以下、メモ。
そういうものがあることは聞いていたものの、どうなっているんだろうと思っていた「南京虐殺70周年国際シンポジウム」の情報をレイバーネットで見かけたのでお持ち帰り(?)。ああやっぱりと思ってしまう、示唆的な情報がそこかしこに。
「
南京虐殺70周年国際シンポジウム・パリ会議の報告 」 パリでの会議の企画に協力した飛幡祐規氏による報告だそうです。
(以下、強調は引用者によります、以降も同じく) (略) 10月1日、フランスの国立科学研究所(CNRS)に属する現代史研究所(IHTP)という戦争の歴史・記憶や植民地支配、歴史修正主義の研究を進める機関が主催し、パリのドイツ歴史研究所(IH AP)の共催による会議が催され、都留文科大学の笠原十九司教授、慶応大学の松村高夫教授、家永裁判弁護団長を勤めた尾山宏弁護士が発表しました。現代史研究所のアンリ・ルーソ氏(ナチスに協力したヴィシー政権の研究など)が議長を務め、パリ第3大学東洋語学校のミカエル・リュケン教授(日本の近代・現代史、美術史研究家)も参加して、2時間の同時通訳をとおして、とても密度の高い会議でした。笠原教授は「南京大虐殺事件と日本政治における否定の構造」というタイトルで、南京事件の概要を述べたあと、現代日本の政治家が侵略戦争の指導者・推進者の直系・傍系の継承者 である状況を「政治的DNA」と形容し、政界・財界・マスメディアで歴主修正主義が優勢 にある日本の特殊性を強調しました。松村教授は「731部隊と日本軍の細菌戦」について発表し、中国人犠牲者の訴訟が次々と敗訴となっている状況を述べました。尾山弁護士は、「日本における歴史修正主義の一つの要因」という題で、バブル崩壊以後の日本人の自信喪失がその一つの原因であるという見解を発表しました。(中略) 主催の現代史研究所の歴史学者たちは、歴史と記憶、とりわけ第二次大戦についての国際的な比較研究を進めているため、この会議はとても学ぶものが大きかったとのことです。そして、歴史修正主義がほとんど公的になっている日本の特殊な状況を改めて認識し、驚いていました 。 この会議の通知は在仏日本大使館と在パリ日本のメディアすべてに送りましたが、大使館からは不参加(たぶん)、メディアで取材に来たのは「しんぶん赤旗」と、パリの日本語・仏語ミニコミ新聞オヴニーだけでした。オヴニーでは11月1日に南京虐殺の特集を組む ため、笠原教授にインタビューしました。この新聞は日本でも購入できます。(中略)オヴニーには情報の予告を載せてもらえました。この予告をみて電話をしてきた人の中に、「なんでわざわざ外国にまで来て日本を悪く言うのか? 南京虐殺はまだ議論の最中だ」と言う修正主義の女性がいたので、「それでは専門家の発表をきいて、質問してください」と答えましたが、いやがらせをしにくる人はいませんでした。 私自身もいろいろ考えさせられることの多い企画でしたが、笠原・松村教授に「若い世代で研究を引き継いでいる人がいるか」と聞いたところ、「こういう研究では仕事の口がないから、ほとんどいない」という答えが返ってきて、ショックを受けました。彼らの学生の中にも、小林よしのりのマンガを読んで理論武装をしている若者 がいて(東大の高橋哲哉教授もそう言っていました)、その人たちの半分を説得するのがやっと という状況だそうです。マスメディアの恐るべき力と怠慢、大学のネオリベラル経営化といった状況が、修正主義者にますます都合のいい世の中をつくっている のでしょう。笠原教授が「歴史学者や知識人はもっと勇気をもたなくてはいけない」と言っていたのが印象的でした。
JANJAN 2007/10/27付にて「
『沖縄』はなぜ歪曲、攻撃されるのか 」
沖縄平和ネットワーク代表世話人でもある、大城将保氏による「沖縄戦の真実と歪曲」と題する講演の報告。
(略)「集団自決」問題の矮小化と真実 大江・岩波裁判で原告は、すべて慶良間諸島の梅沢隊長、赤松隊長の命令があったかなかったか、これさえはっきりすれば解決すると言っています。しかしいわゆる「集団自決」が渡嘉敷島、座間味島だけで起こったのかといえば、そうではなく、沖縄のあちこちで起こったのです。(中略) マスメディアは沖縄の苦労に対して、政府は冷淡すぎだとか、かわいそうだからもっと沖縄の声に耳を傾けるべきだという論調ですが、ここには落とし穴があります 。ならば謝ればいいのか? そうではありません。 梅沢隊長、赤松隊長の命令があったかなかったかということだけに問題が矮小化され、沖縄の常識が本土には伝わりません。沖縄戦ではいたるところで「集団自決」と「住民虐殺」がありました。 2つの隠ぺいがあります。1つは「集団自決」というと慶良間のみ、梅沢・赤松のみとし、他を見えなくさせています。これは原告側の策略です。2つ目は、「集団自決」の裏には表裏一体のものとして「住民虐殺」 があります。見せしめとして「処刑」と称して虐殺し、恐怖感を与え、「集団自決」に追い込む ため、住民虐殺が行われていました。(中略)「集団自決」というのは一家ごと死んでしまうので、死んだら証言できない からです。(中略)一緒に死のうとして死ねなかった、かろうじて生き残った人が証言しているだけだからです。 軍隊というものは目の前で命令するのではなく、口頭の命令を伝令が伝達する のです。村長や警防団長らが軍命を伝える役割を担っていました 。命令文書が見つからないから命令はなかったとするのは、戦争を知らないから言えること です。戦場の現実というのは非日常なので、一般にはわからないものです。(中略) 各村で勤労青年団、女子青年団を組織し、女子青年団は野戦病院に行きました。「ひめゆり」や「しらうめ」だけではないのです。防衛隊はどの村からも行っていますが、みんな同じことを言っています。手榴弾を2個持たされ、1個は敵に、1個は自決用だと。住民にも強制したのです。(中略)沖縄を標的に 復帰してしまうと日本軍の残虐性がうやむやにされてしまうのではないかということで、1970年代から、戦争史を作ろうという動きが始まり、「沖縄県史」を作りました。自由主義史観の人たちは、そろそろ風化しているだろうということで、60年も経ってから慶良間諸島の座間味島、渡嘉敷島に2泊3日で調査に行き、帰ってから報告会を開いて、現地に行ったら軍命はなかった、と報告しました。2005年5月に教科書を訂正すべきだと決議文 をあげ、8月に梅沢隊長と赤松隊長の弟が提訴 しました。2007年3月には検定結果が発表 されました。 この3つはつながっています。裁判と検定問題があって複雑ですが、どちらも全体像を表に出したくないため、隊長命令があったかなかったかの一点に絞っています 。本人が「ない」と言えば重みがある、とか両論併記でいいんじゃないかと言う人もいますが、沖縄の立場は「軍命はあった」とはっきりしています 。(中略)軍隊は住民を守らない 軍と住民が混在した場合、住民は軍隊の犠牲になる のだということは、沖縄で10人に聞けば10人がそう答えます。「命どう宝」が合言葉で、軍隊は住民を守らなかったのです。今、国は徴兵制を復活させないと、もたないと思っていて、「強い国になりたい。強い軍隊を持ちたい」と思っています。だから「軍隊は住民を守らない」という沖縄が邪魔なのです。 沖縄は今までに何度も同じ目に遭っています。博物館の銃剣も一旦撤去されたものを引き戻しました。沖縄は「かわいそう」ではありません。経験を積んできました 。教科書問題は日本全体の将来に関わるので未曾有の歴史的な県民大会を成功させました。集まったのは4万5千だとか1万だったとか言っていますが、問題をそらそうとしているのです。「軍隊は住民を守らない」、これを困る人が沖縄に攻撃を向けているのです。油断していると、将来日本が「軍隊は住民を守らない」を実地に体験する ことになるでしょう。
JANJAN 2007/10/30付にて「
埼玉『おがわ町九条の会』で、元兵士の証言を聴く学習会 」
2002年に解散した中帰連に所属していた金子安次氏による『金子安次さんの戦争-中国戦線の現実』と題された講演の報告。
(略)「証言」する金子安次さん (略) 山東省で59師団だった金子さんは、初年兵訓練で罪もない農民を柱に縛り付け、中国人を兵士が銃剣で刺し殺す(実的刺突)訓練をさせられた。また、多くの虐殺、略奪、そして、強姦させないと怒った上官に「足を持て」と言われ、一緒にその女性を井戸に投げ込んだこと、その子が母親の後を追って井戸に飛び込み、上官の「苦しまない様に」との指示で、その井戸に手榴弾を投げ込んだ事などを証言した。 収容された「撫順戦犯管理所」では何の制裁も強制もなく、当時、中国人がコウリャン飯を1日2食しか食べられない時代に、白米を食べさせ肉野菜など十分に与えられた寛大措置を受けた。当初、彼らはこれで「処刑か?」と疑心暗鬼であったが、管理所の待遇や扱いはその後も変わらなかった。 それは周恩来の指示で、「処刑すれば家族は悲しみ恨むであろう。それでは憎しみの連鎖は切れない 。20年後には解る」と死刑も無期も認めなかった。そんな中で、かれらは徐々に「認罪」し鬼から人間に戻って行った。 帰国直後、近所の友人の母親は16年ぶりに帰国した金子さんを見て、「10年経とうと、20年経とうと、おめーは帰ってきた。おらの倅は死しんじまったよ~ 」と泣き崩れ、慰める言葉もなかった。(中略) 金子さんは同じ「過ち、苦しみ、悲しみ」を繰り返さないために、今でも高齢を押して証言を続けている。
琉球新報10/30 9:50付より「
文科次官が不快感 教科書訂正申請内容公表 」
高校歴史教科書の「集団自決」検定問題をめぐり、執筆者が訂正申請前に記述内容の検討状況を報道機関に公表したことについて、銭谷眞美事務次官は29日午前の定例会見で「法令上は禁止されていないが、あまりないことだ。静謐(せいひつ)な環境を確保していくことを考えいただきたい。望ましいかなというと、必ずしもそうではない」と述べ、不快感を示した。(後略)
…どこの省庁のせいで、こんなにぐちゃぐちゃになったんでしたっけね? あんたらが言うなよな。
信濃毎日新聞10/30付社説より「
歴史教科書 こんな検定は要らない 」
(略) 時の政権の意向を反映したような検定意見を出したかと思えば、次には手のひらを返すように記述を変えようとする。こんなやり方は、教科書作りになじまない。検定制度自体を見直すことも考えたい。(中略) 今回の教科書検定は、軍の関与を削除するよう求めた。それまでは強制があったとの記述は認められていたのに、突然の方針転換である。教科書会社は記述を修正し、検定に合格している。(中略) 流れが変わったのは、9月に開いた沖縄県の抗議集会がきっかけだった。(中略)文科相は「撤回」ではなく、記述の「訂正申請」には応じる考えを示している。 教科書会社は、軍強制を明記する方向で、近く文科省に訂正を求める見通しだ。27日には、執筆者の1人が申請内容を明らかにする異例の記者会見を開いている。 混乱を招いた責任は文科省と教科書検定審議会にある 。なぜ今回の検定意見となったのか、説明すべきだ。軍の命令はなかったと元指揮官らが裁判で争っていることを理由に挙げているが、納得できない。復古調の色が強い安倍前政権の政治路線と、無縁だったとは思えない。 結果的に記述削除が間違っていたとするならば、検定意見は撤回すべきだ。教科書会社が訂正を求めたので検討する、では責任をなすりつけたようなもの だ。 検定審議会の中立性もあやうい 。検定意見のもととなる調査意見書は文科省の職員が作ったものだ。(中略) 教科書検定は、戦前の教育の反省から生まれたものである。政府の見解に沿って口を出すような検定ならば、廃止も含めて根本から見直した方がいい。(中略)歴史認識は本来、多様なものである。画一的な見方や考え方を押しつけるようでは困る 。選ぶのは学校や生徒の側である。(後略)
長崎新聞10/30付より「
原告側が和解解決訴え 中国人強制連行長崎訴訟 」
(略) 第二次大戦中に本県の炭鉱に強制連行され、過酷な労働を強いられたり、移送先の長崎刑務所浦上支所で被爆死した中国人の原告、遺族ら計十人が国と県、三菱マテリアル(東京)、三菱重工(同)に損害賠償を求めた中国人強制連行長崎訴訟の控訴審第一回口頭弁論が二十九日、福岡高裁(牧弘二裁判長)であった。(中略) 意見陳述した李慶雲さん(81)は三菱端島炭鉱での強制労働の実情を訴え「企業側は一銭の賃金も払わず、交渉も責任逃ればかり。正義はどこにあるのか」と怒りをぶつけた。強制連行後、被爆死した喬書春さんの娘、喬愛民さん(66)は「父が連行され、一家の生活は困窮し、私と姉の二人は路頭で物もらいの生活。母は私たちを抱いて泣いてばかりいた」と声を詰まらせ、「加害者の日本政府や企業は言い逃ればかりで良心のかけらもない」と涙ながらに訴えた。(中略) 三月の長崎地裁判決は、(中略)「除斥期間」の適用などで原告の請求を棄却。一方で強制連行と強制労働の事実を認めた 上で、被告側の共同不法行為を認定 した。 元従軍慰安婦や強制連行・労働など中国人の戦後補償をめぐっては四月に最高裁が「一九七二年の日中共同声明で、中国人個人の賠償請求権は放棄された」とし、請求権自体を否定し原告敗訴が確定 したが「原告は極めて大きい精神的・肉体的苦痛を受けた」と認定し「被害者救済に向けた関係者の努力が期待される」 とした。 原告側代理人は「最高裁判決も救済すべき問題としている」として和解による解決を求める考えを示した。(後略)
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碧猫の解析結果 …あれ? 疲れているぞ。
「碧猫」のにゃんにゃん分析結果 …おー、ちゃんと青いヌコになった。それはともかく、やっぱりへそ天なのか?!
碧猫の解析結果 碧猫の72%は毒電波で出来ています 碧猫の15%は雪の結晶で出来ています 碧猫の7%はミスリルで出来ています 碧猫の6%は理論で出来ています
…ほとんど、毒電波らしい。
ん? 誰ですか?! やっぱりって言ってるの!
で、誰を他にやってみようかと。。。やっぱり、自分でやりそうにない人からですね。以下敬称略。
kuronekoの解析結果 kuronekoの84%は呪詛で出来て います kuronekoの7%はアルコールで出来ています kuronekoの4%はマイナスイオンで出来ています kuronekoの3%は成功の鍵で出来ています kuronekoの2%は理論で出来ています
…そうだったのか。
「kuroneko」のにゃんにゃん分析結果 …えらい可愛い♪
「DoX」のわんわん分析結果 …これまた可愛い♪
「人生アウト」のにゃんにゃん分析結果 …やられた。。。(悶死)
人生アウトの解析結果 人生アウトの71%はハッタリで出来て います 人生アウトの12%はマイナスイオンで出来ています 人生アウトの9%はお菓子で出来ています 人生アウトの7%は理論で出来ています 人生アウトの1%は濃硫酸で出来ています
…あれ?(笑)
南郷力丸の解析結果 南郷力丸の67%は罠で出来て います 南郷力丸の20%は柳の樹皮で出来ています 南郷力丸の9%は気の迷いで出来ています 南郷力丸の3%はミスリルで出来ています 南郷力丸の1%はお菓子で出来ています
…納得しますた。
村野瀬玲奈の解析結果 村野瀬玲奈の65%はカルシウムで出来て います 村野瀬玲奈の21%は時間で出来ています 村野瀬玲奈の7%は濃硫酸で出来ています 村野瀬玲奈の4%は心の壁で出来ています 村野瀬玲奈の3%は言葉で出来ています
…何故、カルシウム?
何故か魚拓がとれません(魚拓がなんか使いにくくなったもので)。
News from America 更新2007年10月01日 11:47米国東部時間より
「
800万ページの戦犯資料公開 東条元首相や広田元外相ら 」
米政府が第二次大戦前後、ナチス・ドイツと日本の戦争犯罪者をどのように活用したかを調べていた米省庁間作業部会(IWG)は28日、7年間にわたる活動の結果、機密解除された800万ページを超える公文書などに基づく最終報告書を米議会に提出したと発表した。 日本関係では、旧陸軍出身のA級戦犯、東条英機元首相や1937年の旧日本軍による「南京大虐殺事件」当時の広田弘毅外相らに関する記述が含まれている。 IWGは1998年のナチス戦犯情報公開法と2000年の大日本帝国政府情報公開法に基づいて設置された。国務省や中央情報局(CIA)、連邦捜査局(FBI)など主要省庁から派遣された担当者らで構成され、公文書の公開や分析を進めた。(共同)
…内容が報道される続報待ちってところですが、現時点では英語の報道でもそれらしいものは見当たりません。
東亜日報(日本語版)OCTOBER 24, 2007 08:12報道より「
戦死者でない韓国人60人、靖国神社が無断で合祀 中には生存者も 」
(強調は引用者による、以下も同じく) (略) 日帝強占下強制動員被害真相究明委員会(真相究明委)は23日、「靖国神社の韓国人合祀の経緯や合祀者名簿の真相調査」と題した報告書を通じて、靖国神社が合祀した韓国人2万1181人のうち、13人が現在まで生存 しており、47人が戦後に死亡 したことを明らかにした。(中略) (真相究明委・調査総括課のオ・イルファン遺骸チームの)報告書によると、60人のうち、これまで本人や遺族の同意を踏まえて、合祀者名簿から名前の削除要求があったのは38人(生存者=9人、遺族=29人) 。しかし靖国神社側は、生存者や遺族たちが「名簿削除」や「合祀取り下げ」の判定を要求しても「生存確認」の通知をするだけで名簿からの削除には応じなかった という。 とくに神社側が保有している名簿のうち、もっとも重要な名簿とされていいる「霊璽本」は神の領域なので、いかなる表記も新たにすることは出来ない、という反応を示している。 オ遺骸チーム長は、「靖国神社側は合祀者の分祀はないという原則を主張してきた」として、「名簿からの削除や合祀の取り下げの代わりに生存確認というあいまいな表現を使い、霊璽本は修正できないと言うのは、神社側が合祀者の名簿に間違って掲載された人たちを除外する意思がない という意味だ」と解釈した。(後略)
…おいおい、嫌がってるのに、、、どころか、生きてるのに。ハムニダさんのところで、生存者が祀られている話は聞いていたけど、えらいたくさん手違いがあるようで。
そんなこんなで(?)海外の報道を見ていると、少し前に"yasukuni"の報道が若干流れていたようだ。何かあったっけと思ったらこれ(気がつく方向がなんか違うけど)。
中国新聞'07/10/18報道より「
67議員が靖国神社参拝 例大祭、内閣からは4人 」
超党派の議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・島村宜伸元農相)は十八日午前、秋季例大祭に合わせ東京・九段北の靖国神社を参拝した。自民党の尾辻秀久参院議員会長ら衆参両院の六十七人 が参加した。 このうち、内閣からは西川京子厚生労働副大臣、加藤勝信内閣府、秋元司防衛の両政務官と山谷えり子首相補佐官の計四人 が参拝した。 安倍政権だった昨年 の秋季例大祭には国会議員八十四人、内閣からは八人 が参拝した。福田康夫首相が靖国神社参拝を見送る意向を表明していることもあってか、今年は減少した。 参拝後、島村氏は記者団に対し、福田首相が参拝に慎重な姿勢であることに関し「当然参拝すべきだ。この国の平和や安定は偶然築かれたものではなく、たくさんの犠牲の上に成り立っている。その方たちに祈りをささげるのは当然のことだ」と述べた。
…なるほど。しかし、この「去年より参拝人数が減った」件って、なぜか朝日や読売では報じられてない様子と思ってたら、海外の報道ではきっちり触れられているようだ。
AFP (Oct 17, 2007)より「
Japanese MPs visit controversial war shrine (日本の議員が論議の的である戦争神社を訪問)」
Dozens of Japanese lawmakers prayed Thursday at the Yasukuni war shrine that has strained ties with neighbours, but the number was smaller than last year amid the new prime minister's opposition to visits. (何十人もの日本の国会議員が木曜日に近隣国との緊張関係の元である靖国戦争神社を参拝したが、新しい首相が訪問に反対の意向なので去年より数が減っていた。) ... No ministers in Prime Minister Yasuo Fukuda's cabinet took part, but four members of his cabinet without ministerial portfolios, who have lesser rank , visited. (福田内閣の大臣は参加しなかったが、大臣職ではないランクの低い内閣のメンバーが四人参拝した。) ... The size of the pilgrimage was smaller than last year, when 84 members of parliament went to the shrine in central Tokyo. (参拝する人数は、84人の議員が参拝した去年より減少していた。)
…今年も参拝している67人はそれはそれでどうかと思いつつ、去年は参拝して今年は参拝しない17人の意識のありようにも疑問を感じてしまう今日この頃。
ついでに、こんなのも拾いもの。
AFP (Oct 18, 2007)より「
Japan PM threatened with bullet, but no postage (日本の首相が弾丸で脅迫される、でも郵便料金無し)」
報道自体は「千葉県の右翼団体の人が、安倍前首相に靖国神社を参拝しないことに対する不満の内容と弾丸入りの手紙を送りつけたけど、切手の料金不足だった」っていう例の奴だけど、この報道の出だしが、、、
Japanese nationalists are known to intimidate politicians by sending them everything from bullets to severed fingers . But sometimes they do not pay much attention to the postage costs. (日本の国家主義者は、政治家を脅すのになんでも、弾丸から切り落とした指まで送りつけられていることで知られている。しかし、しばしば、彼らは郵送料にあまり注意を向けない。)
…あー、外国の人になんか言われてしまった(^^;
誰かがくしゃみをしている。
と思ったら、お嬢様。
それが5-6日ほど前だったろうか。直に、坊っちゃんもくしゃみをはじめた。
そして、三日ほど前。わたしが帰宅しても、坊っちゃんが出迎えに出てこない。
…とりあえず晩ご飯準備をする(猫の)。まだ出てこない。
ご飯ができあがってから、呼びに行く。
すると、抱き上げた感じが熱っぽい。目も潤んでるし、目やにも多い目。
仕方ないなー。。。
うちの子達はどっちも野良上がりだから、確実にヘルペスウイルス(猫ウイルス性鼻気管炎の原因)に感染歴がある。免疫は獲得しているだろうが、ウイルス自体も持っているはず。季節の変わり目だからなぁ。身体の弱い坊っちゃんの事だから多少症状も出すよな。去年もそうだったし。
食欲があるか訊いてみる(笑)。
あるらしく、いつも通りの量のご飯を平らげた。吐き気もない様子だし、トイレも普通に使っている。脱水もしていない。
んじゃ、ま、暖かくして寝てなさい。 って、それだけかいっ! 猫用カーペットを設置して一日様子見。
食欲は相変わらずあるし、吐いてもいない。でも、熱っぽさは変わらず。声がちょっとしゃがれているかな。喉も触ると少し痛がる、、、か。
…んー、としばらく考えて、常備薬の抗生物質登場(ウイルスに抗生物質は効きませんので、念のため)。
で、二日経過。
それまでは、朝も夜も自分からご飯の催促に来なかったのが、猫みたいな声を出して(笑)催促に来るようになった。やれやれ、一安心。
元もと病弱な上に高齢のお坊ちゃんなので、ここ数日さりげに心配していたのですが、今回もまぁ大丈夫でしょう。獣医さんに連れて行かないのは、坊っちゃんの場合は連れて行くこと自体がストレスになる軟弱な生まれつき故、通院することで悪くしかねませんので。・・・猫らしい猫さんをお世話なさっているお宅では、うちみたいな対処は参考になさいませんように
(だったら、書くなよと言う話ですかそうですか) 。
ん?
