「フランス語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする。そういうものにしがみついている手合いが反対のための反対をしている。笑止千万だ。」(2004年10月20日「毎日新聞」、引用は
こちらから)
困った発言です。
2004年10月19日、東京都庁大会議室で開かれた首都大学東京をサポートする組織「
U-CLUB」の設立総会の祝辞の中での、石原慎太郎東京都知事の発言です。
私個人は、フランスという国と喧嘩したくないので(注;フランスに限らないけど)、フランスの人の気分を害するような発言は、厳に慎んでいただきたいと考えます。
この発言は多くの人がご存じのように、問題視され、訴訟にも発展しています。
訴訟をしている人たちが集まった団体が、こちら、
石原都知事のフランス語発言に抗議する会のようです。
訴訟になってから、被告側は3回目の裁判において「これは個人としての発言である」と明言の上、書面でも「都政とは全く関係のない事柄で個人的発言」と
明記していたそうです。しかし、その後の2006年10月27日の
第8回口頭弁論では(注;リンク先は前述のと同じ)、「公務員たる都知事としての職務を行うにあたってなされたもの」と、主張を「訂正」してきたんだそうです。原告の人たちは「訴訟の途中で前言をひるがえしたり、訴訟終盤になってから新しい「言い分」をだすのは、フェアとは言えません」とお怒りなのですが、さらにその後の2006年12月22日の第9回口頭弁論では、被告側の準備書面5として「フランス語に関する発言は個人的な評価・見解であるが、都立大学のフランス語履修者の数などに関する発言は、都政と密接に関連するもので、公務を行なうにあたってなされたものである」と
主張しているそうです。
その結果、この裁判は「石原氏個人の責任を問う訴訟」と「都知事としての公式発言に対する国家賠償請求訴訟」の
二本立てに変更になったとか。
…もしもーし。個人発言だと言っていたのを、公式発言に変更しちゃうのって●○△らしくないっていうんじゃないの? (注;ジェンフリ軍団に入団許可していただいたのでこういう局面で使いたい表現を自主規制)
この問題発言は、都立大→首大統廃合のごたごた間になされたものらしく、フランス語の担当教員が、都知事の思惑に反した動きをしたことと関連しているようです。この発言が問題になってから、都知事は「東京都が設立した首都大学東京で、フランス語の受講者はいなかった」とかおっさったそうですが(うん、確かにそれようの報道は聞いた覚えがある)、どうやら明確な根拠無く言い放ったようです。
というのは、こういう情報がほこほこ拾えるから。
東京都立大学人文学部フランス文学専攻教員一同からの声明「石原東京都知事に発言の撤回を求める」より「現・東京都立大学においててフランス語を学ぶ学生は、毎年、数百人の規模で存在しており、また、人文学部フランス文学専攻に在籍する学生の数がゼロであった年度など、いまだかつて一度もなかったことを、ここで再び確認しておかねばならない」
「首都大の外語選択で、
『フランス語の受講者はいない』なんて事実はありません。(中略)他大学に比べて都立大の独文と仏文は非常に人気があります。
単位互換制度によって、中央大学や東京外国語大学などと交流がありますが、特に心理と仏文の授業は他大学に非常に人気で、毎年たくさんの学生が受講にやってきます。」
さて、ところで。
その問題発言を放った場というのにも、妙な噂が
こことか
ここで拾えるようです。
…このエントリでは、あまりこの辺で注目されてない都知事業績の首大問題に関して書きたかったのに、イントロで力尽きました。
話にオチがないのが気になるけど、また今度。