話題に乗り遅れること甚だしいが、
debyu-boさんのエントリー;「『こういう人』にどう対応するか」を読んで思い出した話のネタ(
2007-09-14付だって、乗るの遅すぎ…笑)。
私はしばしば他部署のお手伝いに駆り出されるが、ある時、お手伝いに出入りしていたラボに新しく常勤研究職の女性が入った。もとより相互にやりとりしているラボのことだ。今現在お手伝いしている仕事以外でも手を貸す事はあり得るし、私の方が知恵や力を借りたい局面もあるだろう。そう思った私は、その時の仕事を手伝っている相手であるラボの室長に尋ねた。
「どんな人なんですか?」
返答は私の予想の斜め上を行っていた。
「
彼女はねー、小さいお子さんを抱えたお母さんなんだ。ボクはそういうのには理解があるからね。そういう境遇を理解して積極的に採用したんだ。」
あのー(^^; そりゃ、言葉足らずだったかもしれませんけど。
私は、彼女の「仕事をしている個人」としてのスキルがどう評価されているかを知りたいのですけど、ここは仕事をする場ですから。しかし、
根っから気の弱い私は心の声を出す事はなく、温和しくその室長の御意見を傾聴した。
室長、ますます好調で話が広がる。
「
ボクはね、うちの子供たちの育児を積極的に手伝ったから、よく解っているんだ。小さい子供を育てながら仕事するのはね、大変なんだよ。」
云々。
その後はずっと、自分がいかに育児に理解があるかのお話だった。…適当に切り上げたけど。
そして自分の部署に戻った私は、私より遙かに在職歴が長く、スタッフ同士の情報網も掌握している橋本さん(仮称)に訊いてみた。
あの室長が自分ちの育児に積極的に関わってきたと自己申告しているけどどう思う、と。
返答;「あちらのラボスタッフの話だと奥さんから邪魔にされてたんだそうで、私も知ってるけど、休日もずっと職場に出てきてた。」
…その室長が実際に仕事している手際を見ている私は迷わず、橋本さん(仮称)の証言を採用し結論したのだった。
…どう理解があるのか解ったもんじゃないな、と。ちなみに、そこのラボに「新しく入った常勤研究職の女性」は、高い技術と広い知識を持った有能な人だった(直接友達になったので知っている)。小さい子供を育てながら仕事を続けるのが大変でない筈はないが、彼女はパートナーときっちり話し合って分担して日常をこなしつつ、業績もきっちり出している、私あたりからすると感心する他はないよくできた人だった、のに。…彼女の評価として、「小さいお子さんを抱えたお母さんである境遇を理解して積極的に採用」という認識しか言及しないとは、失礼な話だと思ったものだ。
「こういう人」とは別だけど「わかってない人」でもう一件、ついでに小ネタ。
また他部署の人のお手伝いに駆り出された時の事。
相手は40代前半の男性、溝口さん(仮称)。
プロジェクトの相談を受けていたのだが、何故、そういう話になったのかよく解らないが、彼は自分がバツイチだとか言い出した。
「
奥さんがねー、仕事を本気でしたいって言い出して、離婚切り出されちゃったんだ」と。
…この業界、結構ホモソーシャルなノリだからなぁ。
こういう話では、男性同士だと「旦那より仕事を取るなんて、ひどい奥さんだね」ってなノリで、なぐさめてもらえるんだろうなと思ったものの。・・・わざわざ、そう話に出すぐらいだし、あちらも何かしらそういう同情の台詞を期待している空気がひしひしと伝わってきたが、生憎、私はこの手の男の愚痴には冷淡な性格なもので(^^;はぁそうですか程度で受け流して仕事の話に戻って、ちゃっちゃと切り上げた。
そして数日後。自部署のお茶の時間で、たまたま女性スタッフが男性スタッフの噂をはじめ、溝口さん(仮称)が話題に上ったので、情報は提供しておいた。
「
溝口さん(仮称)ってね、本気で仕事したい時に邪魔になる男なんだって。前の奥さんからのお墨付きってご本人が言ってたよ。」
かなりウケました。我ながら血も涙もないと思わないでもないけど(^^;
でもねぇ、その自己申告では、職をもっている女からの同情は得られないって解ってないなぁと思ったし、多分そういう人は多そうだとは思ったな。