ふと世間を見渡すと、どうやら人間様も風邪が流行っているみたいですね。皆様お大事に。
(どうやら、うちの職場でも既に2人寝込んだらしい・・・)
…他人事みたいになってますが、私は、今の職場に来て以来、寝込むほどの風邪は引いていないので…
(完全に風邪を引かないというわけではありません、本当です) 。おかげで、職場ではバカかもと後ろ指を指され(笑)、人間以外と噂されております。まぁ、確かにご指摘の通り、箱入りの猫たちより、感染源に接触しまくりのはずの私が風邪を引かないというのは釈然としない状況ではあります。
↑くしゃみをしただけのお嬢様、いつも元気いっぱい ↑きっちり寝込んだ軟弱者、爆睡中
(追記しました) 呆れた。
琉球新報10/25 9:40付より「
現職調査官『つくる会』元理事と共著 『集団自決』検定審議会 」
(略) 日本史小委のうち近現代史の委員は4人。うち伊藤氏と関係するのは広瀬順皓駿河台大学教授、有馬学九州大学教授。調査官は4人中、近現代を担当する村瀬信一、照沼康孝の2氏が関係する。 1983年に伊藤氏と照沼氏は『陸軍畑俊6日誌』(みすず書房)を共編。90年に広瀬氏と伊藤氏が『牧野伸顕日記』(中央公論社)を共編で出版。93年には村瀬、照沼、有馬の3氏が『近代日本の政治構造』(吉川弘文館)を共同執筆した。 97―98年の「日本近代史料に関する情報機関についての予備的研究」、1999―2000年の「(同)具体化に関する研究」では伊藤、広瀬、有馬、村瀬の4氏が共同研究した。(後略)
「しんぶん赤旗」2007年10月25日(木)付より「
“靖国史観”教科書の人脈 検定に強い影響力 石井氏質問 」
(略) 「集団自決」への日本軍の強制・関与を削除する検定意見で合議した日本史担当の教科書調査官は四人。調査官の意見書を審議する検定審議会の「日本史小委員会」に属する近現代史の審議委員も四人います。 石井氏によると、教科書調査官のうち、近現代史を担当する調査官二人はともに伊藤氏が一九七一年から東大文学部助教授をつとめていた時代の教え子であり、伊藤氏と共同の研究や著作があります。さらに、近現代史専門の審議委員四人のうち二人が、一九九七年度から二〇〇二年度まで伊藤氏が統括責任者をつとめる研究グループで共同研究をおこない、共同著作があります。(図) 石井氏はこれらの事実を示し、「これで公正・中立な検定といえるのか」と政府の認識をただしました。渡海紀三朗文科相は「検定そのものは、適正な手続きにもとづいておこなわれた」としながらも、「(調査官、審議委員の選定には)疑義を持たれないようにしなければならない」と答弁。(後略)
沖縄タイムス2007年10月25日(木) 朝刊 1面より「
調査官と審議委員 半数、『つくる会』と関係 」
(略) 石井氏の調べによると、日本史担当の教科書調査官四人のうち、主任調査官の照沼康孝氏、調査官の村瀬信一氏は東京大在学中、助教授だった伊藤氏の教え子だった。 近現代史担当の審議委員四人のうち駿河台大教授の広瀬順皓氏、九州大大学院教授の有馬学氏は一九九六―二〇〇〇年度にかけ、文科省の科学研究費補助金を活用して伊藤氏を統括者とした共同研究に従事していた。この研究には村瀬氏も加わっていた。 また、村瀬、照沼、有馬の三氏らは「近代日本の政治構造」という著書を共同で執筆しており、有馬氏はあとがきで「執筆者はいずれも先生(伊藤氏)が在学中、学恩に浴し」と伊藤氏への謝意を示していた。 伊藤氏は「つくる会」の発足に携わり、〇六年まで理事を務めた。 石井氏は「今回の検定意見は文科省の片寄った人選がある。歴史を逆行させる地下水脈のようなものが一貫して流れていると言わざるを得ない」と指摘し、調査官と審議委員の選考の在り方を厳しく批判した。 渡海紀三朗文科相は「一部の方にそういう色合いが見えるということだけで、物事が流れていると断定するのはいかがか」と述べ、問題視しない考えを強調した。
…すっごい、逃げ口上。一部って、どっちも担当が4人いるうちの2人って半分なのだが。教科書調査官4人のうち2人・近現代史担当の審議委員4人のうち2人の件は、否定していない訳だし。
そして、
国立でむぱ研究室櫻分室さんがTB送って下さった件 をうちでも展示。
平成十九年七月三日提出 質問第四七四号
赤嶺政賢議員提出「
沖縄戦の強制集団死(「集団自決」)をめぐる文部科学省の検定意見に関する質問主意書 」から、
九 審議会委員、臨時委員、教科書調査官、専門委員は、どのような基準に基づいて採用されるのか。文部科学省は審議会委員、臨時委員についてはホームページで公表しているが、教科書調査官、専門委員については公表していない。この際、教科書調査官、専門委員の氏名、その内日本史担当者の氏名を明らかにされたい。
に対するお答えである;平成十九年七月十日受領
内閣衆質一六六第四七四号 答弁第四七四号 (内閣総理大臣 安倍晋三)は、
九について 審議会の委員、臨時委員及び専門委員については、教科用図書検定調査審議会令(昭和二十五年政令第百四十号)第二条の規定により、学識経験を有する者の中から文部科学大臣が任命することとされている。教科書調査官については、国家公務員法(昭和二十二年法律第百二十号)等の規定により、担当する教科等に関し十分な知識を有し、専門的な調査を行うことができる者を任用している。 また、教科書調査官の氏名は、青山孝、淺香修治、浅見直司、荒井和男、池田佳司、卜部勝彦、遠藤貴子、大田浩、岡田力、小串雅則、奥田浩嗣、小原俊、加藤惠己、加藤徹也、加茂川惠司、川上新吾、木部剛、工藤由貴子、小林保則、白石良夫、新保良明、末澤裕子、鈴木康志、須藤拓、高橋直、高橋秀樹、高橋裕一、高橋洋子、田中健一、田中康二郎、田中大士、照沼康孝 、冨中利治、中野遵、根岸和義、間晃郎、福士士、正野泰周、松井秀郎、三谷芳幸、村瀬信一 、室井俊通、杢子耕一、門間理良、矢吹久、山河重弥、山下直、山本仁、吉田史郎、吉野康子及び脇田美佳であり、このうち日本史を担当する者の氏名は、高橋秀樹、照沼康孝 、三谷芳幸及び村瀬信一 である。 審議会の専門委員の氏名は、相賀慈恵、青木紀久代、浅井一郎、飯村菜穂子、井口淳子、石川赴夫、今澤紀子、大角欣矢、大山俊幸、奥聡一郎、小塩さとみ、角田範義、粕谷宏美、金尾健美、兼田信一郎、菊地俊一、木津文哉、黒岩伸枝、小西康夫、斎孝則、酒井治人、佐古丞、佐々木史郎、芝正巳、杉本義美、須藤眞平、高崎禎子、高野博子、高橋清久、高橋渉、滝沢由美子、筒井茂徳、鶴田彦夫、野崎雅秀、野田隆博、平岩利文、平垣内清、福島佐江子、福田靖子、前野芳子、間下佳代子、三浦励一、翠川葉子、南道子、宗像勝年、矢崎太一、柳澤政生、山田晴通、山田政美、芳仲美恵子、渡辺知、Jeffrey Miller、John Noel Hamilton、John Philip Oliphant of Rossie、John William Casey、Robert De Silva、Sandra Fotos、Scott Johnston及びSteven Martinであるが、日本史担当がいずれの者であるかについては、自由な意見交換が制約され、公正、中立な審査が損なわれるおそれがあることから、お答えすることは差し控えたい。
…たしかに、今回名前の出た「広瀬順晧」氏と「有馬学」氏の名前は見当たらない。
ところで、こんなのも発見。
平成十九年十月一日提出 質問第六八号
鈴木宗男議員提出「
沖縄県における「集団自決強制」削除の教科書検定を巡る県民大会に関する質問主意書 」から、
一 二〇〇七年九月三十日の新聞では、「検定」に対する文部科学省の見解として、「『専門的な調査審議に基づいて実施された』として、検定意見は変更しないとの立場を貫いている。」との記述があるが、ここで言う「専門的な調査審議」とは、どの機関によって行われているか。具体的に説明されたい。 二 一の機関の主務官庁は文部科学省か。確認を求める。 三 一の機関の責任者及び審議に出席している者の官職氏名を全て明らかにされたい。
に対するお答えである;
平成十九年十月九日受領 答弁第六八号 (内閣総理大臣 福田康夫)では、
一について お尋ねの機関は、教科用図書検定調査審議会(以下「審議会」という。)である。 二について 審議会は、文部科学省組織令(平成十二年政令第二百五十一号)第八十五条において、文部科学省に置くこととされている。 三について 審議会の会務を総理し、審議会を代表する会長は、杉山武彦である。平成十八年度の審議会に出席した者は、審議会の委員及び臨時委員並びに文部科学省の職員である。その氏名について、総会のみに出席した者も含めすべてお示しすると、審議会の委員及び臨時委員は、秋山庵然、浅井吉藏、石原潤、浦野俊則、大橋博行、岡部幸枝、岡本民夫、片山倫子、栗原敏、近藤讓、杉山武彦、袖井孝子、高木亮一、高橋文博、谷坂隆俊、谷脇理史、苗村憲司、中村洋、西沢清子、羽入佐和子、濱口富士雄、広瀬順晧 、廣部和也、根岸潔、村木逸子、茂手木潔子、森川靖、山田卓生、淀井彩子、渡部徳子、青柳明、揚村洋一郎、天児慧、天野知香、蟻塚昌克、有馬学 、五十嵐邦正、伊藤卓、石井敬孝、乾隆、上山和雄、宇高勝之、蛭多令子、大平勇次、大室文之、尾登誠一、片岡昭雄、神崎充晴、菅野俊子、紀平英作、木村耕、久保豊子、栗田充治、甲田充彦、小室正紀、後藤四郎、小澤紀美子、小宮賢治、近藤弘樹、佐藤勝彦、筱田健一、篠塚純子、清水孝二、卜田隆嗣、杉本良男、栖原彌生、関出、園田満三、高橋滋、田口冬樹、武市正人、竹前文夫、武山洋二郎、田中恵子、田中ゆかり、谷聖美、田村俊和、常秋美作、遠山曉、富岡康夫、中川義次、中森千佳子、中谷延二、糠谷明、根本正之、橋本正明、橋本喜一、長谷川秀一、波多野澄雄、浜口幸久、中昇、早川光敬、樋口覚、土方知己、廣田良夫、二木謙一、本田裕、前田和實、前田研一、松尾美恵子、松田智明、松村栄子、南不二雄、宮地忠明、森本幸裕、家島彦一、矢島基美、山縣然太朗、山崎朝子、山根隆一郎、山本順子、山本孝宏、山本公之、湯浅茂雄、横井洋太、吉岡眞之、米山高生、和田清美及び渡辺真知子である。また、文部科学省の課長・企画官相当職以上の職員は、初等中等教育局長(当時)銭谷眞美、大臣官房審議官布村幸彦、初等中等教育局教科書課長(当時)山下和茂、初等中等教育局教科書調査官青山孝、同淺香修治、同浅見直司、同荒井和男、同池田佳司、同卜部勝彦、同遠藤貴子、同大田浩、同岡田力、同小串雅則、同奥田浩嗣、同小原俊、同加藤惠己、同加藤徹也、同加茂川惠司、同川上新吾、同木部剛、同工藤由貴子、同小林保則、同白石良夫、同新保良明、同末澤裕子、同鈴木康志、同須藤拓、同高橋直、同高橋秀樹、同高橋裕一、同高橋洋子、同田中健一、同田中康二郎、同田中大士、同照沼康孝 、同冨中利治、同中野遵、同根岸和義、同間晃郎、同福士士、同正野泰周、同(当時)益邑干草、同松井秀郎、同三谷芳幸、同村瀬信一 、同室井俊通、同杢子耕一、同門間理良、同矢吹久、同山河重弥、同山下直、同山本仁、同吉田史郎、同吉野康子、同脇田美佳及び初等中等教育局教科書課教科書企画官(当時)村上尚久である。
とあり、こちらには全員名前が出ているようだ。なんかよく解らない。
ついでに見つけたのでメモ;
平成十九年九月二十日提出 質問第三三号
照屋寛徳議員提出「
高校歴史教科書の検定に関する質問主意書 」
→
平成十九年十月二日受領 答弁第三三号 (内閣総理大臣 福田康夫)
そして、つい、この様な情報を、教科書改善の会(kyoukashokaizen.blog114.fc2.com、、、
やっしゃんがエントリーに していたなぁと思いつつ)にて発見。
あちら様のポスターより引用しますと;
【緊急開催!】教科書改善の会 第二回シンポジウム 「沖縄戦を子供達にどう伝えるか」正しい史実と県民感情とをふまえた本当に子供達に伝えるべき沖縄戦史とは? パネリスト 各界識者が集結、緊急提言! 小林よしのり氏(漫画家、ゴー宣スペシャル『沖縄論』著者) 伊藤隆氏(東大名誉教授、育鵬社歴史教科書編集会議座長) 中村粲氏(獨協大名誉教授、昭和史研究所代表) 勝岡寛次氏(明星大戦後教育史研究センター) その他現場教員等も登場予定 コーディネーター 八木秀次氏 (日本教育再生機構理事長、高崎経済大教授)
…あー、すごいメンツだなぁ(感心している場合か)。
去年(2006年)6月1日、
「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)の一部改正されたものが施行 されました。この動物愛護管理法というのは、環境省が所轄している法律で、
人と関わりのある動物 を対象として、動物の虐待防止や適正な取り扱い方、
人に対する危害や迷惑の防止 などを図るための、動物の管理に関する事項を定めた法律です。昨年施行された改正では、動物取扱業の規制に主眼がおかれていましたが、特定動物の飼養等規制の全国一律化もはかられました。
要するに、ペットショップとかブリーダー業が野放しで酷い状態だったのをもうちょっとなんとかするように、と、
特定動物を飼うにあたっての規則 が全国で一律化されたのです。今までは、特定動物の飼育は各都道府県の条例によって規制されていたのですね。
この特定動物というのは
「人の生命等に害を加えるおそれがあるとして政令で定める」 動物、つまり、
いわゆる猛獣 です。法律ですから
適応される動物も具体的にあげられています (リンク先はpdfです)。
哺乳類、鳥類、爬虫類でそれぞれ定められていますが、哺乳類の場合は霊長目、
食肉目 、長鼻目、奇蹄目、偶蹄目がふくまれます。また、この食肉目には、いぬ科、
くま科 、ハイエナ科、
ねこ科 が含まれます。
くま 科の場合は分類される種が全部、ねこ科の場合は
ヒョウ 属の全種が定められています。
特定動物には、どのような取り扱いが必要かといいますと、
逃亡しないような厳重な施設で飼育することが義務づけられますし、マイクロチップによる個体識別も義務づけになりました 。
…
クロヒョウ とか、
熊 って、思いっきり特定動物なんですよね。日本の町中でその辺をうろうろしてちゃいけない動物であると、法律で決まっているのです。もし
そいつらが人間に危害を加えるなら、管理責任を問われる のが当然です。そもそも
どうして、そんな危険な動物を閉じこめて飼育していないんだ という問題です。
常にクロヒョウや熊に襲われる心配をしなければいけない国って、どこの野生の王国なんでしょうね?
