出身のとある大学の所属学科やラボには、それなりに外国からの留学生が来ていた。
多くは中国・韓国、後は東南アジアや中近東にアフリカからという感じ。
自分ところのラボに来たヒトの場合、、、教授が丸投げしてくるので、一学生だった私が実験手技などの手ほどきは全てすることになったモノだ。
当然、合間に雑談しまくりである。
そうして仕入れた話にこんな話があった。
私が手ほどきしていた中国からきた女性は、北京の大学の、生物系学部出身だそうだった。
その学生時代。
生理学の実習があったそうだ。
その実習で、ラット(だいたい400g前後の大きいネズミ)を使ったそうだ。
実習後、ラットが余った。
すると、一人の学生が申し出て、その余ったラットを全て連れ帰った。
…数日後、その学生はパーティを開き、クラスメート達を招待した。
パーティのメインディッシュは、何かの肉料理だった。
一部の学生をのぞいて、クラスメート達はその肉料理に舌鼓を打ったそうだ。
食べなかった一部の学生とは、そのパーティ主催者が広州出身であることを知っている人達だったとか。
食在広州彼の地では、泳ぐモノは潜水艦以外、足のあるモノは机以外は、みぃんな料理して美味しく食べてしまうのだという。
そのメインディッシュは、豚肉に似た味で、美味であったそうな。。。

「え?おいしい?」
もちろん、この話を思いましたのは、えぼりさんの
こちらを見たから。
日本人の感覚では、意外に思ってしまうが、中国や東南アジアあたりではネズミは結構普通に食するらしい。フィリピンあたりでは、"star"という商品名で、缶詰ラット(rats, もちろん人間の食用)が売っているというのは、わりと耳にする話。
豚肉に似た味だという説と、鶏肉に似た味だという説の、二説を耳にするが、どっちが正解かは試したことがない。
試す素材はわんさかいるのだが、、、アレでない場合なら、ラボで不用になった鶏を自分たちで〆て焼き鳥パーティも再三やったもんだが、、、やはり、日本の文化圏で育った者の発想としては、アレは食材としてのカテゴリーに入っていないようだ。
水族館で、大きい水槽で回遊するイワシやアジを見ると「うーん、美味しそう」等とご無体なことをを発想してしまうが、きっとこういう感覚も、イワシやアジが可愛い愛玩動物であると考える文化圏出身の人から見ると「えーっ!可哀想」って事になるのかもしれないな。
なお、イワシやアジを可愛い愛玩動物と考える文化圏なんかあるかい!
っていうツッコミはなしの方向でよろしく。
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