段階で空爆をやめる考えがないことを示した。
(中略)
 リブニ外相は停戦について、ガザの強硬派ハマスの対イスラエル攻撃中止が前提だとした上で「イスラエルは、ハマスのテロリストと民間人を識別して作戦を遂行している」と強調した。


(毎日新聞 2009年1月2日 11時25分『ガザ紛争:「空爆停止せず」イスラエル外相、仏大統領に』より一部)

…よくもまぁ、ぬけぬけと言えるものだ。

 なお、リビアが12月31日に国連安保理に提出したイスラエル非難決議案は、米英などの反対で採決されなかったという

以下、いくつかメモ。

ユーザータグ:  ガザ虐殺
[ 2009/01/02 23:04 ] 四方山話 | TB(2) | CM(4)

昨日の晩ご飯と今日のご飯 

昨日の晩ご飯。

ユーザータグ:  食い意地テロ
[ 2009/01/01 23:59 ] 小ネタ | TB(4) | CM(10)












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