そういう野生の王国状態にしないよう
治安を維持する立場にある人 が、クロヒョウや熊に
襲われた被害者に向かって、襲われる場所にいるのが悪い と述べてから、猛獣の飼い主の責任を言及するという出来事が少し前にあったわけです。
こっち方面は取り上げるのが辛いので、この件はスルーしようかと思ってましたが、「熊」発言を見かけたので、思わず。
中国新聞07/10/21付報道より「
藤田知事発言に非難の声 」
米海兵隊岩国基地の隊員4人が女性を集団暴行したとされる事件をめぐり、藤田雄山広島県知事が、広島市中区で20日あった「日本女性会議2007 ひろしま」で(中略、開会セレモニーで)事件に言及し、「朝の3時ごろまで、盛り場でうろうろしている未成年もどうかと思うんでありますけれども、米兵による暴行事件が起きました。誠に遺憾であり、強く抗議したい」と述べた。知事の真意をただす質問が、引き続きあったシンポジウムの会場で出た。大阪府の女性(65)は「被害者に責任を負わせる発言は、人権をさらに侵害している」と憤った。 藤田知事は取材に対し、「真意は、犯罪に遭わないリスク管理について一般論として言及しようとした」と説明した。
…この報道を見る前は、「日本女性会議」の参加者はこれを黙って見逃したのか?!と、思わずそっちで怒っていたものの、少し安心。それにしても、この知事は自分が公然とセカンドレイプしたことに気づかないのか?
っと、
水葉さんの追々記 が素晴らしかったので、強調ごともらってきました。
_______________________________________
somaliさん からのTBで知った、東京・強姦救援センター
「被害をなくすためにできること」 から引用。
※強調は水葉による。 残念ながら「被害にあわない方法などない」というのがセンターの答えです。 ひとつだけはっきりしていることは「被害は男のいるところでだけ起きる」ということ です。となれば、絶対に男には近づかず、自分の存在を男に認識されないようにするということができれば、理論的には被害にあわずにすみます。しかし、そんなことはおよそ不可能です。 女性が被害にあわないためにとして昔からよく言われているのは、夜遅く出歩いてはいけないとか、露出の多い派手な服装はよしたほうがよいなど、挙げてみれば全てが女性への禁止事項です。しかし、被害の起きるのは夜遅くに限ったことではありませんし、服装とは無関係に犯行は行なわれています。つまり仮に女性が、吹聴されている禁止事項を守ったとしても、被害は起き続けます。 なぜ被害が起き続けるのかといえば、女性の行動を規制すれば被害が起きなくなるという考え方そのものが、大きく間違っているからに他なりません。(中略) まず始めに、男は女性に性被害を及ぼしてはならないという、当り前の社会規範を、当り前に築くことです。 「痴漢出没、注意!」の看板をよく見ますが、痴漢は熊ではないのですから、注意を呼びかける先が間違っています。 「痴漢は逮捕、問答無用!」とすれば社会の姿勢もはっきりします。 女性の行動に責任を被せてきたエネルギーを、女性の安全が守られる環境のために社会全体が協力するということに振り向けるなら、少なくとも性犯罪の助長は止められます。
_______________________________________
…やはり、檻にでも閉じこめてマイクロチップを埋めた方がいいのか? 被害が発生するのは加害者が存在するから に他ならないのに、被害者に隙があったのなんのと、そこをまずやり玉に挙げる風潮には、本当にうんざりさせられるけど。。。訴え出られた被害者の勇気に敬意を表します。
通常、猫という生き物が世間様から持たれているイメージは、「しなやかで柔軟な身体や動き、卓越した跳躍力、人間に媚びない野性」といったところではないでしょうか。しかし、何事にも例外はあります。
「しなやかで柔軟な身体」をもち、開きになれる、通常の猫;
ばんにゃい
一方、例外の一例はこんなん。
開けない下半身アップ;
なぜ下半身のアップかと申しますと、撮影者が左腕を持って支えているからです。 でも、猫離れした柔軟性のなさを誇る
(誇って無い無い) ぼっちゃんには、猫離れした美質もあるのです。それは、人間の説得や依頼には一生懸命応じてくれるという卓越した(笑)美質です。
「へそ天の写真撮りたいんだけど」「ね? へそ天、やってくれるよね?」「お願い(はぁと)」 と、いい加減、あほな説得を試みた結果、坊っちゃんは頑張ってくれました。
開きじゃないけどへそ天;
・・・・・ だから、なぜ、そこで両手両足を真上に突き上げて静止する? 数秒後;
背骨の両脇にお肉がついていれば、両手足が開かなくても背中の平らさでバランスが取りやすいのでしょうけど、坊っちゃんは背中もとがっておりまして(笑)。
うーん、じゃ、補助をつけて、もう少し長時間へそ天できるように練習してみる?
訓練中;
いや、だって、お腹をもふりたいし。
補助の座布団がももけているのは、こやつらの仕業です。 異父異母妹になぐさめられる開きになれない猫:
撮影協力のご褒美に喉を掻いてもらった;
そして、余裕ぶっこいて開きになっているお嬢様;
そういうわけで…
「しなやかで柔軟な身体や動き」、、、身体、固いです。最近じゃ、寄る年波もあり後ろ足で耳の後も掻くのに苦労しています。
「卓越した跳躍力」、、、ありません。お嬢様は約2メートルを助走無しで飛び上がりますが、ぼっちゃんは、せいぜい50センチぐらいしか飛び上がれません。
「人間に媚びない野性」、、、さほど媚び媚びはしていませんけど、この様に、お願いすれば一生懸命応じてくれますし、呼べば来ます(一般的な犬ほど一目散に、じゃないけど)。
まぁ、猫もいろいろです。
[ 2007/10/21 13:00 ]
猫便り |
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カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にて10/4-6まで開催された「日本軍『慰安婦』問題解決のための世界大会」(主催=同大会準備委員会)の報道があまり出てなかったけど、朝鮮新報で出ていたのでメモ。
この大会については;
・「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」(2000年、東京)以来の大規模な行事
・アメリカ下院決議後に開かれる国際的行事としては最初のもの。
・アメリカで開催される、この問題の世界規模大会としては初。
・そういえば、日本紙ではちっとも報道してないぞ。
・大会ホームページがあったはずだけど更新情報があまりなくて、、、もごもごもご。URLどこだっけ?
(発見、ここでした) ・英語の報道も少なかったし、時期的に沖縄方向を気をつけてたから、取り上げ忘れていた。
というのが、背景というか経緯というか言い訳でした。
朝鮮新報 2007.10.19より「
米で『慰安婦』問題世界大会 」
(強調は引用者による、以下も同じく) (略) 大会には開催地の米国をはじめ南朝鮮、日本、中国、台湾、フィリピン、オランダ、ドイツなど10余カ国の団体と個人、各国の旧日本軍性奴隷制被害者らが参加した。旧ユーゴとルワンダ国際戦犯法廷のジェンダー犯罪法律顧問を務めたパトリシア・セラーズ氏をはじめ著名な法律家、大学教授、政治家なども参加した。 (中略) 基調報告を行ったアニー・ファレオマバエガ下院議員(米領サモア、民主党)は、「日本軍の残虐行為は決議案の通過などを通じて国際的に広く認識 された。今後は批判だけに止まらず、さらに前進すべきだ」と指摘。
…引用中断。決議案の通過過程を通じて国際的に広く認識されたのは、日本軍の残虐行為だけではなかったような。。。
運動の課題として、「ジュネーブ協定に明示された戦争捕虜人権条項のように、女性を性奴隷にする行為を全面禁止する条項を作るなどの対策が必要」だと述べた。また、「慰安婦」に関する政策は日本軍の最上層部の意志により計画的に実行されたと強調し、日本政府の謝罪と補償を求めた。 5日には各国の研究者や専門家らによるシンポジウムが開かれた。最終日の6日にも、「慰安婦」問題に関して法律家を中心に法的側面から活発な討議が行われた。(中略) 大会では「日本軍『慰安婦』被害者のための人権宣言」が発表された。(中略) 今回の大会は、米ロヨラ・メリーマウント大学の李鍾和、ステラ・オー両教授、アムネスティ・インターナショナルのポール・ホフマン弁護士(ともに大会準備委員会の共同委員長)らが中心となって企画した。各国人権団体の支持、支援を受けて2004年から準備を進めてきた。(中略) 主催者側は、▼日本軍「慰安婦」問題に対する世界的関心の増大、世論形成、▼問題解決のための国際協力強化、研究活動促進、▼米国内での「慰安婦」問題に対する認識改善、▼日本の公式謝罪と法的補償を要求する運動に対する米国市民社会の参与促進などの面で成果があったとしている。(後略)
朝鮮新報 2007.10.19より「
大会に参加して 」
(略) 5日には各国の専門家による、学術的な視点から見た日本軍「慰安婦」問題 のパネルディスカッションが行われた。6日には、法律家たちが法的な視点から「慰安婦」問題に関する見解 を述べ、問題解決のための提起を行った。 大会に参加しながら、運動がアジアだけでなく、世界各地で行われているということを実感できた。日本、南朝鮮、台湾、フィリピンなど生存者がいる国ではもちろん 、被害者がいないドイツでも日本政府に公式謝罪を求める決議案をEU議会に提出しようとする動きがあり 、英国ではアムネスティ・インターナショナルという著名なNGOが中心 となっている。11月には欧州各国の団体が集まり、運動を地域全体でより強く推し進めていくための会議 を計画しているという。また、カナダやオーストラリア、オランダでも女性を中心に地道な草の根運動を続けているということだった。 参加者たちは、「慰安婦」問題に関して日本政府に「明確かつ曖昧でない形で歴史的責任を正式に認め、公式に謝罪する」ことを要求した「121決議案」が7月末に米下院本会議で通過したのに続き、他の国でも同様の決議案を議会で採択させなければならないと、異口同音に話していた。(中略) 「121決議案」は、90年代初頭から地道に続けられてきた問題解決のための運動に大きな希望を与えたといえるだろう。 今回の決議案通過に多大な寄与をしたワシントン挺身隊問題協議会の徐玉子会長は、決議案通過の要因について、▼これまでアジアだけの問題として認識されてきた日本軍「慰安婦」問題を米国内で世界的な人権問題 として認識させたこと、▼世界の市民団体が地道な草の根運動を続けてきたこと、▼安倍前首相が軍による強制性を否定 したり、日本の政治家や学者、ジャーナリストたちが米紙ワシントン・ポストに「強制性はなかった、慰安婦は公娼だった」という内容の広告を出したり したことで世論の関心が「慰安婦」問題に集中し、日本の姿勢に怒りを感じた人びとが増えた結果、運動が盛り上がった ことにあると話していた。(後略)
…「日本軍『慰安婦』被害者のための人権宣言」が見たい。
ので、後で"
The World Conference on Japanese Military Sexual Slavery "で探さなきゃ
。
(「物申す小市民」氏より、レスポンスいただきましたので追記しました @07/10/21 11:00) アニカさんのブログ「
ポジティブで行こう 」のエントリー「
よくある反論~沖縄集団自決、『軍の強制』削除について 」に寄せられた「物申す小市民」氏による2007/10/17 10:43のコメントが、大変興味深かったのでもらってきました。
(改行が妙に多いので、収録にあたって適宜改行を略しています、記号の字化けは無修正です) 笑止 ⑨での貴方の主張にある、《多くの人》が集会に参加とあるが、あの集会の参加者に沖縄の人が何人いるかな? 全国から動員された特定思想の人です 沖縄県民にすり替えですか? 被害者遺族証言? 地元紙が中心になった反戦戦争被害者の証言特集からの引用でしょ 反戦の立場の新聞に勇ましい話等の証言は掲載されませんからね 何も沖縄の人が皆、自決を強制されたと証言している訳では無い 貴方達の最大の欠点は、自分達の意見に沿う証言や資料のみを取り上げている事 南京大虐殺なんか問題外 また被災地住民の証言ですか? あの事件?程、捏造に溢れた物は無い 南京攻略戦を知らない人の戯言 住民証言も良いが、戦争に興味は無いでしょうが一度、南京攻略戦について調べてみては?
…近頃の立ち回り先では滅多にみないほど、思い切りのいい無かった論でした。
とりあえず、県民大会参加者が「全国から動員された特定思想の人」との根拠と、「南京大虐殺なんか問題外」「あの事件?程、捏造に溢れた物は無い」って、具体的にどういう事か教えて、んで、どういう本を読んでそう考えたのか教えて、ってお願いしてきました。
でも、すでにアニカさんがびしばし反論済みだったから、教えてもらえないかしらん。
以下、追記;
私の質問、書き込んだ原文のまま:
碧猫 at 2007/10/18 01:49 すみません、横レス失礼します。 >物申す小市民さん 大変、思い切りのいい御意見ですので良かったら、 県民大会参加者が「全国から動員された特定思想の人」と断言なさっている根拠と、「南京大虐殺なんか問題外」「あの事件?程、捏造に溢れた物は無い」とのご見解は具体的には南京事件のどのような点に於いてどのような捏造がなされているとお考えなのか、またそういうご見解を得るにあたって参考にされた書籍などをご教授いただけませんか。
上述の質問に対し、 2007/10/18 13:07に「あほ猫」氏より、
横失礼 ≫碧猫さん その前に貴方が南京虐殺の私見を述べるべきじゃないかな? さて虐殺された人数は何人でしょうね。
の文章からはじめる長い横レスを頂き、「物申す小市民」氏が次に入れた2007/10/18 14:45ー49のレスポンスには私のお訊ねしたことには言及がなかったので、2007/10/18 17:33に
>あほ猫 様 私が私見を述べるべきとご指摘の「虐殺された人数は何人」という論点は、そもそも「物申す小市民」氏も何ら言及していない論点ですので、貴殿がその指摘を何の為になさっているのか解りかねます。私がここで何ら言及していないことに反論されいるご様子ですが、まったくもって首をかしげるばかりです。対話のとば口にも立てないようですので、以降の応答は遠慮させていただきます事をご了承下さい。 >物申す小市民 様 貴殿の、その御見解を得るにあたって参考にされた資料などをご教授いただけない様子なのを、大変残念に思いました。
と、コメントを残して引き上げました。
すると、その後、「物申す小市民」氏より以下のアドバイスを頂きました。
碧猫さん 資料や著作本は自分でお探し下さい 人に勧められた物に頼るのは危険です この手の話題は特に様々な思想が混入されてます 一番良いのは、思いっ切り意見の違う資料や意見を見聞し、時代・社会背景と合わせて考える事です 大事な事は説得される事より納得する事です
既に引き上げる意思表示をブログ主であるアニカさんに伝えた後ですので、これに対しレスポンスする気になれないながら、こちらでこっそり感謝の意を表したいと思います。私のお訊ねしたことに対するお答えではありませんでしたが、アドバイス自体はありがとうございました。
…でも、自分で資料や著作本にあたった結果として、私は「南京事件が捏造に溢れた物である」という結論は下してはいないのですけど。っつか、だから、この方が南京事件のどの点を捏造だと主張していたのか、謎のままでした。。。
MSN産経ニュース2007.10.17 11:44付より「
沖縄県民大会参加者「約1万8000人」 自民歴史教育議連 」と題された
記事をgegengaさんがご紹介 で、、、あまりにあまりだったので、うちでも展示することに。ちなみに『このニュースのトピックス:論争「朝日vs産経」』と明記してあるんですけど…(^^; あくまで、朝日の主催者発表11万人に対抗する記事なのでしょうか?
自民党の「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」(会長・中山成彬元文部科学相)は17日、沖縄戦の「集団自決」をめぐる高校日本史教科書検定の見直しを求める動きについて党本部で協議した。その結果、検定制度の堅持を近く政府に申し入れるとともに、「議員の会」に沖縄戦検証のための小委員会を立ち上げ、史実の調査を開始することを決めた。
引用中断。
…歴史議連で沖縄戦検証の小委員会を立ち上げ、史実の調査?(絶句)
それよりも
今年6月29日に、歴史議連で「検証・整理した慰安婦問題に関する事実関係を訴え」る、アメリカ下院宛の「従軍慰安婦問題に関する決議案に反論する声明」が提出予定との報道 がでて、一体何時どんな反論声明が出るか思いっきり楽しみに待っていたのに提出されたとの報道がでていないのですが、あれはどうなったのでしょうか。そっちが先決じゃないですか。やると言ったっきりほったくるのは良くないと思います。
また、会長の
中川成彬氏は9/27時点に、沖縄タイムスの記者に対し (略)沖縄については私は何度も足を運んでいる場所で、このまま放っておけない思いがあった。沖縄戦をよく知っている仲村正治、嘉数知賢の両衆院議員らに声を掛け、文科省に検定の経緯を説明させた
と語り、「『集団自決』に関する検定後の記述をどう受け止めるか。」の質問に対し
日本の検定制度は中国や韓国など外に弱く、沖縄など内に強い。私は委員会で文科省の担当官に『沖縄県民という国内の人への思いやりがないじゃないか』と相当、怒った。(略)
とお答えになっていたものですが、あの頃と心境が変化なさっているのでしょうか?
また、検定撤回を求めた沖縄県民大会の参加者数(主催者発表11万人)が、実際には約1万8000人だったとする調査結果も報告された。 沖縄県民大会の参加者数の調査は、都内の警備会社が、9月30日付「琉球新報」掲載の航空写真を拡大し、1人ずつ数え上げたもの。その結果、参加者は視認可能部分で1万8179人、建物や木陰に隠れている人数を推定しても1万9000~2万人に過ぎないことが判明した。
…うわぁ、一の位まで、数えてるよ。
いや、だから、県民大会参加者=航空写真撮影時に会場内にいた人数という前提に疑問はもたないのか、と。。。
参加者数をめぐっては日本会議熊本が、同様に琉球新報の写真をもとに1万3037人だったとする調査をまとめている。
…はぁ、日本会議熊本、ですか。で、「同様に琉球新報の写真をもとに」と記述するからには同じ写真を使っているようですが、5142人も誤差があるんですね。
また、沖縄県警は4万人程度との見解を示しており、主催者発表の11万人という数字が誇大である可能性がさらに高まったといえる。
あのう、産経新聞さんってば
10/6日の報道では 沖縄県警は、参加者の概数を把握しているが、「警察活動の必要な範囲で実態把握を行っているが、発表する必要はない」(警備部)として、公式発表を控えている。
としつつ、匿名希望の県警幹部が4万人程度と発言したと報じたわけですが。。。公式発表が控えられている数字を「沖縄県警の見解」としてしまうことに問題を感じない報道機関の感覚ってすごいですね。
なお、歴史議連では『議論の中心メンバーによるこの日の会合では、教科書記述の見直しについて「政治介入は避けるべきだ」との意見が相次いだ』模様。
以下、追記。
東京新聞2007年10月17日 12時29分付より「
軍の命令、強制あった 集団自決で中山元文科相 」
中山成彬元文部科学相が、歴史議連の役員会後(17日午前)に記者団に語ったところによると、
(略)「軍の命令、強制は当然あったと思う。沖縄戦について、国会議員も国民もあまりに知らなさ過ぎる」と述べ、記述回復を図る動きに理解を示した 。 役員会では、集団自決に関する検証小委員会(萩生田光一委員長)を設置、今月中に初会合を開き、生存者や研究者を招いて聞き取りを進めることを決めた。 同時に、教科書検定制度は堅持すべきとの立場を確認、近く首相官邸や文科省に申し入れを行うことを決めた。
(以上、強調は引用者による) ???
…産経報道では、
議論の中心メンバーによるこの日の会合では、教科書記述の見直しについて「政治介入は避けるべきだ」との意見が相次いだ。
そうなんですが。。。
理解を示す旨は言明しておく、でも実際に行動はしないって事でよろしいでしょうか
?
