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ガザ空爆の報道メモと現地レポート転載 

 クラスター爆弾を正当化する軍事思想がある。(中略)市民をも標的とする無差別攻撃が戦勝に役立つという戦略だ。市民に恐怖感を広げ、戦意を失わせるテロリズムである。敵国を「文明化されていない劣った人々」と蔑視(べっし)する差別意識が背景にある。
(中略)
 爆撃を命じる将軍や政治家は、子供の苦痛は想像しない。それを考えていては戦争に勝てない、と発想する。(中略)高空から見えない地上の人々を破壊する将軍の視点を否定し、名もなき死者が最後に見た家族やふるさとの緑、空の青さを想像する。それが、爆弾を禁止する市民の視点だ。

 これは、毎日新聞 2008年12月4日 東京朝刊の論説『クラスター爆弾:禁止条約 市民の視点が新しい地平開いた』の一節。

 ガザが大変なことになっていると報道されている。

 イスラエル軍は29日、パレスチナ自治区ガザに対する3日連続の空爆を行い、AFP通信は現地医療関係者の話として、これまでに少なくとも345人が死亡、1550人が負傷したと伝えた。(中略)国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)はこれまでに、少なくとも57人の民間人が死亡したとしている。ハマス側は300人以上の死者のうち180人がハマスのメンバー、残る死者の多くが民間人だと主張している。子どもも犠牲になっている

 イスラエル軍はまずハマスの治安拠点を集中的に空爆したが、その後、標的をモスクや大学、行政庁舎に拡大しており、市民の犠牲が増えている模様だ。


(asahi.com 2008年12月30日0時35分『イスラエル、ガザ空爆3日目 国防相「全面戦争」を宣言』より、強調は引用者による)


 そのガザに在って、5年前からNGOとして援助活動で、今年2月から国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員として難民救援に取り組まれている日本人国連職員の寺畑さんが、29日に朝日新聞の電話取材に応じたという報道がでていた。

(略)今は国連施設に避難しているが、周辺で爆音が響き、隣の学校や道路への空爆で生徒らが死亡したという。
(中略) 空爆の始まった27日は休日で自宅アパートにいた。午前11時半ごろ、ドーンという爆音が続いて建物が激しく揺れ、窓をのぞくと警察署から黒煙が上がっていた。国連の無線で避難命令が出され、防弾車でガザ本部へ。

 途中の道路では多くの男性が右往左往していた。小中学校の期末試験が行われていたため、父親たちが子供たちを捜し回っていたようだ。

 国連施設では、事務所の床で雑魚寝している。27日には隣の職業訓練学校の生徒6人が、学校のすぐ外で空爆にともなう金属片などを受けて死亡。うち2人は女性だった。死亡した国連職員や家族を失った職員もいる。

 国連は外国人職員のガザ脱出を試みているが、イスラエル軍が境界を閉鎖していて出られない。29日もイスラエル軍の境界検問所へ向かったが、ガザの武装勢力がイスラエルへ撃ち込もうとした迫撃砲弾が100メートル先で爆発し、断念して引き返した。(後略)


(asahi.com 2008年12月30日10時1分『学校でも死者、食糧足らず… ガザの日本人国連職員語る』より、強調は引用者による)


 これは、軍事目標に絞った精密爆撃なんかじゃなく、市民も標的にした無差別爆撃だろう。
直接の被害者だけではなく、封鎖されているために食糧も大幅に不足し、停電は続いて市民が凍えて、もちろん病院も機能麻痺で、遺体安置所も足りないという。

 30日の13時に配信されていた報道では、4日連続の空爆が実施され、AP通信による空爆開始以来のパレスチナ人死者数は29日夜までに364人、イスラエル人の死者はイスラエル軍が27日に大規模空爆を始めてからは計4人という(共同通信30日付『4日連続の空爆、10人死亡 ガザの死者360人超に』より)
 国連安保理が28日未明に暴力停止を求める声明を発表し、国連の潘基文事務総長も同じ日に暴力の即時完全停止を求める声明を発表したというが、イスラエルは素無視のようだ。アッバス自治政府議長が28日に「虐殺は回避できた」として、空爆を誘発した責任はイスラエルとの停戦延長を拒んだハマスにあると非難したとも報道されているが、加害に口をつぐんで「誘発した責任」って、なんだこの既視感漂う論法は。

 以下、転載歓迎とあったレイバーネットの記事。
改行は適宜変更し、一部に付いていた原文は略させてもらってます。送信日時の日本語分は転送者が受けたメールの送信時、英語分はアブデルワーヘド教授の送信時となります。
空爆下ガザ、アブデルワーヘド教授からのメール
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ユーザータグ:  ガザ虐殺
[ 2008/12/30 15:30 ] 四方山話 | TB(4) | CM(0)












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