とりたてて深い目論見等があった訳じゃなく
単に面白かったら、贔屓の作家さん;
駒崎優氏のホームページを
kuronekoさんのブログのコメント欄で紹介したら思いの外ウケが良く、
DoXさんが小説そのものに興味をもってくれたりして気を良くしているんだけど、可愛らしい表紙イラストが敷居が高いらしい。
そこで、登場人物の平均年齢が高く話全体が地味な(<多分)「バンダル・アード=ケナード」のシリーズをお薦めしてきたけど、これもまた面白い「足のない獅子」のシリーズは手に取ってもらえそうにないなー。
面白いのになー。特に後書きが(<おい)。
本屋で後書きだけ立ち読みしたって面白いのに、、、って「それってどうよ」な行動である以前に、可愛らしい表紙イラストで拒否反応ってからには一撃離脱でご購入よりも無理があるか。
「足のない獅子」のシリーズは中世イングランドの片田舎が舞台で、主人公の一人;リチャードはイングランド王家の庶子。その父親(物語時点ですでに故人、母親も出産時に死去)が「獅子」の紋章をもつ…事がシリーズタイトルの由来。「足がない」事が庶子を意味するらしい。その他、各巻もそれぞれ紋章にちなんだタイトルなのだそう。
リチャードは、母親の妹とその夫(ブラッドフィールドに領地をもつ騎士)の元で、王家とは縁無く、数日遅れで生まれ同じ乳母に育てられた従弟(リチャードの母親の妹の子)のギルフォードとともに育つ。物語は、騎士見習い(10代後半ぐらいかな?)時代の二人が、あまり高尚さにも正義感にも富んでいないながら、片割れが王家の庶子であるという爆弾を抱えつつ、口八丁手八丁で身近な人達の利益や安全を守るために右往左往する活躍を描いている。
なんだけど。。。
作者の駒崎氏は大学で西洋史を専攻していたらしいものの、ご本人、この話は時代考証適当と断言している。
素人目にはかなりしっかりしているように見えるんだけどな。
しかし、第一巻の後書き(P.265-266)に、大学時代所属した研究室の教授が「時代考証が適当だ」と気に病んでいる駒崎氏に対し「時代考証なんてしなくてもいいんだ。コナン・ドイル(シャーロック・ホームズで有名だが時代劇も書いている)を見ろ。たとえ事実に反していようと、ジャンヌ・ダルクは金髪の美少女で、白馬に跨っていたと読者が信じているなら、そう書いてやるのが作家というものだ」と意見されて、目から鱗が落ちたんだそーな。そういう話ってこと(笑)。
しかし、この意見って、「コナン・ドイルの発言」として田中芳樹氏も言及していたような記憶があるな。
そういうような大変面白い後書きが付いてくる「足のない獅子」シリーズだが、特筆すべき後書きが7巻目の「狼と銀の羊」にある。
という訳で、問題のあとがき箇所を引用。。。
ちなみに、この本のあとがき、数えると11ページもあったんだけど(笑)。
_____________P.223より引用開始(強調は引用者による)
開票速報などを見ていると、「出口調査」という言葉をよく耳にします。テレビ局の人なんかが、投票を終えて出てくる人を会場の出入り口で捕まえて、誰に投票したかを訊いてまわり、そのデータをもとに、ある程度、当選者の当たりをつけたりするわけです。あいにく駒崎、この出口調査というものをしている人は見たことがないのですが、しかし、ぜひ一度、調査をされてみたいとは思っています。
それで、大嘘をつくんだー(笑)。
これは駒崎の夢なのですが、いずれ『トリックス』という名前の(←たった今決めた)秘密結社(爆笑)を作り、
組織的に、出口調査で嘘をついて、選挙報道を混乱させたり、そのほか、アンケートの類に奇抜な答えを記入したりして、結果を皆で楽しみたいと思っています。つまり、一人でやってもつまらない悪戯を、みんなで力を合わせて成功させようというのが『トリックス』の基本コンセプトです。大体日本には、悪戯心のない人が多すぎる! セクハラや、弱い立場の者への嫌がらせは横行しているというのに、罪のない悪戯が許されないという風潮は、文明人として恥ずべきことだと言わざるをえません!
というわけで、この本発売のその瞬間から、メンバーを募集いたします! (中略)この結社に参加したい方は、「私は『トリックス』のメンバーなんだ」ということを、心の片隅にしかと刻み込み、そのことを忘れないようにしてください。そして、『トリックス』の理念(というほどのものか!?)を、常に念頭に置いて行動してください。いずれ結社の方から、あなたに何らかの接触があるかもしれません。
…‥しかしこんな秘密結社の人間が、水面下でどんどん増えていったら、さぞかし日本は駄目な国になることでしょう…‥。
_____________引用終了
…いや、『トリックス』メンバーが増えた方が、今よりよっぽど良くなるような気がするな。
それとも、この本の発売の2000年10月だったらそうだったっけかな?
さて、本日、問題の投票日です。
そろそろ、投票に行ってこよ。
んで、出口調査に行き会ったら「誰に投票って? もちろん石原さんですよ。やっぱり、はっきり意見を言う都知事って頼もしいですよね」って、
大嘘をつくんだー!(爆)
ああ、しかし、嘘の底が浅い。
他に石原氏の褒めどころを考えつかない(笑)。