MSN産経ニュース2007.10.15 22:27付「
検定撤回は将来禍根 米軍施政下「沖縄戦の真実」封印 」と題された阿比留瑠比記者・小田博士記者による記事がとんでもないと、
ni0615さんからお知らせいただいて 、一読してみた。即、脱力した。
出だしが、こう、
高校日本史教科書の沖縄戦集団自決に関する記述で、「日本軍に強いられた」と書いた教科書に検定意見がつき修正された問題は、沖縄県側の大きな反発を招き、政府を揺さぶっている。15日も、沖縄県の「教科書検定意見撤回を求める県民大会」実行委員長を務める仲里利信県議会議長が、大野松茂官房副長官を首相官邸に訪ね、記述の回復を要請した。だが、検定は近年明らかになった事実や新証言をもとに「軍が命令したかどうかは明らかといえない」と指摘したにすぎず、軍関与は否定していない。県側が過敏ともいえる反応を示したのはなぜか、背景と事情を探った。
…いまだにこんな事、書いてるよ。。。
「
近年明らかになった事実や新証言をもとに 」の部分。
その根拠とされた
書籍;『沖縄戦と民衆』の著者である林博史氏が自サイトにあげている記事 を抜粋引用する。
(強調は引用者による、以下も同じく) (略) 複数の教科書執筆者の話によると、この席で文科省の調査官は、「最新の成果といっていい林博史先生の『沖縄戦と民衆』を見ても、軍の命令があったというような記述はない」などを私の著書『沖縄戦と民衆』を例に挙げて、日本軍の強制を削除させる根拠にした という。執筆者たちは結局、その場で検定意見を受け入れざるを得なかった。そこであくまで拒否すれば検定不合格となり、教科書作成のそれまでの努力がふいになるからである。ある執筆者は帰宅後、私のその著書を取り出してみたところ、「いずれも日本軍の強制と誘導が大きな役割を果たしており」「日本軍の存在が決定的な役割を果たしている」という結論であることを確認し、「無念」の思いにとらわれた と語っている。(中略)「「集団自決」は文字どおりの「自決」ではなく、日本軍による強制と誘導によるもの であることは、「集団自決」が起こらなかったところと比較したとき、いっそう明確になる」と断言しているのである。 渡嘉敷島や座間味島については、この間、新しい証言が次々に出てきており、私の著書の記述を書き改めなければならないと痛感しているが、しかし日本軍の強制と誘導が「集団自決」を引き起こしたことは、それまでに明らかにされていた証言などからも明白であり、私の著書のみならず沖縄戦に関するすべての研究が同じ結論に達していた ものだった。
(『沖縄タイムス』2007年10月6日7日「教科書検定への異議 文科省の意見撤回を」初出)
…産経記者の嘘つき。
ちなみに、林先生が
トップページには、以下のような文章を載せてらっしゃってて、印象深かったのでご紹介 ;
(略)県民大会に連帯するプレ集会@首都圏が27日に開かれ、私もそこで少し話をしました。その内容を報道した記事を紹介(引用者注;この紹介記事はリンク先にてどうぞ) します。「朝日新聞」などはまったく無視したようですが。「琉球新報」は見出しに私の名前を挙げています。「不快感」というレベルではなく、「激怒」 と書いてもらってもよかったのですが。
『
「軍が命令したかどうかは明らかといえない」と指摘したにすぎず 』の部分。
沖縄タイムス連載「消される事実・教科書検定と沖縄戦」「
あいまいな根拠(6月17日朝刊総合1面) 」の冒頭部分より、
「軍からの強制力が働いたと受け止められる記述 は困る」。二〇〇六年十二月、東京・丸の内の文部科学省の会議室。文科省職員の教科書調査官が口を開いた。向かいには、呼び出しを受けた高校の日本史教科書の執筆者と教科書会社の編集者ら数人がいた。
…教科書調査官は「広義の強制」記述も阻止したいと、相手に受け取らせる発言をしている。
惨型記事はツッコミどころ満載なので、後はここでも。
また、泣き声で米軍に見つからないよう、「日本軍により幼児が殺された」とする教科書記述にも異説がある。 匿名を条件に取材に応じたある地方議員は「老人会でのひそひそ話に耳を疑ったことがある。子供が軍命令で殺されたとして遺族年金をもらっている人について『あの人、本当は自分で殺したんだよね』と話し合っていた」と語る。
…まず肝心な点をまた、林先生の文章をお借りして指摘する。
(略) 「つくる会」や文科省のやり方は、全体的な状況を一切捨象して、当日、直接の軍命令があったかどうかだけ に争点を絞り、そこを否定することによって、皇軍の名誉回復、さらには沖縄戦における日本軍の加害行為、沖縄戦自体が沖縄住民を犠牲にするものだったことを否定しようとするものである。こうした方法は、南京事件でも「慰安婦」問題でもとられている常套手段である。(後略)
(
『歴史学研究』2007年9月号 『沖縄戦「集団自決」への教科書検定』初出 、この文章は経緯が大変わかりやすくまとまっているので、是非全文をどうぞ)
という訳で、一例がたとえそうであったところで、沖縄戦全体の強制集団自決を否定できないのだが、一応この文章を引用しておく。
沖縄タイムス2007年9月23日朝刊1面より「
『集団自決』直後を記録 米軍の公文書発見 」より、
慶良間諸島の「集団自決(強制集団死)」直後の状況を記録した文書を、林博史・関東学院大学教授が二十二日までに、米国立公文書館で発見した。(中略)文書は慶良間諸島に上陸した米軍の作戦報告や部隊日誌など九ページ。(中略)慶留間島を攻撃した米軍の野砲第三〇四大隊部隊の日誌では、一九四五年三月二十六日午後十二時半に上陸完了、午後四時から民間人を収容し始めた。午後五時に「幾人かの民間人は自決した」と「集団自決」を記録。「彼らは、アメリカ軍が彼らの妻や娘たちをもてあそび、男たちに拷問を加えることを恐れていた」と、恐怖が刷り込まれていたことを記している。 翌二十七日午後三時には、十二人が「集団自決」したガマで救助された二歳ぐらいの女児の記述がある。「女性や子どもたちはひもで首を絞められ、一人の年とった男はできそこないのやりの上に倒れることによってハラキリを行った(中略)子どもは首を絞められていたが、まだ生きていた。大隊の軍医が、その子の首のひもで作られたひどい火傷を治療した」(後略)
…ガマに隠れている時に、遺族年金をもらうために身内である二歳の子の首を絞めるとでも思うのか?
で、証言と公文書と、どっちに重きを置く価値観でいらっしゃいましたっけ?
おまけ、本日拾った経緯;
沖縄タイムス2007年10月16日(火) 夕刊1面 より「
『要請を実現したい』/細田幹事長代理前向き 」より、
自民党の細田博之幹事長代理(元官房長官)は十六日午前、沖縄戦「集団自決(強制集団死)」への日本軍の強制を削除した高校歴史教科書の検定問題への対応について、「本道に戻したい。(県民大会実行委員会の)要請内容を実現したいと思っている」と述べ、検定意見撤回や記述の回復に積極的に取り組む考えを示した。(後略)
琉球新報10/16 16:03より「
教科書検定問題 全国婦人協が決議 」「全国47都道府県の婦人会で組織し、会員数は約350万人」という、全国地域婦人団体連絡協議会が「第55回全国地域婦人団体研究大会」最終日に「悲惨な沖縄戦における真実がゆがめられることのないよう、関係機関に要請していく」などの文言を盛り込んだ大会宣言決議案を満場一致で採択したとのこと。
琉球新報10/16 16:02より「
『集団自決』検定 小沢氏、国会決議を指示 」
(略) 要請団との面会を前に、党内で事前協議した際、小沢代表は国会決議に言及。川内議員に「政府、文科省と闘うように。(意見が割れている)党内を説得してまとめてこい」と指示した。川内議員は、検定問題では民主党の決議文案を作成するなど、党内で中心的役割を担っている。(中略)民主党内の一部議員が「政治介入すべきでない」と反対したり、同党の西岡武夫参院議運委員長が「全会一致が望ましい」と否定的な発言をするなど、議論は棚上げの状況にある。(中略)小沢代表はその後、県民大会実行委員会メンバーと面会。要請書を手渡した仲里利信委員長(県議会議長)らに対し、「文科省は教科用図書検定調査審議会を隠れみのにしている。軍の関与があったことは明らかだ。歴史の事実がねじ曲げられた」と政府の姿勢を批判。「おかしな検定であるという認識は、党内で一致している。政府、文科省と闘っていく」と述べた。
…今度はへたれないで頑張ってください。
琉球新報10/16 16:04より「
仲井真知事 九州知事会に決議案提出へ 」
(略) 仲井真弘多知事は18日に那覇市内で開催される九州地方知事会(会長・金子原二郎長崎県知事)に、県の教科書検定に関する要望に真摯(しんし)に対応するよう国に求める決議案を提案することを16日までに決めた。同案は全会一致で可決される見込み。(後略)
なお、
沖縄戦時下、日本軍の軍命・強制・誘導で起きた「集団自決」。生き残った人たち、命を語る言葉に耳を傾ける。
の沖縄タイムスの連載『命語い(ぬちがたい)』こちらから 。あるいは、生存者の証言録が読める
連載『教科書改ざん ただす』はこちら から。これを読んで、産経記事のような文章を書ける人がいるのだろう
か …
通常、私が朝起きて一番最初にすることは猫たちのご飯供給で、帰宅して最初にやることも猫たちのご飯供給だ
(一般に下僕と呼ばれる生活ですね) 。
しかし、日曜日だけは例外だ。
仮面ライダー電王が終わるまで、ご飯はお預けなのである
(堂々と主張する事かどうか…) 。
他家にはご飯を早く出せと大騒ぎをする猫もいると聞くが、うちのニャンズはそういうことはしないで、私が起き出すまで黙って待っている。おそらくは、やっても無駄であることを悟っているからだろう。
ただし、黙ってはいるが温和しく耐えているわけではない。こんな顔をして睨んでいる。
早よ起きんかい 視線がイタヒ 日曜日の場合、PCを稼働させながらテレビをつけていることも多いので、こうなる
手前の黒いのがMacBookのモニタの上辺。。。って、どんな体勢でMacBookで遊んでいるのかは追求しないでください。 あ、それから、向かって左の眼で目立っているのは、うちに来る前に角膜炎から外傷を起こした古傷です。 さて、仮面ライダーの視聴も終わり、猫たちのご飯も終了。
…しかし、この日曜日に限っては、ご飯の後も同じような態度を続ける。
んー? 何か要求があるの?
寄る年波から(笑)「ご飯まだもらってません」攻撃もあり得るとは思うが、どうもそういう感じでもない。しばらく考える。そして思い当たった。もしかして、寒い?
そういえば、そろそろ炬燵シーズンだ。ちょっと早い気はするけど、とりあえず出してみてこれが要求したいことだったかを訊いてみればいいか。
というわけでコタツを出しにかかる。しかし、こういう時に坊っちゃんは手伝いたい気がするのか足元をうろうろしてくれる。そして踏んずけてしまう事もしばしば。だから、邪魔にならないようにキャットタワーの最上段に乗せた。
何すんねん わー、いきなり機嫌の悪い顔。ちなみに、なぜ「邪魔にならないようにキャットタワーの最上段に乗せ」るのかの理由は、彼は猫にあるまじき事にこの高さから自力で降りられないのです(爆)。
機嫌の悪い顔なのはなんででしょうねぇ? いつもならここに乗せただけでは機嫌悪くならないのに。邪魔にされたと思ったかな。
めっちゃ、気ぃ悪いんやけど 普通の猫なら、高いところから人間を見下ろすと得意そうな顔になるもんなんだけどねー。
で、そうこうするうちに、炬燵の設置完了。
機嫌バリバリ悪い顔の坊っちゃんを抱き下ろし、コタツの中に放り込む。コタツ設置作業中は、どこかに隠れていたお嬢ちゃんもそそくさとコタツに入っていく。そして、そのまますっかり静かになった。
どうやらやっぱり坊っちゃんの要求は「コタツ出さんかい」だったようだ。でも、それはいいんだけど、せっかく人間が家にいるというのに二匹でコタツに籠もってしまった。
そこで、しばらくしてから、コタツの中を撮影してみた。
ぼっちゃん、さっきと別猫みたいな表情になってるけど そういうわけで、我が家は猫たちの熱いリクエストに応じて、早々とコタツを設置したのでした。
実は先々週の日曜日の話です。って、9月だったんですけど(爆)。
…今回は珍しく、坊っちゃんが主役の猫エントリーでした。
2007年10月14日付の「しんぶん赤旗」で「
立川ビラ弾圧事件 市民黙らせたい 警察と陸自思惑が一致 情報保全隊が積極関与 」という報道が目についた。
報道の概略には
警察の依頼で被害届の提出を調整、ビラ投かん者の面割りに協力―。自衛隊の立川宿舎(東京都立川市)にビラを配った市民団体メンバーが逮捕された立川ビラ弾圧事件の重要な局面には、自衛隊の情報保全隊の姿がありました。本紙が十二日付で報じた同隊内部文書(陸上自衛隊東部方面情報保全隊作成)からは、弾圧事件における同隊と警察の共謀関係、同隊が市民団体に対して行った執ような監視・情報収集活動の実態が浮かび上がります。
とある。
はぁ?と思って先行記事を探すと、10/12付の「
自衛隊が警察と共謀 立川ビラ弾圧事件 2カ月前から逮捕仕組む 本紙が内部文書入手 依頼・調整、現場下見も 」を受けての詳細記事らしい。
12日付の報道にでている内部文書とかは、写真を見るにOCRかスライドの打ち出しっぽい書類で、
(略) 本紙が自衛隊関係者から入手したのは、陸上自衛隊東部方面情報保全隊が作成した「立川自衛隊監視テント村構成員の逮捕」と題するA4判十七枚の文書。同文書には、情報保全隊と警視庁立川署が、市民団体メンバーを逮捕するために相談・調整を行った様子など、当事者しか知りえない情報が記されていました。
だそうな。
14日付の記事では、この情報を含めた「立川ビラ弾圧事件の経過」が説明してあり、
2003年 10月12日 市民団体メンバーが自衛隊の立川宿舎へ月1回のビラ投かんを開始 12月13日 市民団体メンバーが立川宿舎にビラ投かん 17日 警視庁立川署が陸上自衛隊立川駐屯地、東立川駐屯地に対してビラ投かん者の現行犯逮捕のため協力を依頼。ビラ投かんを目撃した際の110番通報と被害届提出を求める 19日 空自宿舎管理者が依頼文書を入居者に配布し、ビラ投かん者を目撃した際の110番通報、連絡を求める 22日 陸自、空自の宿舎管理者が、13日のビラ投かんに対し被害届を提出 24日 陸自東部方面情報保全隊立川派遣隊などの立会いのもと、立川署員8人が立川宿舎のフェンスや集中郵便受けなどを「実況見分」 26日 陸自宿舎管理者が「宿舎便り」を入居者に配布し、ビラ投かん者を目撃した際の110番通報、連絡を求める 2004年 1月17日 市民団体メンバー3人が立川宿舎にビラ投かん。自衛官3人が目撃 22日 立川署が情報保全隊立川派遣隊に、被害届の提出、実況見分の立会い、ビラ投かん者の面割りについて調整依頼 23日 陸自、空自の宿舎管理者が2度目の被害届を提出 2月22日 市民団体メンバーが立川宿舎にビラ投かん 27日 立川署が住居侵入の容疑で、市民団体の事務所やメンバー宅など6カ所を捜索。メンバー3人を逮捕 ※太字部分は今回、新たに陸自東部方面情報保全隊の内部文書で明らかになったもの
だとか。
今のところ、検索してもしんぶん赤旗にしか出てない情報のようだ。
…他社による続報と、共産党の国会での追及を待ちたい。
忘れないように、メモがてらエントリーにあげておこう。誰か詳細情報キャッチしたら、エントリー書いてトラックバック下さいませ(<人頼みかよっ)。
参考;
「しんぶん赤旗」自衛隊による違憲・違法の国民監視活動を告発する
頭がハムタロスレベル なのがばれて、
水葉団長から、食い意地テロ実行 の指令が下ってしまった。
別件のも準備中だったけど、じゃ、まずはディナーをご紹介しておきましょう。
お嬢様のディナー、準備中。
本日のメインメニューは手羽先の指先です。
…あ、誰か手がグーになってます? 前にコメントで触れたことがあったけど、うちのにゃんずのご飯は基本的に手作りにするようにしています。もちろん、ドライフード(以下、カリカリ)は便利だし、うちでも私の出張中などは利用するんですけど。なぜに手作り食かってのはかなり辛気くさい話なんで、白字で隠しておきます。
そもそもは、ぼっちゃんが体質虚弱ネコなんです、実は。うちの子になって以来、お腹は緩いか硬すぎるかの両極端だわ(緩いときには血液やら粘液混じり) 、肝臓の血液検査をかけるとGPTが300オーバー;GOTは100オーバーが普通(ネコでも、この辺の正常値は人と大差ありませんってったら、この値がどれほど非常識かご理解いただけるかと) 。季節の変わり目はリバースしまくり(毛玉なし) 。だからずっとヒルズの処方食(注;嗜好性は超悪い) 生活だったので、美食に慣らすまいとて、ずっとカリカリ食でやってきたものの。 3年ほど前にとても深刻な健康状態に陥らせてしまい、10日あまり口からものを一切食べられない状態になってしまいました。そこから奇跡の復活を遂げた時に、彼の好物をたんまりあげて早く元気になってもらおうと思ったのに。。。彼の知る「美味いもの」ってモンプチの舌平目&エビ味しかないというトホホな状態だったのです。そこで、回復後にもうちょっと好物を増やしてあげたいと思ったのが、まず第一点。それに、カリカリが切れた時にコンビニに買いに走るのにかねがね不条理感を感じてたやらで、手作り食というより、人の食べ物を流用する事にまずは興味を持ちました。んで、犬や猫の手作り食に関するネット情報に接することになって、そうこうするうちにちびニャンをお迎えし、どうせならこの子は最初から手作り食メインにしようと考えたわけです。 手作り食って、、、ちゃんと猫の栄養要求を満たしているのだろうか?と、心配になってためらう人も多いだろうと思います。私も最初はそう思ってたんですけど、犬猫の手作り食に関する著作を多数出版している須崎獣医師による以下の言葉が、至言だと思ったんですね。
原典に当たっている訳じゃないけど、こんな感じの文章だったかな。
人間だって(健康上に問題を感じていない人の場合)人間の栄養要求がどうだと毎食計算して作って食べている訳じゃない。犬や猫だって、最低限これはダメとかここは押さえるとかの原則さえ把握していれば、細かく気にしなくて大丈夫。もちろん気になるタイプの人は、しっかり作られたカリカリや猫缶をあげればいいだけの話。
そういう訳でやってみることにして、うちのお嬢様に毎食、大雑把な性格のお世話係が適当に作ったご飯を食べてもらって様子を見ることにしたのです。
すると、体質虚弱猫のぼっちゃん
(フル手作り食は受け付けないのでモンプチ缶と手作り食のミックス) の体調はすこぶるよくなったし
(血液検査結果は相変わらずだけど、消化器官系は顕著に) 、嬢ちゃんは絶好調。
何より助かるのは、体重管理が非常にやりやすいのですね。というのは、カリカリ食だと水分含量が少ないので、ちょっと食べたぐらいじゃなかなか満腹感を味わえない。でも、手作り食だと当然水分たっぷりだから、同じ容量を食べてもこっちの方がカロリー控えめ。しかも、食事の中身で調整可能。
うちの場合、特に、ちびにゃんお迎え当初は、成長期で路上生活上がりのお嬢は自分の割り当て分を速効食べ終わって、お兄ちゃんのご飯皿に頭をつっこみに行くもんだから、、、そういう時には
(保護者に似て) 性格が温厚なぼっちゃんが、お嬢ちゃんにすぐご飯をゆずってしまうという困った事情がありまして。仕方ないので、ちびニャンのご飯はご飯容器の縁までスープ(というかダシというかとにかく水分)で満たし「水分全部飲み終わらないと固形物食べれないぞ」作戦に出て、ますます、摂取カロリーを落として満腹感を得られるようにしてみたのです(水腹とも言う)。ついでに、手作り食には、こんにゃくやキノコ類までたっぷり含まれるという念の入れよう(笑)。
おかげでちびにゃんは、他の多くの子と同じように、避妊手術後の一時期に太りはじめたものの、無事にコントロールに成功しているのです。掴めるような腹肉はございませんぜ。水分摂取量が多い分、トイレ掃除の手間は多い目になりますが、これも、尿結石のリスクを減らせると思えばお安い御用。
どうです、
そこのメタボリック症候群かもと噂の王子様 ? これって一度ご紹介したかった情報なんですが。去年、某猫系画像掲示板でこの作戦をご紹介したところ、猫さんの減量に成功したと報告してもらったこともありますよん。
能書きはええから、飯まだか? でた、妖怪「飯マダカ」 さっきから待ってんねんけど。 今やってるし 待ち切れん! きゃー、怖い顔 ご飯の完成図。 米・カボチャ・イモ類・レバー・こんにゃく・キノコ等をまとめて炊いてミキサーにかけたペーストは、作り置きで冷凍。これを一回分ずつレンジで温めて、肉類と混ぜるのがお嬢様のお食事。肉類は、すなずり・卵もつ・各種のミンチ・冷凍ワカサギ・小アジなど、その時々でいろいろを一口サイズに切ってあえます。手羽先の指先は、人間が手羽先を食べた時には、、、この指先って人間的には食べにくいので、お嬢様が食べてくれるので助かります(笑)。ちなみに、これぐらいの骨はうちの子は慣れているので全然大丈夫(もちろん、生でないと鶏骨はあげない)。
ちょうど3kgクラスのお嬢様の場合、だいたい、一回量は大匙中盛り程度のこれぐらい。痩せてくるなら調整するつもりではあっても、痩せてこないし太ってもこないからこれぐらいが適量の様子ですね。
そしてあげると、
今日も美味しく食べてくれました。
お嬢様は鶏関係と魚関係がお好みです。豚は微妙、牛はもっと微妙だそうです。
…えーっと、
食い意地テロ エントリーのつもりだったんですが、どっちかというと、愛らしテロかな?
