2006年12月25日、海外で両生類の絶滅に原因として大きく関与している「カエルツボカビ症」の国内侵入が確認されました。麻布大学獣医学部に持ち込まれた、東京都内でペットとして飼育されていたカエルの死体から診断され明らかになったものです。
この事態を受け、2007年1月12日、16の研究機関や団体から
緊急事態が宣言されました。
日本に生息する両生類を守りと生物多様性を保全するため、専門家達の宣言に、どうか注目して下さい。
現在のところ、野外での発症は確認されていないものの、一旦野外に感染が拡大してしまうと、国産両生類が絶滅の危機に瀕します。
カエルを飼育している方達は、国産・外産にかかわらず飼育下のカエルを野外に放逐することは決してしないで下さい。
ヒトをはじめ、両生類以外への感染は確認されていませんので、ヒトを守るためにカエルを手放す必要はそもそもありません。感染源はカエル本体に含まれる他、飼育水中にも含まれます。新規にカエルを入手した場合は特に注意が必要なので、下記にリンクを張った解説書を参照して十分な注意をはらって下さい。本来の宿主はウシガエルの類らしいので、これらに近縁の場合は感染しつつ無症状で、感染拡大の原因となる場合もありえます。
カエル関係者の方は、とにかく、下記の専門家が書いた解説書を参照にて、十分にご注意下さい。
WWFによる「カエルツボカビ症について」
http://www.wwf.or.jp/activity/wildlife/biodiv/alien/chyt2007/index.htm
ツボカビ症の解説書
http://www.wwf.or.jp/activity/wildlife/biodiv/alien/chyt2007/hwto20070113.htm
WWFによるツボカビ症のQ&A
http://www.wwf.or.jp/activity/wildlife/biodiv/alien/chyt2007/q-a20070113.htm
麻布大学獣医学部からのツボカビ情報
http://www.azabu-u.ac.jp/wnew/detail07/070111.html
獣医学会からのツボカビ対策解説(このページの下の方に、PDFへのリンクがあります)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/index.html
日本獣医病理学会/日本獣医病理学専門家協会
(カエルのツボカビ感染症についての資料がダウンロードできます)
http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/byouri/JSVPJCVP/tsubokabi-f/tsubokabi.html
個人飼育者の方へあてた緊急事態宣言を以下に全文引用します。
「地球規模で両生類が絶滅の危機にあることを理解し、むやみに野生の両生類をペットとして飼育することは慎んでください。なお、ツボカビは、両生類以外には、人を含めた哺乳類、鳥類、爬虫類および魚類には感染したという報告はありませんので安心してください。
すでに飼育している場合、飼育中の個体に異変があれば、すみやかに動物病院や専門の研究機関へ連絡をしてください。ツボカビは、水中を浮遊するため、水の管理が最も重要です。死亡したカエルを飼育していた水槽や水は感染源となります。これらの汚水などを排水口や野外に排水することは、禁物です。当然のことですが、飼育している個体を野外に放つことや死亡した個体を野外に投棄することは絶対にやめてください。飼育中の個体に異変があった場合には、野外の両生類との接触を避けてください。」