昨日の夏淑琴さんの名誉棄損裁判の原告勝訴報道をメモ。
2008年5月22日(木)「しんぶん赤旗」、
「
南京大虐殺 生存者が勝訴 二審も名誉棄損認める 侵略美化 教授らに賠償命令 東京高裁」
(強調等は引用者による)(略)
控訴審で東中野教授側は、米国人宣教師が虐殺現場を記録したフィルムは夏さんの事件とは「別件」でねつ造されたものと主張。フィルムの解説文は宣教師の「創作話」で、「八歳の少女」は「空想の産物」なので、実在する夏さんとは別人であり、記述は名誉棄損にあたらないと新たな主張を展開しました。
判決は、一審の口頭弁論などで被告の著者らが解説文の内容や「八歳の少女」の存在を認め、東中野教授もその趣旨の陳述書を作成していたと指摘。被告側の主張は「採用できない」として棄却しました。
引用中断。
…例によって、自爆したって事ですね。
(略)
弁護団は声明で、日本の侵略戦争を美化する勢力を批判。「過去と向き合い、事実をありのままに受け入れることからしか、侵略の歴史への反省はありえないし、真のアジアの平和の構築も実現しない」と同訴訟の意義をのべています。
中国で判決を聞いた原告の夏さんは「今日の勝訴は大変感動した」「私一人だけではなく、南京大虐殺被害者を代表し、事件の事実が認められたことを心からうれしく思う」とコメントを寄せました。
中国の弁護士は「本日の勝訴は歴史の事実を抹殺することはできないことを改めて証明した」とコメントしました。
中国でも多数報道されていました。
その一つ、來源:新華網の2008-05-21 23:40:30付 CRI onlineを自動翻訳で一部を大まかにメモ。
「
夏淑琴反訴日本右翼案二審勝訴」から一部。
新華社電によると、日本の東京高等裁判所は21日昼、南京大虐殺生存者の夏淑琴氏が日本の右翼を訴えていた訴訟の二審判決として、第1審と同様に夏淑琴氏の勝訴とした。報道によると、これは日本の裁判所がまた法の場で南京大虐殺の史実を守る判決を下したことであり、意義が重大である。
80歳の夏淑琴氏は「日本の裁判所はこのように公正な判決を下したことは、30万の犠牲者に対する一種の慰めである。」と語った。
(略)
「このは勝訴は意義が重大だ。中国侵略日本軍の南京大虐殺について、東京高等裁判所が再度判決の方式で南京大虐殺の史実の存在を確認した、いっそう歴史の抹殺は許されないのだ」と、記念館の朱成山館長は語った。
もし東中野修道氏が2週間以内に上訴しない場合、夏淑琴氏による日本右翼の名誉毀損訴訟は終了する。
全球新聞 2008年05月21日 06:50付からもメモ。
「
東京高法維持原判 夏淑琴訴日右翼侵權案二審勝訴」から一部。
今日の判決が出た後、夏淑琴氏の日本弁護団は約1時間の後、結果を南京に知らせた。これは、ここ数日間、四川の大地震災害被災者を案じていた夏淑琴氏の元に届いた。氏は、二審勝訴の知らせに感動しつつ、これは私個人の勝訴であるだけでなく、同様に南京大屠殺で亡くなった三十万の同胞を慰謝することだと述べた。そして同時に、日本弁護団の仕事に感謝の意を表した。
南京大屠殺遇難同胞紀念館の朱成山館長は、二審が一審判決を維持したことは、実際には歴史の事実を守り、公平と正義を守ったことであり、真実の歴史は否定することができないのだと語った。
ところが。
なぜか同じタイミングでこんな話も拾った。
『
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成20年(2008年)5月22日(木曜日)通巻第2196号』の『読者の声1』より、
雑誌『WiLL』で、渡部昇一先生が指摘しているように、石破防衛大臣の歴史認識はまさに自虐史観そのものです。
そこで一昨日(20日)、下記の質問状を石破大臣宛に出しました。
胡錦濤への公開質問状も同封し、これに答えられますか、ということで問いかけてみました。
返答ありやなしや、楽しみではあります。
△
平成20年5月20日
防衛大臣 衆議院議員
石破 茂 先生
既に大臣のところには、<世界新聞報>に掲載された大臣のご発言に対しての抗議・苦情等が多々届いているものと推察いたします。
私もこの記事のことを読みまして、大きなショックを受けた一人です。
いろいろな問題について大変勉強されている大臣のご発言なので、愕然たる思いがいたしました。
いろいろなポイントがありますが、私は今回南京問題に絞って私見を申し上げ、ご質問したいと思います。
是非とも大臣のご見解をお伺いしたいと存じます。
《日本には南京大虐殺を否定する人がいる。30万人も殺されていないという。何人死んだかと大虐殺があったかは別問題だ》
これはよく言われることですが、南京問題につきましてそれなりに研究してきたものからしますと、とんでもない見当違いといわざるを得ません。
南京問題の研究は近年急速に進んでおりまして、もはやそのようなことは到底いえない状況になっております。
先日、胡錦濤主席が来日されましたが、「南京事件の真実を検証する会」(会長:加瀬英明、事務局長:藤岡信勝、小生もメンバーです)では、南京事件に関する5か条の公開質問状を提出しました。
これは昨年温家宝首相に提出した6か条の公開質問状に回答が無かったので、改めて提出したものです。
同封の質問状(実際に出したのは中国語版です)をご覧いただきたいと思いますが、5つのポイントはどれも南京大虐殺が大臣がおっしゃるように実際にあったとしたら、とても考えられないことを指摘しています。
これはいずれも確実な一次資料に基づいていますので、如何に中国共産党が一方的な言い分で言いくるめようとしましても、まず「絶対に」反論できないであろうとわれわれは考えております。
失礼な言い方かもしれませんが、大臣が胡錦濤主席に変わってこれに答えることができますか?