参考書籍&サイト;
・書籍;
ネコの食事百科 (カラー版ネコ百科シリーズ) 、ネコ百科シリーズ編集部 (編集), 宮田 勝重 (監修)
カリカリ食メインに人間食を補助に与える場合を想定した参考書。基礎知識が網羅的に得られると思います。巻末のQ&Aが爆笑もの。
・書籍;
ナチュラル派のためのネコに手づくりごはん 、須崎 恭彦 (著)
猫への手作り食の基本的な発想を得るための好著かと。
・書籍;
かんたんで経済的!愛犬のための手作り健康食 、須崎 恭彦 (著)
須崎氏の、手作り食に関する著作としてはこれが最初のもの(の筈)。猫の手作り食本発売前によく参考にしてました。
・サイト;
須崎動物病院 積極的に手作り食の著作を発行している須崎氏のサイト。メルマガ・ブログも参考にさせてもらってます。通販が多くなってきたのが微妙に心配と思っていたら、、、この度覗いてみて、さらに心配な記述がありますが(^^; 自然派とかメンタルとかに言及していると、こっち方面の記述が増えちゃうのかしらん。まぁ、参考にする人が、それぞれに情報を吟味して参考にすればいいだけの話でしょう。
さっき時事通信のヘッドラインで見かけて気を惹かれたので、詳細情報を検索・発見。
日経プレスリリース07/9/28付より「
タカラトミー、音楽でダンスするカメ型ペットロボット「リズムビッツ」を発売 」
(略) 「リズムビッツ」 は、音の高低を聞き分けて、高音だと前方へトコトコ、低音だと後方へトコトコ、お尻をふりながらかわいくダンスをするカメ型ペットロボットです。キャンディの味をイメージしたネーミングで、「メロかめ(緑)」、「モモかめ(ピンク)」、「シュワかめ(青)」、「オレかめ(オレンジ)」、「パイかめ(黄)」、「チェリかめ(赤)」 の6種類。別売りの「ぷちっ!ハッピービッツ」(全12種/399円)を購入する と、甲羅を着せ替えることができ、その日の気分でオリジナルコーディネートすることができます。レコード盤の形をした赤外線コントローラと、「リズムビッツ」本体がセットになっており、コントローラが音をキャッチして高音・低音を解析、赤外線に変換し「リズムビッツ」に信号を送信することにより踊り始めます。早く動くHiスピードと、ゆっくり動くLowスピードの2スピードで楽しむことができ、Lowスピードの時は「リズムビッツ」を立たせて踊らせる事もできます。
2005年6月発売の、カメ型ロボット「ウォーキービッツ」のキャラクター商品なんだとか。
(略) オーディオ、TV、携帯電話、PCなど、音が流れるものなら何でも、それに合わせてダンスを披露してくれます。聴かせる音楽によって動きのパターンが変化し、どんな動きをするのか予測がつかないため、色々聞かせてお気に入りのダンスナンバーをセレクトするのも楽しみ方のひとつです。声にも反応し、呼ぶとトコトコ応えてくれます。高い声で呼びかけたり、口笛を吹いたりすると近寄ってきて、低い声で怒ると後ずさりする、本当のペットみたいなリアクションが楽しめます。
本物の猫の方が私は好きだけど、亀付き・・・こほん、もとい、亀好きのgegenga師匠や、ファンシーグッズ好きのDoXさんにうけそうだから思わずもってきた。
少なくとも、これよりはずっといいな。 ところで、なんで、あおが「シュワかめ」なんだ? 微妙に不吉な予感がするんだけど。 その他;
2007/10/12-09:54 音に合わせて歩くカメ型ロボット @時事通信
タカラトミー、音楽に合わせてダンスするカメ型ロボット 「最も優れた発明品」に選ばれたカメロボットに新シリーズ――音に反応してダンス
(あまり関係ないような、ある意味関係あるような、意味不明の追記有り@071013)
いろいろ拾ってしまって、FireFoxの動きが鈍くなるぐらいタブが開いているし、かといってそのまま閉じるのももったいないので保存したくなるしで大変。
で、本日拾ったこれにちょっと驚きました。
中国新聞07/10/12付報道より「
検定意見の撤回を要請 出版労連が文科相に 」
(略) 沖縄戦の集団自決をめぐる教科書検定問題で、教科書会社などの労働組合が加盟する出版労連は十二日、集団自決に日本軍の強制があったとする記述を削除させた検定意見の撤回を求める渡海紀三朗文部科学相あての要請書を文科省に提出した。 これに先立ち、出版労連は「集団自決が日本軍の命令・強制・誘導で起こされたことは疑いようのない事実。今回のような政治的検定は容認できず、沖縄戦の真実をゆがめてはならない」との特別決議を採択した。 出版労連は検定意見に基づいて記述を修正した教科書会社が、訂正申請する姿勢を示していることに対し「訂正申請では検定意見を付けた文科省の責任が不問 となる。元の記述に戻る保証もなく、撤回が筋 」と主張。(後略)
記述の修正申請にとりかかっている(教科書会社が、記述修正手続きについて文科省に問い合わせを入れているとの報道有り)教科書会社五社に「拙速な訂正申請をしないでほしい」と申し入れる(予定含む)とかで、文科省にも「今回の問題は教科書検定審議会の不透明さにも問題がある」として今後の制度の改善を求めていく方針とか。
地方議会でも、
「
「集団自決」教科書記述復活を 福岡県議会が意見書 」@2007/10/11付 西日本新聞朝刊
(略)福岡県議会は10日の9月定例会最終本会議で、「日本軍による関与なしに起こり得なかったことは紛れもない事実」として、記述の回復を強く要請する意見書を賛成多数で可決した。(後略)
ちなみに、この決議には、採択しないようにウヨさんたちの呼びかけ運動がされていた模様。
「
鎌倉市議会が可決 県議会は継続審議 」@2007年10月10日付asahi.com
沖縄戦で日本軍が住民に集団自決を強制したとの記述が教科書検定で削除された問題で、鎌倉市議会は9日、再検討を求める意見書を賛成多数で可決した。政府など関係機関に送る。意見書では「教科書からの削除・修正は証言を否定するものである」と主張。「教科書検定問題は沖縄県民だけの問題ではなく、鎌倉市民をはじめとする全国民の問題である」「検定意見が速やかに再検討され、教科書の回復が行われるよう強く求める」とした。(後略)
「
教科書検定:集団自決問題 奈良県議会も意見書可決--「強制」記述回復を要望 」@2007年10月6日付毎日新聞東京朝刊
太平洋戦争末期の沖縄戦で日本軍が集団自決を強制したとの記述が教科書検定で削除された問題で、奈良県議会は5日、記述の回復を求める意見書を全会一致で可決した。近く文部科学省などに送る。(後略)
「
教科書検定意見の撤回など可決 」@2007年10月5日付京都新聞
(略) 意見書では、沖縄戦の「集団自決」の記述削除を促す教科書検定意見の撤回などを求め、自民、民主の両会派から出された2件を含む8件を可決した。(後略)
上記とかぶるものの「
大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会」さんのエントリー『「教科書検定」意見書採択状況(10月6日現在)』 によると、17ほどの地方議会で意見書が採択されている模様。
それから、歴史学研究会からも「
沖縄戦の事実を歪める教科書検定の撤回を求める歴史研究者・教育者のアピール 」がでています。
ちなみに。。。
日本会議地方議員連盟さんの設立総会で「我々はここに、政府及び関係機関が本年三月の検定結果を堅持するとともに、史実に基づき、冷静且つ公正な視点で教科書検定を実施するよう求める」と結論づけた平成十九年十月六日付の「史実に基づき冷静且つ公正な教科書検定を求める決議」なるものもでているそうですが、、、興味のある方は、この辺の文章をキーワードにググってみてくださいな。個人ブログに転載されていたものしか見当たらなくて、当該組織のホームページなり公式ブログでは見当たらないのでここには掲載しません。内容はご想像の通りです。
おまけの追記;こういう動きに関し、ある意味においては元凶とも言える方について
「
『首相転落』-手のひら返すメディア 」@2007年10月12日付朝鮮新報
「美しい国」を掲げた安倍首相の無残な結末に、メディアが言いたい放題の悪口を浴びせている。(中略)1年前には、「戦後生まれ初宰相」「闘う政治家」とか、虫唾が走るような褒め言葉を捧げていたのに、権力の座から転げ落ちたとたん、世間の風ならぬ、メディアの変わり身の早さよ。 「毛並み」と「人気」だけでは、政治家ばかりか、ほかの職業だって務まらない。 もうみんなは忘れただろうが、あの薄っぺらな本「美しい国へ」には、こんなくだりがある。「確たる信念をもち、たじろがず、批判を覚悟で臨む」と。 辞める直前の臨時国会での所信表明演説でも、インド洋での自衛隊艦船による給油継続を誓い、テロ特措法延長に大見得を切って「職を賭す」とまで宣言した。あぁ、それなのに…。 でも、まぁ、こんな物騒な人は、去ってくれた方がいいに決まっている。「美しい国」とか「品格」とかいう実像とはかけ離れた言葉がやたら氾濫するのは、日本語が乱れる原因になるのではないかと、老婆心ながら考える。(後略)
…あーあ、言われちゃった。
(暫定的にアップしたエントリーを書き直し、12日分報道を追加しました) 9/12の沖縄タイムス報道で「教科書検定審議会日本史小委員会の複数の委員」が審議実体がなかったことを沖縄タイムス取材に答えていた とのことでしたが、さらに踏み込んだ報道が出てきました。
琉球新報10/11 9:40付報道より「
文科省調査官が介入、波多野委員が初明言 教科書検定審議 」
(以下、強調は引用者による、以降も同じく) 琉球新報社の取材に対して、「教科用図書検定調査審議会」の日本史小委員会委員の波多野筑波大教授が明らかにしたところによると、
(略) 会合では、調査官が自身が作成した検定意見の原案 となる「調査意見書」を読み上げる。審議内容について波多野教授は「調査官はもちろん議論に入ってくる 。いろいろなことを意見交換する。全く委員だけで話すことはない」と話し、調査官を交えて議論 すると説明。審議会の位置付けについては「文科省から独立した(第3者的)機関ではない」と明言した。 ただ、沖縄戦の「集団自決」について「議論はなかった」 としている。
引用中断、議論があったらあったで「調査官」が議論に加わって問題だけど、
議論無しに「調査官の作成した検定意見原案」素通しも大問題 なのですが。。。
波多野教授は審議会の在り方について「沖縄戦の専門家がいなかったのは事実だ。専門家に意見を聞く機会があっていい。透明性という点でも不十分だ」と問題点を指摘した。 「集団自決」に関する記述に初めて検定意見が付いたことに「学術的に、沖縄戦の集団自決をめぐる大きな変化があるかと言えばそうではない。わざわざ意見を付けることにやや違和感があった」と述べた。 伊吹文明前文科相は今年4月に「公正な第3者の審議会の意見」 と発言。渡海紀三朗文科相も10日の衆院予算委員会で「審議会は専門的、学術的立場から中立公平に審議するものだ」と答弁している。だが、調査官の具体的な議論への関与を許す審議会の公正・中立性は確保されていない と批判が高まりそうだ。
というわけで、政府が審議会を「中立公平、第3者機関と位置付けているが、検定意見の原案を作成する調査官が、審議過程にまで介入している実態が浮かび上がったとの事。
ただし、
琉球新報10/12 9:38付報道より「
『集団自決』軍強制 文科次官、調査官関与を否定 」
銭谷真美文部科学事務次官は11日午後の記者会見で、教科書検定意見の原案となる「調査意見書」を作成する文科省の教科書調査官が、教科用図書検定調査審議会の審議に参加していることについて「調査意見書を供して議論する が、最終的な検定意見は審議会で決めている。調査官は説明はしている と思うが、そこ(検定意見の決定)に調査官が加わったり、議決はしていない 」と述べ、検定過程での関与を否定した。(中略)審議会に沖縄戦の専門家を入れることについても明言を避けた。
なんて報道はあるにはあるけど。。。
あー。この事務次官さんって、
平成19年4月25日の166回国会の教育再生に関する特別委員会 で、民主党の川内委員から教科書調査官が「つくる会」関係者じゃないのかと追求されて、一生懸命言い逃れてた人ですね。
また、2007年10月12日(金)「しんぶん赤旗」より「
『強制』削除 文科省ぐるみ 衆院予算委 赤嶺議員 撤回迫る」
高校日本史の教科書検定で、沖縄戦での「集団自決」に日本軍の強制があったとする記述を削除する発端となった「調査意見書」が、文科省ぐるみで作成 され、専門家によるまともなチェックさえなかった――十一日の衆院予算委員会で、日本共産党の赤嶺政賢議員の質問で明らかになりました。赤嶺氏は「文科省が勝手につくった検定意見に固執することこそ『政治介入』 だ」と批判し、検定意見の撤回と記述の回復を要求。気迫の追及に、第一委員室は静まり返りました。(中略) 赤嶺氏は、これまで二十年間、意見がついたことのなかった記述を削除 した発端は、この調査意見書にあると指摘。同意見書には、「集団自決」が軍の強制であった記述について「誤解するおそれのある表現」と意見をつけ、担当局長ら七人の決裁印も押され ています。文科省の金森越哉初等中等教育局長は「(同意見書は)検定意見の原案」と述べ、発端であることを認めました。(中略)審議会メンバーに沖縄戦の専門家がいなかったことも認めました。 赤嶺氏は、今回の検定意見は結局、文科省のいう「専門的、学術的観点」どころか、「文科省の一職員が自分の考えでつくった」にすぎないと強調。しかも、調査官が意見の根拠とした文献の著者である関東学院大学の林博史教授も怒りの声をあげていることを紹介し、「検定意見の撤回、記述回復を求めるのは『政治介入』ではない。真実を回復してくれというやむにやまれぬ県民の要求だ」と迫りました。(後略)
林先生のコメントも収録されている、論戦ハイライトも必見。 その他メモ。
以下、アニカさんの「
ポジティブで行こう 」より
2006年10月3日沖縄タイムス http://www.okinawatimes.co.jp/day/200610 米公文書に「軍命」慶良間・集団自決/発生直後の住民証言 関東学院大、林教授発見沖縄戦時下の慶良間諸島の「集団自決」をめぐり、米軍が上陸直後にまとめた資料に、日本兵が住民に「集団自決」を命令したことを示す記録があることが、二日までにわかった。関東学院大学の林博史教授が米国立公文書館で発見した。記録は1945年4月3日付の「慶良間列島作戦告」 (中略) 報告では、慶良間の住民を男女別に収容し尋問した内容として「3月21日に、日本兵が慶良間の島民に対して山中に隠れ、米軍が上陸してきた時には自決せよと命じたと繰り返し語っている」と記述されている。 また座間味島については歩兵第七七師団「アイスバーグ作戦段階1作戦報告慶良間列島、慶伊瀬島」で、座間味の「集団自決」の生存者に対し、医療スタッフが治療を施していることを記述。 「一部の民間人は艦砲射撃や空襲によって傷ついたものだが、治療した負傷者の多くは自ら傷つけたものである。明らかに、民間人達はとらわれないために自決するように指導されていた」と記録されている。 林教授は、各島の間で「3月下旬の時点において、慶良間では日本兵が自決せよと命じていること、座間味でも島民達が自決するように指導されていたことが保護された島民たちの証言で示されている」と解説する。(後略) 集団自決発生直後に既に自決は軍命であることは証言されていた。 戦後何らかの意図をもって「軍による自決強制」を捏造したのではないことを証明する「公式文書」がちゃんと存在するのだ。
琉球新報10/10 16:03付報道より「
福田首相、検定撤回に否定的 」
(略)福田康夫首相は10日午前の衆院予算委員会で、検定意見の撤回について「(検定は)文科省が採っている制度で、制度をうんぬんすることは、特別に考えているわけではない」と否定的な考えを示した。福田首相が検定意見撤回の可否について考えを明らかにするのは初めて。民主党の菅直人代表代行の質問に答えた。(中略)「審議会は民間の教科書会社が策定したものを専門的、学術的立場から中立公平に審議する。われわれが、こういうふうにしろということは政治介入に当たる。そうであってもどういうことができるのか、なお慎重に検討している」と検定意見の撤回を困難視し、記述の復活に向けた方策を検討するとの従来の見解を繰り返した。
…つっこみ略。
時事通信 2007/10/11-14:48報道より「
沖縄戦決議、衆院でも提示=民主 (魚拓とれず)」
(略)検定のやり直しを求める決議案を提示し、各党に協力を求めた。自民党は「難しいという議論が多いが、持ち帰って検討する」と述べた。
自民議員と民主党でダブルでへたれると予想。
時事通信 2007/10/12-13:35報道より「
検定やり直し決議、見送る意向=参院議長」 (魚拓とれず)」
自民党の伊吹文明幹事長は12日昼、国会内で江田五月参院議長と会い、(中略)国会決議案について「採択しないのが見識だ」と採択見送りを求めた。これに対し、江田氏は「全会一致の原則は重い。(教科書検定に)政治介入してはいけないのはよく分かっている」と述べ、見送るべきだとの意向を示した。
こっちはすでにへたれました。
山陰中央新報'07/10/11付コラムより引用「
沖縄での兵士の体験記がない 」
(略)「日本兵が沖縄で何をしたか、書けないでしょう」。穏やかな中にも頑とした口調の初老の運転手。沖縄の住民が旧日本軍に集団自決を強いられたとされることなどを示していた(中略)検定意見は、文科省の教科書調査官が提出した調査意見書を検定審議会が十分精査せずに認めて付いたという。安倍前首相の「戦後レジームからの脱却」が後押ししたのではないか▼そして先月、ハト派とされる福田首相が誕生。沖縄の思いを受け止め「文科省で検討していく」と述べている。(中略)見直しは歓迎したいが、政治介入を排除するはずの検定審議会が形がい化しかねない。審議会自らが検証し、必要なら豹変するしかない▼集団自決などで軍の関与を否定する根拠とされるのが、文書などが残っていないこと。戦争体験者がいなくなると、その根拠がわが物顔になりかねない。体験者の証言を余すことなくとどめる取り組みが急務だ。
やっぱり全国紙より、地方紙の方が鋭い。
以下、メモ。
ここに至るまでは、県民大会の後、そうそうに県議会議長にして県民大会委員長の仲里氏らが
文科相に面会したりしたものの文科相側は言質を与えず で、検定意見の撤回がないと
教科書会社の方も記述元通りにはできなくて弱めた記述 にならざるを得ないって話が出てて(
こっちも参考 )、
教科書検定における沖縄条項の創設も難色を示され 、
検定意見撤回の原則に固執するより記述回復優先かとか 沖縄の人達の方も意見が揺れている風。
その後の、週末あたりから週明けの展開が以下のメモ。
全国ネットの報道があまり入らない理由は、、、どうも、同じ事の報道でも沖縄紙の方が詳しいので。
(以下、強調部分は引用者による) 10/8 AM 「
文科省、議事録HPで公開 教科書検定審 」@琉球新報
(略) 文部科学省は7日までに、2008年度から使用される教科書の検定を最終決定した今年3月30日の教科用図書検定調査審議会の総会議事録をホームページで公開した。議事録によると、日本史申請本を審議した部会は「現在の学説状況」に照らして、「集団自決」に関する記述の修正を求めたと説明。修正意見に基づき「適切な修正がなされた」ため合格判定したと報告している。報告に対する質疑や意見は記載されていない。 文科省は近年の沖縄戦関連書籍の一部引用、大阪地裁で争われている訴訟で「自決命令はなかった」とする元座間味島守備隊長の証言などを根拠に検定意見を付した。しかし、審議会には沖縄戦の専門家はおらず、詳細な議論もなかったことが審議会関係者の証言で分かっており、文科省が主導した検定過程の在り方が問われている 。 議事録によると、日本史などを扱う同審議会の第二部会長は29点の申請本について「慎重に審議したところ、いずれの申請図書についても欠陥があると認められたので、合否の判定を留保し、申請者による修正を求め、その修正内容について再度審議した。その結果、検定意見に沿った適切な修正がなされたと判断し、全29点を合格と判定した」と報告した。 その上で日本史に関して「近・現代史を中心として、南京事件の犠牲者数、沖縄戦の実態などの記述について、現在の学説状況に照らして、修正を求めた。また国旗・国歌問題、イラク戦争などに関しても、事実関係に即した記述への修正を求めた」と述べている。 しかし、沖縄戦に関する「現在の学説状況」の具体的な説明はない。部会長の報告に対する質疑も記されていない。(後略)
…ものを確認。
「
文教科用図書検定調査審議会 総会(18年度第1回)議事録 」
(略) 平成18年度の第2部会は、(中略)慎重に審議したところ、いずれの申請図書についても欠陥があると認められたので、合否の判定を留保し、申請者による修正を求め、その修正内容について再度審議しました。その結果、検定意見に沿った適切な修正がなされたと判断し、全29点を合格と判定しました。 次に各科目について、今年度の検定の概略を報告します。 まず、「地理」及び「地図」については、(略) 「世界史」では、(略) 「日本史」では、近・現代史を中心として、南京事件の犠牲者数、沖縄戦の実態などの記述について、現在の学説状況に照らして、修正を求めました。また国旗・国歌問題、イラク戦争などに関しても、事実関係に即した記述への修正を求めました。 「現代社会」では、今日の政治的諸問題に関する記述、裁判制度の用語や手続きに関する記述の正確性を求めました。またボランティア活動、男女共同参画社会など、今日議論されている倫理的な課題についての記述に修正を求めました。 「倫理」では、倫理思想に関する不正確な記述に、また特にジェンダーや家族、生命倫理など現代の倫理的課題に関する記述に修正を求めました。 最後に、「政治・経済」では、日本国憲法の改正問題、自衛隊の役割、靖国神社参拝、イラク戦争などの記述について不正確なものが見られ、さらに、経済格差や環境及びエネルギー問題に関する記述についても修正を求めました。いずれも検定意見に沿った修正がなされました。 以上です。(他の部会は略)
