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用無しのままでいて欲しい本 

本というのは、結構重いものなので、たくさんあると大変なものだと思う。
阪神・淡路大震災の時には、本棚から飛び出してきた本が寝ていた私の頭上数センチのあたりにどっさり積み重なっていたのを見て、頭に直撃していたらマジにやばかったかもと思ったものだ。あるいは、東京に住み始める前にほぼ連続で2回引っ越しをした時にも、(かなり沢山実家に残してきても、なおかつ)連れ出したかった本が重くて重くて、本をあまり貯めこむと大変な目に遭うことが身にしみたものなのに。

予想通りと云うべきか、過去の苦い経験はあっさり忘れ去った様子で、本が増殖してしまった。世の中には、読み終わった本を割とすぐに古本屋に出せる、うらやましい人がいるようだが(私の友人にもいるが)、私自身は不幸にして気に入った本は繰り返し読み返したいタイプなので、今現在、実家に置いてきた本まで帰省ごとにもってくる始末。。。
…さすがに、気に入らなかった本は古本屋に出そうと思ってるんだけど、暇がない(^^;

増えたなー、本棚買わなきゃな(でも買ったら、それが直に一杯になるのを見て鬱になるんだろうか)と思いつつ、手近にあった本を、何の気無しにパラパラとめくる。

藤原肇氏の著書「小泉純一郎と日本の病理」
…何でこんな本まで買ってるんだー(笑)。
さすがに、この本は今後、用はないだろうな(←切なる願望)。


それなりにフムフムと読んだ本だけど、作者の欧米的な価値観への派手であからさまな礼賛にはちょっと引いた本。
パラパラとめくると、「歴史教科書問題」という小見出しが目に飛び込んできた。

小泉純一郎氏の祖父、又次郎氏に関する記述だった。
1905年秋、日露戦争を終結させたポーツマス条約で賠償金を取れなかった事に憤った大衆が内務大臣官舎や警察を焼き討ちにしたのが、日比谷焼き討ち事件。それをきっかけに沸騰したポピュリズムや国粋主義。それを背景に、1910年大逆事件が起こり、その判決の頃。
 読売新聞が尋常小学校歴史の教本の中に南北朝対立の時代という記述があるのがけしからんとして論難し、南朝という言葉が教科書から削除され、吉野朝という記述に改訂されたそうだ。その他、この頃の教科書では、良心的な歴史学者の学術的な見解を無視し、神話混じりの記述を使って、国民を教育していったという。
 つまり、日露戦争後に盛り上がった国粋主義が、教科書を偏向だと攻撃した歴史教科書問題がこの頃にもあったと。そして、この本は2005年10月付け発行の本だが、著者はこの項で南京事件や「慰安婦」問題にも言及し憂いていた(執筆終了時点は9/11直後)。

それから…1年9ヶ月ほど?
ここまでの展開をするとは、藤原氏は予想しただろうか。
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[ 2007/06/15 00:00 ] 四方山話 | TB(1) | CM(7)












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