われわれは、これに英文を加えた3カ国語版を用意しまして、5月8日に外国人特派員協会で記者発表しました。
産経新聞にはこのことが報じられましたのでコピーを添付します。(朝日新聞等がこれを報じなかったのは残念です。多分、虐殺論を自論のように主張してきたその論拠が崩れるのを恐れてのことでしょう。)
英文版をEmail で、海外に発信しましたところ、反論をしてきたアメリカの大学教授が何人かいましたが、われわれが、一つ一つポイントに答えられるかと反論すると結局誰も全く答えられませんでした。
ある教授は、Holocaust denier だと非難するので、冗談ではない、ホロコーストを否定しているのは、ポイント一に見るように、毛沢東であり、又ポイント2で見るように国民党(政府)自身であって、われわれはこの事実を指摘しているのだ、というとさすがにそれ以上答えられませんでした。
特に決定的なのは、国民党宣伝部国際宣伝処が外国人記者を招いて漢口で南京戦を挟む約一年間に300回も記者会見をして日本の暴虐を針小棒大に発表しているにもかかわらず、ただの一度も南京で市民虐殺があっただとか、捕虜の不法殺害があっただとか発表していないということです。
中国政府が当時から南京虐殺非難をしていたと誤解する方が多いですが、中国政府は一度も正式に南京虐殺非難をしたことは無かったのです。
ポイント3の南京の人口、そしてポイント4のただの一件も不法殺人が訴えられていないことは、南京市民全員が収容されていた安全区を管理した国際委員会の活動記録である、Documents of the Nanking Safety Zoneにはっきり載っていることです。
コピーが添付してありますので、お分かりかと思いますがこれは1939年に上海のKelly & Walsh 社が、国民政府の国際問題研究所(Council of International Affairs, Chungking=重慶)の監修の元で刊行したものです。
日本の資料ではありません。
こういう状況だったのですから国民党宣伝部が300回も記者会見を開きながら一度も南京虐殺などといわなかったのも当然のことでしょう。
すなわち、南京虐殺などというものはそもそもなかったのです。
南京戦はありました。日本軍も多くの死者を出しましたが、中国軍は途中で最高司令官である唐生智防衛司令官が部下に指示を出すことなく逃亡したこともあって、混乱し壊滅的な打撃を受けたというのが実際に起こったことです。
戦死者は大量に出ましたが、これは戦闘による死者であり、当然のことながらこれを虐殺などと非常識なことを言うものは蒋介石政府を含めて、誰も「当時」いなかったのです。
大臣に是非お願いします。
もしこの公開質問状と私の説明に疑問な点がございましたら、それをご指摘ください。どんなご疑問にもお答えするつもりでおります。
これは日本国家の名誉にかかわり、また外交そして国防上もきわめて重要な問題ですので、私的な問題ではないと考えます。
日本国家の重職を担われております大臣のご見解を是非ともお伺いいたしたく、お願い申し上げます。ご返答を鶴首いたしております。
敬具
「南京事件の真実を検証する会」監事
「史実を世界に発信する会」事務局長
茂木 弘道 拝
情報を見つけたのは今日だが、お手紙発送は判決前であったらしい。
…多分、お返事が来ることはないだろう。
関連で見つけた情報;『クライン孝子の日記』で『
2008/05/19 (月) 渡部昇一氏「石破防相の国賊行為を叱る」』
参考を追加;
コメント欄で
poppo-xさんに教えていただいた、bluefox014さんによる『茂木弘道氏(自由主義史観研究会/南京事件研究会メンバー)の言説』のメモと分析;
・
(メモ1)茂木氏の言説にチェックを入れる ・
(分析)茂木氏の言説の短絡性・
(メモ2)茂木氏、2つもデマ連発・
(メモ3)茂木氏が無視した(知らなかった?)日高信六郎参事官の証言・
(メモ4)茂木氏が無視した(知らなかった?)稲葉師団長・牛島旅団長の発言・
(メモ5)茂木氏が無視した(知らなかった?)第十六師団兵士・外賀関次氏の日記・
(分析)茂木氏の2月2日〜4日言説とその問題点・1・
(分析)茂木氏の2月2日〜4日言説とその問題点・2・
(分析)茂木氏の2月2日〜4日言説とその問題点・3