…「倫理」の項目を略さなかったのは引用者の趣味。
10/8 AM 「
修正で決着図る政府/県民大会から1週間 」@沖縄タイムス
(略) 政府首脳の国会答弁や与党幹部らの発言から、(1)教科書会社からの訂正申請に柔軟に応じ、記述修正を認める(2)検定意見撤回はしない―との対応で、県民からの要求や野党の追及をかわそうとする政府の方針が見えてきた。(中略) 「検定においては軍の『関与』を否定しているというものではない」。「教科書記述は軍の『関与』を否定するものではない」。渡海紀三朗文部科学相や福田康夫首相は、国会答弁の中でたびたび「関与」という言葉を使う。同時に「県民の思いを重く受け止めなければ」とも繰り返す。 大会決議文が「沖縄戦における『集団自決』が、日本軍による関与なしに起こり得なかったことは…」など、「関与」という言葉を使っていることを引用している。(中略) 大会実行委副委員長は「『関与』などというあいまいな表現では、記述回復とはいえない。教科書には、日本軍の強制もあり『集団自決』が起きたと、書かれなければいけない」と話す。 安易な妥協 渡海文科相らは検定意見撤回に難色を示す理由に「検定制度への政治介入の回避」を挙げる。(中略)野党が提示している国会決議案も、教科書審議会による記述の見直しと、意見撤回の前段として、検定制度の見直しを求めるものとなった。 山口准教授は「教科書で歴史を歪曲させた責任は、検定意見とそれを決めた審議会、それを認めた文科省にある。『政治介入』は自ら責任を取らないための言い訳」(中略)「このような歴史歪曲を許した検定制度の見直しも必要だ。検定意見撤回とともに求めていくべき で、安易な政治的妥協を許せば、将来同じことが起こり得る」と指摘する。 玉寄副委員長も「『集団自決』の記述への検定意見は文科省の自作自演で付けられた 。その責任を避けてはいけない」と現在の政府の対応に怒りを見せる。(中略) 全国県人会も撤回決議 (略)教科書検定意見の撤回を求める決議を全会一致で採択した。(中略)「撤回決議」は地元大阪の県人会連合会から緊急アピールの形で提案された。(中略) 沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」について決議は、「日本軍の関与なしに起こり得なかったことは、紛れもない事実」と強調。「本土に在住する沖縄県人も重大な関心をもっている。今回の検定意見は歴史の事実をねじ曲げようとする暴挙と言わざるを得ない」とし、検定意見の撤回と強制性の記述の速やかな回復を求めている。
10/9 PM 「
検定審議一部公開を検討/教科書で文科相 」@沖縄タイムズ
渡海紀三朗文部科学相は九日午前の閣議後会見で、沖縄戦「集団自決(強制集団死)」への日本軍の強制を削除した教科書検定問題への対応について、これまで非公開だった教科用図書検定調査審議会の審議の在り方を見直し、一部を公開する方法を検討していることを明らかにした。(中略)審議終了後にやりとりを公表する方法を検討していることを示した。 また一部報道で 九月二十九日の県民大会の参加人数が「四万数千人だった 」とされていることには「人数は重要だが、今回の大会は県民の代表たる知事が出席し、各界、各層、各党派の皆さんが参加している点が非常に大きい。そのこと(人数の多寡)で私自身の考えが大きく変わるとは考えていない」と述べた。(中略) 「教科書検定意見撤回を求める県民大会」の実行委員会が九日、県議会で開かれ、十五、十六の両日に再度上京し、福田康夫首相や町村信孝官房長官、渡海紀三朗文部科学相などに面会を求め、「日本軍強制」の記述を削除した検定意見の撤回と記述回復を求めることを決めた。(中略) 実行委幹事の平良長政県議は「記述回復を優先させるとの一部報道があるが、(実行委は)ぶれたり動揺はしていない」と話し、検定意見撤回を求める考えをあらためて示した。(後略)
10/9 PM 「
県民大会参加者の怒り、政府の衝撃報道 NYタイムズ 」@琉球新報
米紙ニューヨーク・タイムズは7日付で「沖縄県民、歴史改ざんに抗議」と題する記事を掲載した。9月29日の「教科書検定意見撤回を求める県民大会」の写真も掲載。高校日本史の教科書検定で、沖縄戦の「集団自決」に日本軍の強制があったとの記述が削除・修正されたことに、県民が激しく抗議し、歴史の改ざんは許さないとする県民の意思を日本政府に突きつけた―と報じた。 記事が掲載されたのは日曜版の「ワールドニュース・セレクション」。日本軍の強制があったと話す沖縄戦生存者の証言を引用しながら「軍の強制があったことはこれまで教科書に記載されてきたものの、安倍前政権時に愛国心を明記した改正教育基本法が成立し、その数カ月後に教科書から日本軍に関する部分の記述が削除 された」と指摘している。 また「従軍慰安婦問題では、アジア諸国が一斉に反発したが、今回の抗議集会に11万人以上の沖縄県民が参加したのは、右傾化が進む日本政府への怒りの表れ」との見方を示した。 過去最大となった県民集会への参加者数に、日本政府内に大きな衝撃が走った様子などについても触れながら、集会では「この問題で、これまで見えなかった沖縄への差別の存在に初めて気付かされた」「事実を隠そうとする政府に怒りを感じる」という高校生らの声や「父母や祖父母が語る事実をうそ呼ばわりするのは許せない」などという参加者らの怒りがあふれていた―と伝えた。(後略)。
10/9 PM 「
渡海文科相 教科書検定、審議の透明性検討 」@琉球新報
(略) 渡海紀三朗文部科学相は9日午前の閣議後会見で、非公開となっている教科用図書検定調査審議会の在り方について、「全面的公開はなかなか難しい。静かな環境で中立公平にやってもらうためには、議論が終わった段階で、ある程度公表することは可能かもしれない。(中略)透明性を上げる必要はあると思うが、どういうことができるか検討したい」と述べた。 渡海文科相は「これだけのことが起きたので、今後の課題として、これまでのやり方で良かったのかどうかも含めて検討したい。変えなければいけない部分があれば当然変えていくことは必要だ」と述べた。 審議会の部会は議事録さえ非公開となっていることについて「公表されていない理由をすべて明らかにしなければならない」と述べた。 9月29日の県民大会参加者数が11万人ではなく4万数千人だったとする一部全国紙報道 については「もちろん人数は重要だ。だが今回の大会は県民代表の県知事が出席し、各界、各層、各党が参加した点が非常に大きい。数の問題だけでものが決まるのではないので、基本的に私の今までの考えがそれほど大きく変わるとは思っていない」と答えた。
10/10 AM 「
検定やり直し決議、採択見送りへ=民主 」@時事ドットコム(魚拓無し)
(略) 教科書検定のやり直しを求める国会決議案は9日、採択が見送られる情勢となった。同決議案の採択を主張している民主党が、自民党が反対する中では野党多数の参院でも採択しない方針を表明したためだ。 民主党の平田健二参院幹事長は同日の記者会見で、「今まで多数決で押してきた自民、公明両党を批判してきたわたしたちが、多数決で押し切ることはできない」と語った。(後略)
10/10 AM 「
検定撤回 国会決議案提出 困難に/民主、修正も視野 」@沖縄タイムズ
民主、社民の両党が参院に提示した沖縄戦「集団自決(強制集団死)」の教科書検定に関する決議案への対応をめぐり、民主党の平田健二参院幹事長は九日の記者会見で「多数決ではできない。全会一致が原則だ」と述べ、与党が賛成しない限り国会提出は困難との認識を強調した。(中略) 一方、民主党関係者は同日、決議案に盛り込まれた(1)教科用図書検定調査審議会の再検討(2)教科用図書検定規則等の見直し―の二項目について、「検定規則の見直しを削除すれば賛成するという話が、参院自民の一部から伝わってきている」と明らかにした。
10/10 AM 「
撤回実現まで国へ要求/実行委『我々はぶれない』 」@沖縄タイムズ
(略)「教科書検定意見の撤回を求める県民大会」実行委は九日、今後の対応を話し合い、大会決議にうたわれた教科書の記述回復と検定意見撤回を政府に求め続ける方針を確認した。二百人規模の要請団が上京し、十五、十六日に政府、国会、教科書会社に県民の意志を伝える。(中略) 三日の緊急要請行動では、文科省の意向で、渡海紀三朗文部科学相と面談する要請団側出席者が、仲井真弘多県知事ら四人に限定 された。県婦人連合会長の小渡ハル子実行委副委員長は、文科省官僚が渡海文科相との面談に女性が同席することを認めようとしなかったエピソードを紹介 した。(中略) これらの意見を聞き、県議会議長の仲里利信大会実行委員長は「私たちの気持ちが(政府に)十分に伝わっていない。沖縄戦研究者や『集団自決』関係者の証言をみても、国が検定意見の理由に示していることは根拠がほとんどない 」との考えを示した。 話し合い終了後、仲里委員長は記者団に、教科書会社からの正誤訂正受け入れによる記述修正での決着をはかる動きについて「それは政府の考え」とはねつけ 、「我々はあくまでも検定意見撤回と記述回復を求める。ぶれることはありません」と強い口調で語った。
…途中の「文科省官僚が渡海文科相との面談に女性が同席することを認めようとしなかった」っつーのは、いったい何なんでしょうか?
10/10 PM 「
教科書検定『部会』要旨公開へ 」@沖縄タイムズ
沖縄戦「集団自決(強制集団死)」をめぐる教科書検定問題で、文部科学省が、原則非公開としている教科書検定審議会のうち、実質的に教科ごとの検定の合否を判断している「部会」の議事要旨の公開について検討を始めることが十日、分かった。文科省は今回の問題が決着した後に具体的な検討を進め、次回以降の審議会運営に反映させたい考え。(中略) また審議会の委員に、沖縄の近現代史の専門家が選ばれていないとの指摘を受けていることから、文科省は委員の選任方法や専門家の意見聴取についても検討課題としている。(後略)
後先ながら、
10/4 PM 「
教科書問題 日本の二重基準 」@中央日報日本語版
♯1.2005年4月7日、日本の町村信孝外相は向かい合って座った潘基文(バン・キムン)韓国外交部長官から激しく抗議を受けた。当時、扶桑社の中学校歴史・公民教科書の独島(ドクト、日本名・竹島)関連部分が検定の結果、「韓国が不法占拠している竹島」という表現で記述されたからだ。 また「従軍慰安婦」表記はすべての教科書から消えた。(中略) その数日後に日本を訪れた韓国国会議員団に対しても「ご存知ないようですが、(修正が)できなくなっているシステム」と短く語った。さらに日本外務省のホームページに「日本教科書検定制度」というコーナーを設け、親切にも英語・ハングル・中国語の翻訳版まで付けた。専門家で構成された教科書検定調査審議会が下した判断に政治は介入できない、というのが主な内容だった。結局、韓国の修正要求は1件も受け入れなかった。 ♯2.2007年10月1日、日本政府の町村官房長官が記者会見場に現れた。太平洋戦争末期の沖縄戦で日本軍が住民に集団自決を強要したという内容が高校教科書検定過程で削除されたことについて、沖縄県民11万人が先月29日に抗議大会を開き、怒りを爆発させた直後だった。(中略)日本政府は各教科書出版社に訂正申請をさせ、これを受け入れるという便法で「日本軍が集団自殺強要」表記を復活させる方針だ。 日本政府が2005年の教科書波紋当時に‘盾’とした検定制度はその間、一行も変わっていない。 にもかかわらず日本政府が今回の沖縄の件では自ら‘不可能’と主張してきた政治介入に動くという自己矛盾に陥った。 沖縄の‘票’が重要なのは理解できる。 しかし日本政府は、韓国に対しても‘日本固有の検定制度’云々という軽薄な言い訳が通用しなくなることも悟らなければならない。 教科書検定制度関連の英語・中国語版説明を読んだ全世界のネチズンに対しても同じことだ。
どうも、全国紙のネット版をみていると、県民大会にたくさん(主催者発表11万人、あるいは産経or世界日報説4万人超)集まったという報道ばかりで、なぜ集まったのかが報道されていないような気がする(違ってたらすみません
、、、って、この記事をアップしたらそうそうにコメント欄で教えていただきました、毎日新聞さん、GJ )。
と、見て回っていると、端的にまとめられた報道を発見。当然、全国紙ではない。
八重山毎日新聞 (2007-09-30 09:57:54)報道より「
科書検定意見を撤回せよ! 県民大会に11万人が結集 」
(リンクは魚拓へ、なんかアラートがでるのは気にしないでもらって大丈夫そう、強調は引用者による、以降も同じく) (報道本文は略) 【集団自決の教科書検定意見問題】 来春から使われる高校日本史の教科書検定で、沖縄戦の集団自決に関する記述に初めて意見が付き 、日本軍が集団自決を強制したとの記述が削除 された。この検定に対する不満が県内で一気に広まり、県議会が6月と7月の2回 、検定意見の撤回と記述回復を求める意見書を採択した。県内41の全市町村議会も同趣旨の意見書を採択 した。 県議団などは文部科学省を訪れ、意見の撤回と記述の復活を要請した。しかし、同省は日本軍の集団自決への関与の有無に賛否両論があることや、元日本兵らと出版社などが係争中であることを理由に検定意見通りに改訂する姿勢を崩していない。同様の意見書は、高知市など県外の議会でも採択された。
ついでに魚拓を採ったのでもう2つ。
八重山毎日新聞 (2007-10-03 09:10:04)社説より「
速やかに検定意見撤回せよ 」
(略) 八重山でも、会場の総合体育館はほぼ満杯に近い状態に埋まった。大浜石垣市長らの主催者側あいさつなどのほかに、5人の戦争体験者や高校生が意見発表を行い、そして内閣総理大臣や衆参両院議長、文部科学大臣あての決議を採択したが、特に八重山は戦争マラリアの問題で、軍の強制疎開による責任が認められなかった事例があるだけに、「今回の教科書問題も同じ。これが国のやり方」と強い抗議の声が上がった。 同問題では県議会はじめ県内の全市町村議会が意見書を採択。副知事や県議会議長はじめ県市長会からは大浜石垣市長も加わり、町村長会や議長会など6団体代表が要請を行ったが、文部科学省はこれだけの顔ぶれに対し審議官が対応。しかも要請を一蹴したことから代表団は反発。県議会は異例の2度の意見書採択、そして今回の県民大会開催となった。 15、16日の国に対する要請は大浜市長らも加わって200人規模を予定しているようだが、渡海紀三朗文科相は県民大会を受けたあとの1日、「何ができるか検討したい」と見直しを示唆。(中略)前任の伊吹文明文科相など安倍内閣の場合は、「自分たちは検定に口出しできない」と冷たいものだったが、福田内閣に代わり町村信孝官房長官も1 日、「沖縄の気持ちを受け止め、(記述が修正できるか)検討を文科大臣に指示した」とさらに踏み込んだ考えを示し、国の反応はかなり大きく変化した。 しかし実際のところ検定意見が撤回され、軍強制の記述が回復するかどうかはまだ不透明だ。戦後処理事業の八重山の戦争マラリア問題がそうだったように、国はいったん決めたことはなかなか修正しない傾向があるからだ。 同問題では本土メディアもかなり地元沖縄と温度差があり、関心は低かったが、11万人余が結集した県民大会に関しては、各メディアとも無視できず大きく報道している。これも今後国の対応にどう影響を与えるかだろう。 教科書会社は来年4月からの使用に向けて、12月には印刷に入るようであり、記述回復はそれまでに解決しなければならないというタイムリミットもある。県紙報道だと仲里実行委員長は、「自民党や政府が撤回に応じなければ年金問題に匹敵するような大打撃を受けるだろう」と強い決意を示しているが、確かに文科省の前で座り込みをしてでも、の強い決意で臨むべきだろう。宮古、八重山を含め11万6000人が結集した沖縄の声、思いを国はしっかり受け止めるべきだ。
八重山毎日新聞(2007-10-04 10:02:34)報道より「
山が動いた。高校歴史教科書の沖縄戦… 」
山が動いた。高校歴史教科書の沖縄戦「集団自決」検定問題は、ようやく新たな展開を見せはじめた▼記述削除の撤回を求める9・29沖縄県民大会に、11万人余という予想をはるかに上回る県民が参加したからである。これまで削除撤回をかたくなに拒絶していた文科省や政党もさすがに沖縄県民の心を無視するわけにはいかなくなった。仲井真県知事はこの沖縄県民の怒りの心をマグマに例えた。まさにそのマグマが山を動かしたのである▼文科省は政治的介入はできないと繰り返してきた。しかしこの問題は文科省審議官の意見に発端 があり、納得できるものではなかった。当時の文科相、伊吹自民党幹事長は、パンドラの箱を開けたくないと発言した▼パンドラの箱の災いとは何か。伊吹幹事長が本音を漏らしたように、この問題が中国、韓国に影響を与えることだったのだ▼南京大虐殺や朝鮮人慰安婦問題など、文科省自ら災いと思って詰めこんだパンドラの箱。だが、集団自決の軍関与削除で、沖縄の怒りの心(マグマ)まで封じ込めようとしたことには気づかなかったのか▼沖縄県民の怒りを過小評価した文科省。それほどこの問題は軽く見られていたのだ。結果はまだ予断を許さないが、軍関与記述復活が実現してこそ、県民大会も成功したといえる。
そして、北海道新聞10/5付がいい社説。
「
教科書検定 小手先の修正で済まぬ 」(引用者により適宜改行を調整)
(略) 九月末に沖縄で、検定意見の撤回を求める大規模な集会が開かれた。文科省は、この動きを無視できないと判断して方針を変えたのだろう。 だが、検定意見をそのままにしておいて、教科書の記述内容だけを変えるというのでは筋が通らない 。 文科省は検定意見を撤回し、理由を丁寧に説明する必要がある 。お茶を濁しただけの修正ならごめんだ。 沖縄戦の記述は、先の検定で大きく変わった。「なかには日本軍に集団自決を強制された人もいた」と書いた教科書が、「なかには集団自決に追い込まれた人々もいた」と修正された。日本軍に集団自決を強いられたという記述が、追いつめられて集団自決したと修正された教科書もあった。文科省の検定意見は、軍の強制や命令があったかは不明だという考えに基づいている。 沖縄には、集団自決を目撃した多くの体験者がいる。日本軍から「米軍の捕虜になるな」と厳命され、自決用の手榴弾(しゅりゅうだん)を配られたとの証言もある。証言から伝わるのは、軍が住民に強い影響力を持ち、集団自決も軍の関与なしには起こらなかったことだ。 文科省の検定意見は歴史から目をそむけている-。これが沖縄の訴えの核心である。仲井真弘多(ひろかず)沖縄県知事らの要請を受けた渡海紀三朗文科相は、軍関与の記述復帰に向け柔軟な姿勢を表明した。歴史をゆがめかねない検定意見だったことを認め、撤回するのが筋 である。 教科書検定では、まず文科省の教科書調査官が記述についての意見書をまとめ 、文科相の諮問機関である「教科用図書検定調査審議会」に検討を委ねる。軍関与にかかわる記述削除も調査官の意見書から始まった 。政府は、一度決まった検定意見を政治の意向で変更することについては、「介入につながる」との理由で否定的な立場を取り続けている。 しかし一連の経過を振り返れば、政府は審議会を隠れみのにしているとしか思えない 。 文科省の苦境を忖度(そんたく)するかのように、一部の教科書会社が記述を修正する方向で検討を始めた。教科書会社が記述を書きかえた例は過去にもある。今回は、どんな根拠に基づいて修正するのか。教科書会社側にもきちんとした説明を求めたい。教科書会社から訂正申請を出させ、それをもとに文科省が沖縄戦の記述を差し替える-。そんな小手先で取り繕えるような問題ではない 。
…朝日よりも、読売よりも、よっぽどいい社説。
別ネタを準備中にこれを見かけ、大喜びで魚拓をとってたのに。
DoXさんに先を越されてしまった 。。。
でも、これだけはつっこまずにいられない。
性差を超えたエンタメ人気 社会モラル崩壊の象徴? (1/2ページ) 性差を超えたエンターテインメントが世界的なブームだ。日本では中性的な男性タレントが大挙して出演するテレビ番組や、女性歌手のヒット曲を男性歌手がカバーした企画盤が人気を獲得。米ハリウッドでは男優が太った中年女性、女優が男性ロック歌手を演じ話題だが、「テレビ文化がけじめなき社会を作り上げた証明」と批判する専門家もいる。
と、タイトルと出だしだけで内容は想像できるものだし、DoXさんがつっこみ済みだからお任せして、どうしても気になる点が後半部分にあった。
性差を超えたエンタメ人気 社会モラル崩壊の象徴? (2/2ページ) (略) こうしたブームについて、松浦亜弥さんのものまねなどで人気のタレント、前田健さんは「歌舞伎や宝塚歌劇のように日本では男が女を演じる文化があるが、最近のブームは女性受けを狙ったもの。今の芸能界では女性の人気を獲得しなければスターになれないですから」と分析する。
…「
宝塚歌劇のように男が女を演じる 」?
