らしい。この人物が女性に勧める「いい男」を得るための方法が、浮気をされてもそれは黙認しろとかなんとかという話で、遙洋子さんが、その勧められている「いい男」の取り扱い方(?)が、「
には、「この手の「性差」を扱った本は「話を聞かない男、地図が読めない女」以降、多数出ていますが、この本はそれ以前に出版されており、日本においては先駆けなのかもしれません」とあり、レビューを書いた人は「恋愛や性差が人間の進化の過程でつくられてきたものであることを知」ったそうである。
「”ちょっとした一言”でわかる恋愛心理」に「恋愛における男性の数々のホンネが具体的に説明」とあったり、
「”ちょっとした一言”でわかる恋愛の法則」に「すごく科学的に検証されてます」とあったり、
『恋愛科学でゲット!「恋愛戦」必勝マニュアル』には心当たりがある旨を自己申告するレビューに混ざって、「この著者は、遺伝子のみが人間の行動や心理状態を決めるとの信念を持っているようで」とあったり、
『彼と彼女の科学的恋愛診断―結婚するか別れるかは、つき合う前からわかっている』だと「心理学的アプローチによる問題解決ではなく、もっと根源的な遺伝子レベルで恋愛問題が処理されているのが特徴」「男女を理解するのにこれほど納得できる著書に出会ったのは久しぶり!」やら、「科学的な視点から男女の恋愛の仕組みを論じています」とあったり、
『気になる“あの人”との遺伝子恋愛診断』だと「恋愛について科学的に書いてあるので、素直に納得できます!」「男と女の違いが面白いほどわかります」「この本は全て“科学的”に説明されているので信用もできると思います」とあったり、
『打算的恋愛のすすめ―この恋に失敗しないために』だと「男性と女性は生まれたときから人間の遺伝子によりその行動までもがある程度決められていることがはっきりとわかります」「心理学の見地から説明されるので、説得力というか安心感はありますね」とあったり、
………の人物であった。「科学」の二文字が虚しく見えて仕方ない。念のため、再度言及しておくが、
整形外科医だそうな。なんかすでにこの人物への評価として結論が出るような気がするが、他にも色々とスゴイ物を見かけたので、一人でなんだこりゃと目が点になりながら見ているのも
…………………悔しくて、このブログを読んでいる
物好きな人にもお裾分けしたくなったのでお持ち帰りしておこう。
Amazon以外を見回して目についたのが、「
藤田徳人監修:恋愛科学研究所」というサイト。「
恋愛科学研究所とは」をごく一部引用すると、
これだけ多くの異性と情報交換ができる時代であり、その中に嘘や騙しの情報も極めてたくさん含まれているわけですから、その見極めには大変苦労を必要とします。
恋愛を科学的に考えるとはそれらの情報を科学的な理論に基づいて整理するということに他ありません。
だとか。科学だそうな、科学。
のぞいてみると、色々と凄かったが、キリがない。「
藤田のニュースを斬る」というコーナーで目についた、『
セクハラ法は不倫を増加させる』に絞ろう。
タイトルだけでお腹一杯になるが、めげずに一応、中身も引用してみる。まず、何故か「特権」についての蘊蓄がはじまる。
日本は昔から特権社会であった。特権とはある人にだけ許される法律や道徳観念を破ってもかまわないという自由権利のことを意味する。というのは特権とは特別な権力、権利が与えられることだからだ。特別とはいったい何が特別なのか? それは一般の法律では禁止されているにもかかわらず、ある人、ある団体にだけ認められる特別な解釈ということになる。特別な解釈とは早い話が「法律を破ってもいいという解釈」のことである。
日本が法治国家であることをお忘れなのかもしれない。続いて、筆者が実例と思っているらしい例が挙げられる。そして、『
セクハラ法は不倫を増加させる2』に続く。
法律を守らなければならないのは、特権を持たない一般ピープルだけで、特権があればその法律を破ることが黙認されるわけであるから、法律とはすなわち一般人を特権階級者が操るための道具であるという仕組みが見えてくるはずである。
ここから更に、筆者が実例と思っているらしい例が挙げられる。
もっといろんな例は腐るほど挙げられるが、ようするに、法律は特権を持たない一般人から自由を奪うために作られているということを知らなければバカである。
ではそういう視点でセクハラ法を考えてみることにする。
ぶっ飛びすぎである。なんだか、法曹関係に言いつけに行きたくなる解釈であるが、、、医師免許を持った整形外科医がこんな意見を公にしていていいのだろうか?
ここでの特権者は誰か? よく考えてみてほしい。法を破っても黙認される立場の人が特権階級者になる。これには2つのパターンがある。役職についている出世頭の上司か、モテモテの社員である。セクハラ法は社内法なので、社内で人事などに権力を持つ人にとっては破っても全く平気になる。また、モテる社員はたとえお尻を触ったところで、いやがられないのなら、これは法律違反になることがない。この2者が特権階級者となる。
おいおいおいおい、人事権を持っていればセクハラをとがめられないなんて無法地帯の企業、どこにあるんだ? 「モテる」「モテない」だって、誰にでも共有される真っ二つに別れた評価でもないし。
それではセクハラ法で押さえつけられるのは誰か? モテない男か、役職を持たない社員ということになる。この2者は何をやってもセクハラ法にひっかかる。
「セクハラ法」というのは、おそらくは「男女雇用機会均等法」における「事業主の雇用管理上の配慮義務」の事だろうが、「何をやっても」ひっかかるといった話じゃ無かろうに。
そして得をするのは明らかに特権階級の人間。会社で出世しそうなバリバリ働く男や、すでに出世しているおじさんたちだ。彼らは女性社員にどのように声をかけても全く構わない。だからこそ、女子社員と交流できるのは特権がある男のみになるのだ。
いやいやいやいや、「女性社員にどのように声をかけても全く構わない」なんて、一般論としてはあり得ないから。『
都築学園の熊』なんて例も確かにあったが、あれが普通だと思う人はまさかいないだろう。
当然ながら女性社員は気安くしゃべれる、特権のある男に集中するため、これらの男に恋心を燃やしやすくなる。つまりセクハラ法は彼らにとって天国のような法律なのである。しかも、法律を定めるのは常に、特権を持った男たちなのでこの法律はすぐに社内に適用されてしまうのである。だって、女子社員を独占できるのだから。
…セクハラし放題の男に、女性社員が群がるってか?(呆
特権階級にある男はほとんどが結婚していて独身者はまずいない。なぜなら、そのような男は当然モテるので早いうちからきれいな女性に確保されてしまうからである。だからこそ、セクハラ法を成立させると、不倫がどんどん促進されるわけである。
そういうロジックで「不倫を増加」させるといってたのか。って、それ、ありえないから。
一方、一般社員はセクハラ法におびえ、女性をデートに誘うこともできない。だから、もし、会社に婿をさがしに着ている女性にとっては、セクハラ法は圧倒的な悪法となる。(略) 会社内で恋愛しようにも、声をかけてくる男は妻帯者ということになる。
なんなんだ、この斜め上に一直線な歪んだ発想と解釈は?
どこかの、ブロガー等が書いた文章なら、まぁそういう人もいるね。って程度かもしれない。こういう意見の人、ネットではいるのねって感じで。
でも、「恋愛科学」と看板を上げた、著作がたくさんの人物のご高説なのであった。
本気にして受け売りしている人、いるかもしれないなぁ…orz