宝塚歌劇が、女装の男性が登場するものだとは寡聞にして知らなかったよ。
前田健さんの発言であっても、記事にする時に気がついて確認してから訂正せん?普通?
それに、逆接でつないで「最近のブームは女性受けを狙ったもの」って。。。
ヅカって男性受けを狙ったものだっけ?
前田健さんの発言であっても(ry
…産経のすることだなぁ。
そして、この記事の〆は
一方、メディアの変遷などに詳しい東海大学文学部広報メディア学科の時野谷浩(ときのや・ひろし)教授は「テレビの登場以前は社会のモラルが明確だった。男は男らしく、女は女らしかった。そのけじめを壊したのがテレビ文化。社会秩序を破壊している」と批判的に見ている。
…テレビ登場以前から歌舞伎はあったわけだけど?
締め切りが重なる繁忙期に入ってしまったので、乗りたい話題に乗り遅れがちで哀しい今日この頃。
まぁ、締め切りが重なると言っても組織内提出だったら週末〆の書類を「どーせ取り纏めは連休明けでしょ」なんて、勝手に延ばすという暴挙にでるのだが(ぉぃ)。 某所で大変危険な提案をしている人を見かけた。 なんてことを! それがどれほどの惨劇をもたらすかご存じないのでしょうかっ?!
その相手は、平和な顔をしている癖に、裏表があるのですよ?
だって…
お嬢様の裏! こっち側はフカフカ。どうぞお好きなだけモフって下さい そして、
お嬢様の表! こっち側は艶やか。 この様な、柄の表裏には多分関係なく(あれ?)、お嬢様は幼少時の路上生活で鍛えられた生粋のプレデターなんです。我が家に来た当初には、この様なエピソードもあるんですから(最初期のエントリーだから読んでいる人は少ないに違いない
お嬢様の狩人なエピソード 、そして
その続編であるひとまずの完結編 )。
そして、そのへそ天ネズミと同類は、すでに獲物としてインプット済みなんです。
ワクワク あ、あのー、そこのお嬢さん、そのネズミ、一時預かってるだけなんですけど。 あなたの動くおもちゃって訳じゃないんで、、、無事にうちから送りださなきゃいけない預かりものなんだけど。 …無事に送りだすまでが大変スリリングでございました。 という訳で、へそ天ネズミとへそ天猫の添い寝はまず無理だと思います。
標題の通りで。
つくる会Webニュース第205号 平成19年 10月05日(金)より、
「沖縄集団自決」検定問題で文部科学大臣に申し入れ 国会決議の動きには断固反対! …
アメリカ下院の「慰安婦」公式謝罪要求決議後の抗議文 に比べると、大変、気合いが入っています。つっこみは「おまえらが言うな」の一言ですむんですけど、、、どこをとってもすごいモノで、どこから手をつけていいやらというか、トンデモすぎて目を合わせないようにしようかとも思いつつ。。。全然引用もしないのはもったいない(謎)ので少しだけ。
「文科省は「沖縄戦集団自決」教科書検定意見の撤回を求める 『政治介入』に応じてはなりません -その5つの論拠-」より
(強調は引用者による、以下も同じく) ①軍の「命令」や「強制」が無かったことはすでに実証され確定した史実です 従来、「軍命令説」の根拠とされてきた のは、座間味島と渡嘉敷島のケースでした。しかし、どちらのケースについても、当時島に駐留していた日本陸軍海上挺身隊の隊長は、住民に集団自決を命令していなかったことが明らかになりました。(後略)
②検定意見は公正かつ穏健・適切な内容であり、一点の瑕疵もありません 文部科学省の今回の検定は、国会の定めた法律に基づく法秩序に従って、実証された史実を根拠に正当に行われた ものです。その内容を見ても、少しも行き過ぎたところはなく、一点の瑕疵もありません 。(後略)
③沖縄の民意を正しく見るべきです 今回の政府・文科省の検定見直しの動きは、直接には9月29日の沖縄県民大会が11万人の参加者を集めて開催され、復帰後最大規模の大会になったとして、その「沖縄の声」に耳を傾けるべきだという論調からスタートしています。 しかし、「11万人」は主催者発表であり、沖縄県警の調査では4万2千人とされています 。県警は主催者の反発を恐れて発表できないとの指摘もあります 。会場となったスペースの実測から、実数はもっと少ないとの指摘もあります。主催者発表だけを鵜呑みにしたマスコミの一面的な報道は正されなくてはなりません。(後略)
疲れたので以下略(笑)。
うーん、すごいなー。
もう一件。
共同通信 2007/10/05 11:16報道より「
検定意見撤回の動きを批判 中山元文科相 」
10/5午前中の自民党文部科学部会・文教制度調査会合同会議で「
11万人が集まれば教科書が変えられるのか。そういう前例を残すことはどうなのか 」と述べたと、会議の終了後の記者会見で延べ、記者会見ではさらに「
従軍慰安婦や南京事件の記述についてもさまざまな位置付けがあり、その人たちから見ると、たくさん人を集めれば教科書を書き直せるのかということにもなる 」、「(検定意見の撤回について)
慎重な対処が必要だ 」とのべたそう。
ちなみに、中川成彬氏は「教育再生に関する特命委員会」の委員長として沖縄の教科書問題を取り上げた事もあるそうで、
9/27の県民大会前の時点では 沖縄タイムスの記者の「委員会で沖縄の教科書検定問題を取り上げた理由は。」の質問に対し
沖縄戦や南京大虐殺、従軍慰安婦問題を話し合うために私が二回、主宰して開いた。特に沖縄については私は何度も足を運んでいる場所で、このまま放っておけない思いがあった。沖縄戦をよく知っている仲村正治、嘉数知賢の両衆院議員らに声を掛け、文科省に検定の経緯を説明させた
「『集団自決』に関する検定後の記述をどう受け止めるか。」
日本の検定制度は中国や韓国など外に弱く、沖縄など内に強い。私は委員会で文科省の担当官に『沖縄県民という国内の人への思いやりがないじゃないか』と相当、怒った。(略)
「県民が求める検定の撤回は可能か。」
検定に文句は言うが、われわれ(政治家)では直せない。日本の検定制度はそういうものだ。執筆者と検定官が、小さな島で追い詰められて逃げ回った沖縄県民の気持ちをよく理解し、執筆に当たり、検定に当たることが必要だ(後略)
…国内の人への思いやりは、11万人分の動きの風圧でどこかへ飛んで行ったのでしょうか?
その他、産経の阿比留記者の記事が
こんなタイトルだったのが 、
こそっと日本語の間違いを訂正していたり (内容はもはやつっこみ疲れました)、記述復活が難しいという報道が目立ちはじめたり、野党が提出予定の国会決議案が足並みそろわなかったり、沖縄条項の創設も文科相難色示していたり、なんだか心配な雲行きです。
追記;
以下は
コメント欄にてni0615さんにご教授いただいた 「渡嘉敷島の集団自決(集団強制死)」に手榴弾がもちいられたことに関する論考(ni0615さん、ありがとうございました)。
「
『沖縄戦に“神話”はない』(太田良博・沖縄タイムス) 連載5回目 」(via
15年戦争資料 @wiki )
武器管理の常識 昭和二十年三月二十五日、米艦船は慶良間列島に激しい砲撃を加え、翌二十六日、米軍の一部が渡嘉敷島に上陸、二十八日に集団自決が行われている。最初、陣地の近くに集まった住民たちが、陣地近くの恩納河原に追いやられたとき、米軍の迫撃砲の攻撃をうけて、住民たちは死と隣り合わせの状況にあったことは確かだが、それだけが集団自決を誘発したとは思えない。それを誘発したのは手りゅう弾である。切迫した状況のなかで、手りゅう弾五十二発が住民に渡されたのだが、そのことがいちばん重要な意味をもっている。 これだけの手りゅう弾は、装備劣悪な赤松隊にとって、かなりの比重をもつ火力であったはずである。赤松元大尉は、手りゅう弾は、防衛隊員が勝手に住民に渡したのであって、自分は知らぬと言っていたようだが、防衛隊員が、どういう理由で、自分の意思で、同じ島の住民である非戦闘員に手りゅう弾を渡すのか、その動機や理由が理解できないし、防衛隊員も、また、大切な武器である手りゅう弾を上官の許可なく他人に渡したりすると、軍規上、厳しい処罰を受けるおそれがあることを知らなかったはずはないのである。 武器の取り扱いについては防衛隊員も厳格な注意を受けていたはずで、軍隊の指揮官が武器の取り扱いについての注意もなしに武器をあたえることは考えられないのである。 手りゅう弾が、防衛隊員を通じて住民に渡されたことについては、軍の同意、許可、あるいは命令があったとしかおもえない。平時、ピストルの不当所持をさえ警察は血眼になって摘発する。敵前での手りゅう弾のもつ意味は、その比ではない。手りゅう弾は防衛隊員が勝手に渡したのだ、おれは知らぬ、と赤松が言ったとすれば、これは軍隊の常識からみて、まったくのでたらめとしか言いようがない。そんなはずはないのである。
※防衛隊 防衛召集は満十七歳以上、四十五歳までの男子が対象で、武器をあたえられず、飛行場建設や陣地構築に使役され、戦場では弾丸運び、まったくの補助兵力であった。召集の時期は、昭和十九年十月から十二月までと、昭和二十年一月から三月までの二回だが(後略)
その後の経緯を追記しました (@071007 20:00) 「産経抄」にとやかくいうのは大人げない事であるらしいのだが 、こう、何かよほど面白くない様子なのを見てしまうと、突っつきたくなるのは人情というものでしょう(笑)
「
【産経抄】10月3日より 」
9/28付の朝日新聞夕刊の「『産経抄』の良心」と題されたコラムへの返信の体裁を採った文章ですが
(略) ▼貴紙は1面で「沖縄11万人抗議」と大見出しをとり、きのうも「県民大会に11万人が参加した」と書いておられます。でも、11万人は主催者発表の数字です。記者は何の疑問も持たなかったのでしょうか 。 ▼抄子は宜野湾市内にある会場を何度か訪ねていますが、会場の面積は約2万5000平方メートル、つまり160メートル四方に過ぎません。当日の航空写真を見ると空きスペースもあり、どう数えれば11万人にもなるのでしょう。 ▼もったいぶってすみません。関係者によると、参加者は最大で4万3000人だそうです。沖縄の警察は、主催者の反発を恐れてか真実を発表できない のです。(中略) ▼ 主催者発表通りに集会の規模を2・5倍も誇大に報道する姿勢は、戦時中に大本営発表を垂れ流し続けた貴紙の過去とだぶってしまいます。(後略)
(強調は引用者による) 昨日の産経抄といい、今日付のといい、11万人が集まった抗議集会がよほど面白くなかったのだろうかと首をかしげてしまいます。この産経抄を見たら、県民大会関係者の方は怒り心頭に達するんじゃないかと心配(でも紹介してしまう)。
…もし仮に、産経抄執筆者の発言に一理あるのだとしても、主催者発表通りの参加者数の報道をするのが朝日だけと言う訳でもないでしょう。国技館やプロ野球の場合でもなんだか耳にするような。
…略した部分も大変味わい深い文章ですので、リンクを魚拓に貼ってますから是非とも原文をどうぞ。
いやー、それにしても、途中の「もったいぶってすみません」その他、この文章全体の調子が
DoXさんがこのエントリーでご紹介の文章によく似ている と思ってしまうのは私だけでしょうか。
高校教科書から、沖縄戦「集団自決」箇所における日本軍強制の記述が復活する芽が出てきた模様。
共同通信 2007/10/02 00:16報道より「
訂正申請で記述“復活”も 町村氏『工夫と知恵で』 」
(強調は引用者による、以下も同じく) (略) 町村信孝官房長官は1日午後の記者会見で、県民感情に理解を示した上で「(教科書の記述訂正・修正について)関係者の工夫と努力と知恵があり得るのかもしれない」との認識を示した。これを受け、渡海紀三朗文部科学相も省内に対応を指示した。 与党幹部も「教科書会社の『訂正申請』を認める方法が有力」としており、今後、教科書会社側の自主的な申請という形を取り、何らかの表現で記述が復活する可能性が出てきた 。(後略)
YOMIURI ONLINE 2007年10月2日14時33分報道でも「
“集団自決”修正、文科相『教科書各社の申請あれば対応』 」
(略) 渡海文部科学相は2日の閣議後記者会見で、教科書会社から記述を変更するための訂正申請が出された場合、「真摯(しんし)に対応 したい」と述べた。 また、検定意見を出した教科用図書検定調査審議会(文科相の諮問機関)に再度諮ることを検討する考えも示した。文部科学省の方針転換を受け、検定で記述を修正した教科書会社は、来年度からの教科書に反映させるため、軍の関与を示すことができる表現を検討するなど、訂正申請に向けて動き出した。(後略)
こちらなどはさらに確定的な話で、社民党の照屋寛徳衆院議員からでた質問主意書への答弁に「適切な対応をはかる」と。
琉球新報10/2 16:03付報道より「
訂正応じる、答弁書明記 教科書検定で政府閣議決定 」
(略) 政府は2日午前の閣議で「発行者から(教科書の)当該記述について、訂正申請がなされた場合は申請理由などを十分に検討して、当該記述が『学習を進める上に支障となる記載』(教科用図書検定規則13条二項)に当たるか否かを判断した上で検定意見の趣旨などを勘案しつつ適切な対応を図ることになる」との答弁書を決定 した。(中略)政府が教科用図書検定規則に沿って訂正申請に応じる考えを示したのは初めて。(中略)記述回復もあり得るとの方針を示したもので、従来の姿勢を大きく変えた。 「『集団自決』への日本軍の命令・強制・誘導が一切なかったかのように記述することは『学習を進める上に支障となる記載』に該当しないか」との質問には、「沖縄における集団自決について、旧日本軍の関与が一切存在しなかったとする記載はない」とし、該当するかどうかの判断を避けた 。(中略) 検定規則で、訂正をするためのもう一つの条件に挙げられている「誤った事実の記載」(13条一項)に関し「軍命の存在を否定するかのような記述はこれに当たらないか」との質問には、「旧日本軍の関与が一切存在しなかったとする記載はなく、指摘はいずれも当たらない」とした。 照屋氏は「本来なら『誤った記述の記載』に基づき記述の誤りを修正すべき だと考える。だが『学習を進める上に支障となる記載』であれば修正に対応するとの方針を政府が決定した意義は大きい」と話している。
しつこく、同趣旨の報道を、沖縄タイムス2007年10月2日(火) 夕刊 1・4面から
「
「軍の強制」復活も/文科相、訂正申請容認 」
(略)教科書検定問題で、教科書会社から記述の訂正申請があった場合 の対応について「真摯に対応する」と述べ、記述を復活させる可能性を認めた。また、申請の内容を承認するかどうかを判断する際に、教科用図書検定調査審議会で再検討する必要があるとの認識を明らかにした。 訂正申請に前向きな姿勢を示した理由について渡海文科相は「県民大会だけでなく、新たな事実、証言が出てきた 」と述べ、県内の「集団自決」体験者による日本軍の強制を示す新証言が相次いでいることを根拠に挙げた。 その上で「今回は検定結果に異論があるわけだから、もう一度審議会で検討いただけないかなと思っている」として、再審議の必要性を明確にした。 渡海文科相は一日、「政治が介入をしないというこの(検定)制度をしっかり守っていきながら、なおかつ、沖縄県民の気持ちに何ができるのか考えたい」と述べ、検定制度に矛盾しない形で事態打開を図る 考えを示していた。 訂正申請は教科書会社の主体的な判断で文科省に対して記述変更の承認を求める 手続きで、渡海文科相はこの方法ならば「政治介入」に当たらないと判断したもようだ。(後略)
「教科書会社の判断」にまかせる点、「県民大会だけでなく」とわざわざ言及する点に疑問を感じますが。。。 また、あくまで「教科書会社の判断」に任せると押し通すことは、今回の様な恣意的(であると後から判明したよう)な教科書検定を今後もするつもりと表明することではないのでしょうか。 ちなみに、教科書制作側は「軍強制」の記述を復活させる気満々である旨の報道はとっくに出ています。 琉球新報9/26 10:00付報道より「
執筆者ら初会合『軍の強制・強要明確に』 12月、文科省に修正 」
(略) 日本軍強制の教科書記述が文科省の検定で修正・削除された問題について、教科書の執筆者や編集者が対応策を話し合う「社会科教科書執筆者懇談会」の初会合が25日夜、東京・千代田区の内神田社会教育会館で開かれた。検定によって記述修正した5社を含む7社の執筆者と編集者25人が参加し、「日本軍の強制・強要」を明確にするよう、12月上旬までに文科省に修正訂正を行う方向で取り組むことを確認した。(中略) 懇談会では現在使用されている歴史教科書で「集団自決」の記述がないものについても見直し を検討 するよう呼び掛ける。(中略) 呼び掛け人の石山久男さん(歴史教育者協議会委員長)は「軍の強制なしに『集団自決』は起こりえないことは学術的に定着している が、一部研究書の恣意(しい)的引用などによって一方的な検定がなされた 」と文科省の姿勢を批判した。 琉球大学の高嶋伸欣教授は「検定意見撤回を求める県民大会までの県民の取り組みは主権在民の実証だ。今年の新たな事実として記述するよう訂正申請してはどうか 」と参加者に提起した。
「今年の新たな事実」の記述追加はとても素晴らしいことですね、確かに。 そういう訳で、教科書の「集団自決」の箇所に「軍の強制」の記述が復活することそのものはなんとかなるのではないかと思いますが、こちらの記事で、現在の政府方針が批判されています。 沖縄タイムス2007年10月2日(火) 夕刊 5面より「
記述回復に期待の声/手続き実現に不安も 」
渡海紀三朗文部科学相が二日、高校教科書の記述をめぐり、沖縄戦「集団自決(強制集団死)」への「日本軍の強制」記述復活の可能性を示し、対応を一変させた。十一万人が参加した県民大会以降、大きく揺れ出した文科省の対応。県内では「日本軍強制」の記述復活を期待する一方、「本来は検定意見を撤回すべきだ」と厳しい見方も出ている 。 (中略) 座間味島の「集団自決」の体験者の宮城恒彦さん(73)は「検定意見を付けて記述削除をさせたのは文科省。それなのに教科書会社にげたを預けて訂正させるような官僚のやり方は納得がいかない。文科省はきちんと間違いを認めて自主的に記述回復を認めるべきだ 」と文科省の対応を批判した。(中略)仲村守和県教育長は「本来なら教科用図書検定調査審議会で審議して撤回すべきだろう」と指摘。(中略)実教出版「高校日本史B」の執筆者の石山久男さん(71)は「根拠のない検定意見を文科省は誤りを認めて撤回すべきだ」とし、「訂正申請をした場合、日本軍の『強制』の記述を認めるのか、もう少し状況を見極めたい」と慎重な見方を示した。 山口剛史琉球大准教授は「県民大会の大きな成功を受けて無視できなくなり、問題が大きくなる前に手を打とうということか、と思う」と文科省の対応を分析。今後に向けて「一定評価するが、『検定意見の撤回』が県民大会で確認されたばかりの総意 。実行委員会や政治家の皆さんは、その線を崩さないよう、根本解決目指して奮闘してほしい」と述べた。
「軍強制」の記述が復活する芽が出てきたのはめでたいと思いますが。しかし、渡海文科相がわざわざ「県民大会だけでなく」と発言し、記述復活も「教科書会社の判断」にまかせて、「検定意見の撤回」を避けようとしている点が気になって仕方ありません。。。 そんなに、民意に従うのが嫌なんだと見えてしまいますよ? 以下が、沖縄県民大会決議全文 (
共同通信2007/09/29 16:52より )
去る3月30日、文部科学省は、平成20年度から使用される高等学校教科書の検定結果を公表したが、沖縄戦における「集団自決」の記述について、「沖縄戦の実態について誤解するおそれのある表現である」との検定意見を付し、日本軍による命令・強制・誘導等の表現を削除・修正させている。 その理由として同省は、「日本軍の命令があったか明らかではない」ことや、「最近の研究成果で軍命はなかったという説がある」ことなどを挙げているが、沖縄戦における「集団自決」が、日本軍による関与なしに起こり得なかったことは紛れもない事実であり、今回の削除・修正は体験者による数多くの証言を否定し、歪曲しようとするものである。 このため、これまで口を閉ざしていた多くの体験者が、子どもたちに誤った歴史を教えることの危機感から、つらい体験や真実をようやく語り始めている。 また、去る大戦で住民を巻き込んだ国内唯一の地上戦を体験し、一般県民を含む多くの尊い生命を失い、筆舌に尽くしがたい犠牲を強いられた県民にとっても、今回の削除・修正が到底容認できるものではない。そのことから、激しい怒りを示し、そのうねりは県内全体を揺るがす力となって、沖縄県議会での2度の意見書決議、41の市町村議会すべての意見書決議へと結びつき、さらには県内地方4団体や民間団体が相次いで文部科学省へ要請するなど、県民が一丸となって取り組む結果となった。 これに対し、文部科学省は「教科用図書検定調査審議会が決定することであり、理解していただきたい」との回答に終始し、検定意見の撤回と「集団自決」に関する記述の回復を拒否し続けている。 また、今回の教科書検定に際して、文部科学省はあらかじめ合否の方針や検定意見の内容を取りまとめた上で同審議会に諮問していること、諮問案の取りまとめに当たっては係争中の裁判を理由にし、かつ、一方の当事者の主張のみを取り上げていること、同審議会では「集団自決」の議論が全くなされていなかったことなど、新たな事実が相次いで判明したのにもかかわらず、依然として対応を改めようとしていない。 教科書は未来を担う子どもたちに真実を伝える重要な役割を担っている。だからこそ子どもたちに、沖縄戦における「集団自決」が日本軍による関与なしに起こり得なかったことが紛れもない事実であったことを正しく伝え、沖縄戦の実相を教訓とすることの重要性や、平和を希求することの必要性、悲惨な戦争を再び起こさないようにするためにはどうすればよいのかなどを教えていくことは、われわれに課せられた重大な責務である。 よって、沖縄県民は、本日の県民大会において、県民の総意として国に対し今回の教科書検定意見が撤回され、「集団自決」記述の回復が直ちに行われるよう決議する。 平成19年9月29日 9・29教科書検定意見撤回を求める県民大会実行委員会
9/29に開催された「教科書検定意見撤回を求める県民大会」(於 宜野湾市宜野湾海浜公園)には11万人が参加、宮古、八重山の郡民大会も含めると、県内外から11万6千人が結集したとのこと。
11万人って、、、想像も付かないんですけど(^^;
思わず調べてみたら、実家のある箕面市の人口が12万7千人…。ものすごい数の県民大会だったんですね…。
以下、情報をメモ
琉球新報9/30 9:50付報道より「
11万6000人結集 検定撤回要求 」
(強調は引用者による、以下も同じく) (略)検定意見撤回と記述回復を求める決議を満場一致で採択。県民の声を追い風に、実行委員会は10月15日に上京し、福田康夫首相や渡海紀三朗文科相らに要請 する意向。 仲井真弘多知事は国への要請行動に参加する方向で、週明けに日程調整に入る。(中略) 仲井真知事は「『集団自決』の日本軍の関与については、当時の教育を含む時代状況の総合的な背景や手りゅう弾が配られるなどの証言から覆い隠すことのできない事実 である」と強調。県民の要請を受け入れない文科省を「極めて遺憾」と批判し、「県民を代表する者として、今回の文科省の検定意見に対して強く抗議し、遺憾の意を表明するとともに、検定意見が速やかに撤回され、記述の復活がなされることを強く要望する」と訴えた。(中略) 大会後の記者会見で仲里実行委員長は「県民の10人に1人が参加したことになる。国にとっても看過できない数字だ。これをもとに力強く検定意見の撤回を目指して頑張っていきたい」と大会成功を確認した。(後略)
沖縄タイムズ2007年9月30日(日) 朝刊 1面報道より「
11万人結集 抗議/検定撤回 9・29県民大会 」
(略) 大会では日本軍の命令、強制、誘導などの記述を削除した文科省に対し、検定意見撤回と記述回復を求める決議を採択した。 戦争を体験した高齢者から子どもまで幅広い年代が参加、会場は静かな怒りに包まれた。県外でも東京、神奈川、愛媛などで集会が開かれ、検定意見撤回と記述回復を求める県民の切実な願いは全国に広がった。 大会実行委員長の仲里利信県議会議長は「軍命による『集団自決』だったのか、あるいは文科省が言う『自ら進んで死を選択した 』とする殉国美談を認めるか が問われている。(中略)」と訴えた。 仲井真弘多県知事は「日本軍の関与は、当時の教育を含む時代状況の総合的な背景。手榴弾が配られるなどの証言から覆い隠すことのできない事実 」とし、検定意見撤回と記述復活を強く求めた。(中略) 渡嘉敷村の体験者、吉川嘉勝さん(68)は「沖縄はまたも国の踏み台、捨て石になっている 。県民をはじめ多くの国民が国の将来に危機を感じたからこそ、ここに集まった。為政者はこの思いをきちっと受け止めるべきだ」とぶつけた。 体験文を寄せた座間味村の宮平春子さん(82)=宮里芳和さん代読=は、助役兼兵事主任をしていた兄が「玉砕する。軍から命令があった」と話していた ことを証言した。(中略) 実行委は十月十五、十六日に二百人規模の代表団で上京し、首相官邸や文科省、国会などに検定意見の撤回と記述回復を要請する。(中略) 検定見直し国会決議も/超党派視野民主が検討 民主党の菅直人代表代行は二十九日、政府や文部科学省に「集団自決(強制集団死)」で軍強制を削除した検定のやり直しを求め、応じない場合は超党派で国会決議案提出を検討する 意向を示した。(中略)記者団の取材に応じた菅代表代行は「臨時国会の代表質問や予算委員会審議で取り上げ、文科省の調査官のコントロールでねじ曲げられた検定 のやり直しを求める」と強調。「検定の見直しや規則を変えることに応じなければ、国会の意思を問う」とした。野党共闘を軸に、与党にも働き掛け、超党派で提出する考えを示した。 大会に出席した共産党の市田忠義書記局長は「県民大会の決議の趣旨であれば賛同する」、社民党の照屋寛徳副党首も「検定撤回を求め、国会の意思を示すべきだ」と賛同。国民新党の亀井久興幹事長も「決議に賛成したい」とし、野党各党とも国会決議案提出に賛成 する意向だ。 一方、与党側は、参加した公明党の遠山清彦宣伝局長が「撤回を求めるのは同じだが、国会決議で個別の検定を見直すことは今後の政治介入を許す危険性もあり、慎重に対応したい 」との考え。自民党の県選出・出身でつくる「五ノ日の会」の仲村正治衆院議員は「今回の大会決議で要請することが先だ。今後の対応は党の協議次第 だ」と述べるにとどまった。
…早速与党がへたれていますっ! 沖縄タイムズ2007年9月30日(日) 朝刊 3面報道より「
書き換え「許さず」/超党派で撤回要求 」
沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」で軍強制を削除した高校歴史教科書検定問題に対し、二十九日、宜野湾海浜公園で開かれた県民大会には、各政党の本部幹部らが多数参加した。(中略) 民主党の菅直人代表代行は「『集団自決』で軍関与を否定した動きを許さないという県民の思いを強く感じた」との感想を述べた。大会の意義については「戦争を風化させ、ねじ曲げようとする一部の動きに、当事者が苦しい体験を勇気を出して発言した。多くの人々が集まったことは歴史的な意義があり、歴史の歪曲を止めるきっかけになる 」と話した。(中略) 市田忠義共産党書記局長は「これまで日本政府も軍関与を認めていた。それを覆すのは許されない歴史の書き換え だ」として、国政の場で検定意見撤回に向けて働き掛けていく考えを示した。大会について「県民の平和へのエネルギーが一層伝わった。国民全体の問題として、党派を超えて、歴史の偽造は許されないという思いをますます強くした」と述べた。 社民党の保坂展人平和市民委員長は「教科書問題は住民虐殺や慰安婦問題などと同様に、戦争を客観的に見られるのかという歴史観全体の問題だ 」と指摘。「県民の大きな声を、福田政権がどう受け止めるのか、週明けの所信表明に注目したい」とした上で、「他の野党と連携し、渡海紀三朗文科相への質問で、全面撤回の契機となる見解、発言を引き出す努力をする 」と述べた。(後略)
沖縄タイムズ2007年9月30日(日) 朝刊 28面視点より「
22万の瞳にこたえよ 」
(略) なぜ、あなたたちは死に追い詰められたのか。残された人々が、私たちに語ってくれたことで、真実が伝えられた。 魂の底から震えるように、軍の命令で家族が手をかけ合った「集団自決」を話した。戦後、片時も忘れることができない体験。請われて語ることで自らも傷ついた。それでも、「集団自決」が、沖縄戦のようなことが再び起こらないように、奮い立ってくれた。 しかし、軍強制を削除した教科書検定は、「集団自決」の真実と、残された人々の心痛をも全て消し去った。 検定に連なる背景には、日本軍の加害を「自虐的」とし、名誉回復を目指す歴史修正主義の動きがある。「集団自決」は標的にされたのだ。 軍の名誉を守るために「集団自決」の真実を否定し、苦しさを乗り越え語る人々の心を踏みにじる。沖縄と、そこに生きる人々を踏みつけなければ、回復できない名誉とは、なんと狭量で、薄っぺらであることか。 時代が違えば、「集団自決」に追い込まれたのは、今、沖縄に生きる私たちだった。(後略)
沖縄タイムズ2007年9月30日(日) 朝刊 26面解説(↑と同じ紙面)への琉大・高嶋伸欣教授寄稿より「
検定抜本改善へ歴史的一歩 」
(略) 大会準備中、実行委員会は五万人という控えめな目標数を設定した。それには弱気すぎないかという声も少なくなかった。しかし、だからと言って自信をもって大丈夫と主張できる根拠を見出すのは困難だった。 それが連休明けの九月二十五日から様相が一変し、県内だけでなく県外どころか国外からもメディアや市民運動からの照会、連携行動の情報が洪水のように押し寄せた。 東京中心のメディアの場合、腰をあげるのが遅すぎた面もある。それだけに、いよいよ沖縄での盛り上がりぶりを知って、動かざるをえなくなったのだとも考えられた。メディアの世界でも。一地方にすぎない沖縄が中央に揺さぶりをかけたのだと見て取れる。 この解釈は、県民大会会場に駆けつけていた全国からのメディアの姿によって、裏付けられていた。中央のメディアを揺さぶり、この件について今後は真剣に取り組まざるを得ないと認識させる状況づくりに、われわれも多少は参画できたのだと、誇りに思いたい。 このことは、伊吹文明前文部科学大臣の詭弁同然の弁明を、これまでのところ結果的には容認してしまっていた中央のメディアを、著しく緊張させたことになる。来月中旬に予定されている実行委員会の東京行動では、今回の大盛会を背景に強気の交渉が予想される。(中略) それに、ここまで解決を遅らせた結果、問題の根本原因が検定制度の構造的欠陥、特にきわめて非民主的な強権性と密室性にあることまで、多くの人々が気付くに至った 。国会では野党各党が、「集団自決」の検定意見撤回だけでなく、検定制度の見直しにまで踏み込んだ議論を、国会で展開する準備に着手したという。 この事態は、今回の「集団自決」検定問題が、戦後の教育界で積年の論点となっていた教科書制度の抜本的再検討をいよいよ不可避にしたことを意味している。それは、当然ながら全国の教育関係者を巻き込む議論になる。(中略) やがて教科書制度が大幅に民主化された時、それは沖縄の県民大集会で示されたエネルギーが発端だったと語り継がれることになる。 われわれは今、新たな誇れる歴史をまた刻むことができた。それがこの九・二九県民大集会だった。
琉球新報9/30 10:27付報道より「
胸に刻む証言の重み 検定撤回県民大会 」
(私人の名前は引用者によりイニシャルで表記しました) (略) 復帰後最大の「教科書検定意見撤回を求める県民大会」では、壇上で声を振り絞る「集団自決」(強制集団死)体験者の言葉を若い世代が胸に刻んだ。会場には、大会開始1時間前から、お年寄りや制服姿の中高校生、親子三世代の大家族など各世代が続々と集まり、大会中も会場に向かう列が絶えず、「軍命」で住民が死に追いやられた過去の正しい史実を世代間でリレーした。(中略) 今回の教科書検定を機に初めて声を上げた渡嘉敷村教育委員会委員長の吉川嘉勝さん(68)が登壇すると、会場はピーンと張りつめた空気に。積極的に「集団自決」の体験を話してこなかったという吉川さんが「軍の命令・強制・誘導」の“核心”を証言する間、万余の人で埋まった会場は静まり返った。「このままではあの戦争の時代が来るかもしれない。子どもや孫の時代が危ない。そう考えるのはわたしだけでしょうか」と吉川さん。その瞬間、大きな拍手がわき起こった。 史実を正しく学ぼうと参加した中高生も真剣そのもの。彼らを代表し「記述をなくそうとしている人たちは沖縄戦を体験したおじい、おばあたちがうそをついていると言うのか」と問い掛けた読谷高校3年生のT君(18)とTさん(18)。「うそを真実と言わないでください。次の世代の子どもたちに真実を伝えたい。醜い戦争を美化しないでほしい」と訴えると会場から「そうだ、そうだ」の掛け声。(中略) 「歴史を歪曲(わいきょく)するな」と訴えるプラカードを持ち、アピールする若者たちの姿も。(後略)
琉球新報9/30 10:29付報道より「
3世代語り継ぐ 親族11人で参加 検定撤回県民大会 」
(略) 戦争当時、小学校入学を控えていた千代子さんは、母やきょうだいと共に「軍人の父を追う形で」南部に逃げたという。 当時、肩から掛けていたカバンには、イモくずと黒砂糖、そして手りゅう弾が入っていたことを記憶している。「手りゅう弾がいつからカバンに入っていたかは覚えていないが、いざとなったら使っていたかもしれない」と振り返る。(後略)
琉球新報9/30 10:29付報道より「
「国会審議が必要」 県民大会座談会 」
(略) 検定意見撤回の展望について、問題が沖縄と全国との間に温度差があるとし、国会などの場で取り上げる必要性を訴える意見が出た。 宮古、八重山の郡民大会も含め、11万6千人(主催者発表)が大会に参加したことについて、マスコミの報道による影響も大きいとする意見が複数出た。 検定意見撤回の要求に対し、文部科学省が拒否し続けていることについて「政治的解決が必要」との意見や、沖縄条項の創設や検定制度の見直しなど、抜本的な解決策を求める声が上がった。 国への要請の具体的な取り組みについて、首相や文科相、政党代表、全国会議員のほか、教科書の出版社や執筆者にも働き掛けたいとする意見などが出された。 仲里実行委員長は「今回の検定は国策としての一つの流れの中にあり、日本の将来にかかわる大変な事柄だ。東京要請には不退転の決意で国に圧力をかけていく」と検定意見撤回の実現に向け、決意を示した。(後略)
その他、沖縄タイムズの
『沖縄戦「集団自決」問題』特集へのリンクはこちら 。
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